賃貸マンションも照明テクで様変わり!“多灯づかい”で楽しむインテリアオタクの照明術

こんにちは、早[SAKI]です。

カラフルでポップな「海外みたいなお部屋」を日本のマンションで実現する方法を考えるインテリアオタクです。現在の自宅はこんな感じ。

幾何学模様のラグと家具でカラフルポップに仕上げたリビング
DIYで作ったベンチソファと、黒とラタンがシックなチェアを合わせたダイニング

「好きなものを適当に集めていったら、気づいたらカッコよくなってしまいました」というような、アーティスティックさと気楽さとが適度に同居した部屋が理想です。

あらかじめ計算しつくされたわけではない、ランダム感あるおしゃれを実現したお部屋は、「生まれ持ったセンス」に頼らないとできない、と感じている人も少なくないはず。

でも……それじゃあ再現できなくないですか?!

おしゃれな人のおしゃれな部屋を、ただ一言「その人独自のセンス」って片付けてしまうのは簡単です。

でも、「きちんと観察して細かく分解すれば、そこにも必ず一定の法則がある」「具体的なつくり方さえわかれば、絶対に好きなセンスの部屋を自分で再現ができるはずだ」

そう信じて、ひたすら海外の部屋を観察してそのつくり方を言語化し発信する、ということをかれこれ10年くらい試みています。

さて、おしゃれなインテリアと言ってもいろいろな要素がありますが、本記事では、その中でも「照明」について全力で深掘りしていきます。

照明はインテリアアイテムの中でもぱっと目を引く個性的なデザインが豊富で、ちょっとコツを知って取り入れただけで部屋が劇的に変化するので楽しさを実感しやすく、お部屋づくりのはじめの一歩としてとてもおすすめのテーマです。

これさえ読めば、どうすればあなたの部屋の照明をイケてる明かりにできるのかがすべてわかります。

いや、すべてはちょっと言い過ぎた。照明、なかなか奥が深いんですよ。でも、少なくとも「何に気をつけて決めていけばいいか」はわかるはずです。

照明は”多灯づかい”が基本

よいインテリア照明を計画するために必要なことは、まず何よりマインドチェンジです。照明選びでもっとも重要な段階は、選ぶ前の意識にあります。

照明選びの最重要事項。

それは「照明をいっぱい使うこと」です。

いいですか? 天井のひとつの照明だけで明るさを全部まかなおうとしない。

照明は絶対に! 部屋の中に複数必要!!

です!!

照明器具にはたくさんの種類がありますが、その中から1つだけを選ぶのでは実はぜんぜん足りません。部屋の中で複数の種類を組み合わせて、全体としてベストな照明環境をデザインするんだ、というように考え方をシフトすることが大切です。

複数の照明を適切に組み合わせると、部屋の印象は驚くほど変わります。

だけど、組み合わせると言っても一つひとつがどういうタイプのものなのか知らないと、何をいくつ揃えればいいのかもわかりませんよね。

まずはたくさんある照明器具の中から種類ごとにそれぞれの特徴を知って、どう組み合わせれば最適な照明計画をつくれるのかを覚えていきましょう!

初心者でも取り付けやすい照明器具

照明には、まず大まかに、

1. あらかじめ部屋に設置された器具に後付けするタイプ
2. 工事で内装に直接取り付ける直付けのタイプ

の2つがあります。

『マンションと暮せば』の読者のみなさまは賃貸暮らしの方も多いと思うので、あとから自由に取り外しができる後付けタイプの照明を重点的にご紹介していきます。

その中でもよく知ってほしいのが、天井に取り付ける照明と、置き型の照明の種類です。

天井照明

■シーリングライト

シーリングライトは、天井にピタッとくっついているタイプの照明です。欧米ではフラッシュマウント(flush mount / 埋め込まれた、という意味)と呼ぶことが多いようです。

よく賃貸物件にあらかじめついている丸い蛍光灯はこの種類の照明器具の1つです。「これひとつだけで明かりをなんとかしようとしてはいけない」というのが、冒頭に書いたとおり照明選びでもっとも大切な点です。

シーリングライトを天井のメイン照明として選択する場合は、単調になりやすいため、明るさは控えめにして、置き型の他の照明で明るさや奥行きを補うように計画していきます。

