洋瓦の種類と耐用年数。葺き替え費用とメンテナンス方法を徹底解説

洋瓦は洋風の瓦のことで、日本の住宅にも多く採用されています。洋瓦をリフォームする前に知っておきたい洋瓦の種類や耐用年数、メンテナンス方法から費用まで、今回は老舗瓦メーカーであり、多くの屋根リフォームを手がける神清の神谷さんにお話をお伺いしました。

洋瓦の種類と耐用年数。葺き替え費用とメンテナンス方法を徹底解説

記事の目次

洋瓦とは?その魅力と特徴

洋瓦(ようがわら)は、南欧風やモダンな外観を演出できる屋根材として、日本の戸建住宅にも広く採用されています。ここでは、洋瓦の基本的な特徴や魅力について解説します。

洋瓦は洋風の陶器瓦

洋瓦は洋風の瓦の通称で、明確な定義はありません。瓦というと日本家屋の屋根に用いられるイメージですが、洋瓦は現代的な住宅の屋根にも調和するデザイン性や色の選択肢の多さ、瓦ならではの耐久性の高さなどが魅力です。

そもそも、瓦というと粘土を焼成した陶器瓦(粘土瓦)を指しますが、そのほかにもセメントや金属を原料としたもので、瓦の形状をしたものも広く「瓦」と呼ばれています。一方で、原料が異なるそれらの瓦は見た目や性能も陶器瓦(粘土瓦)とは異なるため、セメント瓦、金属瓦などと呼ばれるのが一般的です。

なお、洋瓦と呼ばれるものの中にはセメント瓦やコンクリート瓦などもありますが、現在それらは製造中止となっており入手が難しいため、新築住宅に用いられることはありません。

陶器瓦(粘土瓦)の主な種類はJ形、F形、S形の3つで、洋瓦として主に採用されるのはF形とS形です。

フラットな形状のF形瓦

F形瓦はフラットな形状の瓦で平板瓦、平瓦とも呼ばれ、洋風の建物の屋根だけでなく、和風の建物にも広く用いられています。

「F形のFはフラット(flat)のFからきています。フランスの住宅に用いられているような、フレンチ瓦の流れをくむ瓦ではありますが、F形瓦は縦長の形状のフレンチ瓦とは形が異なり、正方形に近い形をしています」(神清・神谷さん、以下同)

F形の瓦を葺いた屋根

F形の瓦屋根(画像/PIXTA)

スペイン風のS形瓦

S形瓦も洋風瓦の定番の形の1つです。
S形瓦の原形のスパニッシュ瓦は上丸瓦と下丸瓦を交互に組み合わせて葺く瓦ですが、S形瓦はスパニッシュ瓦の上丸瓦と下丸瓦が1つになったようにS字カーブを描く形状になっている瓦です。

「洋瓦は異なる色の瓦を混ぜて葺く混ぜ葺きをすることも少なくありませんが、混ぜ葺きの場合は凹凸のある形状の瓦のほうが南欧風のイメージに近いので、S形瓦を使用することが多いです。また、混ぜ葺きをする場合は、南欧のイメージで、赤や茶、黄色などの瓦を使用するのが定番です」

S形の瓦を葺いた屋根

S形の瓦屋根(画像/PIXTA)

J形は和風瓦

F形、S形ではない、もう1つの陶器瓦(粘土瓦)の種類であるJ形は、日本の家屋によく見られる、ゆるいカーブを描く形状の瓦のことで、和瓦や日本瓦とも呼ばれています。

J形瓦は和風の住宅にしか使わないということではなく、屋根の最頂部に取り付ける瓦をシンプルなものにして、洋風の瓦屋根として施工することもあるそうです。

J形の瓦を葺いた屋根

J形の瓦屋根(画像/PIXTA)

現在製造中止のセメント瓦・コンクリート瓦について

現在日本では製造中止となっているセメントやコンクリートの洋瓦ですが、製造中止になる以前は日本の住宅の屋根にもよく施工されていたので、自宅の屋根がセメント瓦やコンクリート瓦というケースは少なくありません。

セメント瓦は陶器瓦(粘土瓦)とは異なり、10年に1回程度は塗装によるメンテナンスが必要で、30年程度経過しているセメント瓦の屋根の場合は、状態によっては葺き替えを検討してもよいタイミングでしょう。

