スレート屋根の特徴とリフォーム費用。寿命やメンテナンス方法、ガルバリウム鋼板との違いも解説

スレート屋根は住宅の屋根などによく用いられるセメントを主成分とした屋根材です。耐用年数はどの程度か、どのようなメンテナンスが必要かなどについて、大型工事や外回りまで総合的にリフォームを手掛ける柿本ホーム産業に伺いました。スレート屋根と同じく、住宅の屋根材としてよく用いられる金属屋根のガルバリウム鋼板との違いも解説します。

塗装リフォームを行ったスレート屋根

塗装リフォームをしたスレート屋根(画像/イント

記事の目次

スレート屋根とは

スレート屋根(コロニアル、カラーベスト)はセメントを主成分とする屋根材

スレート屋根に使われるスレートは、住宅などによく使用されている屋根材の一種です。スレートというと本来は粘板岩のことですが、天然の粘板岩を原料とした瓦などは日本の住宅では一般的ではありません。セメントが主な原料の薄くて軽い化粧スレートがスレート屋根として広く使用されています。

また、一般的なスレート屋根に使用される化粧スレートは商品名であるコロニアル、カラーベストなどと呼ばれることもあります。

スレート屋根とアスベスト

90年代後半から徐々にスレート屋根はノンアスベストに

スレート屋根はセメントが主な原料ですが、元々は耐久性を高めるためにアスベスト(石綿)が使用されていました。

「スレート屋根は元々、セメントのほかにアスベストを含む屋根材でしたが、アスベストの問題が顕在化して以来、アスベストの含有量を減らした商品が徐々に開発されていきました」(柿本ホーム産業・丸野さん/以下同)

アスベストは飛散したものを吸入してしまうことで健康被害などが懸念されるため、現在では原則その重量の0.1%を超えて石綿を含有するすべての物の製造などが禁止されています。

現在販売されている化粧スレートはアスベストを含まないものですが、全面的に製造が禁止されたのが2006年のため、現在住んでいる自宅の屋根がスレート屋根という場合は、屋根材にアスベストが含まれている場合があります。

ただし、スレート屋根が葺かれているというだけで、板状の化粧スレートに含まれるアスベストが飛散する可能性は低いので、アスベストが含まれているスレート屋根の家に住んでいるからといって、ただちに健康被害を心配する必要はないでしょう。

アスベスト(石綿)に関するQ&A(厚生労働省)

スレート屋根の構造

スレート屋根は、野地板と呼ばれる合板の上に、防水シート(ルーフィングシート)を敷き、その上に化粧スレートを4本の釘で取り付けます。

化粧スレートの半分に、同じものを重ねて張っていき、重なり部分には隙間ができるように施工されていますが、この隙間は通気や雨水の排出のために必要なものです。適切な隙間が設けられていないと、屋根材の内部に侵入した雨がうまく排出できず、雨漏りなどの不具合を引き起こしてしまうことがあります。

野地板の上に防水シート、その上に化粧スレートを施行されたスレート屋根の構造

野地板の上に防水シートをかぶせ、その上にスレート屋根を重ねて取り付ける(イラスト/ふじや)

スレート屋根の寿命は?

スレート屋根はアスベストの有無で耐久性が変わる

スレート屋根には元々アスベストが含まれていたと前述しましたが、アスベストは化粧スレートの耐久性を担保するために欠かせない原料でした。

現在販売されているノンアスベストの化粧スレートは、改良が重ねられ、過去のノンアスベストスレートよりも耐久性が高くなっていますが、初期のノンアスベストスレートはアスベスト入りのスレートと比較すると耐久性の低さを感じるものが多いようです。

「立地条件などにもよるため、スレート屋根の寿命は一概に何年と断言できるものではありません。見た目についても、20年経過しても全く問題ないものもあれば10年〜15年程度でも、劣化が気になるものもあります。ケースバイケースでスレート屋根の状態は異なるので、定期的な点検をおすすめします」

どの時期に製造販売されたスレートなのかに加え、施工された住宅の立地状況によってもスレート屋根の寿命は左右されます。

屋根の状態は、下から見上げただけでは確認することはできませんが、普段目に入る外壁などは塗装リフォームを築10年くらいのタイミングで検討する人も多いものです。外壁塗装などを検討するタイミングで、1度スレート屋根の点検も検討するのが安心です。

劣化したノンアスベストスレート屋根のパミール

劣化したノンアスベストのスレート屋根(画像/PIXTA)

