SUUMOタウンでは昨年も多くの方々に、さまざまな街について紹介いただきました。執筆いただいた皆様、インタビューに登場いただいた皆様、ありがとうございました。
今回は昨年、2022年に公開となった記事のなかで、たくさん読まれた記事トップ15をランキング形式で発表します。
(2021年の結果・2020年の結果・2019年の結果・2018年の結果・2017年の結果・2016年の結果)
記事名 | |
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1 | 東京の会社に勤めながら、田舎の町でかわいいエミューちゃんと一緒に暮らす日々【いろんな街で捕まえて食べる】 著:玉置 標本 |
2 | 嫌いだったはずの静岡県沼津市で、自分のダサさに向き合った日のこと 著:上坂あゆ美 |
3 | 「これ以上、町田に何が必要か分からない」フリーアナウンサー堀井美香さんの町田愛 取材・編集: 小沢あや(ピース株式会社) 構成: 吉野舞 写真:飯本貴子 |
4 | “生きる“ことが見える限界集落、広島県・北広島町に移住してわかったこと 著:shuo(束元理恵) |
5 | “熊本生まれの妻に「熊本の良さ」を全力で伝えてみた 著:ヨッピー |
6 | “都内「区境」での暮らしは飽きることがない【杉並〜中野〜渋谷】 著:森原優 |
7 | “清く正しく美しい街「宝塚」。タカラジェンヌと地元の絆 著:天真みちる |
8 | “ただの銭湯好きだった僕だけど、滋賀県大津市の膳所にある小さな銭湯を引き継いで、猫と一緒に頑張っています【いろんな街で捕まえて食べる】 著:玉置 標本 |
9 | “「何もない」といわれる松江に、私が何度も帰りたくなる理由 著:さくらいみか |
10 | “「孤独のグルメ」久住昌之さんが三鷹で育んだ無常観。「好きな店とはなくなっていくもの」【東京っ子に聞け!】 インタビューと文章: パリッコ 写真: 関口佳代 |
11 | “隠れ家的グルメスポットの数々に心がほぐれる、懐深い街「千葉・稲毛」 著:入江陽 |
12 | “調布市を胸に生きた20年間――オランダ少年がそば好きに成長する街 著:クラベ・エスラ |
13 | “高田馬場で聞こえたThe World Is Yours|街と音楽 著:showgunn |
14 | “カテゴライズされていない、上も下もない街「大森」 著:金井茉利絵 |
15 | “能登半島の海と過ごした最高の夏休み。石川県志賀町に1軒の古民家を買った男は、集落の未来も買おうとしていた【いろんな街で捕まえて食べる】 著:玉置 標本 |
※対象は2021年12月19日から2022年12月20日までに公開された記事です
※2022年12月20日時点のPV数を基準として順位付けしています。(今回より集計方法を変更しました)
ここからは、2022年にランキング入りした記事を一部引用しながら紹介します。
■エミューちゃんとの辛くも楽しい二人暮らし
ライターの玉置標本さんの連載「いろんな街で捕まえて食べる」より、エミューを卵から孵化させて室内飼いしている砂漠さんにお話しを伺った記事が2022年のランキング1位の記事となりました。エミューと暮らしはじめた理由、卵のころからかわいかったというエミューとの暮らしについて、たっぷり語っていただきました。
でも本当にかわいいんですよ、エミューちゃん。いつもソワソワしますもん。外出をしていても、なにかのきっかけでエミューちゃんのことを思い出すと、家に帰りたくなる。suumo.jp
■自分にかかったダサい呪いを解く
2位は歌人の上坂あゆ美さんに、生まれてから18歳まで過ごした「静岡県沼津市」についてつづっていただいたエッセイです。当時の思い出や「呪い」と向き合って沼津を認められるようになるまでを、沼津の「文化的スポット」とともに紹介いただきました。
沼津を知れば知るほど、当時のわたしがいかに、狭い狭い世界と偏った思い込みで生きていたかを思い知る。そのころから、沼津にはずっと海も文化もあったのに。suumo.jp
■これ以上、町田に何が必要か分からない
フリーアナウンサーの堀井美香さんに、長く住んでいる東京都の多摩地域南部に位置する街「町田」についてインタビューした記事が3位に。秋田出身の堀井さんがなぜそこまで町田に惹かれたのか?町田ならではのおすすめスポットと併せて伺いました。
町田駅前は、ほじればほじるほど「こんな横道があるんだ!」って未だに新しい発見があります。でも、駅からちょっと離れると自然もたくさんあるので、程よく都会で、自然も豊かです。suumo.jp
■北広島町は、“生きる”ことがはっきりと見える街
4位は、shuo(束元理恵)さんに、山の猟師に憧れて5年間暮らした広島県の「北広島町」について、つづっていただいた記事がランクイン。「四季の違いの幅はまるで日本の縮図のようだ」という街を、美しい写真とともに紹介いただきました。
命を身近に感じる暮らし。畑の野菜、田んぼの米も、その年の気候に大きく左右される。そこにも自然と農作物の命のやり取りが色濃く見える。suumo.jp
■皆さん! 熊本はよかとこですよ!