ただし、セメントやコンクリートの洋瓦を葺き替える場合、同様のセメント瓦などを入手するのは難しいため、ほかの屋根材に葺き替えるのが一般的です。葺き替えほど費用はかけたくないけれど、部分的な補修が必要という場合は、中古品の瓦を用いて対応できるそうです。

「セメント瓦の屋根で部分的な補修が必要になった場合は、中古品のセメント瓦で対応するのが一般的です。流通している中古品で対応できない場合は、屋根の形にもよりますが、玄関の上など、小さい面積の屋根のセメント瓦を剥がして大きな面の補修を行うといった方法を取ることもあります」

塗装が剥げたセメント瓦のイメージ

セメント瓦は陶器瓦よりも耐用年数が短く、定期的な塗装も必要(画像/PIXTA)

洋瓦は耐用年数が長い

陶器瓦(粘土瓦)の洋瓦は耐久性が高く、塗装などのメンテナンスも不要なため、長い目で見るとコストパフォーマンスが高い屋根材です。

高温焼成による粘土素材の耐久性

陶器瓦(粘土瓦)の洋瓦は粘土を高温で焼いて生成するため不燃材の屋根材で、防水性にも優れています。

「瓦自体は1400年前の瓦も現存しています。上手に焼成した瓦は長持ちするものです。

瓦屋根は日本建築学会の建築工事標準仕様書JASS12の規定で、一般仕様では瓦屋根の寿命は60年となっています。

瓦屋根の場合は、瓦の下の防水シート(アスファルトルーフィング)が傷んでも、部分的に瓦を剥がして補修することが比較的容易に可能なので、全面的な葺き替えについては60年が1つの目安となります」

釉薬瓦のイメージ

表面が艶やかな洋風瓦(画像/PIXTA)

色落ちしないので再塗装の必要がない

陶器瓦(粘土瓦)の洋瓦の場合、表面の色は釉薬などによる着色で、色落ちや変色などは起きないため(※)、再塗装は不要です。

一方で、表面が塗装されている屋根材は塗装の劣化が不具合につながります。陶器瓦(粘土瓦)ではなく、セメントやコンクリートの洋瓦の場合は、再塗装などのメンテナンスが定期的に必要です。

また、瓦以外の金属屋根材や化粧スレートなどの屋根材も、定期的なメンテナンスが必要になります。

※いぶし瓦には釉薬が用いられていないものの、経年による色の変化を経年美と評価されており、経年による色の変化は生じる一方、塗装によるメンテナンスは原則不要

スレート屋根を塗装する様子のイメージ

化粧スレートの屋根などは塗装によるメンテナンスが必要(画像/PIXTA)

洋瓦のメンテナンス方法

陶器瓦(粘土瓦)の洋瓦は耐久性が高く、定期的な塗装なども不要です。しかし、強風などで部分的に剥がれたり、飛来物が当たって割れたり、欠けたりすることもあります。そのような不具合が生じた場合には、交換などのメンテナンスが必要です。

強風や台風によるズレ、割れ、剥がれの修復方法

強風や台風によって陶器瓦(粘土瓦)の洋瓦が部分的に破損してしまった場合は、割れたり、剥がれたり、ズレたりした部分のみを差し替えて修復することが可能です。

「通常、数枚の瓦が割れてしまった場合などは、その部分の瓦を差し替える交換のみで終わりですが、台風などで最頂部の棟瓦が飛んでしまった場合は、棟瓦の留め付けの強度が弱くなっている可能性があるため、飛んでしまった部分のみの瓦の交換ではなく、棟瓦の下の棟芯木(むねしんき)の交換から棟部の瓦全体の葺き直しを行うこともあります」

補修費用を火災保険でまかなえる場合もある

自然災害による被害で屋根の補修が必要になった場合は、火災保険で補修費用をまかなえる場合があります。

「火災保険は、風災によって建物の被害が発生した部分を直す場合に適用されます。例えば、台風で瓦が割れたり、瓦が飛んでしまったりというケースでは火災保険が使えます。一方で、瓦に被害がなく、経年劣化によってすでに不具合が起きていた所に、台風の雨風で雨漏りが起きたとしても火災保険は適用されません」

