
マンションから一戸建てへの買い替えを終えたKさんファミリー。今回の買い替えは、子どもの成長に伴い家が手狭になったことが理由です。第一子がすでに小学校に通っていたので、学区内での買い替えを条件に売買活動を進めたといいます。
| 不動産区分 | マンション |
|---|---|
| 所在地 | 東京都目黒区 |
| 築年数 | 約5年 |
| 間取り・面積 | 2LDK(約59m2) |
| ローン残高 | 5200万円 |
| 査定価格 | 8280万円 |
| 売り出し価格 | 8280万円 |
| 成約価格 | 8280万円 |
子どもの成長に伴い家が手狭に。子ども部屋が2部屋確保できる住まいを検討
Kさんが売却したマンションは、東京都目黒区にある、築5年、約59m2・2LDKの物件です。子どもの誕生をきっかけにマイホームの購入を思い立ち、新築分譲時に購入しました。このエリアは、Kさん夫妻にとってもともと地縁があったわけではありませんが、賃貸で暮らしていたときに通勤に便利で公園など緑も身近に感じられたことで、子育ての場として魅力を感じたといいます。
「もともと共働きで、アクセスの良さが気に入って。マンションは山手線の最寄駅まで徒歩7分ほどです。電車はもちろん、バスの選択肢も豊富で、都内はどこへでも通勤・通学がしやすいのが魅力だと思います。マンションは5階の北向き住戸でしたが、目黒川の眺望がとてもすてきなんです。都心にいながら、自然や開放感、季節感を感じることができました」
気に入って住んでいた家ではありますが、第二子が誕生し、だんだんと手狭に感じるように。
「女の子と男の子のきょうだいなので、将来的にはそれぞれに子ども部屋が必要だなと思いました。それで、すぐに具体的な行動に移したわけではないのですが、第二子が小学校に上がるまでに引っ越せるよう買い替えを進めたいなと思うようになりました」
2021年のお正月になんとなく家の買い替えを意識したKさん。2022年4月に迎える長男の小学校入学までが買い替えの目標になりました。すでに上の子が地元の小学校に通っていることもあり、買い替え先の条件は「学区内の物件」、「きょうだいそれぞれに部屋を用意できること」の2点を絶対条件に据えました。

2021年の夏ごろから、少しずつWEBで条件に合う物件を探し始めたKさん。9月になり、たまたま見ていたWEBサイトで、条件に合う物件を見つけました。土地面積が約100m2、延床面積が約95m2の4LDKの中古の一戸建て。駅からは少し離れますが、徒歩12分と徒歩圏です。すぐに見学を申し込み、気に入ったのでローン審査を経て10月に売買契約を交わしました。売主のお子さんの学校の関係で、新居の引き渡しは3月の年度末というのが条件でした。
新居が決まったので、すぐに売却活動に本腰を入れます。
「マンションの購入時は、将来の売りやすさといった資産価値の観点は特に考えず、気に入った物件を買った感じなんです。でも、いざ売るときには、このアクセスの良さに魅力を感じて選んでくれる人も多そうだなと思っていました。だから、売却活動については、特に心配や不安なく進めていった感じです」
新居購入時に仲介してくれた不動産仲介会社に、そのまま売却の相談
売却活動を進めるにあたり、集中して近隣の不動産売買の実績をチェックし、相場観を養ったKさん。築浅の物件ながら、マンション内の売却事例が多かったこともあり、購入時よりも相場がグッと上がっていると認識していました。売却のパートナーとなる不動産仲介会社は、新居の一戸建ての購入でお世話になった不動産仲介会社にそのまま依頼することにしました。購入時にいろいろ相談しているので、自分たちの事情もよく理解してもらっているし、都心部で店舗を展開している会社なので、エリアのことをよく知っていそうという安心感があったといいます。相談の窓口を増やして複雑になるよりも、シンプルで進めやすいほうがいいと判断しました。
「10月に現地査定してもらい、査定額は8280万円でした。マンションの新築分譲価格は6600万円でしたが、中古相場が上昇しているので、私たちも査定と同じくらいの額をイメージしていました。どちらかというと、売却で優先したかった条件は3月までに売却するという期限だったので、チャレンジ価格で売り出してみようとか、そういった考えはなく、ちょうどいい金額を設定したいと思っていました。」
