東京都千代田区Iさん（30代）／はじめて不動産投資用に購入したマンション。購入価格より高く売れるタイミングで売却

マンションを投資用に購入したIさんは、2020年11月に知人に不動産市況が上り調子だと聞き、売却を決意。確実に売れる買取での売却を選び、2000万円で購入したマンションを2140万円で売却しました。

不動産区分	マンション
所在地	東京都千代田区
築年数	約15年
間取り・面積	1K（22m²）
ローン残高	1750万円
査定価格	2000万～2100万円
売り出し価格	買取
成約価格	2140万円

はじめて購入した投資用のマンションを値上がりのタイミングで売りたい

はじめての投資用として、2015年に東京都千代田区に1K（22m²）のマンションを購入したIさん。2005年に建築された30戸が入居しているマンションで、駅からは徒歩7分、2000万円のローンを組んで購入しました。

「会社の先輩や友人がマンション投資をしている話を聞いて、自分もやってみたい気持ちが高まり、話を聞きに行ったり、本を読んで勉強していました。賃貸経営をするつもりで、はじめて投資用として購入。駅が近く長く人が入ってくれそうな物件を選びました。ここなら売るときには値上がりしているのではと期待していました」

ほかには、2020年にマンションが築15年目を迎え、修繕積立金が値上がりする可能性があることも、売却を後押ししました。

仲介ではなく買取を選択。知り合いの不動産仲介会社と売買契約

2020年12月に、購入した際にお世話になった不動産仲介会社の担当者に相談しました。

「会社の先輩に相談したら、買取のほうが確実に売れるからおすすめだと聞いて、買取しか考えませんでした。担当者はマンションを購入した際に親しくなり、結婚式の2次会に来てもらうほど親しい間柄。ざっくばらんな会話のなかで、『タイミングはいい。今なら購入価格より高く売れるのではないか』と言われ、売り時だなと思いました」

買取額を尋ねると2100万円の提示がありました。念のため、インターネットを使って簡易査定もしてみましたが、3社から提示された査定価格は2000万円。そこで、親しくしている不動産会社に買取を依頼することにしました。

税金が高くならないように、取得後5年を過ぎてから売買契約をする

2100万円の査定価格でしたが、最終的に2140万円で買取が決まりました。マンションは、2020年12月に取得してから5年がたちます。取得から5年以内のマンションを売却すると税金が高くなるため、5年を過ぎてから売買契約を結び、年明けの引き渡しに決まりました。

購入時の価格より高い価格での買取に成功

■長期譲渡所得と短期譲渡所得について

譲渡所得とは、一般的に、土地、建物などの資産を譲渡することによって生じる所得のことです（事業用の商品などの棚卸資産や山林などの譲渡による所得を除く）。譲渡した年の1月1日における所有期間が5年を超える土地や建物の譲渡による所得を長期譲渡所得といい、5年以下の場合を短期譲渡所得といいます。不動産を売却したときには売却代金から、その不動産の取得費と売却するときにかかった譲渡費用を差し引いた譲渡所得(売却益)に所得税や住民税がかかってきます。譲渡所得に適用される所得税・住民税率は、長期譲渡所得と、短期譲渡所得によって異なります。長期譲渡は短期譲渡よりも税率が優遇されているのです。

購入価格より高く売れて満足。また投資用マンションを購入したい気持ちに

販売活動を振り返ったIさんは、1年待てばもっと高く売れたのではという心残りがあるといいます。よかったことは、投資をしている先輩や友人の集まりに積極的に参加したことです。

「経験談を聞き、マンション購入から売却まで迷いなくいい選択ができました。担当者には次のマンションを紹介してほしいと頼んでみましたが、今は高すぎて購入できなかったのが残念です」

楽しみながら、不動産の情報収集をして、「すっかり、はまってしまった」と笑うIさん。これからも積極的に勉強していきたいと話してくれました。

2020年11月	・売却を意識し始める
2020年12月	・簡易査定を依頼し、2000万円の査定価格が出る・2140万円での買取が決まる・売買契約を結ぶ
2021年1月	・物件の引き渡し