瓦が割れていても、その被害が風災などによるものかは、申請後に派遣される損害保険登録鑑定人が判断します。火災保険を利用するつもりでリフォームを検討しても、適用されないこともあると覚えておきましょう。

また、火災保険の申請は契約者本人が申請する必要があるため、代理申請などを謳ってリフォームを持ちかける会社には注意するようにしましょう。

火災保険のイメージ

台風などで屋根に被害を受けた場合は早めに被害箇所の点検を(画像/PIXTA)

洋瓦の葺き替え・補修費用

洋瓦は耐久性に優れた屋根材ですが、工事の内容によって費用は大きく変動し、選ぶ屋根材や施工方法によっても相場が異なります。ここでは、洋瓦の葺き替え・補修費用の目安や工事のポイントについて解説します。

洋瓦の葺き替え費用相場

既存の洋瓦を新しい洋瓦に葺き替える場合の費用相場は約200万円〜300万円です(※)。

葺き替えは、既存の洋瓦を撤去し、新しい屋根材を施工するリフォーム方法です。既存の瓦を撤去するため、その下の防水シートや野地板の点検、交換、補修なども同時に行うことができます。なお、屋根材は一新するため、新たに施工する屋根材は洋瓦にする必要はなく、化粧スレートやガルバリウム鋼板などの屋根材に変更することも可能です。

屋根材が変われば費用感も変わり、化粧スレートに葺き替える場合は約140万円~180万円、ガルバリウム鋼板の場合は約180万円~230万円が目安です。また、ガルバリウム鋼板でも断熱材一体型のものになると、約220万円〜が目安になります。

なお、前述の費用相場は解体撤去費用や野地板の交換費用も含む金額ですが、屋根のリフォームの場合は足場を組む必要があるため、別途足場代が発生します。足場代は一般的な2階建ての住宅の場合で約25万円~35万円が目安です。

洋瓦の葺き替えを行う場合の費用相場
洋瓦→洋瓦:約200万円〜300万円
洋瓦→化粧スレート:約140万円~180万円
洋瓦→ガルバリウム鋼板(断熱材一体型):約220万円〜
※屋根面積約100m2、総2階建てを想定。足場代は含まない。

洋瓦の葺き直し方法と費用

洋瓦のリフォームの選択肢として、葺き替えでなく、葺き直しという方法もあります。葺き直しは既存の瓦を再利用するリフォーム方法で、葺き直しの費用相場は約65万円~90万円(※)です。

「葺き直しの場合、既存の瓦の処分費用や新しい屋根材の材料費はかかりませんが、古い瓦を移動させて再利用するため、手間がかかります。葺き替えよりも費用は抑えられますが、1割程度安くなるというイメージです」

葺き直しも葺き替えと同様、既存の瓦を一旦取り外すため、防水シートや野地板の点検や交換、補修などが可能です。葺き直しの場合は既存の瓦を再利用するため、葺き替えほど見た目の変化はありませんが、葺き替えよりも若干費用を抑えることができます。

洋瓦の葺き直しを行う場合の費用相場
約65万円~90万円
※屋根面積約130m2(延床面積約120m2総2階建て)を想定。総2階建てを想定。足場代や必要な補修瓦の費用は含まない。

洋瓦を補修する費用目安

洋瓦を補修する費用の目安は、部分的なズレや割れによる瓦の交換などであれば約10万円~、部分的な屋根補修となると約10万円~30万円ほどが目安となりますが、工事の内容によって金額は変わってくると考えておきましょう。また、交換や補修の場合も足場を組む必要があるため、足場代が別途必要になります。

洋瓦のリフォームにかかる費用は、葺き替えも葺き直しも、部分的な交換や補修も、屋根の状態や内容によって変わります。紹介した相場はあくまでも目安なので、複数のリフォーム会社や工務店に見積もりを取って、比較検討すると安心です。

洋瓦の補修を行う場合の費用相場
部分的な瓦の交換:約10万円~
部分的な屋根補修:約10万円~30万円

洋瓦の葺き替え方法

ここで、洋瓦の葺き替え方法の流れを見ていきましょう。

既存屋根と防水シートを撤去

葺き替えの場合、まずは既存の洋瓦を撤去します。

洋瓦の下には防水シート(アスファルトルーフィング)があるため、防水シートも撤去することになります。

必要な場合は野地板も撤去

防水シートの下には野地板という板があります。野地板は屋根材の下地となる板ですが、野地板に傷みや腐食などが見られた場合は、野地板も撤去して新しいものに張り替えます。特に劣化症状が見られない場合は、野地板を再利用することもあります。