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雨漏りはスレートの不具合が起きてから、症状が進んだ状態

雨漏りのようなわかりやすい症状が出ると、屋根のリフォームを考えざるを得なくなりますが、スレート屋根が劣化しても、化粧スレートの下には防水シートがあるため、すぐに雨漏りが起こるわけではありません。雨漏りが発生している屋根というのは、表面の屋根材だけでなく、内部まで症状が進んだ状態です。

「スレート屋根の場合、雨漏りの原因になりやすいのは化粧スレートを止めている釘の部分からの水の侵入です。スレートを止めている釘は防水シートを突き抜けて下の野地板に止められていますが、釘の部分は通常スレートの重なりで露出していません。しかし、その釘の部分が露出してしまうと、釘穴から下に水が伝わってしまうということがあります。

防水シートの下の野地板にまで水が染みて雨漏りが起こっているということは、スレートが割れたり、欠けたり、何らかの不具合が起きてからすでにかなり時間が経過していることが考えられます」

防水シートは通常雨風にさらされるものではないため、あまり劣化を心配する必要のないものですが、それを覆うスレートが、部分的にでも割れたり、欠けたりしてしまうと、防水機能を十分に果たすことができなくなる自体が引き起こされます。

スレート部分だけでなく、防水シートや野地板まで劣化が進んでしまうと、簡単なメンテナンスでは済まなくなり、リフォーム費用が高額になる可能性もあります。

雨漏りが起きてから対処をするということではなく、不具合を感じていなくても、何年も点検しないまま放置しておくことは避けたほうが良いと考えておきましょう。

雨漏りの症状が見られる天井

雨漏りなどの症状が出ていなくても、屋根の点検は定期的に行うのが安心(画像/PIXTA)

スレート屋根のメリット

スレート屋根は住宅などの屋根として広く採用されていますが、選ばれる理由としては、その価格の手頃さ、素材の軽さ、施工性の高さなどが挙げられます。

価格が安い

スレート屋根は瓦や金属屋根などと比較すると、比較的手頃な価格の屋根材です。化粧スレートの価格は商品によって異なりますが、イニシャルコストを抑えたいという場合は、スレート屋根を選択するケースが少なくありません。

軽量

重い屋根よりも軽い屋根の方が建物の重心が低くなるため、耐震性がアップします。

地震に備え、屋根材は少しでも軽いものをと考える人は少なくありませんが、粘土瓦などに比べると化粧スレートは軽量な屋根材です。瓦屋根よりもスレート屋根の方が、建物にかかる負担は少ないと言えます。

施工が簡単

化粧スレートは軽いため運搬しやすく、釘で固定するというシンプルな工程で取り付けることができます。例えば、金属屋根は切断や加工などの板金技術が必要になるため、施工できる職人が限られることがありますが、スレート屋根であれば比較的施工が簡単なため、施工できる業者も多く、工期も短く済みます。

スレート屋根のデメリット

安くて、軽く、施工も簡単ということで選ばれることも多いスレート屋根ですが、デメリットもあります。

ノンアスベストのスレート屋根は比較的耐久性が低い

アスベスト入りの化粧スレートとノンアスベストの化粧スレートでは耐久性に違いがあると前述しましたが、ノンアスベストのスレートの中には、10〜15年程度でボロボロの状態になっているものも少なくありません。

瓦屋根やガルバリウムなどの金属屋根が30年程度たっても、それほど見た目の変化などが見られないものが多いことを考えると、ノンアスベストのスレート屋根はほかの屋根材に比べ、早めのメンテナンスが必要になる可能性が高いと考えておくのが良いでしょう。

また、アスベストの有無に関わらず、スレート屋根の経年変化として、コケなどが気になることも多いと言います。コケが繁殖しやすいかどうかは立地条件にもよりますが、コケが増えることで、屋根の美観が損なわれるだけでなく、屋根材の機能低下の心配もあります。コケが生えたスレート屋根はメンテナンスを考えるのが安心です。

コケが繁殖したスレート屋根

コケが生えたスレート屋根はメンテナンスを(画像/PIXTA)

アスベストを含むスレート屋根は処分費用が高い

アスベストを含む化粧スレートが全面禁止になったのは2006年のことなので、現段階でリフォームを考えている住宅の場合、アスベストを含む化粧スレートが施工されているということは稀なケースではありません。

アスベストを含むスレートの場合、各自治体などが定めるルールに従い、適切な方法で処分する必要があり、アスベストを含まないほかの屋根材よりも処分費用は高くなります。

「スレート屋根を葺き替えるとなると、既存の化粧スレートの処分費用だけで、30万円〜40万円必要になることもあります」

スレート屋根とガルバリウム鋼板の違い

化粧スレートは広く使用されている屋根材ですが、最近ではガルバリウム鋼板などの金属屋根が採用されるケースが増えています。スレート屋根のリフォームでも、カバー工法や葺き替えに使うのは化粧スレートではなく、ガルバリウム鋼板を選ぶことが多いそうです。