ライターのヨッピーさんに「熊本」の良さを執筆いただいた記事が5位に。熊本市内・県内の見どころを暮らしやすさ、飲食・サウナ・観光地の良さまでたっぷりと執筆いただきました。
熊本にいる間は、現地のいろんな人にサウナに誘ってもらったり、ご飯を食べさせてもらったり、仕事の相談を受けたりしつつ、割とのんびり暮らしておりまして、旅行や帰省で短期間来ることはあっても、こんなにがっつり住んだのは初めてなのに「いやー、やっぱり熊本は良かったな~~」という記憶しかない。suumo.jp
■これ以上過ごしやすい街をほかで探すのは、たいそう骨の折れる作業になる
6位は森原優さんに、杉並〜中野〜渋谷の「区境」での暮らしの良いところをお気に入りのスポットとともに紹介していただいた記事。杉並区、中野区、渋谷区の「区境」である「南台」で暮らす魅力をつづっていただきました。
休日、家のドアを開けて考える。今日は中野を散歩しようか。それとも笹塚に行こうか。あるいは方南町に向かおうか。いや待て、自転車で方南通りを駆け抜けて、30分で新宿に行くのも悪くない。下北もすぐだ。中野区の最南部だからこそできるこの選択は、昨日も今日も、明日も明後日も、私を飽きさせることはないだろう。suumo.jp
■清く正しく美しい街「宝塚」
7位は宝塚歌劇団に入団し、2018年10月まで花組で男役として活躍した天真みちるさんに「宝塚」での思い出をつづっていただいたエッセイがランクイン。宝塚ファン、天真さんファン必見の記事です。
劇団の創始者である小林一三先生の遺訓「清く正しく美しく」。この教えは決して、タカラジェンヌだけに向けられたものではない。四季折々の美しい花々に囲まれた街並み、心から応援してくださる街の方々、宝塚の街の全てに支えられながら、タカラジェンヌは日々を過ごす。suumo.jp
■膳所、めっちゃいい。まさに住めば都
8位もライターの玉置標本さんの連載がランクイン。漫画「みゃーこ湯のトタンくん」のモデルになった滋賀県大津市の「膳所(ぜぜ)」にある「都湯」という銭湯の店主の原さん、トタン君をたっぷり取材していただきました。トタン君の可愛い写真に癒やされます。
それになんといっても人がやさしい。滋賀の方は警察も市役所も銀行も、ほんまにゆったりしてますね。いつも『やさし~!』って思いながら暮らしています。保健所でも税務署でもそんなに並ばなくていいし、みんな温かいので驚きました。suumo.jp
■松江には、ずっとこのままでいてほしい
島根県の「松江市」の魅力について、松江出身のライター・さくらいみかさんがつづっていただいた記事が9位に。「何もない」「人が少ない」からこその住みやすさや、都会とは違う面白さがあるとさくらいさんは言います。
あらためて考えると、そんな“ほどほどの娯楽と気楽さ”があるからこそ、私にとって松江は住みやすかったのだと気付く。一度県外へ出たとしても、Uターンしやすい場所なんじゃないか。もしまた松江で暮らすことになったら、やっぱりまた「ほどほどの娯楽」が当たり前にある暮らしをしたい。suumo.jp
■ボクの顔には「三鷹」って書いてある
生まれも育ちも「東京都三鷹市」で、いまも三鷹市にお住まいの漫画家・久住昌之さんにインタビューした記事が10位。地元の三鷹をどんな視点で捉えているか、さらには街歩きにあたって大切な目線や街飲みの作法、好きな三鷹の名店について幅広くお聞きしました。
生まれた場所です。人はどこに越そうと、生まれた場所と時代を変えることができない。だから間違いなく、三鷹は自分の要素の一つです。自分が絵を描いたり、文章を書いたり、ものをつくったりして、それで面白いって言ってもらえる部分があるなら、少なからず三鷹で生まれた影響はあるのかもしれない。suumo.jp
