キッチンリフォームと合わせてリビング・ダイニングのリフォームを考えている人も多いでしょう。
でも「リビング・ダイニングのリフォームって費用はどれくらいかかるの?」という疑問も当然。
そこで、リビング・ダイニングにかかるリフォーム費用を、内装リフォームや収納リフォームなどに分けて紹介しましょう。

SUUMO(スーモ)リフォームは、リビング・ダイニングのリフォームに関する費用、価格相場情報を比較できるリフォーム情報サイトです。もし会社探しに迷った方はプロのアドバイザーに無料で相談できます。
表示している相場は2019年4月にSUUMOリフォームで実施したリフォーム実施者調査から算出しています。
キッチンリフォームと合わせてリビング・ダイニングのリフォームを考えている人も多いでしょう。
でも「リビング・ダイニングのリフォームって費用はどれくらいかかるの?」という疑問も当然。
そこで、リビング・ダイニングにかかるリフォーム費用を、内装リフォームや収納リフォームなどに分けて紹介しましょう。
リビング・ダイニングのリフォーム費用を決めるのは、内装工事費と収納造作費、照明工事費など。
それぞれのリフォーム費用相場を最初に、ざっとご覧いただきましょう。
内装(スタンダード) | 費用相場 |
---|---|
壁・天井ビニールクロス張り替え | 約10万円~15万円 |
床の上張り(複合フローリング) | 約15万円~20万円 |
内装(ハイグレード) | 費用相場 |
壁・天井ビニールクロスを珪藻土に | 約30万円~40万円 |
床の張り替え | 約40万円~80万円 |
収納(スタンダード) | 費用相場 |
壁面収納(造作) | 約15万円~35万円 |
収納(ハイグレード) | 費用相場 |
壁面収納ユニット | 約30万円~100万円 |
照明(電気工事) | 費用相場 |
間接照明を含む電気工事 | 約10万円~30万円 |
床暖房 | 費用相場 |
ガス温水式床暖房(上張り) | 約30万円~65万円 |
ガス温水式床暖房(張り替え) | 約55万円~105万円 |
電気ヒーター式 | 約40万円~60万円 |
ここからは、それぞれのリフォームの内容と費用について、具体的にご紹介します。
リフォームに失敗しないためにプロのアドバイザーに無料で相談できるサービスを提供しています。
リビング・ダイニングをリフォームするなら思い切りおしゃれにしたい、という人も多いでしょう。
どうしたらおしゃれになるのかがわからないという人もいます。実はそのコツは自分の好みを探るところにあります。どういう空間をおしゃれと感じるかは人それぞれ違っているからです。
まずは自分がどのような空間をおしゃれと感じるのか、イメージをまとめましょう。
雑誌やインターネットで気に入った写真を収集します。最初は漠然としていたイメージも、たくさんの写真を集めていくうちに自分の好みが確定していくはずです。
ある程度、方向性が見えてきたら、自分がどこを気に入っているのか、色や素材、雰囲気などポイントをあげてみましょう。そうすることでさらに自分のイメージが固まってきます。収集した写真は、リフォーム会社に欲しい空間のイメージを伝えるのにとても役立ちます。
インテリアを構成するベースになるのが内装です。内装の色や素材が雰囲気のトーンを決めます。とくに素材は、それぞれの素材がもつ感じが部屋の雰囲気づくりに大きく影響します。
例えば、むく材の床と複合フローリングの床では与える印象が違います。また、塗り壁とビニールクロスでは雰囲気が違ってきます。
どちらの空間が好みに合うのか、施工例の写真や実物を見ているうちにわかってくるでしょう。
色は、家具も含めた全体のコーディネートに気を配りましょう。シンプルな白をベーストーンにして、黒いアイアンをワンポイントにするとか、壁の一面だけを鮮やかな色にするとか、アクセントを付けるやりかたも人気があります。
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リビング・ダイニングのリフォーム費用の多くを占めるのが、床・壁・天井の内装リフォーム費用です。
使用する内装材のグレード別に費用相場を紹介しましょう。
古くなった壁・天井の内装を一新するのに一般的な材料はビニールクロス。
元のビニールクロスをはがして、新しく張り替えるリフォーム費用は、約15~20畳程度のリビング・ダイニングで約10万円~15万円。
ビニールクロスの材料費は、どれを選んでもあまり変わりません。
加えて、既存のビニールクロスの「はがし手間」と「張り手間」の人件費を加えたものがビニールクロスのリフォーム費用になります。
最近では珪藻土(けいそうど)や漆喰(しっくい)の塗り壁も人気です。
その場合は、左官工事となり、手間賃(人件費)がビニールクロスよりも高くなります。
