自室、スタジオ、ライブハウス、時にはそこらの公園や道端など、街のあらゆる場所で生まれ続ける音楽たち。この連載では、各地で活動するミュージシャンの「街」をテーマにしたエッセイとプレイリストをお届けします。今回執筆いただいたのは、音楽家、詩人…
いるだけで心地いい気分になれる。それが生駒という街だ――。そう語るのは、タレントや文筆業で活躍する小塚舞子さん。2歳から仕事を始めるまで暮らし、また改めてその魅力に惹かれているという小塚さんに、生駒の魅力、お気に入りの生駒山や近鉄生駒ケーブル…
宝塚の街の全てが、清く正しく美しい--。そう語るのは、2006年ni 宝塚歌劇団に入団し、2018年10月まで花組で男役として活躍した、天真みちるさん。宝塚歌劇団の一員として過ごした宝塚での思い出、地元のお店との絆、街の魅力についてたっぷり綴っていただ…
中津はどこにいてもスポットライトを浴びているように感じる隣町、梅田に比べると、狭く暗くそして優しい。オフィスビルが並ぶ大通りから一本入ると、狭くて暗い路地がたくさんあって、来た者を迎え入れると同時に優しく包み隠してくれる--。そう語るのは…
ときどき、無性に商店街が恋しくなる。故郷に帰りたくなると、今住んでいる町でもふと商店街を探してしまう--。そう語るのは、テキスト、テキスタイル、イラストを作るテキストレーターのはらだ有彩さん。大人になってからかなり面白い町だと気づいたとい…
著: 熊谷麻那 はじめに 2021年4月から、京都に住んでいる。もともと宮城からリモートで働いていた仕事を、直接肌で感じながらやりたいと思い、引越してきた。地元を離れるのは初めて。仕事のスキルアップのための京都行き。だからこの街は私にとって修業の…
京都の室町中立売にある小さなアパートで暮らした5年間は僕にとってとても大事な季節だった--。そう語るのはHomecomingsのギター担当の福富優樹(@pizzaplanet_hom)さん。安くて、ユニットバスじゃなくて、なおかつ職場のある四条や三条にすぐに自転車で…
長岡天神は都心に住んでいる人からしたら少し物足りないかもしれない。こじんまりとしている。ただ、むしろそこがいいのだ--。そう語るのはエッセイスト、薬剤師のものすごい愛(@mnsgi_ai)さん。結婚を機に住んだ京都府の長岡天神駅での暮らしと、お気に…
近鉄奈良駅周辺の皆さんは、私のことを奈良公園の鹿と同じように、保護はしつつも飼育はせず、絶妙な距離感で野生のままのびのびさせてくれていた。奈良市民は愛あるスルーの達人だ--。そう語るのは、漫画家・イラストレーターの蟹めんま(@kanimen)さん…
生活に必要なものが手の届く範囲にある丁度よさ、人や場所がつくり出す目に見えない居心地のよさ、そして気が向いたときに川でぼーっと過ごせる環境。千鳥橋にはその3拍子がそろっていると語るのは、インディーズ出版物のセレクトショップ兼ギャラリー「シ…
がむしゃらに働いていたときには心に穏やかな時間をもたらし、母になり子どもと過ごす暮らしにも、新しい発見や楽しみを与えてくれる中之島の水辺で過ごす時間は、わたしにとってかかせないものである--。そう語るのは、フリーランスとしてプレス、PM、企…
ライターのヨッピーさんが地元である、東大阪市の布施の魅力をつづります。東野圭吾さんの『白夜行』にも登場する布施は、近鉄奈良線と大阪線が通る大きなターミナル。難波まで電車で約10分というアクセスの良好さに加え、レトロな喫茶店や居酒屋、百貨店や…
