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文字通り、東京23区のほぼ中央に位置する中央区。隣接する千代田区、港区とともに「都心3区」に数えられる東京の中枢だ。居住者の数を示す夜間人口は約14万人と、23区では千代田区に次いで少ない。だが、区内で働く人を含めた昼間人口はその数倍に膨れ上がる。日本屈指の目抜き通り・銀座を中心にいくつもの一大商業地を抱え、住む街というより「働く街」「活動する街」といった特性が強いエリアである。
南北に長い区域には網の目のように鉄道路線が張り巡らされ、各方面へのアクセス環境は良好。さらに、区営のコミュニティバス「江戸バス」が運行していて、各公共施設を結ぶ地元の足として活躍中だ。
行政の取り組みで目を引くのは、これから出産を控える夫婦に向けた手厚いサービス。中央区では妊婦に1万円分のタクシー利用券、出産祝いとして3万円分の区内共通買い物券を支給。認可保育園の保育料も都内では比較的割安だ。なお、待機児童数については平成25年度から平成26年度にかけての1年間で58人減少している。
では、区の特色をエリアごとに見ていこう。一帯は行政上3つの地域に分かれ、それぞれに際立った個性をもつ。
まず、北側は日本橋や人形町を中心とした下町エリア。およそ400年前、江戸と各地を結ぶ五街道の起点に定められた日本橋界隈は、都における商業・文化の中心として発展してきた。江戸時代に創業した老舗も数多く残るが、一方で数年前から大規模な再開発も行われていて、「COREDO室町」や「京橋トラストタワー」といった新たなランドマークが次々と誕生している。単に利便性を追求するばかりでなく、電線類の地中化や石畳の敷設、桜の植樹といった整備にも並行して着手。歴史的な街並みの美観を保ちつつ利便性を向上させるリニューアル計画は、今後も数年間にわたって続く予定だ。
中央部には、高級商店街の代名詞である銀座や、世界最大の卸売市場・築地市場がある。この界隈も再開発が活発で、2016年には銀座メイン通りに面した約1.4haの敷地に巨大な複合施設が誕生。300にもおよぶ店舗が誘致される予定だ。なお、築地場内市場は2016年11月に豊洲へと移転することが決まっているが、“場外”市場は同地に残る。2015年10月には、その場外市場を再整備した商業施設「築地新市場(仮称)」もオープンすることになっている。
南側は四方を運河に囲まれた臨海エリアで、月島や勝どき、晴海といった街が広がる。一帯は区が推し進める人口増加計画の最前線に位置づけられ、積極的な宅地開発が行われてきた。現在では50階超のタワーマンションが何棟も建設され、ウォーターフロントに新たな息吹をもたらしている。ちなみに、2020年東京オリンピックの選手村も当地付近につくられ、五輪閉幕後は住宅として利用される予定だ。
このように、各エリアでワクワクするような再開発計画が目白押し。こうした街の変化を楽しみながら暮らせるのも、中央区民の特権かもしれない。