寝室は1日のうちで一番リラックスできる空間でありたいもの。快適に安全に過ごせる寝室にリフォームするために役立つ知識、おトクになる知識と、リフォーム費用の相場をまとめました。

SUUMO(スーモ)リフォームは、寝室のリフォームに関する費用、価格相場情報を比較できるリフォーム情報サイトです。もし会社探しに迷った方はプロのアドバイザーに無料で相談できます。
表示している相場は2019年4月にSUUMOリフォームで実施したリフォーム実施者調査から算出しています。
寝室は1日のうちで一番リラックスできる空間でありたいもの。快適に安全に過ごせる寝室にリフォームするために役立つ知識、おトクになる知識と、リフォーム費用の相場をまとめました。
寝室は1日の終わりをゆったり、リラックスして過ごす空間です。
気持ちを落ち着かせる色合いの内装による演出がふさわしいでしょう。
寝室の内装に最適な色や素材について知っておきましょう。
寝室はただ眠るところではありません。
ゆっくりくつろいだり、読書を楽しんだり、1日の疲れを癒やす場でもあります。
自分好みのインテリアでおしゃれな寝室にリフォームしたいというのは当然のことでしょう。
ただし、寝室の場合は単におしゃれにすればいいというものではなく、落ち着ける場所であることがとても大事です。
それを踏まえておしゃれな寝室にリフォームしましょう。
そのポイントは以下のとおりです。
寝室にふさわしいのは、ブルーなど寒色系や真っ白ではなく、暖色系。ただし鮮やかすぎる色合いは避けましょう。
フローリングの場合は、濃い目の茶系が落ち着きます。毛足が長く歩行音が静かなカーペットを選ぶのもよいでしょう。色も豊富です。
シーリングライト一つで全体を照らすよりは、間接照明を多用して、明かりによる部屋の演出を楽しみましょう。
素敵なベッドを導入しても、配置によっては朝の日差しがまぶしくて早く目が冷めてしまうということにもなりかねません。また、照明との位置関係も考慮しましょう。
次にアイテムごとに内装材の選び方や費用相場を見ていきます。
寝室全体の雰囲気を左右するのは壁紙の色です。
壁装材には、壁紙(ビニールクロスが一般的)のほかに珪藻土や漆喰(しっくい)などの塗り壁もありますが、塗り壁はビニールクロスを張るよりリフォーム費用が高くなります。
ビニールクロスは比較的低コストで張り替えリフォームができ、色柄も豊富にそろっているのが特徴です。
ビニールクロスの張り替えは、既存のビニールクロスを剥がし、下地を平滑にしてから新しい壁紙を張るのが一般的です。
素人がDIYで行う場合は、より手軽に既存の壁紙の上から張れるビニールクロスもあります。ただ、剥がれやすかったり、張り合わせたところに隙間が生じたりしがち。リフォーム会社に依頼して張り替えてもらうほうが耐久性も高くなり安心です。
では寝室の壁紙を選ぶときは、どのような色柄がいいのでしょうか?
