
両親の離婚後、母親に財産分与された自宅に、母と2人で暮らしていたTさん。しかし自宅には1000万円近い住宅ローンが残っていたため、住み替えを決断することに。20代のTさんが主体となって進めた、マイホームの売却体験談です。
| 不動産区分 | 一戸建て |
|---|---|
| 所在地 | 兵庫県神戸市灘区 |
| 築年数 | 25年 |
| 間取り・面積 | 3LDK(延床面積…約70m2、土地面積…85m2) |
| ローン残高 | 950万円 |
| 査定価格 | 1450万円~1500万円 |
| 成約価格(買取り価格) | 1500万円 |
両親の離婚で母に財産分与された自宅。売却して新しい環境で新生活を始めたい
両親が離婚後、母と2人で暮らしているTさん(20代)。離婚後の財産分与で、自宅は母親名義となっていました。Tさんは母親と相談して、生まれ育った家を手放し、心機一転、新しい生活をしようと考えました。自宅は兵庫県神戸市灘区の中心市街地にあり、JRの駅から歩いて約10分。駅前には役所や大型商業施設、飲食店、公園、交番などが集まり、交通の便も良く暮らしやすい立地にありました。
築25年の木造2階建て住宅は、そのまま住むこともできましたが、新しい環境で暮らしたいという前向きな気持ちで家を売ることを検討。不動産仲介会社を訪ね、家の売却と引越し先について相談しました。
一括査定サイトを利用して住宅ローンの残債がある家を買い取ってくれる会社を探す
家の売却を決めたTさんが最も気になっていたのは、家の住宅ローンを返済中だったこと。ローンの残高は950万円もあり、Tさん母子の状況では完済できるかどうか不安がありました。家を売ったお金で住宅ローンの残債を一括返済できればいいのですが、不動産仲介会社に頼んで買い手を募集するよりは、直接不動産会社に買い取ってもらった方が早くてスムーズではないかと考えました。
できるだけ早く売却したいと考えたTさんが知りたいことは以下の3点でした。
1. 住宅ローンの残債があっても家を売却できるのか。買い取ってもらえるか。
2. 家はいくらぐらいで売れるのか。だいたいの相場を知りたい。
3. どこの不動産会社に頼んだらいいか。
そして、インターネットの不動産情報サイトで、家の買取サービスのある会社にしぼって一括査定を行ったところ、不動産会社3社から反応がありました。3社とも買取の意思があり、査定価格は1450万円~1500万円でした。ローン残債950万円を返済して、手元に利益も残るという話で、ほっとしました。
■残債がある家を売るときの注意点
住宅ローンを返済中の家は、金融機関から抵当権をつけられているため、家を引き渡す前にいったん住宅ローンを完済して抵当権を無くす「抵当権抹消の手続き」を行う必要があります。まずはローンの残債金額を確認しましょう。家の査定価格よりローン残債が下回る場合は、問題なく売却ができます。家の査定価格よりローン残債が上回る場合は、ローンを完済するのに不足分の資金をどうまかなうかを決めましょう。貯蓄で払う、住み替えて住み替えローンを組む、それも難しい場合は「任意売却」などいくつか方法があるので、不動産仲介会社に相談してみましょう。
買取額が高く、知識が豊富で親切な担当者がいる不動産仲介会社に依頼
住宅を売却する場合、住宅ローンが残っていると、抵当権が設定されているため、自宅を売却することは難しくなります。Tさんの自宅は、査定額が1450万円~1500万円とのことで、自宅を売った代金で住宅ローンを完済できることがわかったため、安心して売却活動を進めることができました。
Tさんは、反応があった3社と次々面談をしました。決断が長引くほどローンを払い続ける必要があるため、とにかく急いでいたといいます。そして、3社のうち最も高い金額で買い取ってくれる会社に依頼することを決意。
「3社の担当者と会ってみると、話しにくい人もいましたが、女性の担当者で知識が豊富で、いろいろ話ができて親切だった会社に頼みました」とTさん。

不動産会社の訪問査定額は、一括査定額と変わらない1500万円でした。その後の手続きも丁寧に教えてもらいながら、不動産会社と司法書士が間に入り、買取と同時に抵当権の抹消、所有権の移転が行われ、ローンの残債を完済した残りのおよそ550万円がTさんに振り込まれました。
親切な会社に出合えて手続きもスムーズ、利益も出た売却活動に満足
住宅ローンが残っている家を売却する場合、売却で得た代金でローンを完済できるか、完済できない場合はその差額をどのように補てんするかなど、難しい判断が迫られます。Tさんの場合は、信頼できる不動産会社と担当者に出合えたため、初めての売却でも戸惑うことはなかったそうです。「一括査定サービスでいくつもの不動産会社に査定してもらえましたし、親切に教えてもらえたので安心して進めることができました」とTさん。
20代で、不動産売却を行うのは大変だったかと聞くと、「手続きは不動産会社の担当者が親切に教えてくれました。家を売るというと大変に感じるかもしれませんが、人生がかかってるとか難しく考えず、素直にやるべきことをやればいいのだと思います」とすっきりした表情。引越し先は同じ神戸市内でも、自然が豊かでありながら暮らしも便利な環境で、とても快適だそう。「母も喜んでいますし、引越して良かったと思います」。悩んでいるより、早めに決断、行動したことで、気持ちよく前に進むことができました。
| 2020年3月 | ・売却を意識し始める ・インターネットの一括査定を利用して 買取をしてくれる不動産会社を探す ・一括査定で3社から反応がある ・3社と次々面談、現地査定をしてもらう ・引越し先(賃貸)を探す |
|---|---|
| 2020年4月 | ・買取先の不動産会社を決める ・引越し先(賃貸)と契約 |
| 2020年5月 | ・不動産会社と買取契約が成立 ・住み替え先に引越す ・物件を引き渡す |
まとめ
- 住宅ローンの残債がある自宅は、抵当権が設定されているためそのまま売却するのは難しい
- 住宅ローンの残債がある家の売却は、売却代金でローンの完済ができるかがポイントとなる
- 一括査定サービスを利用すると複数の会社の査定額がわかる
取材・文/佐藤由紀子 イラスト/カワモトトモカ


