水回り(風呂・トイレ・キッチン・洗面所)リフォームの費用相場と工事期間。もらえる補助金は?

キッチンやお風呂(浴室)、トイレ、洗面所といった水回りリフォームの時期や費用、工事期間について解説します。リフォームの総額や期間がイメージしやすい施工事例や、リフォームする際の注意点も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

水回りリフォームの費用相場は?オトクな3点セット・4点セットや工期を解説 

キッチンのリフォーム事例

壁付けキッチンから、リビングに向かって作業ができるII列型に変更した施工事例(写真提供/東京ガスリノベーション

記事の目次

水回りのリフォームの時期・タイミングは10年〜20年

水回りリフォームの適切なタイミングは、一般的に設置してから10年〜20年です。

20年以上メンテナンスしていなくても今のところ特に問題はない、と思われている方もいらっしゃるかもしれません。ただ水回りは、普段見えない部分にも注意が必要です。

何しろ水回りは毎日のように水を使う場所です。排水管が劣化して水が漏れ、土台が腐食していたりすると、設備を設置する以外の費用が余計にかかります。

そうならないためにも、10年〜20年に一度の周期で水回りの設備を点検し、必要であれば新しい設備にリフォームするとよいでしょう。

また最近の水回り設備は、節水性や節電性能が高い商品が中心になっています。きっと今の家にある20年前の設備と比べたら、光熱費がグッと抑えられるはずです。その意味でも、10年〜15年に一度の周期で水回り設備を見直すことをオススメします。

お風呂(浴室)のリフォーム時期の目安、交換のサイン

お風呂(浴室)のリフォーム時期は、約20年が目安です。

ただし20年といわず、下記のようなサインが出てきたらリフォームを検討したほうがよいでしょう。

1. お風呂(浴室)の壁や床、浴槽にひび割れやサビがある
2. お風呂(浴室)の外の壁に水が染み出た跡がある
3. 隣りにある洗面所(脱衣場)の床がぶよぶよしている
4. 掃除をしていてもすぐにカビが生える、臭う
5. 排水口の掃除をしても排水が流れにくい、臭いがしてくる

特に1〜3の症状がある場合、家の構造部分にまで腐食が進んでいる可能性があります。早めに施工会社に見てもらいましょう。

また最近のユニットバスは20年前と比べてかなり進化しています。例えば少ない水量で十分寛ぐことができるよう、浴槽形状が工夫されています。使用する水量が少なければ、水道代だけでなく、お湯にするためのガス代や電気代も抑えられますから、リフォームするメリットがあります。

さらに冬場でも床が冷たくなかったり、翌朝には乾いているのが当たり前になっています。

トイレのリフォーム時期の目安、交換のサイン

トイレのリフォーム時期は、約20年が目安です。確かに陶器製のトイレなら、ヒビが入らなければ100年以上は持つといわれています。しかし例えば部品のパッキン(密封するシール)は20年程度で寿命がきます。

もちろん、そうした部品を交換することでさらに長く使うことも可能ですが、同時にトイレ本体ごと交換することがオススメです。

なぜなら最近のトイレはとても節水性が高いからです。今から20年以上前、1990年代のトイレが大洗浄で1回に流す水量はだいたい10L前後でした。それが最新のトイレであれば半分以下の4L前後になっています。

トイレの節水性が高いことは、単に水道代を抑えられるというだけではありません。技術の進化で、少ない水で「流れやすいよう」トイレの表面に汚れが付きにくくなっているのです。汚れが付きにくければ当然トイレ掃除も簡単になり、日々の家事が楽になるというメリットもあります。

キッチン(台所)のリフォーム時期の目安、交換のサイン

システムキッチンの耐用年数は約20年です。もちろん普段の手入れ等によって変わりますが、特に下記のような症状があるなら早めにリフォームを検討することをオススメします。

・水栓(蛇口)やシンク下の水漏れ
水漏れの原因として、キッチン内部の部品の劣化や破損が考えられます。放置すると家の構造にも影響を及ぼしかねないので、早めの対処が必要です。

・シンク表面の汚れ等
汚れがなかなか取れない、サビがひどいなど。日頃の掃除の手間がかかるだけでなく、衛生面にも影響しかねません。

・天板(ワークトップ、カウンター)の汚れ等
キズや凹みが目立つ、ヒビや変色している部分がある、サビが出てきた等。これらも日頃の掃除の手間がかかり、衛生面も心配なので、早めに対応するようにしましょう。

その他、キッチンにはさまざまな設備があります。それぞれ交換の目安は次の通りです。これらに不具合が出て交換したい場合、一緒にキッチンもリフォームすることを検討してみてはいかがでしょう。