新しい瓦を施工する

野地板や防水シートの点検や補修、交換が済んだら、新しい瓦を施工します。葺き替えの場合は、新しく施工する屋根材は必ずしも洋瓦にする必要はないので、ガルバリウム鋼板などの金属系屋根材や化粧スレートを選択するケースもあります。

屋根の葺き替え工事のイメージ

下地の確認や交換後に、新しい屋根材を施工する(画像/PIXTA)

洋瓦を強風に強い工法で葺き替える

洋瓦はデザイン性と耐久性に優れた屋根材ですが、強風や台風の被害を受けやすい点には注意が必要です。特に近年は異常気象の影響で風災リスクが高まっており、安全性を確保するためには施工方法の見直しも重要です。ここでは、洋瓦を強風に強い工法で葺き替える方法について解説します。

ガイドライン工法

新しく洋瓦を施工する場合は、2022年に施行された新しいガイドライン工法で施工します。ガイドライン工法は旧来の施工方法よりも強風や揺れなどに強い工法となっており、瓦屋根(粘土瓦、セメント瓦)が対象です。ガイドライン工法ではすべての瓦を釘やねじで緊結するように決められています。

新築ではガイドライン工法が義務化

新築の場合はガイドライン工法による瓦の施工が義務付けられていて、増築の場合も増築部分の屋根瓦の施工はガイドライン工法で行う必要があります。しかし、既存の屋根の葺き替えリフォームの場合、ガイドライン工法ではなく、改正前の旧工法でも法令上は問題ありません。ただし、ガイドライン工法による施工は旧工法よりも高い安全性が証明されており、葺き替えの場合もガイドライン工法による施工が望ましいとされています。屋根を葺き替える際は、強風や揺れに強いガイドライン工法で葺き替えを行うのが安心です。

「葺き替えの場合はガイドライン工法で行うのが一般的ですが、部分的な補修の場合は、依頼する会社によってはガイドライン工法で施工されない可能性もあります。不安な場合は、事前にガイドライン工法で施工して欲しいという希望を伝えておくと安心です」

屋根瓦葺き替えの補助金制度

地震や台風に備えて屋根瓦の葺き替えを検討する際、補助金制度の活用を視野に入れることで、費用負担を軽減できる可能性があります。ここでは、屋根瓦の葺き替えに利用できる主な補助金制度や申請時の注意点について解説します。

国からの補助金を自治体を通して受け取る

瓦屋根の強風対策として、耐風診断や耐風改修工事を行う際には、一定の条件を満たせば国の補助制度を活用できる可能性があります。対象となるのは、風速の基準が高い地域や、自治体が防災上の観点から指定している区域に限定されます。申請窓口は自治体であり、各地域によって対応状況や制度内容が異なるため、まずは居住する自治体に確認することが大切です。

また、屋根の軽量化や耐震性向上を目的としたリフォームについても、住まい全体の性能向上を目的とする補助制度の対象となるケースがあります。ただし、制度の利用には、所定の性能基準を満たすことや、登録された事業者による施工・申請が求められるなどの条件があります。リフォームを検討している場合は、屋根だけでなく住まい全体を見直す良い機会にもなるため、詳細は自治体や専門窓口の情報を確認しましょう。

各自治体の補助金については、こちらでも確認できます。

洋瓦を葺き替えるタイミング

耐久性に優れた洋瓦でも、屋根の下地が劣化していたり、雨漏りが複数箇所で発生している場合は、葺き替えの検討が必要です。ここでは、洋瓦を葺き替えるべきタイミングについて解説します。

下地が劣化して雨漏りするとき

洋瓦は耐久性の高い屋根材ですが、瓦の下の防水シートや野地板の複数カ所に不具合が生じている場合は、葺き替えか葺き直しを行って、防水シートや野地板の交換などを行う必要があります。