濃淡のブルーが寒色系の代表だとしたら、黄色やオレンジ、茶色が暖色系。
寝室は寒々とした雰囲気より温かみのある暖色系の内装がふさわしいでしょう。
かといってあまり鮮やかな色はオススメできません。
また、好みにもよりますがあまり派手な柄も落ち着きがありません。
無地かそれに近い柄がいいでしょう。
一般的に壁紙に用いられるのは白が多いですが、寝室では真っ白よりも薄いベージュやオフホワイトの色合いのほうが落ち着きを得られてオススメです。
ただ色は好みなので、濃いブルーの壁紙を一面だけアクセントに用いたりするのも人によっては落ち着く場合もあるでしょう。
ビニールクロスを6畳の寝室に用いた場合の張り替えリフォームの相場は以下のとおりです。
6畳 | 約5万~7万円 |
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高齢になると和室で布団に寝るより、ベッドのほうが寝起きの動作がラクにできるので、洋室にリフォームする人が増えます。
その際の床材は合板にシートなどを張った複合フローリングが主流。
どのような色柄を選んでも安価なのが特徴です。
オーク柄などの茶系で落ち着いた色合いがふさわしいでしょう。
費用相場 | 約10万~20万円 |
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クッション性がないと転んだときに不安という場合は、カーペットを選びましょう。
足音も静かになり、一緒に寝ている人の睡眠を妨げません。
カーペットも安価で色柄が豊富にそろっています。
濃い茶色などが落ち着きを与えるでしょう。
インテリアのショールームで実物を見て選ぶのがオススメです。
費用相場 | 約10万~30万円 |
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照明は寝室の雰囲気に大きく影響するアイテムです。
天井に一つの照明で単純に照らすのではなく、スタンドや間接照明を組み合わせて、多種多様な照明による演出を楽しみましょう。
昼間のような光を出す蛍光灯ではなく、白熱灯の暖かい光が寝室にはふさわしいでしょう。
最近はLED電球にも白熱灯に近い電球色のタイプがあります。
LED電球は消費電力が白熱灯の8分の1で、寿命が20倍以上という省エネ電球なので、白熱灯にこだわらず、経済性を考えてLEDを選ぶのもよいのでは。
また、照明の設け方は天井にシーリングライトが一つという単純なものではなく、壁に間接照明を取り付けたり、ベッドサイドにスタンド照明を置いたりなど、適宜演出効果を変えられるような設け方が、気分を大切にしたい寝室にはふさわしいでしょう。
最近の照明器具は、スマホアプリを活用してシーリングライトをほのかな常夜灯に変化させたり、複数のフロアランプなどをコントロールしたりして、部屋の雰囲気を変えられるタイプもあります。あらかじめ設定したシーンにワンタッチで切り替えができ、細やかな調光や調色が可能なので便利です。
照明器具の価格はいずれも工事費別で、シーリングライトが約6万円~、ブラケットが約2万円~、
フロアランプが約4万円~となります。
商品タイプ、メーカー、ショップ等によって幅広い商品があるので、実際にショールームやカタログでチェックするのがオススメです。
ベッドを窓に接して配置すると朝日が直接目に入り、安眠を妨げます。
遮光カーテンがある程度有効ですが、やはり顔の位置が少し離れるように、窓との距離を1mほどとってベッドを設置するのがよいでしょう。
また、クロゼットの前など通路も最低50cm程度は確保しなければなりません。
必然的に部屋の中央あたりにベッドを置くのがよいということになります。
照明の位置を決めるときはベッドの位置決めと合わせて考えましょう。
寝ているときに真上に光源がこないようにすることがポイント。
とくに後から位置を変えにくいダウンライトを設けるときは慎重に設計してもらいましょう。
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将来、体が思うように動かなくなったときのために、寝室をバリアフリーにリフォームしておこうという場合の方法と費用相場を紹介します。
和室の場合は、畳の厚さの差分4cm程度の段差があるのが一般的。
和室を解体して洋室にすればこの段差は解消できます。
しかし後で述べるように、洋室へのリフォームは畳を撤去してフローリングに変えるだけでも6畳で約25万~30万円かかります。
完全に洋室化するためには、壁・天井も含めた内装、収納などの費用も必要になります(後述)。
6畳 | 約25万~30万円 |
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部屋のリフォームをしないで手軽に段差解消できるのが、写真のような段差解消スロープ。
自分で取り付けができ、通販で3000~7000円程度で入手できます。
出入口の建具はドア(開き戸)よりも引き戸のほうが、開け閉めの際に体に負担が少ないといわれています。車椅子の場合でも、開け放しておける引き戸のほうが出入りしやすいです。