中津には、都心の近くとは思えないくらい人々の暮らしや歴史、四季の移ろいが感じられる風景がたくさんあるーー。そう語るのは事業会社で企画・広報等の仕事をしながら、個人でライター・PRとして活動する金井塚悠生さん。住んでもうすぐ5年になるという大阪…
自室、スタジオ、ライブハウス、時にはそこらの公園や道端など、街のあらゆる場所で生まれ続ける音楽たち。この連載では、各地で活動するミュージシャンの「街」をテーマにしたエッセイとプレイリストをお届けします。今回執筆いただいたのは、ハードコア・…
二十代の後半から過ごす大阪の「豊中」は、短歌の「たね」がたくさん落ちている街なのだ、この場所で見聞きしていることが僕に短歌をつくらせる動機になっている--。そう語るのは歌人の岡野大嗣さん。豊中市の南端のほうから北上しつつ、ときどき東や西に…
こんな他所者根性を持つ私も、北堀江はそのまま受け入れてくれた。それが、この町の魅力かなと思う--。そう語るのは、ライターのシンテツさん。シンテツさんが人生の約半分を過ごしているという大阪の北堀江について、街の魅力、特徴、暮らしやすさについ…
関西に住み、住んでいる街のことが好きだという方々にその街の魅力を伺うインタビュー企画「関西 私の好きな街」。今回登場いただくのは、およそ30年にわたり演劇界をにぎわせ続ける俳優・演出家の伊藤えん魔さん。現在は舞台のみならずドラマや映画、怪談の…
昔からその土地の人々の暮らしを支え、コミュニティの中心にあった「銭湯」。家庭のお風呂が当たり前になった現代では徐々にその数を減らしているものの、家族代々受け継がれてきた銭湯は、今も私たちの暮らしに彩りを添えてくれる存在です。連載【まちと銭…
ライター・ヨッピーさんの出身地は大阪。観光や出張で訪れたという人はもちろん、転勤や進学などでお住まいの経験を持っている人も多いのではないでしょうか。大学生までを過ごした大阪について、ヨッピーさんは人も街も「クセ」が強いとし、「合う人には合…
取材・執筆: 吉村 智樹 関西に住み、住んでいる街のことが好きだという方々にその街の魅力を伺うインタビュー企画「関西 私の好きな街」をお届けします。◆◆◆「六甲(ろっこう)の魅力はやっぱり、山と海、どちらも楽しめるところ。特に六甲山は暮らしに溶け…
兵庫県西脇市在住のITエンジニア・ブロガーの伊藤淳一さんは、14年前に「田舎で子育てがしたい」と、大阪から移住しました。現在は株式会社ソニックガーデンのITエンジニアとして、フルリモートワークに従事。これまでの生活を振り返りながら、伊藤さんが思…
ライターの吉村 智樹(@tomokiy)さんが関西に住み、住んでいる街のことが好きだという方々にその街の魅力を伺うインタビュー企画「関西 私の好きな街」。今回は、1981年に結成のバンド「アマリリス」のリーダーで、孤高にして伝説にして現役バリバリのアー…
取材・執筆: 吉村 智樹 関西に住み、住んでいる街のことが好きだという方々にその街の魅力を伺うインタビュー企画「関西 私の好きな街」をお届けします。◆◆◆ 「豊岡は、ひとことで言って『最強』です。海があって山があって温泉もあって。緑が豊かで水がお…
著: 金そよん 夫の転勤に伴い、わたしも大阪に赴任。4年前からこの地に住んでいる。「大阪のどこに住んでるの?」と聞かれることが多く、「天満橋ってところに住んでるの」と答えると、「天満橋と天満って同じ?」て聞かれて、「天満よりも南のほうなんだよ…
著: パリッコ 酒場ライターのパリッコさんが気になる街へ行き、そこで暮らす人と楽しく飲みながら街の魅力を探る企画「教えて!あなたの街の飲み心地」をお届けします。◆◆◆飲食系、特に酒や酒場に関する取材記事を得意とするフリーライターの泡☆盛子さんと…