■キッチン設備の交換の目安
設備名 交換の目安
換気扇 15年
レンジ用フードファン 10年
ビルトイン食洗機 10年
ガスコンロ 10年
IHクッキングヒーター 10年

洗面所のリフォーム時期の目安、交換のサイン

洗面化粧台のリフォーム目安は15年〜20年です。

ただし洗面ボウルにヒビが入っているとか、シャワーホースや排水管から水漏れしている場合は、早めの対処が必要です。また排水口がいつも臭う場合は、排水管に問題があることも考えられますから、やはり早めに施工会社に見てもらったほうがいいでしょう。

その他、鏡が壊れたりキャビネットが割れたりしている場合は、その部分だけ交換したり修理できる場合がありますが、これを交換のサインと捉えて、まるごとリフォームするのも一つの方法です。

お風呂(浴室)・ユニットバスのリフォーム費用相場と実例

お風呂(浴室)・ユニットバスのリフォーム費用は、既存のお風呂(浴室)・ユニットバスから、どんなお風呂(浴室)・ユニットバスにするかによって異なります。

リフォームのパターンは以下の4つです。

1. ユニットバス(システムバス)→ユニットバス(システムバス)
2. 在来工法のお風呂(浴室)→ユニットバス(システムバス)
3. 在来工法のお風呂(浴室)→在来工法のお風呂(浴室)
4. ユニットバス(システムバス)→在来工法のお風呂(浴室)

在来工法とは、昔ながらの工法で作った浴室のことです。一般的にコンクリートで壁や床を作り、モルタルとタイルで仕上げます。ユニットバス(システムバス)が登場する前まではこれが主流でした。

一方、ユニットバス(システムバス)とは、あらかじめ工場で作られた浴槽と壁、床、天井などを現場で組み立てた浴室を指します。防水性の高い素材が使われているので、掃除や手入れが簡単というメリットがあります。また在来工法に比べて工事の手間が少ないため、工期が短く、施工費用も抑えやすくなります。

それぞれの費用の相場について、さらに下記で見ていきましょう。

お風呂(浴室)・ユニットバスリフォームの価格帯と工事期間

お風呂(浴室)・ユニットバスリフォームの費用の目安は、下記の通りです。

■工事方法別のお風呂(浴室)リフォーム費用相場
  もともとのお風呂(浴室) リフォーム後のお風呂(浴室) リフォーム費用の目安
1 ユニットバス(システムバス) ユニットバス(システムバス) 約60万円〜約120万円(マンション0.75坪の場合)
2 在来工法のお風呂(浴室) ユニットバス(システムバス) 約80万円〜約160万円(一戸建て1坪の場合)
3 在来工法のお風呂(浴室) 在来工法のお風呂(浴室) 約200万円〜約350万円(一戸建て1坪の場合)
4 ユニットバス(システムバス) 在来工法のお風呂(浴室) 約150万円〜約300万円(一戸建て1坪の場合)

1.ユニットバス(システムバス)からユニットバス(システムバス)への交換は、最も費用を抑えやすいリフォームです。既存のユニットバス(システムバス)を解体・撤去して、新しいユニットバス(システムバス)を組み立てて設置するのが基本です。

なお、上記ではマンションに多い0.75坪の費用の目安を取り上げましたが、一般的にユニットバス(システムバス)のサイズが大きくなるほど費用がかかります。

逆に最も費用がかかるのは、3.在来工法のお風呂(浴室)から在来工法のお風呂(浴室)に交換する方法です。これは床や壁、天井を全て解体するので、その解体・撤去費用が必要です。さらに下地を作り直して新たにお風呂(浴室)作るため、その材料費との人件費も必要だからです。

また、工期の目安は下記の通りです。

■お風呂(浴室)リフォームの工期の目安
リフォーム内容 工期の目安
ユニットバス(システムバス)
→ユニットバス(システムバス)
1日〜3日
在来工法のお風呂(浴室)
→ユニットバス(システムバス)
4日〜1週間
在来工法のお風呂(浴室)
→在来工法のお風呂(浴室)
2週間〜
ユニットバス(システムバス)
→在来工法のお風呂(浴室)
1週間〜2週間

新しいお風呂(浴室)を在来工法にする場合、例えば珍しいタイルを用いるなど、その仕様によって工期が大きく変わります。

上記はあくまで目安です。部材の仕入れ状況によって期間が延びる場合もありますから、見積もりとともに必ず工期についても施工会社に確認するようにしましょう。

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お風呂(浴室)・ユニットバスのリフォーム実例

■現地調査をして壁の厚さを変えずにサイズアップ

お風呂(浴室)の広さを変えずに、新しいユニットバスに入れ替える場合は、従来のサイズと同じにするのが一般的です。

しかし現地調査で構造や配管を確認してもらった結果、無理なく従来よりサイズを大きくできることがわかれば、サイズアップも可能です。この事例はまさにそれで、壁の厚さを変えることなく広いお風呂(浴室)にリフォームすることができました。

