古びてきた和室をリフォームして一新したい、という人も多いと思います。
また、和室を洋室にリフォームしたいという人もいるでしょう。
このように和室リフォームといっても、人によってさまざまなプランが考えられます。
それぞれのリフォームにはどんな方法があるのかを見ていくとともに、
自分がやりたいと思っている和室リフォームには、
リフォーム費用がどれくらいかかるのかを知っておきましょう。

SUUMO(スーモ)リフォームは、和室のリフォームに関する費用、価格相場情報を比較できるリフォーム情報サイトです。もし会社探しに迷った方はプロのアドバイザーに無料で相談できます。
表示している相場は2019年4月にSUUMOリフォームで実施したリフォーム実施者調査から算出しています。
古びてきた和室をリフォームして一新したい、という人も多いと思います。
また、和室を洋室にリフォームしたいという人もいるでしょう。
このように和室リフォームといっても、人によってさまざまなプランが考えられます。
それぞれのリフォームにはどんな方法があるのかを見ていくとともに、
自分がやりたいと思っている和室リフォームには、
リフォーム費用がどれくらいかかるのかを知っておきましょう。
和室をそのまま和室として使い続けるためのリフォームは、畳、襖、障子、壁・天井が工事の対象となります。
中でも畳のリフォームは、時期や傷み具合によってリフォーム方法が異なり、それによってかかる費用も変わってきます。
先に和室のリフォーム費用一覧を紹介し、後で各リフォームについて詳細を見ていきます。
リフォーム方法 | 時期の目安 | 費用相場 |
---|---|---|
畳表の裏返し | 購入後3~4年経過後 | 約2万円~3万円 |
畳の表替え | 5~6年程度 | 約3万円~12万円 |
畳替え | 10~15年程度 | 約11万円~25万円 |
襖の張り替え(3枚) | 5~10年程度 | 約1万5000円~9万円 |
障子の張り替え(2枚) | 3~5年程度 | 約6000円~8000円 |
天井(ラミネート合板)張り替え | 10~20年程度 | 約15万円~20万円 |
壁(ビニールクロス) | 10~20年程度 | 約4万円~5万円 |
古くからおなじみの畳ですが、案外その中身がどのようになっているのか知らない人もいると思います。
最初に畳の構造について見ていきましょう。
1枚の畳は、図のように、畳床(たたみどこ)、畳表(たたみおもて)と縁(へり)から成っています。
畳表は従来、い草を用いたものが一般的ですが、近年では樹脂や和紙製のものもあります。
畳床は、ワラでできたものを本床といいますが、近年では合板や断熱ボードなどを用いた新建材のものも増えています。
畳は傷んだからといって、すぐに取り替える必要はありません。
畳のリフォームは畳の傷み具合によって、方法を使い分けることができます。
畳のリフォーム時期の目安とリフォーム費用は下記のとおりです。
1.裏返し
畳表を裏返して使います。時期は購入後3~4年程度で、畳表が日焼け等で変色してきたタイミングがリフォームに適しています。リフォーム費用は、1畳3500円程度からで、6畳だと約2万円~3万円見ておきましょう。
2.表替え
畳表を新しいものに取り替えます。時期は購入後5~6年程度で、畳表が傷んできたらそのタイミングです。リフォーム費用は、安い畳表なら1畳約5000円から、高級品になると2万円程度のものもあるので、6畳で約3万円~12万円見ておきましょう。
3.畳替え
古い畳を撤去して新しい畳と交換します。購入後10~15年程度が交換時期で、畳表が波打ってきたり、畳同士の隙間が目立ってきたりしたら、畳床まで傷んできた証拠なので、交換時期です。リフォーム費用は1畳1万5000円程度からで、高級品は3万円程度。撤去費用約2万円込みで、6畳で約11万円~20万円を見ておきましょう。
新建材の畳は、畳床のみ新建材のものと、畳表も含めて新建材のものがあります。
畳床は合板や断熱ボードなどでつくられています。
新建材の畳は、ダニがつきにくいことと、日焼けせず色が長持ちすることなどが特徴です。
とくに機械すきの和紙をこよりにして着色した畳表は、耐久性が高く、リフォームでも採用する人が増えています。
和紙表の新建材畳のリフォーム費用は、縁ありが安く、半畳の縁なし畳は高くなります。
縁あり1畳約1万5000円~2万円、縁なしが半畳2枚で約3万5000円~4万円。
