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東京都 世田谷区総合1位

世代問わず高い好感度。
便利かつ緑豊かな住環境が首都圏在住者の憧れを集める

昨年に続き、東京都世田谷区が1位。下北沢や三軒茶屋、二子玉川、成城学園といった人気のエリアが点在し、そのイメージの良さは抜群。若い賃貸ユーザーから持ち家を検討中のファミリーまで、幅広い層から支持を得ている。なお、人口は東京23区最多だが、人口密度は13番目。人の多さに対し、ゆったりとした住環境が整備されている証かもしれない。

メイン路線は東急田園都市線で、渋谷を経由し各方面へのアクセスは良好。一方、生活者の足となるバスルートも充実していて、区内各所を網の目のように走る公共交通として地元住人に重宝されている。区が9路線のコミュニティバスの運行に関わり、交通インフラの強化、アクセス不便地域の解消などに積極的に取り組んでいる点も心強い。

公園や緑地も豊富だ。区域一帯はもともと国分寺崖線の豊かな緑に恵まれた農村地域で、南部の玉川や等々力渓谷は古くから景勝地・行楽地としてにぎわいを見せたエリア。その後、豊かな自然景観を活かした街づくりや宅地開発が行われ、400カ所以上の公園施設が整備された。大規模な都市公園から、ちょっとした緑道、ビオトープや自然渓谷など、街を少し歩くだけで恵まれた自然環境が広がっているのも世田谷区ならではの魅力。ちなみに、区域に対する緑の多さを示す「緑被率」は約23%。東京23区の平均は10%台なので、やはり都心ではトップクラスといえる。

しかし、そうした優れた住環境の一方、人気の区ゆえの課題も抱えている。なかでも大きいのが保育所の待機児童の問題。世田谷区の保育園不足は東京23区内でも深刻で、平成26年度の待機児童数は1109人。全国ワーストワンだ。区では現在、民間企業やNPO法人にも門戸を開き、“保育の質”にこだわりながら施設の数を増やしていく方針を打ち出していて、今後の改善に期待がかかるところだ。民間レベルではもともと住民間の結びつきが強く、若いパパママの育児をサポートするネットワークも充実しているため、待機児童の問題が解消されれば抜群に子育てしやすい地域であることは間違いない。

近年は再開発も活発だ。なかでも二子玉川エリアの発展は目覚ましく、二子玉川駅周辺を中心に1500億円を投じた街づくりが着々と進められてきた。「国分寺崖線の豊かな緑を基とした自然と都市の調和」をテーマに掲げ、区域の魅力あふれる自然景観を残しつつ利便性を高める理想的な計画は、今年の春をもって完成。各種ショッピング施設にシネマコンプレックス、フィットネスクラブ、スタジオホールが新たにお目見えし、隣接する二子玉川公園もさらに拡張。約6.3haにわたって広がる公園と都市の景色が共存する、魅力あふれる街がオープンする。

その好感度の高さに違わず、23区の中でも良好な住環境を誇る世田谷区。当然ながら地価や家賃相場も高くつくが、それに見合うだけの価値は十分に得られそうだ。

  • 取材・文:やじろべえ
  • 掲載日:2015年4月30日
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