お風呂(浴室)のサイズアップ

サイズアップだけでなく、洗い場に張り出しているワイド型の浴槽や、明るい色調の壁材などでも広さを感じられます(写真提供/アクアラボ)

【DATA】
リフォーム費用:80万円(概算)
リフォーム部位:お風呂(浴室)
住宅種別:マンション
築年数:23年
設計・施工:アクアラボ

■在来工法のお風呂(浴室)からユニットバスに入れ替えて浴槽を広く

子どもの成長に合わせ、リフォームすることを前提に中古住宅を購入した施主。お風呂(浴室)は在来工法の、タイル張りの浴槽や床、壁でした。そこで一坪タイプのユニットバスへ交換することに。浴槽が広くなり、足を伸ばして湯に浸かれるお風呂(浴室)に生まれ変わりました。

従来工法のお風呂(浴室)をシステムバスへ

位置を変えず、従来からあった窓もそのまま活かして、明るいお風呂(浴室)に。一面だけ茶系の壁面パネルを採用したことでモダンな印象になりました(写真提供/アクアラボ)

【DATA】
リフォーム費用:138万円(概算)
リフォーム部位:お風呂(浴室)
住宅種別:一戸建て
築年数:21年
設計・施工:アクアラボ

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トイレのリフォーム費用相場と実例

トイレのリフォーム費用は、主に新たに取り付けるトイレの価格によって変わります。

最近は座って用を済ませる温水洗浄便座付きが一般的です。大きく分けてタンク付きとタンクレスがあり、価格はタンクレスのほうが高くなります。

またトイレを交換する場合、壁や天井も合わせてリフォームするケースが多いようです。そちらの費用の目安も下記で紹介します。

トイレリフォームの価格帯と工事期間

トイレを交換するリフォームを行う場合、新しいトイレ本体の価格のほか、古いトイレの撤去費用と新しいトイレの取り付け費用がかかります。

■トイレリフォームの費用の目安
リフォーム内容 リフォーム費用の目安
古いトイレの撤去費用 約1万円〜2万円
新しいトイレの取り付け費用 約2万円〜3万円
新しいトイレ本体の価格 約10万円〜30万円
合計 約13万〜35万円

またトイレをリフォームする場合、あわせて床や壁、天井といった内装も一緒にリフォームするケースが多くあります。その場合、費用の目安は下記の通りです。

■トイレの内装リフォームの費用の目安
リフォーム内容 リフォーム費用の目安
床のリフォーム(クッションフロア、ビニール製巾木を採用。リフォーム面積1.5m2の場合) 約6500円〜9万5000円
壁・天井のリフォーム(ビニールクロス採用、壁・天井の面積が12m2の場合) 約1万6800円〜1万8000円
紙巻き器の交換 約2000円〜1万円
手洗い器の設置 約5万円〜25万円

上記の「トイレのリフォーム費用」と合わせると、約20万5300円〜72万3000円が目安となります。

なお最近ではほとんどありませんが、在来工法による和式トイレから洋式トイレにリフォームする場合は、上記に加えて従来のトイレ空間の床や、場合によっては壁や天井も解体して新設しなければならず、上記以上に費用がかかります。

例えば段差のある和式トイレから洋式トイレへリフォームする場合、費用の目安は約29万2000円〜75万3000円になります。

工期はトイレの交換+床のビニールクロスの張り替えなら1日程度で終わります。壁や床のクロスも変える場合は3日程度みておくとよいでしょう。和式トイレから洋式トイレへリフォームする場合は3日以上かかります。

なお、部材の仕入れ状況によって期間が延びる場合もありますから、見積もりとともに必ず工期についても施工会社に確認するようにしましょう。

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トイレリフォームの実例

■鮮やかなアクセントクロスで明るい空間に

親戚から相続した築40年のマンションの2DK。窓がない部屋もあるなど、施主は全体的に暗い印象をもったそうです。

そこで間取り変更をするとともに、トイレは鮮やかなブルーやタイル調のアクセントクロスを取り入れ明るい空間としました。

トイレのアクセントクロス事例

トイレはタンク一体型を採用。アクセントクロス選びは早い段階からショールームへ行ったことで、イメージが湧いたそうです(写真提供/東京ガスリノベーション)