こういう多灯タイプの照明も、天井の高い位置に固定して設置するものはシーリングライトの一種です。

■ペンダントライト

天井からコードや棒で垂らして、一定の高さにぶら下げるタイプの照明をペンダントライトと言います。

吊り下がったペンダントライトの中でも、電球が複数ある多灯タイプ全般のことをシャンデリアと呼びます。シャンデリアは元々はフランス語の燭台の意味で、昔ながらのガラス素材でキラキラとした装飾がついたものをイメージする方も多いかもしれませんが、欧米では現代的なデザインである多灯のペンダントライトも、低い位置にぶら下げるものはシャンデリアと呼ばれることが多いようです。

多灯になるほどに奥行きのある明るさを確保しやすく、デザイン的なインパクトもあるため部屋のメイン照明として選びやすい種類です。

海外デザインのモダンなシャンデリア

多灯のペンダントライトは日本のお部屋で使いやすいものも。

多灯のペンダント(シャンデリア)に対して、一つのコードに一つの電球からなるペンダントを1灯ペンダントと呼びます。

1灯ペンダントは部屋全体を照らす明かりというよりは、ピンポイントに作業場所を照らしたり、複数並べて明かりそのものをインテリアのアクセントにするような使い方が主流になります。

天井に照明器具を取り付けるための設備 : 引っ掛けシーリングとライティングレール

シーリングライトやペンダントライトを取り付けるための天井の器具には、大きく分けて引っ掛けシーリング(ローゼット)とライティングレール(ダクトレール)の2種類があります。

引っ掛けシーリングは、器具に照明を差し込んでカチッと固定することで名前の通り引っ掛けるようにして取り付けるもの。市販の照明器具はほとんどはこの引っ掛けシーリングに取り付けられるように作られています。

引っ掛けて固定するだけでなく、さらに金属のフックのようなものがついていてより耐荷重が高いものをローゼットとも言います。

ローゼット

引っ掛けシーリングやローゼットは1つの器具に取り付けられる照明器具は1つだけなのに対して、器具の自由な位置に複数の照明を取り付けることができるのがライティングレール(ダクトレールとも呼ぶ)です。レール状の電源に照明器具をかちっとはめ込んで取り付けます。スポットライトとの組み合わせがもっとも一般的です。

ライティングレール用のソケットは引っ掛けシーリングのものとは別物なので、きちんと対応した照明器具を選ぶ必要があります。

うーん、なんだかこれだけでもいろいろ複雑でややこしいですね。

とにかく、天井の設備と照明器具の対応をきちんと確認して選ぼう! ということだけ覚えておいてください。

とは言っても、引っ掛けシーリングに取り付けできるライティングレール、という器具もあるし、ライティングレールに引っ掛けシーリング用の照明が取り付けられるようにするための変換ソケットというものもあり、やりたいことさえ決まれば意外と対応できる幅は広いのでご安心を。

ライティングレール、スポットライト、変換ソケットをかませて取り付けたペンダントライト、という組み合わせの我が家の照明。位置を調整するために天井にフックも取り付けています

置き型の照明

■フロアスタンド(スタンドライト、フロアライト、フロアランプ)

呼び方はいろいろありますが、総じて床に置くタイプの照明のこと。椅子の横に置いて手元を照らすなどの「明るさを足す」用途にも、壁際などに置いてほのかな明かりで雰囲気を出すといった、部屋の「おしゃれな印象」や「くつろいだ雰囲気」を作り出すのにも効果的な照明です。

サイズもすごく大きくて上から照らすものから、床の低い位置を照らすものまでさまざまです。

■テーブルランプ(テーブルライト)

テーブルや棚の上に置く前提の小さめの置き型照明です。どちらかというと、雰囲気を出すための照明として使うことを想定しているものがこう呼ばれます。

■デスクライト(デスクランプ)

テーブルランプの中でも、デスク上などを作業のために直接明るくする目的で使うものは、このように分けて呼ばれることが多いです。光が特定の方向に集中するような構造で、ネックを自由に動かせるものが一般的です。