インタビュー: 劇団雌猫 構成:ひらりさ好きなものがあると、毎日はもっと楽しい。劇団雌猫が最近気になるあの人に好きなこと、好きな街や暮らしについて聞くインタビュー企画「楽しい大人の暮らし方」。今回お話を伺ったのは、「2020年本屋大賞」を受賞し…
取材・執筆: 吉村 智樹 関西に住み、住んでいる街のことが好きだという方々にその街の魅力を伺うインタビュー企画「関西 私の好きな街」をお届けします。◆◆◆「二十歳を過ぎて、『ひとり暮らしをしながら音楽をやりたい』って思ったときに選んだ場所が、京都…
著者: 山本莉会大阪に堀江という場所がある。堀江という住所はないのだけど、この一帯を指してみんなそう呼ぶ。セレクトショップやカフェ、家具店が立ち並び、SOHOなどの個人オフィスが軒を連ねる。心斎橋・難波・アメ村と隣り合っているのに、喧噪からはほ…
著者: 乾隼人 雑誌の編集者に憧れていた僕は、22歳でなんとか大阪の出版社に転がり込んだ。大阪で暮らした3年半の間に出会ったのは、扉を開くたびに違った世界を見せてくれる「酒場」の数々だった。 この街でどれくらいのグラスを飲み干し、アテを食べ、人…
取材・執筆: 吉村 智樹 関西に住み、住んでいる街のことが好きだという方々にその街の魅力を伺うインタビュー企画「関西 私の好きな街」をお届けします。◆◆◆遅咲きの落語家が選んだ「天神橋筋六丁目」「うちの最寄駅は『天神橋筋六丁目』です。このあたりに…
著: 玉置 標本 たまに安い酒場なんかで一緒に飲んだりする、スズキナオという友人がいる。30歳前後にネットでの執筆を副業としてスタートさせ、その後に退職してフリーライターとして生活しているなど、私と似た道を歩いていることもあり、勝手にシンパシー…
インタビューと文章: 小沢あや 写真:佐野円香 コミカルな歌詞をキャッチーなメロディーにのせ、若者から大人気のロックバンド「ヤバイTシャツ屋さん」。2013年に大阪で結成されて以来、幅広い世代に共感される楽曲を多数リリースしています。 ヤバTの楽曲…
著者: 日下慶太 体がむくみはじめた。夕方になるとむくみが激しくなる。はじめヨーロッパまでずっと飛行機に乗っていたかのように足がむくんだ。やがて太ももまでむくんできた。体がたぷたぷだった。寝て起きると顔がむくんで目が開けられなくなった。これ…
取材・執筆: 吉村 智樹 関西に住み、住んでいる街のことが好きだという方々にその街の魅力を伺うインタビュー企画「関西 私の好きな街」をお届けします。 ◆◆◆ 茨木は「ほどよく郊外。ほどよく都会」 「初めて茨木(いばらき)を訪れた人たちから、よく『茨…
著: 劇団雌猫 二次元、ジャニーズ、宝塚にアイドル。次元もジャンルも異なれど、オタク女子にとって趣味は人生の重要な一部。趣味を満喫するうえで、実は大切なのが「暮らす街」。オタク女子はどんなことを考え、どんなことを重視して街と家を選ぶのか? 4…
著者: 夜衰 私は大学の学部入学から大学院(修士課程)修了まで、京都で過ごした。年で言うと2004年から2010年初頭までの話だ。いまのところ、人生の中で、もっとも長い期間住んでいた場所になる。だから京都について紹介しようと思うのだが、ここSUUMOタウ…
著者: 吉野舞 「どこでもいいから遠くへいきたい。遠くへいけるのは天才だけだ」 ある日偶然、街の数少ない古本屋で見つけた寺山修司の本に書かれていたこの一言を読んだとき、「これは私のためにある言葉だ」と確信した。それから、この一説を修行中の僧の…
インタビュー、構成: 劇団雌猫 写真:飯本貴子 好きなものがあると、毎日はもっと楽しい。 劇団雌猫がオタク趣味に生きる人に好きなこと、好きな街や暮らしについて聞くインタビュー企画「楽しい大人の暮らし方」。 今回お話を伺ったのは、宝塚歌劇団の演出…