【DATA】
リフォーム費用:20万円(概算)
リフォーム部位:トイレ
住宅種別:マンション
築年数:40年
設計・施工:東京ガスリノベーション

■自然素材にこだわり、愛猫にもやさしいトイレに

自然素材とエコにこだわり、保護して飼っている4匹の猫にも優しい家へとリフォームした施主。トイレの床には冬暖かく、夏はさらりと涼しいコルクが採用されました。

またスペースも広げられ、タンク付きと比べてコンパクトなタンクレストイレを選んだので、愛猫たちのトイレも余裕で置けるようになりました。

タンク付きからタンクレストイレへ

床のコルクはセラミック塗装されているので、耐水性があってお掃除もラクラク。(写真提供/アクアラボ)

【DATA】
リフォーム費用:61万円(概算)
リフォーム部位:トイレ
住宅種別:マンション
築年数:18年
設計・施工:アクアラボ

キッチン(台所)のリフォーム費用相場と実例

システムキッチンは「型」によってキッチン本体の価格が変わり、リフォーム費用にも大きく影響します。

キッチン(台所)リフォームの価格帯と工事期間

システムキッチンの「型」とは形状のことで、主に下記の4つの型があります。型によって本体の価格も変わりますが、使い勝手も変わります。

キッチンの型 リフォーム費用
I型(壁付)
I型(壁付)
50万円〜100万円

最も一般的な形状です。英語の「I」の字に似ているためこう呼ばれています。これを壁に付けるタイプが本体価格も安く、リフォーム費用も抑えられます。
I型(対面)
I型(対面)
60万円〜110万円

上記I型を使って対面式にする場合、ダイニング側に腰壁を作る必要があり、その分リフォーム費用がアップします。
L型
L型
90万円〜150万円

I型に比べて調理作業スペースが増えるL型は、システムキッチン本体のサイズが大きくなるため、本体価格や施工費用がアップします
アイランド型
アイランド型
100万円〜200万円

I型(壁付)と、壁に付かない調理作業スペース(アイランド)を備える型です。両方合わせたサイズが大きくなるのと、アイランド部分の腰壁を作るためリフォーム価格が高くなります。

またキッチンのリフォームは、元の位置から移動するかどうかでも費用が大きく変わります。位置を変えることでさまざまな関連工事が必要になるからです。

特にリフォームで多いのが、壁付けキッチンを対面キッチンに変えるリフォームです。その場合、既存のキッチンを解体撤去する費用に加えて、配管及び排気ダクトの延長工事、内装工事、電気配線を延長する工事費用等がかかります。

下記に、壁付けキッチンの位置を変えずにリフォームする場合と、対面式キッチンに変える場合、それぞれのリフォーム費用を紹介します。

■キッチンの位置を変えないリフォームと変えるリフォームの費用の違い
リフォーム内容 費用の目安
壁付けの位置を変えずにその場でキッチン(システムキッチン)を交換する
(I型壁付キッチンの標準グレード、開口255cm程度、内装は変えない場合)
80万円〜120万円
壁付けから対面キッチン(システムキッチン)に変える
(I型壁付キッチンの標準グレード、開口255cm程度、内装を一新する場合)
150万円〜280万円

その他、システムキッチンの場合は扉材のグレードやガスコンロの加熱機器、レンジフード、ビルトイン食洗機、天板(ワークトップ、カウンター)等アイテムの選び方によって価格が大きく異なり、リフォーム費用に影響します。

例えば間口255cmのキッチンで、扉材のグレードの選び方だけで30万〜40万円変わりますし、天板(ワークトップ、カウンター)も約20万円変わる商品もあります。システムキッチンのアイテム選びは慎重に行いましょう。

なお、キッチンリフォームにかかる工期は工事の内容によって変わります。

位置や間取りを変えず、既存のキッチンから新しいキッチンへ入れ変えるだけの工事なら、1週間が目安です。

キッチンの位置を移動したり、LDK全体を工事するような場合は、そのリフォーム内容によってかなり異なります。6畳程度の内装工事を伴うケースなら2〜3週間はみておくとよいでしょう。

なお、部材の仕入れ状況によって期間が延びる場合もありますから、見積もりとともに必ず工期についても施工会社に確認するようにしましょう。

台所・キッチンリフォームの費用相場やリフォームの流れ、工事期間の目安は?実例やリフォームのポイントも紹介!

