不動産売却の基礎知識や知っておきたいコツを分かりやすく解説します。売却の体験談もご紹介。

離婚を機にマンションを売却。駅力向上で価格アップを見込み、強気の売出価格に/東京都中野区Uさん(30代)

東京都中野区Uさん(30代)/離婚を機にマンションを売却。駅力向上で価格アップを見込み、強気の売出価格に

中野区にある築23年の3LDKのマンションを離婚に伴い売却することにしたUさん。マンションの最寄駅は、買った当初よりも利便性が上がっていたことで、価格の上昇が見込めたため、売却には強気で臨めたといいます。

不動産区分 マンション
所在地 東京都中野区
築年数 約23年
間取り・面積 3LDK(約68m2
ローン残高 3522万円
査定価格 4400万円~4980万円
売り出し価格 4780万円
成約価格 4780万円

離婚を機にマンションを売却して財産分与

現在は、都内で購入した築浅中古の一戸建てに住んでいるUさん。2018年11月に離婚することが決まり、約7年住んだ中野区のマンションを売却して住宅ローンの残債を精算した後、財産分与をすることになりました。物件や住宅ローンの名義がUさんだったこともあり、売却を担当することになったそうです。

「マンションは最寄駅から徒歩7分と程よい距離で、日当たりの良い南東の角住戸でした。売却を検討し始めて感じたのが、ファミリーが多く住むエリアのわりに、ファミリータイプの物件情報をあまり見かけないということ。もしかしたら3LDK・約68m2のわが家は買い手がつきやすいんじゃないかなと思いました。また、物件の築年数が23年で、築25年以内という住宅ローン控除の条件を満たしていたことも選ばれやすい条件だと思いました」

マンション売却を検討

また、マンションを購入した当初は、最寄駅から都心へは1度乗り換えが必要でしたが、売却を考える少し前に駅の利便性が上がったことも、売却価格の点で期待がもてたと言います。

「そもそも中古マンションでの購入だったので、買ったときの価格と近い価格では売れると思っていました。その上、最寄駅が都心まで直通で行ける始発駅になったので、私がマンションを購入した当時より相場が上昇していると考えました。だから、7年間住みましたが、自分たちが買った時よりももっと高い価格で売り出しても大丈夫なのでは?と思いました」

suumo.jp

仲介会社は、物件取り扱い数も地元の顧客も多い近所の店舗を選択

人生初の不動産売却に当たり、まずは1~2週間程度、集中して勉強する期間を設けたというUさん。インターネットで売却体験談を読んだり、いろいろな不動産仲介会社のサイトを比較したりしました。 その後、不動産情報サイトの一括査定サービスを利用し、5社の訪問査定を受けました。査定価格は4400万円~4980万円とバラつきがありました。不動産仲介会社の話を聞くと、会社により査定価格の根拠が違うと感じたので、ビジョンに共感できた会社に興味をもちました。

「仲介は、人と人を結ぶ仕事だと思ったので、実績が多い方が顧客情報をたくさん持っていると考え、大手にお願いしようと思いました。また、地元の顧客の情報を多く持っている会社のほうが、買ってくれる人が見つかる確率が高いんじゃないかと思い、営業所がマンションの近くにある会社を選びました」

査定価格で多かったのが4400万円台でした。Uさんが依頼することにした不動産仲介会社の査定価格は4480万円でしたが、資産価値アップの期待値分を上乗せして売出したいと相談しました。少しチャレンジして、4780万円で売り出すことにしました。

12月に不動産仲介会社と契約を締結した際、「年内に売り出しの情報を開示しましょう。お正月に家族と相談してもらえるので、1月から本格的に動き出せます」というアドバイスがあり、従いました。不動産仲介会社のWEBサイトに情報を掲載したり、地元にチラシを配ったり、12月中に動いてもらったといいます。

2~3カ月は様子見と予想するが、意外にすぐに買い手が決まる

年内にチラシやWEBサイトへの掲載と手を打ってもらったUさん。不動産仲介会社からは、毎週1回、HPの閲覧数やチラシなどの打ち手の報告がありました。部屋の中は内見の希望があればすぐに見せられるようにとアドバイスがあったので、家の中を空っぽにして退去し、不動産仲介会社に鍵を預けました。年が明けて2~3週間で、不動産仲介会社のHPに反響があり、1人目の内見希望者が見つかりました。

「売却までの期間と価格、どちらも大事でバランスよく考えたいと思っていましたが、急がなければいけない売却期限はなかったので、まず2~3カ月は様子見しようと決めていました。チャレンジ価格ではありましたが、初めて検討してくれた方には値下げ交渉には応じないことを伝えました。結局、手付金の金額など、多少の譲歩はしたものの、売り出しから1カ月ほどで、希望通りの4780万円で決めてもらえて良かったです」

■不動産売却に適した季節はある?

住居(特にマンション)は、進学や転勤、新築マンションの竣工などで転居する人が増える2月~3月に取引が活発となるが、賃貸と比べて季節による差は少ない。新駅開業や都心への直通運転開始など、最寄駅の利便性アップにより需要が伸びたり、近隣に大規模マンションが建って売却の競合先が増えたりと、季節以上にエリアの個別事情によるタイミングで受ける影響のほうが大きいことも。

パートナーとなる不動産仲介会社を見つけるために、自分でも調べるのが大事

約1カ月という短期間で売却を終えたUさん。売却は満足だったと振り返ります。手探りでスタートした売却ですが、提示された査定価格とその根拠を判断する材料があったので、納得感のある選択ができたそうです。

「自分で情報収集した中で、特に参考になったのは、不動産の取引価格の実績を見られる国土交通省のWEBサイトでした。近所の実績が見られるので、近隣エリアを調べていくうちに、なんとなく相場観ができてきました。提示された査定価格はバラツキがありましたが、不動産仲介会社を決めるときに、査定価格を比較する際の根拠として役立ちました。高い査定価格だからといって、その通りに売れるとは限らない。ある程度の期間で納得いく価格で売却を成立させてくれる相手を選ぶには、自分の中に相場観をもち、納得した相手と売却を進めるのがいいと思いました」

Uさんは、1年半ほど実家で過ごしたあと再婚。今度は郊外に中古一戸建てを購入しました。じつは、マンションを売却したお金は手元で運用し、手数料以外の新居の購入は全額住宅ローンを利用したそうです。現在は住宅ローンが低金利で、借りたほうが有利だと考えたからだそう。住宅の売買を経験することで、不動産売買への心理的ハードルが下がり、いい選択ができていると満足そうに話してくれました。

2018年11月 ・離婚が決まる
・売却活動開始
2018年12月 ・不動産仲介会社と専任媒介契約を結ぶ
・4780万円で売り出し
・いつでも内見できるようマンションを退去
2019年1月 ・購入検討者が現れる
2019年2月 ・4780万円で売買契約を結ぶ
・物件を引き渡し、売買活動終了

まとめ

  • 周囲の開発状況や近隣物件の実績を自分で調べ、納得できる売却額を決める
  • 自分の中で相場観をもち、査定価格を比較してパートナーとなる不動産仲介会社を選択する
  • 情報開示のタイミングなど、不動産仲介会社のアドバイスを参考に活動する
売却査定する

取材・文/竹入はるな イラスト/めんたまんた

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