撤去費等込みで6畳だと、縁あり畳で約11万円~14万円、縁なし畳で約23万円~26万円を見ておきましょう。
新建材の畳のリフォーム時期は、商品によって異なりますが、中には15年~20年くらい交換せずにもつものもあります。
購入の際に、商品の特徴をよく理解して、選びましょう。
和室の壁は、以前は土壁などもありましたが、近年はビニールクロスが主流になっています。
ビニールクロスだと、張り替えのリフォーム費用は、6畳の部屋だと壁面積を20平米程度だとして、約4万円~5万円見ておきましょう。
リフォーム時期は、汚れが目立ってきたタイミングで、10年~20年の間が適切でしょう。
和室の天井の主流は木目を印刷したシートを張ったラミネート合板で、ビニールクロスよりリフォーム費用は高くなります。
ラミネート合板を採用した和室の天井の張り替えリフォーム費用は、下地工事込みで6畳(天井面積約10平米)、約15万円~20万円見ておきましょう。
リフォーム時期は、汚れたり、たわんできたりしたタイミングで、10年~20年の間くらい。
たわみなどが見られるときは、雨漏りの可能性があるので、リフォーム会社に点検してもらう必要があります。
襖や障子は汚れたり、破けたりしたときが張り替えのタイミングですが、襖は5~10年程度、障子は3~5年を目安にしましょう。
襖は1枚5000円程度からありますが、高級品は2万円~3万円のものもあり、3枚だと約1万5000円~9万円見ておきましょう。
費用は、障子が1枚3000円~4000円程度、2枚で6000円~8000円程度を見ておきましょう。
リフォームに失敗しないためにプロのアドバイザーに無料で相談できるサービスを提供しています。
和室を洋室にリフォームするケースも増えています。
和室を洋室にリフォームするときは、和室の解体撤去費用、さらに洋室としての内装費用などがかかります。
畳を撤去してフローリングに張り替えるには、畳の撤去費用と床の下地工事、フローリングの材料費、工事費がかかります。
畳の撤去費は1畳1000円程度として6000円。
フローリングは複合フローリングとむく材では材料費が違ってきますが、床断熱、床組などの工事費を含めて1平米当たり2万5000円~3万円程度見ておきましょう。
6畳(約10平米)だと約25万円~30万円です。
押入れをクロゼットにする場合は、サイズを変えなければ、襖と中板を撤去してクロゼット扉をつけ、内装を一新して、内部に棚とポールを設置する工事になります。
解体撤去工事に約2万円~3万円
扉設置工事に約8万円~10万円(扉の種類などによります)
棚・ポール設置に約2万円~5万円(棚板の枚数などによります)
内装費用に約1万円~2万円(壁・天井をビニールクロスとして)
合計で約13万円~20万円ほどかかります。
6畳の和室の壁・天井をビニールクロスに張り替える費用となります。
天井が板張りの場合、解体と下地工事、ビニールクロス張り費用で、約15万円~20万円、
壁のビニールクロス張りの費用は下地工事を含め、約4万円~5万円見ておきましょう。
合計で約19万円~25万円になります。
襖の撤去費用が約1万円~2万円、
新規の建具が引き戸3枚として、工事費を含めて約15万円~20万円、
合計で約16万円~22万円になります。
畳→フローリング | 約25万円~30万円 |
押入れ→クロゼット | 約13万円~20万円 |
壁・天井をビニールクロスに張り替え | 約19万円~25万円 |
襖→引き戸 | 約16万円~22万円 |
合計 | 約73万円~97万円 |
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ちょっと横になって休む、赤ちゃんを寝かせておく、洗濯物を畳む、アイロンがけをするなど、和室は洋室にはない使い勝手のよさがあります。
ところが最近、従来の和室は現代のインテリアになじまないなどの理由で、和室を撤去して洋室に変更するリフォームも目立ちます。
そこで、和室をモダンなインテリアになじむようにリフォームするポイントを紹介します。
昔ながらの和室といえば、真壁(しんかべ)といって柱が表に出たつくりで、長押や欄間、床の間などの独特な装飾があります。
それらを省くことで、壁・天井の内装を洋室と同じにして畳だけを敷くと、横になったり、家事をしたりという和室の便利な用途を維持しながら、リビングなど他のスペースに違和感なくなじませることができます。
従来の和室の装飾はいらないというのであれば、実はそのほうがリフォーム費用も安くなります。
