1位「吉祥寺」、2位「恵比寿」の順位は2013年、2014年と変わらず。3年連続のワンツー・フィニッシュとなった。なお、恵比寿は男性全体での順位は1位だったが、総合点で吉祥寺に及ばなかった。昨年11位から4位と大きく順位を上げたのは「目黒」。一方、昨年6位の「自由が丘」は12位に後退した。全体的に順位の上下はあるもののTOP 10の顔ぶれ自体は昨年とほとんど変わらず、今回も東京の街の安定した人気ぶりが目立った。2020年東京オリンピックに向けて大規模な再開発を控える街も多く、その期待値も含んだ結果かもしれない。
TOP10以外では神奈川県の古都「鎌倉」が16位から10位に。埼玉県の「大宮」が23位から16位に浮上。特に鎌倉が属する鎌倉市は「住みたい行政区」でも8位に輝いており、次回は東京勢の牙城を崩すかもしれない。
総合ランキング1位の「吉祥寺」が、シングル・DINKS・ファミリーの世代別でも1位を獲得。世代を問わない、圧倒的な人気ぶりが証明された。もう少し細かく世代別の傾向を分析すると、シングルは「池袋(3位)」「新宿(4位)」「渋谷(6位)」など、大きな繁華街がある街の人気が高く、生活に刺激や楽しさを求めていることがうかがえる。一方、DINKSでは「鎌倉(9位)」「中野(10位)」がTOP10入り。一方、男性は「武蔵小杉(3位)」「品川(6位)」など再開発で注目される街が上位で、将来性や資産価値といった点に着目しているとみられる。また、ファミリーのランキングは、「二子玉川(8位)」「鎌倉(同率10位)」「たまプラーザ(同率10位)」「大宮(同率10位)」といった郊外の街が並ぶ。都心にこだわらず環境やコスト感のバランスを重視する、ファミリーならではの特色が出ているといえそうだ。