「屋根が原因の雨漏りで、雨漏りをしているのが1カ所の場合は、部分補修も可能ですが、複数カ所に雨漏りが起きている場合は、屋根としての寿命と判断してもいいでしょう。葺き替えを検討する1つのタイミングだと思います」

天井に雨漏りがあっても、必ずしも原因が屋根にあるとは限りませんが、屋根の劣化などのせいである可能性もあります。雨漏りが発生している場合は、リフォーム会社などに早めに相談するようにしましょう。

雨漏りがおきている天井のイメージ

雨漏りが起きている場合は、早めに点検を依頼しましょう(画像/PIXTA)

耐震性向上のため軽量な屋根材に葺き替えるとき

屋根が軽いほど、建物に対する地震の影響が少なくなります。屋根を葺き替えるタイミングで、耐震性を考慮して、洋瓦をほかの軽い屋根材に変更することを検討する人もいます。

「葺き替えによる屋根の軽量化よりも、壁の補強などを行う耐震改修のほうが、費用対効果は高いので、わざわざ耐震化のために葺き替えを行うのは経済的な観点であまり得策ではありませんが、住まい全体のリフォームの際などに、屋根も葺き替えのタイミングであれば、軽量な屋根材への葺き替えも選択肢の1つではあります。

ただし、軽量な屋根材に葺き替える場合は、瓦と異なり、その後のメンテナンスコストが必要になることは留意しておいたほうがよいポイントだと思います」

軽量な屋根材でよく使用されるものとしては、化粧スレートとガルバリウム鋼板が挙げられます。

軽量な屋根材に葺き替える

瓦屋根は重厚感と耐久性が魅力ですが、建物の耐震性向上を目的に、より軽量な屋根材へ葺き替えを検討するケースも増えています。ここでは、代表的な軽量屋根材の種類とその特徴、メリット・デメリットについて紹介します。

化粧スレートの特徴

化粧スレートはセメントを主成分とした薄い屋根材で、日本の多くの住宅で採用されている屋根材です。瓦よりも価格が安く、薄くて軽量ですが、瓦よりも断熱性が劣るため、断熱材を補填するなど、断熱性能を高める工事が必要になることがあります。また、塗装などの定期的なメンテナンスも不可欠です。化粧スレートのメリットはイニシャルコストが抑えられる点ですが、長い目で見ると、瓦屋根よりもメンテナンス等のコストがかかる可能性があります。

化粧スレートを葺いた屋根のイメージ

薄くて軽い屋根材の化粧スレート(画像/PIXTA)

ガルバリウム鋼板の特徴

ガルバリウム鋼板は金属屋根材の一種で、金属であってもサビに強いのが特徴です。

瓦よりも軽い化粧スレートと比較しても、ガルバリウム鋼板のほうが軽量ですが、断熱性・遮音性はスレート屋根と比較して落ちるため、よく検討することが必要です。また、ガルバリウム鋼板は化粧スレートより耐久性も高い屋根材ですが、メンテナンスフリーという訳ではないので、塗装などのメンテナンスも必要になります。

ガルバリウム鋼板は化粧スレートよりも価格は高く、ある程度メンテナンスも必要になりますが、軽くてスタイリッシュなデザインが魅力で、葺き替えの際に選択肢としてよく検討される屋根材です。

ガルバリウム鋼板を葺いた屋根のイメージ

スタイリッシュなガルバリウム鋼板の屋根(画像/PIXTA)

洋瓦の屋根は陶器瓦(粘土瓦)であれば60年を目安に長持ちする、耐久性の高い屋根です。葺き替えのタイミングで、耐震化などを考慮して軽量な屋根材などに葺き替えるケースもありますが、その後のメンテナンスにかかる費用なども総合的に考えて選ぶと後悔のないリフォームを実現できると思います。リフォームの内容によっては、火災保険や国や自治体の補助金などを活用できることもあるので、今回紹介した情報も参考に、ぜひ、自分のライフスタイルや住まいの状態に合う、洋瓦屋根のメンテナンスやリフォームを検討してみてください。

●取材協力
神清
執筆/島田 美那子
名古屋出身、北海道在住のライター。ロンドンでジェンダー学の修士号を取得後、株式会社リクルート入社。「SUUMO新築マンション」の編集者を経て現在はフリー。ただいま北海道で子育てライフを満喫中。