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キッチン(台所)リフォームの実例

■位置を変えず、リビングやダイニングと同じ雰囲気で統一

中古マンションをリノベーション前提で購入した施主。全体をヨーロッパのアパルトマンのようなデザインにこだわり、リビング・ダイニングとキッチンは真っ白で統一することにしました。

キッチンの位置自体は変えなかったため、キッチン部分の工事費用を抑えやすくなり、その分をキッチン本体のグレードや機能にこだわることができました。

キッチン位置を変えずにリフォーム

キッチンの位置は従来と変わりませんが、設備を一新。リビングやダイニングと同じ真っ白なインテリアで統一しました(写真提供/JS Reform(日本総合住生活))

【DATA】
リフォーム費用:160万円(概算)
リフォーム部位:キッチン
住宅種別:マンション
築年数:42年
設計・施工:JS Reform(日本総合住生活)

■キッチンの向きを変更して壁付けから対面式に

子どもが独立し、夫婦2人の暮らしに合う間取りにリフォームすることにした施主。従来のキッチンは扉で仕切られた、独立型キッチンでした。キッチン自体も壁に向いていたのですが、新たにリビング・ダイニングに向いて調理ができる対面式キッチンへ変更しました。

マンションでは共用排管の位置を動かせないため、キッチンの位置を大きく移動することができませんが、キッチンから共用配管まで勾配が取れる場合は、このように壁付けから対面式へと変更できます。

壁付けキッチンを対面式にリフォーム

対面式にしただけでなく、リビングダイニング側にカウンターを設けたので、食事をしながら夫婦の会話を楽しみやすくなったそう(写真提供/JS Reform(日本総合住生活))

【DATA】
リフォーム費用:210万円(概算)
リフォーム部位:キッチン
住宅種別:マンション
築年数:43年
設計・施工:JS Reform(日本総合住生活)

洗面所のリフォーム費用相場と実例

洗面所のリフォーム費用は、設置する洗面化粧台の商品グレードとサイズによって大きく変わります。またオプションの選び方もリフォーム費用に影響します。

洗面所リフォームの価格帯と工事期間

洗面化粧台は同じ商品でも間口のサイズによって本体価格が変わり、リフォーム費用に影響します。

サイズは60cm/75cm/90cmの3つが主流で、60cmより狭いサイズや、100cm以上のサイズを用意している商品もたくさんあります。基本的にサイズが大きくなるほど洗面化粧台の価格は高くなります。ここでは主流の3つのサイズのリフォーム費用の目安を紹介します。

■洗面化粧台の間口サイズ別費用相場
間口サイズ 費用相場
60cm 約5万円〜10万円
75cm 約7万円〜25万円
90cm 約20万円〜30万円

また洗面化粧台はどんなオプションを選ぶかによっても価格が変わります。下記に主なオプションの価格を紹介しておきます。

■洗面化粧台のオプション例
三面鏡 約1万円〜4万円
収納引き出しタイプ 約1万円〜3万円
上部キャビネット 約2万円〜4万円(開口サイズ75cmの場合)
袖キャビネット 約5万円〜8万円(開口サイズ25cm〜30cmの場合)
収納棚グレードアップ 約1万円〜2万円
※オプションの有無や種類はメーカーや商品によって異なります。上記はあくまで一例です。

洗面化粧台を交換する場合、たいていは洗面所・脱衣場の内装も合わせてリフォームしています。そこで洗面所・脱衣場の内装リフォーム費用についても見てみましょう。

面積を1坪として、床にクッションフロア、壁にビニールクロスという標準的な材料を用いた場合、既存の床や壁材の張り替え、既存の洗面化粧台の撤去費用などを含めリフォーム費用は約6万円〜9万円といったところです。

工期は、洗面化粧台の交換だけなら1日、床の張り替えや壁・天井のクロス張り替えを伴う場合は3日程度が目安です。

なお、部材の仕入れ状況によって期間が延びる場合もありますから、見積もりとともに必ず工期についても施工会社に確認するようにしましょう。

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洗面所リフォームの実例

■洗面化粧台の入れ替えで収納力をアップ

築7年と比較的新しい木造一戸建てですが、ライフスタイルの変化に伴い広いLDKを作ることに。それに合わせて洗面所も、位置を変えずにリフォームしました。

洗面化粧台の入れ替えだけなら費用を抑えやすくなり、その分使いにくかったドアを新しいものに変え、壁の一面に鮮やかなストライプのクロスを張ってイメージを一新しました。

洗面化粧台の入れ替え

大きな引き出しの付いた収納力のある洗面化粧台に入れ替え、使い勝手も向上させています(写真提供/リフォーム工房)

【DATA】
リフォーム費用:60万円(概算)
リフォーム部位:洗面所
住宅種別:一戸建て
築年数:7年
設計・施工:リフォーム工房

■浴室、洗面所、ウォークインクローゼットを一直線に配置

家事動線を改善するリフォームで、浴室と洗面所の位置が見直されることはよくあります。リフォームを前提に築19年の一戸建てを購入したこの施主の場合、まずLDKを明るい2階へ移動することにしました。