スレート屋根とガルバリウム鋼板では何が違うのか、ガルバリウム鋼板の特徴についても解説していきます。

ガルバリウム鋼板とは

ガルバリウム鋼板はアルミニウム、亜鉛、シリコンの合金でメッキされた鋼板で、屋根だけでなく、外壁などにも使われる金属素材です。

「ガルバリウム鋼板はデザインが豊富で、表面に石を吹き付けたものや、瓦のような風合いを出したものなどさまざまな選択肢の中から住まいに合うものを選ぶことができます。代表的な横葺きタイプのガルバリウム屋根は、横長の鋼板を葺いていくのですが、横方向に線が入るような見た目になるので、金属屋根といっても、一見するとスレート屋根と変わらないような雰囲気になるものもあります」

ガルバリウム遮熱カラー鋼板の横葺き屋根

スレート屋根をガルバリウム鋼板に葺き替えたことで、1坪あたり約50kg屋根が軽くなったそう(画像提供/伸和

ガルバリウム鋼板のメリット

スレート屋根よりもガルバリウム鋼板は耐久性が高く、20年、30年経過しても塗装などのメンテナンスがいらないケースが多いというのが魅力です。ただし、金属素材のため、塩害の被害が懸念される海の近くなど、立地条件によっては保証の対象外になることもあります。

さらに、ガルバリウム鋼板はその軽さもリフォームで選ばれる理由の一つです。瓦やスレートよりも軽量の屋根材になるため、スレート屋根をガルバリウム鋼板に葺き替えることで屋根の重さが軽くなります。また、カバー工法の場合でも、化粧スレートでカバーするよりもガルバリウム鋼板の方が軽いため、建物への負担は少なく済みます。

ガルバリウム鋼板のデメリット

耐久性に優れ、スレート屋根よりも軽いなどのメリットがあるガルバリウム鋼板ですが、スレート屋根と比較すると、価格が高いという点をデメリットと感じる人もいます。

ただし、ガルバリウム鋼板はスレート屋根よりも耐用年数が長いため、イニシャルコストはかかっても、メンテナンスコストを抑えることは可能です。

また、ガルバリウム鋼板は施工の際に金属を加工する板金の技術が必要になります。施工が比較的簡単なスレート屋根に比べると、ガルバリウム鋼板などの金属屋根の場合、施工できる業者が限られるという点は注意しておきたいポイントです。

◼️ガルバリウム鋼板のメリット・デメリット
メリット
  • 耐久性が高い
  • 軽い
デメリット
  • 価格が高い
  • 施工できる業者が限られる

ガルバリウム鋼板の屋根が人気の理由は? メリット・デメリットや費用相場、ほかの屋根材との比較、メンテナンス方法を紹介

スレート屋根のリフォーム方法と費用目安

スレート屋根のリフォーム方法は主に塗装とカバー工法(重ね葺き)と葺き替えの3つです。それぞれのリフォーム方法と費用の目安を見ていきましょう。

スレート屋根を塗装

塗装はスレート屋根のメンテナンスとして、多くの方が最初に検討する方法です。

「築10年〜築15年のタイミングで外壁の塗装を検討する方が多いのですが、外壁塗装のために足場を組むので、そのタイミングで、屋根の塗装も一緒に検討する方が多くいらっしゃいます。

塗装をすることで美観の回復のほか、屋根材を保護するという効果も期待できます。ただし、塗装によるメンテナンスをすることによって、スレート屋根を長持ちさせることができるということではありません」

スレート屋根の塗装リフォームの費用は屋根の面積やどのような塗料を選ぶかで変わりますが、100m2程度の広さの屋根であれば、費用の目安は30万円程度~。この金額に加え、足場代※として、20万〜25万円程度がかかるそうです。

なお、スレート屋根の中には塗装がNGなものもあります。ノンアスベストに移行していった2000年前後に販売されていたノンアスベストスレート屋根の中には、10年ほどでひびや欠け、反りなどの症状が見られるものが少なくありません、劣化の進んだ屋根材に塗装を施すことは難しく、塗装できたとしても、中には塗装することによって、反りなどの症状が悪化するケースもあるようです。

「スレート屋根はいずれカバー工法や葺き替えなどのリフォームが必要になります。塗装をしても、また数年後にリフォームが必要になるのであれば、早い段階で行うというのも一つの選択肢なので、塗装を検討されていても、屋根の現状を確認した上で、ほかの適切なメンテナンス方法をおすすめすることもあります」

