収納が足りない! 子どもが成長したので片付かない! そんな悩みをリフォームで解決しませんか。
デッドスペースを活かして、今の家の収納を増やす方法を教えましょう。
どんな収納を設けるといくらかかるのか、収納リフォームの費用相場も紹介します。

SUUMO(スーモ)リフォームは、収納力UPを目的としたリフォームに関する費用、価格相場情報を比較できるリフォーム情報サイトです。もし会社探しに迷った方はプロのアドバイザーに無料で相談できます。
収納が足りない! 子どもが成長したので片付かない! そんな悩みをリフォームで解決しませんか。
デッドスペースを活かして、今の家の収納を増やす方法を教えましょう。
どんな収納を設けるといくらかかるのか、収納リフォームの費用相場も紹介します。
限られたスペースの中で、収納を増やすアイデアはいくつかあります。壁面や床下、階段下、小屋裏(屋根裏)といったスペースを利用する方法です。
これらのスペースを使って効率よく収納を増やしたリフォーム実例を費用付きで紹介していきます。
リフォームに失敗しないためにプロのアドバイザーに無料で相談できるサービスを提供しています。
壁面を有効に使って収納を増やす方法は、天井いっぱいまで活用した壁面収納を造作することです。市販の家具だと、スペースにぴったりはまらないので、無駄が出てしまいます。
造作収納の費用相場と実例を紹介しましょう。
市販の収納家具や既製品の収納ユニットを採用するより、大工さんに造作してもらうほうが安くつくことがあるので、リフォーム会社に相談してみると良いでしょう。
壁面収納は、本棚や飾り棚のように扉を付けずにオープンな棚だけのほうが安くできます。
材料が合板として、高さ2.3m(天井いっぱい)、幅約1.8 m(一間)、奥行き約30cmで費用相場は約15万円~20万円。
幅が3mくらいになると上記に加えて10万円ほど増えると考えておきましょう。
高さ | 幅 | 奥行き | リフォーム費用 |
---|---|---|---|
約2.3m | 約1.8m | 約30cm | 約15万円~20万円 |
リフォームの機会に収納を増やす場合、壁面を活用してクローゼットを設けるケースが多いです。クローゼットは基本的には引き戸や折り戸などの扉を設ければ、中は仕切り棚やハンガーパイプなどカンタンな造作でOKです。
和室を洋室に変える場合だと、押入れのスペースが活用しやすいでしょう。
6畳だとすると、押入れのサイズは幅が約2.7m(1間半)、奥行きは約90cm(半間)、高さは約2m。
クローゼットに変えるリフォーム費用は、ビニールクロスなどの内装費約5万円、棚板やハンガーパイプなどの内部造作が約10万円~15万円、扉を折り戸として約12万円~15万円、合計すると約27万円~35万円になります。
解体費を含め和室を洋室に変えるリフォーム費用は上記を含めて、約70万円~100万円かかります。
そのうちざっと30万円前後が押入れをクローゼットに変える費用(解体費を除く)となります。
内装費+内部造作 | 約15万円~20万円 |
---|---|
扉(折り戸) | 約12万円~15万円 |
合計 | 約27万円~35万円 |
マンションを全面改装するにあたって、和室の押入れは折り戸のクローゼットに変更しました。内部はハンガーパイプを段違いで2連に通し、洋服類がたっぷり収納できるようにしました。以前に使われていた和だんすは着物を収納した引き出しだけを残して、天袋だったスペースにぴったり収めてもらいました。
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一戸建てで多いのは、床下収納をつくるケース。キッチンリフォームの機会などに検討してみてはいかがでしょうか?