工事して取り付ける直付けの照明

最後に、工事で取り付ける直付けタイプの照明もさらっとご紹介。

天井に埋め込まれた小さな1灯照明のダウンライトや、壁に直接取り付けるウォールランプ(ブラケット)、天井や壁に仕込む間接照明などがあります。

ダウンライト
ウォールランプ(ブラケット)
天井に間接照明を仕込んだお部屋

【参考写真入り】お部屋タイプ別の照明組み合わせ案

こうやって漠然と知識だけ並べられても、具体的にどう使えばいいのかなかなかイメージできないですよね。

ということで、部屋のコーナーごとにいくつか具体的な組み合わせ例を紹介します。組み合わせを考えるときに意識するのは主にこの2つ。

・ひとつだけで明るくしようとせず、生活の中で光が必要な場所に照明器具を足していくイメージで組み合わせを考える
光の高さや照明器具の種類が同じものだらけにならないように、ひとつひとつ違う種類から選ぶ

あえて暗い電球をつけバランスを取る

<組み合わせた照明の種類>
・天井照明 : 多灯シーリングライト
・ソファ横 : 真下を照らすフロアスタンド
・テレビ横 : 半透明シェードのテーブルランプ

こちらは現在の我が家のリビングの照明コーディネートです。

メインの天井照明は多灯タイプのシーリングライト。電球がたくさんあるのでやろうと思えばかなりの明るさが確保できるのですが、透明なガラスシェードなこともあって明るすぎると眩しいので、一つひとつはかなり暗い電球をあえてつけています。

ピンポイントに他の照明を使うことで明るさは間に合ってしまうので、実はつけることは少なく、どちらかというと部屋のオブジェのような存在です。

ソファ横には、背の高さくらいのフロアスタンドを配置。これはソファで本を読んだりするときの作業ライトとして追加しています。

テレビ横にはテーブルランプ。こちらは用途のある明かりというよりは、壁際を照らして部屋に奥行きを出す目的で置いてあります。

寝る前などリラックスしたい時間帯は、天井のシャンデリア照明は消してテーブルランプだけで過ごしています。

ダイニング:「天板から60〜80cmの高さにペンダントライト」がベスト

<組み合わせた照明の種類>
・半透明シェード1灯ペンダントライト

我が家のダイニング照明は1灯タイプのペンダントライト。リビングとひとつづきの空間なので、この1つで十分な明るさです。

ダイニングの上のランプはテーブルの天板から60cm~80cmくらいの位置に明かりが来るように調整するとバランスが良くなります。また、電球が丸見えのタイプは目線の高さに光があり眩しく感じる方もいるので、その場合はこのような半透明なシェードのついたタイプがおすすめです。

寝室:テーブルランプでリラックス空間を演出

<組み合わせた照明の種類>
・天井照明 : シェードつきペンダントライト
・ベッドサイド照明 : 調光可能なテーブルランプ×2

寝室の照明は、寝る前に付けることが多いことを考えると、光源が直接目に入らずあまり眩しくないものがベストです。

ベッドサイドには明るさを調整できるテーブルランプを置くと、寝る前のリラックスタイムや深夜にちょっと起きるときの手元の明かりになり何かと便利です。ベッド横は両サイドに2つ同じものを置くとまとまりを感じる配置になります。

一人暮らし用ワンルーム:スポットライトで多目的に対応

多灯をうまく取り入れた一人暮らし部屋のイメージ(著者作成)

<組み合わせた照明の種類>
・天井照明 : ライティングレール+スポットライト
・デスク : デスクランプ
・ベッドサイド : ポータブル式テーブルランプ

一部屋に機能が複数必要な一人暮らしのワンルームだとこんな感じでしょうか。ライティングレールとスポットライトの組み合わせは、スポットライトの数で明るさの量と光の方向を自由自在に調整できるので、こういった多目的なお部屋には使い勝手の良い照明になります。

天井だけで明るくしすぎず、作業のためのデスクランプ、ベッドでリラックスするためのテーブルランプ、と用途を分けて揃えるのがここでも大事。

近年は充電で使えるポータブルランプに優秀なものがたくさんあるので、必要な場所に動かして使えるポータブル照明をひとつ持っておくのもおすすめです。ちょっと明かりが欲しいな、というときにいろいろなシーンで活躍すると思います。

デザイナーズ照明「パンテラ」のポータブルタイプ

【応用編】照明をより効果的に使うには?