15畳程度のリビング・ダイニングなら約30万円~40万円といったところ。
塗り壁は人件費の割合が高く、材料は珪藻土も漆喰もあまり変わりません。
壁・天井(スタンダード) | 費用相場 |
---|---|
壁・天井ビニールクロス張り替え | 約10万円~15万円 |
壁・天井(ハイグレード) | 費用相場 |
壁・天井ビニールクロスを珪藻土に | 約30万円~40万円 |
床のリフォームの場合、床の下地がしっかりしていれば、既存のフローリングに上張りをすることで、美観がよくなります。
上張り用に厚さ5ミリ程度のフローリングもあり、それだと床が高くなることでドアの下端をカットしなければならなくなるなどの手間はかかりません。
15畳程度のリビング・ダイニングに施工して約15万円~20万円。
下地も傷んでいて張り替えたほうがよいとなったら、複合フローリングで約40万円~50万円、むく材を使用した場合、約70万円~80万円です。
採用する樹種によっては、もっと高くなる場合があります。
床(スタンダード) | 費用相場 |
---|---|
床の上張り(複合フローリング) | 約15万円~20万円 |
床(ハイグレード) | 費用相場 |
床の張り替え | 約40万円~80万円 |
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リビング・ダイニングのリフォームでは、内装と合わせて造り付けの収納を設ける場合も多いものです。
壁面収納のリフォーム費用相場を見ていきましょう。
壁面収納でもオープンな棚の造作なら割安ででき、約20万円~80万円くらいでできます。
とくに素材にシナ合板などを用いると安くすみます。
扉をつけたり、引き出しをつくったりなど手のかかる造作工事が入ると、費用はアップします。
収納(スタンダード) | 費用相場 |
---|---|
壁面収納(造作) | 約15万円~35万円 |
壁面収納を設置する際に、既製品の収納ユニットを採用する場合があります。
壁面収納ユニットは、自分が必要なパーツを適宜に組み合わせて、壁面収納を構成、パーツの選び方で費用が変わります。
サイズも自由にできます。
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照明はただ天井にシーリングライト一つというのでは明るいだけで味気ないもの。
雰囲気を演出するには、シーリングライトだけでなく、ペンダント、間接照明、スタンド照明など複数の照明を、シーンに応じて使い分けるのがいいでしょう。
リビング・ダイニングの内装リフォームを行うと、照明も新規設置する例が多いようです。
その際は電気工事費と照明器具代を合わせて、約10万円~30万円見ておきましょう。
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ガス温水式床暖房では既存の床をそのまま活かして、その上に温水マット等と仕上げ材を施工するリフォーム向けの製品が出ています。
このタイプだと、既存の解体をしなくてよいので、工事費が割安になります。
6畳に設置して仕上げ材込みで約30万円~35万円。
給湯器交換の必要がある場合でプラス約20万円~30万円。
床の撤去を含む床暖房設置の場合は、工事費がかさみ、プラスで20万円~30万円ほど、さらに仕上げのフローリング代5万円~10万円は見ておきたいところ。
床暖房には電気ヒーター式もあります。
ガス温水式よりも立ち上がりが早いのが特徴です。
リフォーム費用は6畳の部屋に設置して約40万円~60万円。
ガス温水式と比べて工事費は割安ですが、ランニングコストに関しては、ガス温水式よりも割高なので、比較的狭い面積で、短時間の使用に向いています。
床暖房 | 費用相場 |
---|---|
ガス温水式床暖房(上張り) | 約30万円~65万円 |
ガス温水式床暖房(張り替え) | 約55万円~105万円 |
電気ヒーター式 | 約40万円~60万円 |
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リビング・ダイニングのリフォームで多いのは、隣室を取り込んでスペースを広げるケースです。リビング続きに和室がある場合、仕切りを撤去して和室を解体、リビング・ダイニングとつなげて一体化するリフォームは、とくにマンションリフォームに多く見られます。マンションでもかつては和室を設けているケースが多くありましたが、現在では寝室も洋室が主流で、和室はあまり使われなくなっているからです。
和室を解体してリビングを広げるリフォームでは、間仕切り壁や建具の撤去、和室を洋室へ変えるリフォーム費用がかかります。