それに合わせて浴室と洗面所も2階へ移動し、浴室と洗面所、ウォークインクローゼットは一直線に配置。おかげで、洗濯したらそのまま2階のベランダに干せるようになっただけでなく、ウォークインククローゼットが隣にあるので、家事が簡単になりました。

水まわりのレイアウト変更

洗面所が従来と比べて広くなったことで、子ども2人を一緒に入浴させても、余裕で着替えができるそうです(写真提供/リフォーム工房)

【DATA】
リフォーム費用:90万円(概算)
リフォーム部位:洗面所
住宅種別:一戸建て
築年数:19年
設計・施工:リフォーム工房

水回り全面のリフォーム費用相場と実例

水回りを全面的にリフォームするケースでは、他にLDKの間取り変更や断熱リフォームなどもあわせて行う場合がほとんどです。そのため費用はケースバイケースのため目安を示すことはできませんが、配管工事を一緒にできるので個別でやるより人件費が抑えやすくなり、また設備を一括で発注することで設備会社は安く仕入れやすくなります。その結果、個別でリフォームを行うより(水回りだけを見れば)費用を抑えやすくなります。

水回りの4箇所をまとめてリフォーム

■リビング中心の間取りに変更し、家事動線に沿って水回りを再配置

子どもの独立を機にリフォームすることにした施主。リビング中心の間取りに変更し、キッチンはテレビを見ながらでも作業ができる対面式に。また洗面所からバルコニーまでスムーズに行き来できる動線が確保されました。トイレは掃除がしやすいフローティングデザインのトイレにするなど、設備機器も一新されています。

壁付けキッチンを二列式キッチンに

キッチンは作業台が壁側とダイニング側に分かれるⅡ列型が採用されました(写真提供/東京ガスリノベーション)

洗面化粧台の入れ替え

タッチレス水栓のついた洗面化粧台に入れ替え。洗面所自体の位置は変わっていませんが、リビング・ダイニングの間取りを変えたことで洗濯動線がスムーズに(写真提供/東京ガスリノベーション)

タンク付きトイレからフローティングトイレへ

タンク付きトイレから、床から浮いたようなフローティングデザインのトイレに。手洗い器も新設されています(写真提供/東京ガスリノベーション)
【Before】

間取りBefore

【After】

間取りAfter

【DATA】
リフォーム費用:1319万円(リビング・ダイニング等他の部分も含んだ総額)
リフォーム部位:リビング・ダイニング、キッチン、洋室、寝室、浴室・バス、洗面室、トイレ、収納、廊下、その他
住宅種別:マンション
築年数:27年
設計・施工:東京ガスリノベーション

キッチン(台所)とトイレを一緒にリフォーム

■従来のキッチンを移設して使用、トイレはタンクレストイレに変更

子どもの成長に合わせ、築10年と比較的新しい一戸建てをリフォームすることに。従来ダイニングキッチンだった場所に、将来子ども部屋となるスタディルームを配置。代わりにキッチンは従来リビングと収納スペースだった位置に移動されました。またキッチン設備自体はまだ新しかったので、そのまま使用して費用を抑えました。

一方、トイレは従来階段近くにあったのですが、階段の位置を変えることで、トイレは従来洋室だったスペースに移動。こちらも従来の設備をそのまま使うこともできましたが、これを機に新しいトイレに入れ変えられました。

キッチンの位置を移動

従来リビングとダイニングキッチンの間にあった扉をなくし、リビングのあった場所に移動したキッチン。正面に見える階段は子ども部屋の上に新設されたロフトへの階段です(写真提供/リフォーム工房)

トイレの位置移動

トイレは位置を移動。新しいタンクレストイレと手洗い器を備えましたが、ドアは新しかった従来のものをそのまま使用(写真提供/リフォーム工房)
【Before】

間取りBefore

【After】

間取りAfter

【DATA】
リフォーム費用:720万円(LDK等他の部分も含んだ総額)
リフォーム部位:LDK、書斎、WIC、トイレ、洋室、ロフト、子ども部屋、収納、その他
住宅種別:一戸建て
築年数:10年
設計・施工:リフォーム工房

水回りのリフォーム、格安/激安にするためのポイント

キッチンやお風呂(浴室)、トイレ、キッチン、洗面所といった水回りのリフォーム費用は、上記で紹介したような費用がかかります。しかし、それを格安/激安にする方法があるのです。