(1)光の方向で使い分ける

照明の種類には、先ほどの設置方法による違いのほかにも、いくつか覚えておいてほしい要素があります。ここからはさらにマニアックになりますが、より突っ込んで理解したい方はぜひ頑張ってついてきてください!

直接照明

直接明るくしたい場所を照らす照明のことを直接照明といいます。

天井のシーリングライトやペンダントなど、部屋の中を直接照らすものは基本的には直接照明。

直接照明は明るさを確保するのは簡単ですが、位置や明るさによっては眩しすぎると感じることもあるので、光源(電球)が直接視界に入らないように工夫する必要があります。

間接照明

明るくしたい対象を直接照らすのではなく、壁や天井を照らしてその反射光でまわりを照らす照明を間接照明といいます。

あまり明るさを確保することはできないため細かい作業用の明かりには向きませんが、やさしい明かりで上品でムードある雰囲気をつくりやすい。光源が見えず眩しさも気にならないので、リラックスする空間に向いています。

光の広がり方による違い

照明器具の構造によって、光がどの方向に広がるかが違っていて、それによってつくり出す雰囲気も変わります。

光を通さないシェードがついたものやスポットライトなどは、狭めの一点を集中的に照らせるので、作業の明かりや、モノを照らして際立たせる演出的な明かりとしても使われます。

壁にかけた絵を照らす「ピクチャーライト」

一方、光を通す半透明のシェードがついているものは全方向に柔らかく光が広がり、落ち着いた雰囲気づくりに効果的です。

(2)電球の色、明るさを使い分ける

暖色・寒色

光の色には、オレンジがかった暖色寄り〜青みのある寒色寄りまで、段階的に4種類あり、暖色から「電球色」「温白色」「昼白色」「昼光色」と呼ばれます。

暖色の明かりはリラックス、寒色の光は集中する作業、中間の白っぽい明かりは色を正確に確認したいシーンに向いています。

住宅のインテリアを考える場合は、全体を照らすメイン照明や雰囲気を出す照明には原則、暖色の光を使うほうがよいでしょう。寒色で広い範囲を照らすと、寒々しく平坦な印象になりがちだからです。

作業のための寒色の明かりは天井照明ではなく、デスクライトなどで部分的な明かりとして確保するのがおすすめです。

明るさ選びの目安

電球には「60W相当」「100W相当」など、ワット数による表示があることが多いですが、これは白熱灯の名残りです。白熱灯は消費する電力によって明るさが違っているので、それがそのまま明るさの表現のように使われていますが、本来は消費電力(ワット)と明るさ(ルーメン・ルクスという)は別の概念です。

LED電球が主流の近年では、実際の消費ワットは数W程度とかなり省エネルギーなのですが、明るさの目安を示すためにLED電球にも”100W相当”などと表記されていることが多いのです。

必要な電球の明るさについては、住む人の好みや部屋の広さ、組み合わせる照明の数などによっても違ってきますが、目安として「1畳につき40W相当」と言われているようです。

例えば8畳の部屋なら、40W×8で320W相当前後となります。もちろんこれは、1つの照明や電球の明かりではなく、部屋のすべての光を合わせてこのくらいを目指すとよい、という目安です。

天井照明に40W電球が6つついたシャンデリアで240W、手元の作業の明かりとしてフロアランプで60W程度、雰囲気を出す明かりとしてのテーブルランプ40W程度、といった具合に複数の照明に振り分けるイメージで選ぶと、「明るすぎる」「暗すぎる」というトラブルをかなり防止できると思います。

また、電球ソケットのサイズはE26またはE17が一般的ですが、一部特殊なサイズもあるので、照明器具ごとに対応するものを調べてから買うのをお忘れなく。

調光・調色できるスマート電球が最強

さあ、ここまでの内容に基づいてコーディネートすれば、あなたのお部屋の照明も完璧になります!