※一般的な2階建て木造一戸建ての場合の概算。実際にかかる金額はケースによって異なります

スレート屋根 塗装リフォームの費用目安:30万円程度~/100m2(足場代は別途)

スレート屋根をカバー工法でリフォーム

カバー工法(重ね葺き)は、既存の屋根の上に新しい屋根材をかぶせるリフォーム方法です。既存の屋根の上に新たな屋根材を重ねるため、廃材の処分費用がかからず、葺き替えに比べると費用を抑えてリフォームをすることができます。

ただし、カバー工法の場合は、既存の屋根の上に新たな屋根材をかぶせるため、屋根材の下にある野地板や防水シートなどを新しくすることはできません。屋根の下地の状態によってはカバー工法を選択できないこともあります。

「雨漏りなどの症状が出ていても、カバー工法によるリフォームが絶対にできないわけではありません。新しい屋根材をかぶせることで、雨水が中に入らなくなり、内部が乾けば問題がないということもあります。

点検の際に、屋根が崩れ落ちるなど、明らかにカバー工法では対応できないケースはまれなので、コストを重視するのであれば、カバー工法を選択するのが一般的です」

なお、既存のスレートが割れたり、欠けたり、ボロボロな状態になっているケースでも、カバー工法を選択できないことはないそうですが、あまりオススメはしないと言います。

「既存の屋根材の状態が悪いと、新しいものを上からかぶせる際の施工が難しくなります。釘を打つことで、既存の屋根材が割れて落下してしまうということもあるので、既存のスレート屋根がボロボロの状態であるのなら、葺き替えを選択する方が安心です」

スレート屋根をカバー工法でリフォームする場合の費用は、標準的な価格帯のガルバリウム鋼板を使用するケースで100万円程度~が目安です。

スレート屋根 カバー工法リフォームの費用目安:100万円程度~/100m2(足場代は別途)

スレート屋根を葺き替え

葺き替えの場合は既存のスレート屋根を撤去してから、新しい屋根材を葺きます。既存の屋根材を撤去するため、処分費用が必要になり、カバー工法の場合よりも費用は高く、工期も長くなりますが、葺き替えであれば、下地の点検や補修が可能です。

「葺き替えの場合でも、野地板や防水シートまで全てを交換しなければいけないわけではありません。既存の防水シートの上に合板を張り、その上にまた防水シートを張ってから新しい屋根材を葺く場合もあります。この場合、下地が二重になりますが、それでも屋根材をスレートからガルバリウム鋼板などに変更するのであれば、屋根の重さは軽くなります。

予算的に可能であれば、カバー工法よりも葺き替えを選びたいという方が多いと思いますが、やはり葺き替えの方が費用が高くなり、100m2の屋根を標準的な価格帯のガルバリウム鋼板で葺き替える場合で、リフォーム費用の目安は150万円程度~になります」

スレート屋根 葺き替えの費用目安:150万円程度~/100m2(足場代は別途)

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スレート屋根の部分補修

スレート屋根が部分的に欠けてしまったり、割れてしまったりという不具合が起きた場合、その不具合が起きた部分だけ補修することも可能です。しかし、実際には、屋根の部分的な不具合は自分で確認するのも難しく、点検の際にそのような不具合が見つかった場合も、一部分だけ補修するというのではなく、カバー工法や葺き替えというリフォーム方法を選択するのが一般的です。

屋根の補修をするには足場を組む必要がありますが、足場を組む費用を考えると、いずれ行うことになるカバー工法や葺き替えなどのメンテナンスを行ってしまう方が、長い目で見るとメンテナンス費用を抑えることにつながります。

スレート屋根の修理は信頼できるリフォーム会社や工務店に依頼を

屋根の状態はなかなか自分の目で確認することができないため、他人に不具合を指摘されると不安になるものです。しかし、屋根の点検を口実に高額な契約を結ぼうとする悪徳業者も存在します。

飛び込みで屋根の不具合を指摘したり、近所で工事をしているからついでに点検をしてあげるというような勧誘には安易に乗らず、屋根の状態が気になる場合は信頼できる業者に自ら連絡をして、点検やメンテナンスを行ってもらうようにしましょう。

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スレート屋根のリフォーム事例を紹介

スレート屋根の主なリフォームである、塗装、カバー工法、葺き替えを行った事例をここからは見ていきましょう。自身のスレート屋根リフォームを検討するヒントにしてみてください。