水回りリフォームはまとめて行うのがお得

水回りは、1カ所ずつ別々にリフォームするよりは、まとめてリフォームしたほうがお得になる場合があります。なぜなら、商品をまとめて発注することで、設備機器等を割安な価格にしてもらえる可能性があるからです。

また、水回りの設備のリフォームは、たいてい排水管の工事を伴いますが、別々に工事をするよりも同時にした方が人件費を抑えやすくなり、工事期間も短縮できます。

水回りのリフォームを検討する際は、他の水回りの設備も合わせて見積もりを依頼してみるとよいでしょう。

格安/激安にリフォームするなら「セット・パック」の検討を

水回りの設備はどれも15年〜20年が交換の目安のため、まとめて行う人も多くいます。そのため、リフォーム会社の中にはお得な「水回りセット・パック(セット・プラン)」を提供しているところもあります。

各社によって価格はさまざまですが、100万円〜200万円で提供しているところが多いようです。

リフォーム会社としては、同じメーカーに4カ所の設備をまとめて発注することで仕入れ価格を安く抑えることができます。そのため「水回りセット・パック(セット・プラン)」として提供できるというわけです。

また、まとめて工事をしたほうが、個別にリフォームするよりも人件費を抑えやすいというのも、お得な料金にできる理由の一つです。

一方で、リフォームを依頼する側としてはリフォームする場所ごとに設備機器のメーカーを選べませんが、同じメーカーの設備機器のため統一感を出すことができます。

検討する場合は、料金だけでなく、どんな設備機器を使うのかなども見積もり時に確認するようにしましょう。

水回りリフォームの補助金

国や各自治体には、水回りのリフォームに利用できる補助金制度があり、水回りリフォームの費用の一部を補助してもらえます。

「長期優良住宅化リフォーム推進事業」は、住宅の資産価値向上や住み心地の向上を図るために、省エネルギーや耐震性の向上などのリフォームを支援する事業です。補助金額は、評価基準型※1が100万円~150万円/戸、認定長期優良住宅型※2が200万円〜250万円/戸。工事前のインスペクション実施と工事後の耐震性・劣化対策・省エネルギー性確保が必須で、キッチン・浴室・トイレ・玄関の増設工事の場合、4カ所のうち2つ以上が複数カ所なければなりません。浴室の場合、浴槽の交換や浴室内の手すり設置、浴室乾燥の設置などが補助対象です。
※1評価基準型:一定の耐震性や耐久性、省エネ性を確保するリフォーム
※2認定長期優良住宅型:評価基準型に比べてより高い耐震性や耐久性、省エネ性を確保するリフォーム

「こどもエコすまい支援事業」は、子育て世帯や若者夫婦世帯を対象としており、対象要件を満たす高い省エネ性能を持つ新築住宅の取得や住宅のリフォームを補助します。補助対象は、キッチンセットの交換を伴う対面化改修工事、ビルトイン食洗機、掃除しやすいレンジフードへの改修、高断熱浴槽への交換、浴室乾燥機の設置など。
省エネ改修はこの制度の補助金を受けるために必須の工事です。例えば、子育て・若者夫婦世帯が、中古住宅を購入し、キッチンセットの交換を伴う対面化改修工事を行う場合、8万9000円の補助を受けられます。

介護保険の「高齢者住宅改修費用助成制度」は、要介護認定を受けている人のためのバリアフリー工事のリフォームで利用できます。水回りのリフォームでは、浴室やトイレ内の手すり設置、和式トイレから洋式トイレへの便座の取り換えなどが補助金の支給対象です。支給の条件や支給額、対象の工事などは自治体や補助事業によって異なるので、利用前に必ず各市区町村に確認しておきましょう。

そのほかにも、自治体によっては、水回りのリフォームに使える独自の補助金がある場合も。直接問い合わせるか全国の自治体の補助金制度を検索できるサイトでチェックしてみてください。補助金制度を利用するには、工事の着工前に申請が必要となります。各制度の条件や申請方法に注意し、早めに必要な手続きを行いましょう。

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水回りをリフォームする際の注意点とは?

