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中目黒、自由が丘など「住みたい街(駅)ランキング」上位常連の街を数多く抱える目黒区。柿の木坂、碑文谷、八雲といった名のある住宅街も点在し、ハイセンスなイメージが強いエリアでもある。
とりわけ、女性からの人気の高さは23区屈指といっていい。アンケートでも幅広い世代の女性から支持を集め、実際の人口割合を見ても30歳から40歳の女性比率が高い。洗練された街並みに加え、東京大学をはじめ東京工業大学などの大学がキャンパスを構えるインテリジェンスな雰囲気、さらには犯罪認知件数の少なさが示す(※平成25年度は23区中2番目に少ない)治安の良さも女性に人気の理由だろう。
緑地に目を向けると、人口1人当たりの公園面積は21位と下位に低迷。ただ、自然に触れられるスポットは決して少なくない。区内を横断する目黒川は東京湾まで続いており、春には川沿いのソメイヨシノが満開に。川の両側にオシャレなカフェが立ち並ぶ散策スポットとして知られている。また、区民の憩いの場として親しまれている学芸大学駅最寄りの「碑文谷公園」には、ポニー園やこども動物広場、ボート乗り場などもあり、ファミリーやカップルでにぎわっている。
行政の取り組みも特徴的だ。目黒区ではエリアの特色に合わせたきめの細かい行政サービスを実施するべく、区域を22の「住区」に分割。それぞれの住区に行政サービスの窓口を設け、地域密着型のまちづくりを進めてきた。各住区では住民会議も組織され、地域活動に住民が積極的に参加。そうした活動の中で住民同士の絆も固く結ばれ、相互に助け合うコミュニティは地域における防犯・防災の基盤ともなっている。
実際、目黒区の犯罪認知件数の少なさは長きにわたり上位をキープ。お金で買えない「安全・安心」は、目黒区に住む大きな価値のひとつだ。
また、各住区には小学校の数を上回る区立の学童保育クラブが設けられ、月額7000円(平成27年度からは8000円)で利用可。なかには待機児童の問題を抱える住区もあるが、区では放課後に帰宅せずランドセル姿のまま児童館を利用できる「ランドセル来館」制度を設けるなどして、利用者数への対応を図っている。また、2015年4月には2カ所の私立保育園が新しく開園する予定だ。
女性だけでなく、ファミリーにとっても魅力的な環境が整う目黒区。一時は人口減少が話題に上ったが、2010年からは再び流入増が続いている。今後も住民の立場に立ったまちづくりが続く限り、その人気が衰えることはないだろう。