※リフォーム費用は施工時、当該部分単独工事の場合の概算。現在の価格とは異なります。

ガルバリウム鋼板を重ね葺き

既存のスレート屋根には反りやひび割れなどの症状が確認されたため、カバー工法によるリフォームを実施。新しい屋根材には保証が25年の、耐久性の高いガルバリウム鋼板・スーパーガルテクトを採用しました。

スレート屋根をガルバリウム鋼板で重ね葺き

既存の屋根に防水シートをかぶせ、ガルバリウム鋼板の屋根材でカバー(画像/イント
【DATA】
建物タイプ:一戸建て
築年数:16〜20年
リフォーム費用(屋根のみの概算):78万円
施工会社:イント

ジンカリウム鋼板に葺き替え

スレート屋根を撤去してから、断熱材と下地を施工。防水シートで下葺きをしてからジンカリウム鋼板を葺きました。葺き替えに採用したジンカリウム鋼板はガルバリウム鋼板と同じ金属屋根の一種です。屋根の四方は補強工事をして強度を高め、強風の際も安心な屋根に生まれ変わりました。

スレート屋根を金属屋根のジンカリウム鋼板に葺き替え

金属屋根のジンカリウム鋼板に葺き替えたことで、屋根が軽量に(画像提供/伸和
【DATA】
建物タイプ:一戸建て
築年数:21〜25年
リフォーム費用(屋根のみの概算):155万円
施工会社:伸和

カバー工法で建て替えまで長持ちする屋根に

築年数が20年以上の住まいの屋根をカバー工法でリフォームしました。建て替えまでメンテナンスをしなくても済む、長持ちする屋根にしたいという要望があったため、屋根材は約25年メンテナンスフリーの金属屋根・ジンカリウム鋼板を選択しました。

スレート屋根をジンカリウム鋼板でカバー工法リフォーム

ガルバリウム鋼板と同じ金属屋根のジンカリウム鋼板でカバー(画像提供/伸和
【DATA】
建物タイプ:一戸建て
築年数:21〜25年
リフォーム費用(屋根のみの概算):100万円
施工会社:伸和

コケを除去したスレート屋根を塗装

スレート屋根にはそれほど傷みはなかったものの、コケが目立つ状態でした。高圧洗浄を行ってから塗装によるメンテナンスをしたことで、美しい状態の屋根になりました。

塗装によって美観が回復したスレート屋根

塗装によるメンテナンスでスレート屋根の美観が回復(画像/カナジュウ・コーポレーション
【DATA】
建物タイプ:一戸建て
築年数:16〜20年
リフォーム費用(屋根のみの概算):80万円
施工会社:カナジュウ・コーポレーション

断熱塗料でスレート屋根を塗装

暑さが厳しい夏の時期を少しでも快適に過ごせるよう、断熱塗料のGAINAでスレート屋根を塗装しました。既存のスレート屋根は割れてはいなかったものの、撥水性が低下していたため、ちょうどメンテナンスのタイミングだったと言います。塗料は艶消しグレーを選び、スタイリッシュな雰囲気に仕上がりました。

断熱塗料GAINAで塗装したスレート屋根

夏の暑さを軽減すべく、断熱塗料GAINAで塗装(画像/イント
【DATA】
建物タイプ:一戸建て
築年数:11〜15年
リフォーム費用(屋根のみの概算):30万円
施工会社:イント

スレート屋根はアスベストを含むものかノンアスベストのものかなどによって、経年劣化の状態も変わりますが、大切なマイホームを長持ちさせるのであれば、定期的な点検をしながら、適切なタイミングで屋根をリフォームしていくことが大事です。スレート屋根は建て替えまでにカバー工法や葺き替えなどのリフォームが必要になる屋根材です。手遅れにならないうちに、早めのメンテナンスを心がけてみてはいかがでしょうか。

【まとめ】スレート屋根は適切な時期に塗装・カバー工法・葺き替えなどのリフォームを

スレート屋根はセメントを主成分とする屋根材です。元々はアスベストが含まれているスレート屋根が主流で、現在流通しているスレート屋根はノンアスベストのものになりますが、2000年前後までに建てられた住宅のスレート屋根には、アスベストを含むものが使用されている可能性があります。スレート屋根のメンテナンス方法としては、塗装、カバー工法(重ね葺き)、葺き替えなどの方法がありますが、スレート屋根の状態があまりよくない場合は、塗装よりもカバー工法や葺き替えという方法を選択するのが安心です。選択するリフォーム方法によってリフォーム費用も異なるため、予算も考えながら自分の住まいに合ったスレート屋根のリフォーム方法を選択しましょう。

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●取材協力
柿本ホーム産業

構成・取材・文/島田美那子
イラスト/ふじや