■稲毛の街と、運命を変えたカレーレストラン
11位はシンガーソングライターの入江陽さんに、これまで暮らしてきた千葉県の「稲毛区・若葉区」の住みやすさをお気に入りのお店とともに紹介いただいた記事。思わず行ってみたくなるお店とともに街の魅力が伝わってくるエッセイです。
「シバ」をはじめとする、個人経営で居心地の良い飲食店の多い千葉の街。どこか迷子のような顔つきをしていた私を、懐深く受け入れてくれたように思います。suumo.jp
■調布市を胸に生きた20年間
12位はオランダ生まれでIGN JAPAN所属のゲームライターのクラベ・エスラさんに「調布市」についてつづっていただいたエッセイがランクイン。「日本に約18年住んで、変わらないことがあるとすれば、それは調布愛なのかもしれない」というクラベさんの調布愛がたっぷり伝わってくる記事です。
日本に約18年住んで、変わらないことがあるとすれば、それは調布愛なのかもしれない。調布南高校や深大寺そばは僕にとって「日本の原体験」に値するものといっても良い。suumo.jp
■高田馬場で聞こえたThe World Is Yours
13位は連載「街と音楽」より、MOUSOU PAGERでラップを担当するshowgunnさんエッセイがランクイン。「自分にとって住めば住むほど思い入れの薄れる不思議な街だった」という、「高田馬場」についてつづっていただきました。
いつまでもこんなところに住んでいるから自分は大人になれないのか、もしくは自分がいつまでも大人になれないから出られなくなってしまったのか、どちらが先かを考えても答えはなかったが、それはこのアパートに限ったことではなく、高田馬場という街が自分にとってそういう場所だった。suumo.jp
■大森のことがすごく好きだった
女性向け恋愛メディア「AM」編集長の金井茉利絵さんに「大森」について執筆いただいたエッセイが14位に。「実家ぽいところがかなり強みで、めちゃくちゃ落ち着く場所だ」という大森の魅力が伝わってきます。
もちろん大森は東京なので、私も「東京出身」ということになるのだが、東京出身な気が1ミリもしないのもちょっと面白い。「東京ではなく大森です」と、いつも言いたくなってしまう。でもそれでも進んで言いたいというか、プロフィールにもつい「大森出身」と書いてしまうし、思ったよりも大森がかなり好きだったことが今回わかった。suumo.jp
■惚れ込んだ赤崎の未来を買いたい
1位、8位に続いてライターの玉置標本さんに、能登半島の石川県羽咋郡志賀町(はくいぐんしかまち)の「赤崎」という海沿いの集落に古民家を買った佐藤正樹さんに取材いただいた記事が15位にランクイン。赤崎の魅力、集落の未来を買いたい、という佐藤さんの思いがつまった記事です。
ただ残すだけでは意味がない。納屋だって元の状態に戻すっていうのは意味がないんだよね。虫に刺されずに夕日がきれいに見える場所にするとか、海沿いに立つあの納屋の長所を活かした形で、新しい使い道を与えて守らないと。なんでもそうです。ちょっとずつ違う形にアップデートしていかなきゃいけない。赤崎の集落の良さを残しつつ、未来に意味のあるものにしていかないとsuumo.jp
以上、2022年のSUUMOタウン人気記事ランキングでした。
2023年も、住んだ街、好きな街についてのエッセイやコラム、インタビューを発信することで、読者のみなさまに「住んでみたい、住んでよかった」と思えるような街をたくさん紹介していきたいと思っています。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
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イラスト:スケラッコ