床下収納庫は既製品が売られていて、リフォームではそれが収まるように設置場所をつくります。
床下収納庫は60cm角くらいの2連タイプで、価格は約2万円~3万円、工事費は約3万円、2連タイプの床下収納庫を設けるリフォーム費用は約5万円~6万円です。
60cm角✕2連価格 | 約2万円~3万円 |
---|---|
工事費 | 約3万円 |
合計 | 約5万円~6万円 |
床下収納庫はマンションでは、1階の住戸の場合、元からついている場合がありますが、新規に設置できないことが多いでしょう。そこで、マンションでも床下収納庫を設けたいという場合は、小上がりのスペースを設けてはいかがでしょうか。
収納付き小上がりは、既製品でも出ています。
小上がり収納の費用相場は施工費を入れて、引き出し付き3畳で約40万円~50万円です。
部屋の内装費は含みません。
小上がりを造作で設けるとサイズがスペースにぴったり収まるほか、畳など材料を好みで選べるというメリットがあります。ただリフォーム費用は、既製品を用いるより高くなることが多いようです。
この事例は、6畳の和室を解体して一部に4.5畳の小上がりの畳コーナーを設けたケース。
小上がり下部のスペースはシーズンものなどの収納スペースとして活用できます。ふだんはリビングの延長としてくつろぎの場としています。
来客時には個室にもできるよう、ロールスクリーンで仕切ることができるようにしました。
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不要になった押入れなどのスペースを活用して大容量のウォークインクローゼットを設けることで収納力をアップできます。ウォークインクローゼットなら内部で着替えもできるゆとりがあります。
ウォークインクローゼットは一般的に2~3畳程度で、それだけの広さが必要となると、押入れプラスアルファのスペースが必要です。
ウォークインクローゼットをつくるのに必要な費用は、既存の押入れなどの解体や間取り変更費用などを除くと、内装費、内部の造作費、出入口となるドアの費用がかかります。このうちドアは必ずしも必要ではありません。
2畳のウォークインクローゼットを設けるとして、費用の目安は内装費に約5万円、棚、ハンガーパイプなどの造作に約15万円~20万円、ドアに約5万円~7万円。合計で約25万円~32万円ほどになります。
ドアをつけないとすると約20万円~25万円です。折り戸や引き戸が必要な壁面のクローゼットと比べると、ドアをつけない分、リフォーム費用が安くなります。
内装費 | 約5万円 |
---|---|
内部造作費 | 約15万円~20万円 |
ドア | 約5万円~7万円 |
合計 | 約25万円~32万円 |
ウォークインクローゼットは出入口が一つですが、出入口を2カ所に設けて通り抜けられるようにしたのがウォークスルークローゼットです。間取り変更をする際に、ぜひ検討してみたいアイテムです。
この事例は、元が和室だった場所に、間取り変更でリビングと書斎をつなぐウォークスルークローゼットを設けたもの。収納以外にフロアを緩やかにつなぐ役割も果たし、風が通り抜けて湿気防止にも役立ちます。
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階段下のスペースを有効に使うと新たにスペースをつくらなくても収納を増やすことができます。
階段下の収納は、扉や引き出しを設ける場合もあれば、オープンな棚だけにするなどつくり方はさまざま。それによって費用も大きく変わります。
扉が観音開きの2枚なら、サイズが壁面収納より小さくなるので、20万円ほどみておけばよいでしょう。
扉を付けずにオープンな収納ならこれより安くなりますが、引き出しや扉の数が増えるとその分が高くなります。
ダイニング横の階段下のデッドスペースを活かして引き出しのある収納を設けました。
引き出しには食器やスプーン、お箸などをたくさんしまうことができます。またダイニングテーブルも階段下収納と一体化した造りで省スペースになっています。
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一戸建ての場合に、大容量の収納を確保できるデッドスペースといえば、小屋裏(屋根裏)です。案外使われないでいることが多いもので、ロフトとして活かせばかなりの収納量が確保できます。
ただし、小屋裏収納(ロフト)はスペースがあればどれだけでも設けてよいというわけではありません。小屋裏収納(ロフト)を設けるには、以下のような建築制限があります。
また、小屋裏収納(ロフト)の用途は収納に限られていて、部屋として使うことはできません。
小屋裏収納(ロフト)をつくるには、収納物や人の重量に耐えられる床の強度が必要です。
