不動産売却の基礎知識や知っておきたいコツを分かりやすく解説します。売却の体験談もご紹介。

住み替え後空き家のままだったマンション。不動産市況のよいタイミングを逃さず売却/兵庫県芦屋市Oさん(50代)

兵庫県芦屋市Oさん(50代)/住み替え後空き家のままだったマンション。不動産市況の良いタイミングを逃さず売却

住み替え先に引っ越した後、住んでいたマンションを空き家のままで放置していたOさん。ニュースで不動産市況がよくなったことを知り、売却を決めました。一般媒介契約で2社と売却活動をして3400万円で売却できました。

不動産区分 マンション
所在地 兵庫県芦屋市
築年数 約18年
間取り・面積 3LDK(70m2
ローン残高 1200万円
査定価格 3200万円
売り出し価格 3500万円
成約価格 3400万円

住み替え後、賃貸か売却か迷っていたマンション。不動産市況がよくなり売却を決める

2015年にマンションから一戸建てに家族で引っ越したOさん。空き家になったマンションを賃貸するか売却するか漠然と思っていましたが、仕事が忙しくそのままになっていました。

「このまま2軒持っているのは無駄だと思っていました。2017年に仕事関係の知り合いから、不動産市況がよくなってきたと聞き、売却してみようと思いました」

兵庫県芦屋市の閑静な住宅街にある小規模マンションで、70m2・3LDK。新築時に4200万円で購入し、うち3500万円の住宅ローンを組み、売却時に1200万円が残っていました。

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知合いの紹介とインターネットで探した不動産仲介会社が、3200万円の査定額を提示

Oさんは、2017年4月、仕事で付き合いのある不動産仲介会社と最寄駅の近くにある全国でチェーン展開している不動産仲介会社に問い合わせ、簡易査定と訪問査定を依頼。いずれも3200万円前後の査定価格でした。

「その後、単身赴任があったので1年間放置してしまいましたが、2018年4月に売却活動を全国展開する大手不動産仲介会社と、その後コンタクトをとった地元の不動産仲介会社、2社と一般媒介契約を結びました。一般媒介契約にしたのは、幅広く探したいこと、ぞれぞれの営業力を見てみたいという気持ちからです」

不動産情報サイト掲載のみで3500万円から販売活動を行い、値引き後3400万円で売却

市況のいいうちに、半年くらいで売却したいと考えていたOさん。「近所に売却中であることを知られたくない」と考え、不動産仲介会社には、広告はインターネットの情報サイトのみにしてほしいと依頼しました。

売り出し価格は査定価格に300万円上乗せした3500万円。1カ月後に内見した購入希望者と100万円の値引き交渉の末、3400万円で売却が決まりました。

「マンションがあるエリアは、比較的収入に余裕のある30代前半や老夫婦に人気のエリア。交渉次第で、値引きしなくてもよかったのかもしれませんが、仕事が忙しく、やりとりが面倒だったので早く決めました」

2018年5月に売買契約を結び、7月に引き渡しました。

■マンションを空き家にしておく場合の注意点

老朽化した建物は、屋根や外壁が落ちたり、雑草や害虫が発生したり、窃盗や放火される可能性があります。定期的に換気ができないと、老朽化はさらに加速します。「空き家対策法」(空家等対策の推進に関する特別措置法)では、倒壊等著しく保安上危険となるおそれがあるなど、いくつかの項目に該当した空き家を、「特定空き家」に認定しています。「特定空き家」になると、固定資産税の優遇措置を受けられる「住宅用地の特例措置」の対象から除外され、固定資産税額がおおよそ更地状態と同等の最大6倍になる場合も。住む予定がないときは、早めの売却か、自分で管理ができない場合は「空き家管理サービス」を利用することを検討したほうがよいでしょう。

不動産市場を常にチェックしていたので、好調なときに売却できた

「売却してからもどんどん不動産市況がよくなり、チラシを見るとさらに高値で売買されているのを知りました。もっと粘ればよかったかなと正直思いましたね。でも、価格が上昇しているときを捉えて売れたのでよかったと思っています。ふだんから不動産情報にアンテナを張っておくことが大事ですね」

不動産売却後の後悔ポイント

はじめての売却活動で一般媒介契約を選んだOさん。

「専属専任媒介契約で一社に絞るメリットを感じませんでした。一度査定を依頼しただけでは、いい不動産仲介会社かどうか判断するのは難しいです。一般媒介契約なら、反応が悪ければ、ほかの不動産仲介会社を加えることができます」

これから売却をする人には、「担当者と、5分でも電話で話すこと」をおすすめしてくれました。メールのやりとりだけでは伝わらない担当者の個性や性格がわかり、相性を見ることができるそうです。

2015年ごろ ・住み替え先に引っ越す
2017年4月 ・売却を意識しはじめる
・簡易査定、訪問査定で3200万円の査定額が出る
2018年4月 ・不動産会社と一般媒介契約を結ぶ
・3500万円で販売活動の開始
2018年5月 ・購入者が現れる
・3400万円で売買契約を結ぶ
2018年7月 ・物件の引き渡し

まとめ

  • ニュースサイトや知合いから情報収集し、不動産市況にアンテナを張っておく
  • 一般媒介契約なら、複数の不動産仲介会社に販売活動を依頼できる
  • 担当者との相性を調べるのは、人柄の伝わる電話がおすすめ

取材・文/内田優子 イラスト/沼田光太郎

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