水回りのリフォームを検討する場合、まずは設備メーカーのショールームに足を運んでみるとよいでしょう。特にシステムキッチンや洗面化粧台などは、事前にサイズ感や高さ、使い勝手を確認しておくと安心です。

また最近はシステムキッチン一つとっても、汚れがたまりにくいシンクや手入れが簡単なレンジフードなど、さまざまな機能があります。それらをショールームで確認することで後悔のない設備を選ぶことができるでしょう。

なおマンションでも水回りの位置を移動したり、サイズを変更することは可能ですが、排水管に十分な勾配が取れない場合、移動が難しくなります。必ず施工会社に相談しながら位置やサイズ変更を行うようにしましょう。

その他、工事中は水回り設備を使うことができないので、その間の食事やトイレ、入浴はどうするのか、予め決めておくとよいでしょう。

お風呂(浴室)・ユニットバスリフォームの注意点

お風呂(浴室)・ユニットバスのリフォームは、まず既存のお風呂(浴室)・ユニットバスのサイズを確認しましょう。サイズが変わってしまうと工事内容も増えてリフォーム費用が高くなるだけでなく、家の間取りにも影響します。

既存のサイズと同じでも、最近は少し広さに余裕のあるユニットバス(システムバス)もあります。これなら拡張工事を行わなくてもちょっぴり広くすることができます。

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トイレリフォームの注意点

タンクのあるトイレからタンクレストイレに変える場合、古いマンションの高層階など、場所によっては水圧が足りない場合があります。施工会社に相談すれば水圧を調べてくれるので、タンクレスが使えるか事前に確認してもらうとよいでしょう。

また一般的にタンク付きのトイレのほうが、タンクレスより奥行きがあるなど、トイレにもサイズがいろいろあります。知らずに現在のトイレより大きなサイズを入れてしまうと、使い勝手が悪くなる場合があります。まずは現在のトイレのサイズを測り、それに代わる新しいトイレを選ぶ際には機能だけでなくサイズもチェックするようにしましょう。

あるいはトイレを変えるだけでなく、トイレスペースの拡大も検討してみてはいかがでしょうか。

キッチン(台所)リフォームの注意点

キッチン(台所)を選ぶ際には間口だけでなく、天板(ワークトップ、カウンター)の高さにも注意が必要です。一般的に適正な高さは「身長(cm)÷2+5cm」といわれていて、例えば身長160cmなら85cmとなりますが、やはりショールームで実際に立ってみて試すのが一番です。

マンションの場合、キッチン(台所)の位置の移動は注意が必要です。他の水回り設備同様、配管の問題もありますが、外部への排気口とレンジフードや換気扇を結ぶ排気ダクトを延長する必要があるからです。

天井裏に隠せる場合もありますが、梁(はり)の位置などによって天井裏に隠せない場合もあります。事前に施工会社に相談するようにしましょう。

またマンションでは、各戸の使用電力を変えることができない場合もあります。そうなると大容量のIHクックキングヒーターが使えなくなりますから、あらかじめ管理規約などで調べておきましょう。

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洗面所リフォームの注意点

同じ洗面化粧台でも、間口サイズや高さはいくつかあります。家族みんなにピッタリなサイズはどれか、ショールームなどで実際に確認してみましょう。

また使ってみたらコンセントが足りなかったり、カウンターにモノがあふれたりしないように、洗面化粧台で何を使うのか、何を置いておきたいのかもあらかじめ考えてから選ぶようにしましょう。

 

マンションの水回りリフォームの注意点

マンションの水回りのリフォームを考える際には、マンションによって、設置できない設備や機器があることを理解しておきましょう。

マンションが特殊な構造である場合は、サイズが決まっている機器を設置できなかったり、配管の位置や傷みによっては工事内容が制限されることもあります。周辺の床下の状態や高さ、配管の位置によっては希望通りにキッチンのレイアウトを変えられなかったり、構造によっては、ユニットバスを設置できない場合もあるのです。事前の現場確認で、配管の位置をチェックしてもらい、希望の機器がある場合は、採用できるかリフォーム会社に確認するのが大切です。

「マンションの管理規約」で、水回りの移動が禁止されていたり、床を剥がして行う大規模工事はNGな場合があるので、必ず事前に確認して、リフォーム会社に伝えておかないといけません。また、マンションに住みながら水回りをリフォームする場合、工事期間中は、キッチン、浴室、トイレなど、生活に欠かせない設備が使用できないため、最寄りの銭湯を利用するなど代替手段を考える必要があります。細かい調整をリフォーム会社と行う必要があるため、価格だけで選ばず、相談しやすく柔軟な対応をしてくれるリフォーム会社を選びましょう。

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まとめ

水回りのリフォーム時期の目安は10年〜20年。別の見方をすれば、一度リフォームしたら10年〜20年は同じ設備を使っていくことになります。後悔のないリフォームを行うためにも、慎重に設備を選び、位置等を決めるようにしましょう。

構成・取材・文/籠島康弘、内田優子

執筆・取材/籠島 康弘
雑誌「カーセンサー」編集部を経てフリーライターに。中古車からカーシェアリング、電気自動車までクルマにまつわる諸々の記事執筆を手がける。最近は住宅雑誌の記事も執筆していて、自分が何屋なのかますます分からなくなってきた。