既存の天井にはその強度がないので、あらためて床をつくらなければなりません。
梁や柱による構造的な補強も必要です。今ある空間を活用すればよいといっても、そう簡単ではないことがわかりますね。
6畳(約10m2)の小屋裏収納(ロフト)をつくる費用は、床をつくるのに約50万円~60万円、壁・天井の内装に約5万円~7万円、階段工事に約25万円~30万円、ハシゴの場合は約10万円~15万円、合計で約80万円~97万円(階段新設の場合)になります。
小屋裏収納(ロフト)をつくる費用は、大体80万円~100万円くらいと考えておけばよさそうですね。
また、小屋裏は夏場熱気がこもって暑いので、それを防止するには屋根断熱が有効です。屋根断熱費用に約30万円~40万円も見込んでおくとよいでしょう。
床工事 | 約50万円~60万円 |
---|---|
壁・天井内装 | 約5万円~7万円 |
階段 | 約25万円~30万円 |
合計 | 約80万円~97万円 |
小屋裏(ロフト)に固定階段で上がれるようにし、夫婦のコレクションであるたくさんの蔵書を収納するライブラリーにリフォーム。
書棚を造作する費用、むく材を用いた内装などに費用がかかっています。
日中は既存の天窓からふんだんに日差しが入ります。
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パントリーは食品ストックを大量に収納しておくのに便利な存在。
スペースさえあれば、とくに大きな費用をかけずに設けられます。
パントリーはキッチンのそばにつくりますが、動線的には扉がないほうが、ものの出し入れがスムーズ。
扉を付けるとしてもキッチンにいるときは開けっ放しにできる引き戸がよいでしょう。
パントリーのつくり方は、基本的にはウォークインクローゼットと同じですが、サイズが半畳から1畳程度と小さくなる場合が多いので、内装費用などが安くなります。
1畳のパントリーをつくる費用は、内装費約3万円、内部造作費用は可動棚を付けて10万円~15万円、ドアが5万円~10万円、合計で約18万円~28万円といったところです。解体費や間取り変更費用は含みません。
内装 | 約3万円 |
---|---|
内部造作 | 約10万円~15万円 |
ドア | 約5万円~10万円 |
合計 | 約18万円~28万円 |
キッチンにパントリーを隣接、廊下からも行き来できる2WAY動線を確保し、家事効率をアップ。スイッチやインターホン類もパントリーの中にまとめて目立たないように工夫。扉はあえて設けず、行き来をスムーズにしました。
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完成してから失敗だったと後悔しないために、収納力アップを目指すリフォームで気をつけたいポイントを知っておきましょう。
家族の成長とともに物の量は増えるもの。収納を計画するときには、スペースに余裕をもたせるのがよいでしょう。
とくに子育て世帯では、慎重に計画する必要があります。5年、10年のスパンで暮らしをイメージして、どの程度の収納スペースが必要か考慮して計画しましょう。
収納扉は折り戸、引き戸、開き戸などが用いられます。
気をつけたいのは、手前にスペースがあまりないところで、片開きや観音開きの扉を用いること。収納の前にベッドなどを置くことができなくなるので要注意です。
手前にスペースがなくても開けられるのが折り戸または引き戸です。折り戸はさらにほぼ全開できるので、クローゼットに多く用いられます。操作性については、折り戸より引き戸のほうが、高齢者にも扱いやすいでしょう。
それぞれ用いる場所などに応じて、適切な扉を選びましょう。
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収納は暮らしに大きくかかわるテーマです。どんな物をどれだけ持っているのか、それをどこにしまえばよいのか、家族の成長でどのように増えていくのかなどについて、親身に相談に乗ってくれ、適切なアドバイスが得られるリフォーム会社を選ぶ必要があります。
施工例を見たりするとともに、実際に担当者とよく話し合ってから依頼先を決めましょう。
構成・取材・文/林直樹
2022年10月5日公開
※表示している相場は「SUUMO」の過去・現在の掲載情報を元に、独自のロジックによって算出しています。リフォームする住戸やその年次における価格変動の影響を受け必ずしもその費用を保障するものではございません。実際の費用につきましては各施工会社へお問い合わせください。
※表示している相場は「SUUMO」の過去・現在の掲載情報を元に、独自のロジックによって算出しています。リフォームする住戸やその年次における価格変動の影響を受け必ずしもその費用を保障するものではございません。実際の費用につきましては各施工会社へお問い合わせください。