『夜は短し歩けよ乙女』『有頂天家族』など京都を舞台にした作品で知られる、奈良出身の小説家・森見登美彦さん。大学時代を過ごした京都と、生まれ育った奈良郊外の街への思いを通して、「住むこと」と「書くこと」のかかわりについて伺いました。
著者: 劔樹人 大阪の曇天に差した「ハロプロ」という光 私は、18歳で大学に進学した1998年から、上京する2007年まで、およそ10年間の青年期を大阪で過ごした。 その中でも、大学を卒業してからの数年間、私の暮らしの中心は大阪の天王寺・阿倍野近辺だった…
著者: 上田誠 ヨーロッパ企画という劇団をやっていながら京都に住んでいる。 京都に生まれ、京都に育ち、京都の小中高大学に通い、始めたのがヨーロッパ企画である。 劇団名だけはエキゾチックだけれど、それは詐欺で、そこで作・演出をやっている男はヨー…
取材・執筆: 吉村 智樹 関西に住み、住んでいる街のことが好きだという方々にその街の魅力を伺うインタビュー企画「関西 私の好きな街」をお届けします。 ◆◆◆ 遠すぎず、近すぎず。ちょうどいい「明石」 「関西に住んでいる人でも、明石は『遠い街』という…
「大阪人」といえば、お笑い好きでせっかちで、粉もんばっかり食べている……というイメージを持たれがち。しかし生まれも育ちも大阪のいぬじんさんは、多くの大阪人が「外から期待されている大阪人のイメージに応えようとして無理をしている」と語ります。
著:太田尚樹 「みんな違って、みんないい」という言葉は、個性を平らな更地にならすようで嫌いだ。 なかなか埋め方が分からず、長く呆然と見つめ続けてきた心の穴も、これだけはと育ててきた自分の持ち味も、「それもありですよね」と一蹴された気になる。 …
インタビュー: 劇団雌猫 構成:むらたえりか 写真:飯本貴子 好きなものがあると、毎日はもっと楽しい。 劇団雌猫がオタク趣味に生きる人に好きなこと、好きな街や暮らしについて聞く新インタビュー企画「楽しい大人の暮らし方」。 第1回のゲストは、『ホタ…
取材・執筆: 吉村 智樹 関西に住み、住んでいる街のことが好きだという方々にその街の魅力を伺うインタビュー企画「関西 私の好きな街」をお届けします。 ◆◆◆ 大阪最大のターミナルスポット「なんば」 「なんば、大好きなんです。ざっくばらんな雰囲気が街…
著: 山口祐加 毎日帰ってくる街だからこそ、おいしくて敷居の低いお店があるとうれしい。住んだことのある人ならではの視点で、普段着でひとりでもかろやかに通える街の名店をご紹介します。 ◆◆◆ 住む街を決めるときの条件は、立地や交通の便利さ・街の雰囲…
取材・執筆: 吉村 智樹 関西に住み、住んでいる街のことが好きだという方々にその街の魅力を伺うインタビュー企画「関西 私の好きな街」をお届けします。 ◆◆◆ 十三で愛を育み、結婚した女性に聞く、この街の魅力 「十三(じゅうそう)には、いい呑み屋さん…
取材・執筆: 吉村 智樹 関西に住み、住んでいる街のことが好きだという方々にその街の魅力を伺うインタビュー企画「関西 私の好きな街」をお届けします。 ◆◆◆ 今回は、桂駅から徒歩圏内に雑貨店を営むトノイケミキさんに、この街の魅力をうかがった 居住者…
著:稲田ズイキ 「アイドルと結婚したい」 本気でそう思っていた12歳の自分は、「住職としてこの町とともに生きていく」ことが、まさか現実になるとは思っていなかった。 でも、僕はあるきっかけで、この現実を正面から捉え、この町を愛そうと思えた。 今回…