Kさんは、売却の条件を「物件の引き渡しは3月」とし、売り出し価格を査定額どおり8280万円に決めました。売却のスピードを重視していたので、万一反響が薄かった場合には、値ごろ感が出る7980万円までは値下げすることも想定しつつ、売却活動をスタートしました。
「今回の売却は住みながらの活動となるため、家が雑然とした印象にならないよう気を付けました。広告の写真や内見の方が実際に見たときの印象は、生活感のないスッキリとした空間のほうが好印象だろうと思って。なるべく早く売りたいと思っていたので、大変でしたけど、片付けはすごく頑張りました」
■住み替えのタイミングと注意点
住み替えの場合は、旧居の売却と新居の購入を同時進行で行わなければなりません。今回のように、入学など何かのタイミングに合わせた住み替えでは、新居の購入が先となる「買い先行」になることも多いでしょう。
買い先行の場合の注意点としては、売却する物件の価格がわからない状態で購入を決めるので、売却の相場を調べたり、購入予算にゆとりをもつなど資金面の不安を払拭しておくことが大切です。買い先行のリスクとして、売却がうまく進まない場合に、住宅ローンや固定資産税などが二重に発生する可能性があることも知っておきましょう。
あっという間に購入希望者が登場。より資金力のありそうな法人を選択
2021年10月、SUUMOに情報を公開したところ、あっという間に反響がありました。不動産仲介会社からの報告では、1日に2~3組程度の反響があったとのことです。実際に内見の希望があったのは、5~6組でした。内見に対応した後、不動産仲介会社の担当者が感触を的確に伝えてくれたので、情報を整理しやすく、頼もしかったといいます。
「結局、購入の申し込みは2件ありました。私たちは、売却活動をなるべく早く終えたいと思っていたので、より資金力のありそうな法人の申し込みの方を選ばせていただきました。個人の方が住宅ローンの審査を受けたときに、万一審査が通らなかった場合を考えてのことです」
売買契約は11月初頭に結びました。Kさんの売却活動は、値下げすることもなく、スタートしてから約1カ月で完了。かなり順調に進みました。
大満足。価値観の一致している不動産仲介会社とはスムーズに話が進む
今回の売却活動を振り返り、「満足感が強いですね」と微笑むKさん。売却活動において優先したかった事や条件を全てクリアし、売却活動自体はわずか1カ月、購入する物件を見つけてからでも2カ月で買い替えを終えることができました。
「今回、不動産仲介会社に関しては、WEBの一括査定を使うなどの積極的な活動はしていません。たまたま気に入った物件の仲介をする会社として出合って、そのままお世話になりました。購入時のやり取りで信頼がおけると感じていましたし、査定額がイメージとピタリと合ったことで価値観が一致していてやりやすいなと感じました」
買う側の立場の話として、「人気エリアの物件は動きが早い」「決断にもたもたしていたら、あっという間にほかの希望者に決まってしまった」というのはよく聞く話です。Kさんの物件は、人気エリアの好立地。そのエリアを検討している方の相場観からドロップアウトしない値付けであれば、買い手側のスピード勝負になる物件だったといえます。Kさんの場合は、不動産仲介会社選びに労力を割くよりも、すぐに情報を公開したことが、スムーズな売却活動になったのかもしれません。
Kさんは、3月に物件を引き渡し、新居へ引っ越しました。第二子の小学校入学、新しい家での暮らしと、フレッシュな気分でのスタートです。
| 2021年1月 | ・家の買い替えを意識 |
|---|---|
| 2021年9月 | ・住み替え先の情報に出合う |
| 2021年10月 | ・住み替え先の売買契約締結(9980万円) ・不動産仲介会社と専属専任媒介契約を結ぶ ・8280万円で売り出し ・内見希望者が現れる |
| 2021年11月 | ・8280万円で売買契約締結 |
| 2022年3月 | ・物件引き渡し、引っ越し |
まとめ
- 買い替えの場合、購入と売却の不動産仲介会社を同じにすると相談窓口がシンプルに
- 人気エリア、人気立地での売却は、短期勝負になりやすい
- 買い手が法人ならローン審査に落ちるといったことが少ないため、早く売却できる
取材・文/竹入はるな イラスト/斎藤ひろこ