ただそれだけでは単に洋室に畳を敷いたという感じになってしまいます。畳の選び方や内装にも気を配っておしゃれ度をアップしましょう。
和室らしい畳といえば縁のある畳です。ただ縁があると従来の和室の雰囲気になってしまいます。それがいけないというわけではありませんが、レトロな感じを求めるかモダンな感じを求めるかの違いでしょう。
モダンな感じを求める場合に、最近よく使われるのが縁なしで半畳の畳です。琉球畳がよく知られています。
最近リフォームなどでよく使われる半畳の畳は、和紙を畳表に使った和紙畳が多いようです。
和紙畳は、和紙をこよりにしてつむいだものを畳表に使っています。耐久性も高く、見た感じは従来の畳よりモダンで、和風の内装にも洋風の内装にもマッチして、リビングから続く部屋でも違和感がありません。和紙畳は、畳床が自然素材ではなく合板やウレタンなどの新建材でできているので、ダニが発生しにくいこともメリットになっています。ヒノキの縁甲板(えんこういた)などと組み合わせても相性がよく、シンプルな和風モダンという感じの部屋になります。
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元の和室から新しい用途にするためにリフォームした、費用も異なるさまざまな和室のリフォーム事例を紹介しましょう。
元の6畳の和室の間仕切り壁や建具を全部撤去して、リビングに一体化。畳を縁なし畳に交換して、洋室につなげても違和感がないようリフォームしました。
マンションの6畳の和室を4畳半にサイズダウンし、その分、収納を増やして使い勝手をよくしました。和室の内装は、伝統的な手法を活かしながらもモダンに仕上げています。
畳替えをし、壁・天井の内装を一新した6畳の和室。大きなウォークインクロゼットに出入りできるようにしました。
マンションの6畳の和室を半畳縁なし畳でモダンにしつらえ、リビングと連動させるため床の段差をなくし、3枚の引き戸を設置し、必要なときには間仕切りもできるようにしました。
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和室リフォームを、費用の無駄を省いて賢く安く行う方法を紹介しましょう。
上記で説明したように、畳は、傷んできたからといって、必ずしも畳替えをする必要はありません。
畳床が傷んでなければ、裏返しや表替えのみするという手があります。
畳替えをするのは最終的な手段として、リフォーム会社に畳の状態を調べてもらって、どんな方法がふさわしいのか提案してもらいましょう。
新建材の畳は、い草やワラ床の畳に比べて、耐久性が高いのが特徴。
和紙表の畳は日焼けしにくく、20年くらいの耐久性があるといわれています。
その場合は、初期投資が高くなっても、メンテナンス費用が省け、長持ちする分、結果的には得になる場合もあります。
い草には自然素材特有のよさがあり、新建材の畳にはダニがつきにくい、色あせしないなどのよさがあります。
さまざまな観点から検討して選択しましょう。
和室をモダンにしたり、洋室化したりしてリビングと連動させるリフォームの場合、仕切りの建具をつけるのか、つけないでオープンにするのかによって、費用が大きく変わります。
和室と洋室の間に建具をつけると、開けたときと閉めたときで、部屋の使い方を変えられるというメリットがありますが、オープンにしておくことが多い場合は、建具をつけないで、必要なときはカーテンで仕切るなどの方法を考えてもいいのではないでしょうか。
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和室リフォームは和室のままにして今後も利用するのか、和室のままでも現代風にアレンジした和モダンの部屋にするのか、完全に洋室に変えるのかなど、プランによってもリフォーム費用が大きく変わってきます。
これからの生活を想定して、プランからじっくり相談できるリフォーム会社を選びましょう。
リフォーム会社選びに迷ったら、たくさんのリフォーム会社からあなたにふさわしいリフォーム会社を紹介してもらえるSUUMOカウンターリフォームに相談してみてはいかがでしょうか。
2020年2月20日公開
2022年11月10日更新
※表示している相場は2019年4月にSUUMOリフォームで実施したリフォーム実施者調査から算出しています。リフォームする住戸やその年次における価格変動の影響を受け必ずしもその費用を保障するものではございません。実際の費用につきましては各施工会社へお問い合わせください。