……と言いたいところなのですが、実際のところ、必要なシーンすべてに対応しようとすると、多種多様な照明器具と電球が必要になってしまい、なかなか大変です。

欧米の家は用途によって部屋をかっちり使い分けることが多いので、ある程度対応できることもあるのかもしれませんが、日本の狭い家、特にマンションはそうもいかないんですよね。

部屋に置ける照明器具の数にも予算にも限度がありますが、同じ部屋で昼間は仕事して、ごはんを食べて、夜はリラックスしたい、と使い分けたい場合もあって、そういうときにいつも同じ明るさ・色の照明だと難しいことが多いです。

え〜〜ここまできたのにじゃあどうすればいいの!? って思いますね。でも、大丈夫です。

一つの照明器具で様々なシーンに対応したい場合に便利なのが、明るさや色をリモコンや音声で自由に操作できるスマート電球です。

フィリップスの「Hue」、IKEAの「トロードフリ」などが人気の商品です。

我が家ではほとんどの電球をIKEAのトロードフリに交換して、Amazon Echoを活用し「アレクサ、作業するよ」「アレクサ、夜だよ」などと声をかけることで、明るさや色を調整できるようにしています。

「アレクサ、作業するよ」で白っぽく明るい照明に
「アレクサ、夜だよ」でペンダントライトのみの落ち着いた明かりに

スマート電球を活用することで、ひとつの照明でいろいろなシーンに対応でき、自分の好みに応じた明るさや色の設定もしやすくなります。

部屋ごとにいくつかの照明器具を組み合わせて用意し、電球はスマート電球を取り付けて複数のシーンに柔軟に対応できるようにする。

今のところ、家のインテリア照明の正解はこれなんじゃないかなと私は思っています。

なお、初めから調光機能がついているものや、特殊な口金サイズのものなど、スマート電球が使用できない照明器具もあります。スマート電球を導入したい場合には、購入するときに商品の説明をよく調べてみてくださいね。

部屋づくりへのこだわりは、人生の幸福を守るための手間

あれもこれも伝えたいと思ったら、盛りだくさんの内容になってしまいました。

今回は賃貸でもできる内容を中心にご紹介しましたが、リノベーションならより自由度が高く、天井直付けのシーリングライトやダウンライト、ウォールランプ、天井や壁に仕込むコーブ/コーニス照明といった間接照明など、内装の段階から練らないとできない照明計画も実現することができます。

我が家のリビングのシーリングライトは工事で天井直付けにしてもらいました。取り付け面がフラットなのでスッキリした印象に
廊下の照明は海外製のウォールランプをつけています
プランによってはこんなふうに収納の下や家具の下を照らすような凝った空間演出も可能です

導入のハードルは高いものの、部屋の設計段階から照明にも気を配ることで、一段階も二段階もハイレベルな空間演出ができる可能性があるのです。

いや〜照明、奥が深いですね。我が家も、もう一回自宅のリノベーションをする機会があれば、もっと照明に凝りたいなぁと思っています。

部屋の照明なんて「とにかく明るければいい」という考え方もそれはそれで間違いではないし、部屋の中にいくつも照明器具を用意するなんて面倒だし無駄ではないか、と感じる方もいるかもしれません。

そんなふうに部屋づくりにこだわることは「無駄で、贅沢なこと」でしょうか。ある意味そうだと思います。

だけど、毎日過ごす部屋を、気に入った空間、安心できる空間、心地よく感じられる空間につくり上げることは、自分の心や人生の幸福を守るために必要不可欠な手間だとも思うのです。

照明ひとつとっても、いろいろな選択肢があり、選び方・組み合わせ方ひとつでガラッと部屋を変えることができます。

もし、やってみようかな、と思ったら、まずは「ひとつの部屋の中で3つの照明を組み合わせる」ことから始めてみてください。もちろん、すでにいくつかの照明を持っている方も、さらに追加してみたり、組み合わせや置き場所を変えたりすることで、いくらでも新鮮な使い方ができるはず。

ぜひ、あなたにとって最高の照明を選んで、お部屋のアップデートを楽しんでみてくださいね!

著者:早[SAKI]

早[SAKI]

海外みたいなカラフルモダンポップな部屋を日本の住宅で再現する方法を考えるインテリアオタク。2020年インテリアコーディネーター資格取得。本業はIT会社員、ときどきドレス屋さん。部屋づくりに役立つニュースレターを週1回配信しています。著書『カラフル&モダンポップ 海外みたいにセンスのある部屋のつくり方』(大和出版)
X(旧Twitter):@sakihaya515​​

編集:はてな編集部
Instagram:ARTWORK STUDIO

※2024年1月15日12時40分ごろ誤字を修正しました。