和室を洋室に変えるには、畳や押入れを解体撤去し、新たにリビング・ダイニングに合わせて洋室として仕上げ直さなければなりません。洋室の内装をやり直す費用と比べて、和室を洋室に変える費用はかなり割高となります。
和室を6畳として、その解体と洋室として仕上げる費用、収納などの新設に約100万円~150万円。
リビング・ダイニングのリフォーム費用にスタンダードな仕様で、15畳程度で約25万円~35万円、ハイグレードな仕様で約120万円~140万円見ておきましょう。
和室解体と合わせて、スタンダード仕様で約125万円~185万円、
ハイグレードで約220万円~290万円のリフォーム費用がかかります。
和室→洋室 | 約100万円~150万円 |
リビング・ダイニング内装 (和室解体費含む) |
約125万円~290万円 |
次に隣室と一体化してリビング・ダイニングをリフォームした施工事例を紹介しましょう。
洋室と和室を一体化、床はパインのむく材で張り替え、壁は調湿効果のある珪藻土塗りに、天井はビニールクロスを張り替え、コストのバランスをとりました。
一方で、手持ちのCDや蔵書を収納するために壁面いっぱいに本棚を造作しました。
床は下地からやり直し、コンクリートとの間に配管などの空間がとれ、防音効果もある二重床に。
オークのむく材で張り替え、壁と天井はペンキによる塗装仕上げに。
塗装仕上げは汚れても塗り直しができるなど、メンテナンスの容易さが特徴です。
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リビング・ダイニングをリフォームする際の注意点は、内装リフォーム費用の材料単価に注意をすることと、明細を確認することです。
床材や壁・天井材は広い面積に用いるものなので、材料の1平米当たりの単価の差が、結果的に大きな費用差となってあらわれます。
例えば、1平米当たり3000円の床材と6000円の床材はその差3000円ですが、この材料を10平米に使った場合の差は、3万円となります。
複合フローリング(材料単価約3000円) | 約3万円 |
むく材(材料単価約6000円) | 約6万円 |
とくに気をつけたいのは、ビニールクロスと塗り壁の差です。
この場合は、材料費の差よりも人件費の差が大きく響きます。
ビニールクロスの場合は、材工(材料費と工事費込み)で1平米当たり約1500円~2000円、
珪藻土塗りの場合は、材工1平米当たり約5000円~6000円。
壁+天井の面積が約35平米(6畳程度の部屋)として、ビニールクロスの場合約5万円~7万8000円。
珪藻土塗りは、約18万円~21万円になります。
その差は、約13万円~14万円にもなります。
ビニールクロス(材工単価約1500円~2000円) | 約5万円~7万円 |
珪藻土塗り(材工単価約5000円~6000円) | 約18万円~21万円 |
リビング・ダイニングのリフォーム費用を比較検討する際は、必ずリフォーム会社に明細のわかる見積書をもらうこと。
明細がないとどの材料をどれだけ使うのかがわかりません。
例えば、床材が複合フローリングかむく材かでは、6畳(約10平米)で約3万円の差、15畳(約25平米)で約7万5000円の差が出ます。
明細を見ないで総額を比べるのは、内容が伴わない比較をしていることになります。
下記の見積もりでは、使用する材料の種類と量がきちんと記載されています。
例えば、天井・壁の張り替え工事はビニールクロスを用い、材料費と工事費込みで単価が1500円、用いる面積は102平米であることがわかります。
また、床材はパインのむく材を用い、材料費は単価が5000円、用いる面積は27平米です。
床の張り手間、つまり工事費は単価が3780円、ということもわかります。
そのほかに、装飾材である巾木やまわり縁、さらに下地工事代も明記されています。
リフォームに失敗しないためにプロのアドバイザーに無料で相談できるサービスを提供しています。
リビング・ダイニングのリフォーム費用相場について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
用いる材料によって費用が大きく変わるので、材料の選び方がリフォーム費用を調整する上で、大切であることが理解していただけたと思います。
材料選びは、信頼がおけるリフォーム会社に相談しながら進めるのがよいでしょう。
リフォーム会社選びに迷ったときは、SUUMOカウンターリフォームへの相談がオススメです。
2020年1月30日公開
2023年1月11日更新
※表示している相場は2019年4月にSUUMOリフォームで実施したリフォーム実施者調査から算出しています。リフォームする住戸やその年次における価格変動の影響を受け必ずしもその費用を保障するものではございません。実際の費用につきましては各施工会社へお問い合わせください。