将来を考えると、引き戸に変えておくのがよいでしょう。
内部が空洞になったフラッシュ構造の化粧シート張りの引き戸に変更した場合 | 約10万円~15万円(既存のドアの撤去費含む) |
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高齢者になると夜中にトイレに起きることが増えるといわれます。
そこで寝室からトイレへの動線を短くするとともに、寒さにさらされない動線が理想です。
例えばこの事例では、玄関近くにあった寒いトイレを移動し、暖房の行き渡らない玄関ホールに出なくてもトイレに行けるよう間取り変更しました。
寝室が北側にあると悩まされるのが、寒さと窓の結露。それを解消するのが外に面する壁の断熱と内窓の設置。
断熱が予算の都合などで難しい場合は、内窓の設置だけでも十分です。
下記の事例はマンションの北側の部屋ですが、2カ所の腰高窓に内窓を設置し、外に接する壁の内側に断熱材を装填して、寒さと結露を解消しました。
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布団から起きるときの動作をキツク感じるようになったら、ベッドに変えましょう。
そのために早めに寝室を洋室に変えておくのもいいかもしれません。
和室から洋室の寝室にリフォームする費用相場を紹介します。
足腰が弱くなると、布団からの寝起きが体に大きな負担を与えるようになります。
ベッドはいったん腰掛ける姿勢になってから寝たり起きたりできるので、体への負担は減ります。
寝室を洋室に変えるためのリフォーム費用の相場を見てみましょう。
和室を洋室に変えるには、床は畳を撤去してフローリングに変える、壁・天井を撤去してビニールクロスに張り替える、押入れを撤去してクロゼットに変える、建具を交換するなどの費用がかかります。
床・天井の解体・再仕上げ費用は洋室から洋室へのリフォームより多めにかかります。
床を外してフローリング張りに変える費用が約17万~25万円、ビニールクロスを張り替える費用が約16万~25万円(天井は既存が板張り天井、壁は既存もビニールクロスの場合)、押入れをクロゼットに変える費用が間口1間で約13万~20万円、襖3枚を引き戸に変える費用が約16万~22万円で、合計約62万~92万円となります(標準的な仕様の場合)。
畳→フローリング | 約17万~25万円 |
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押入れ→クロゼット | 約13万~20万円 |
ビニールクロスに張り替え | 約16万~25万円 |
襖を引き戸に替える | 約16万~22万円 |
合計 | 約62万~92万円 |
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バリアフリーリフォームや断熱リフォームには、税金が優遇される制度があります。
上手に使って賢くリフォームしましょう。
一定の要件を満たすバリアフリーリフォームを行うと、所得税が最大60万円控除されます。
対象となる工事費の額などによって控除額は異なります。
また、バリアフリーリフォームと併せて行うそのほかのリフォームも控除対象となります。
また、一定の要件を満たす断熱を含む省エネリフォームを行うと所得税が最大62.5万円(太陽光発電を搭載すると67.5 万円)控除されます。
この場合も省エネと併せて行うそのほかのリフォームも控除対象となります。
バリアフリーリフォームの減税制度と省エネリフォームの減税制度は、併用することもできますが、計算方法等が複雑なので、詳しいリフォーム会社に相談しましょう。
この制度の期限は、2023年12月31日です。
さらに固定資産税の減額も受けられます。
バリアフリーリフォームは家屋100m2相当分まで3分の1が、省エネリフォームは家屋120m2分相当分まで3分の1が、いずれも翌年の固定資産税から減額されます。
この制度の期限は、2024 年3月31日です。
それぞれ要件があり、例えばバリアフリーリフォームの所得税控除要件は、以下のいずれかに該当する人が自ら所有し居住する家をリフォームすることなどが要件です。
1.50歳以上(入居開始年の12月31日時点)
2.介護保険法に規定する要介護又は要支援の認定を受けている
3.所得税法上の障がい者である
4.2.若しくは3.に該当する親族又は65歳以上の親族と同居している
バリアフリーリフォームの対象工事は以下です。
それぞれの工事に基準があるので、詳しいリフォーム会社に相談しながら進めましょう。
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2021年01月28日公開
2022年11月29日更新
※表示している相場は2019年4月にSUUMOリフォームで実施したリフォーム実施者調査から算出しています。リフォームする住戸やその年次における価格変動の影響を受け必ずしもその費用を保障するものではございません。実際の費用につきましては各施工会社へお問い合わせください。