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江戸時代には東海道最初の宿場町として繁栄した品川。明治維新後は近代化とともに工場地帯が東京湾沿岸に広がったが、近年は再開発も進み、ここ数年で変化が顕著に現れているエリアのひとつといえるだろう。
特に品川区の南東部に位置する埋め立て地「勝島」は、かつては倉庫群が密集するエリアだったが、ここ数年は続々とマンションが立ち並び、新たな居住地域として関心が高まっている。ここ数年で1000戸以上の住宅が供給されたほか、大成有楽不動産と長谷工コーポレーションが手がける「オーベルグランディオ品川勝島」(452戸)は、入居開始の1年前に契約完売。同エリアの人気がうかがえる。
さらに、工場密集地帯だった大崎駅前は、商業施設や高層オフィスビルから成る「大崎ニューシティ」や「ゲートシティ大崎」の誕生を機に、ビジネスエリアとして発展を遂げた。それに伴って、大崎駅周辺には高層分譲マンションも増えたが、一方で、古くから続く個人商店も健在し、地元の人たちとの昔ながらの交流も残存している。
そうした変化の一方で、変わらない風景もある。東急目黒線沿線上の不動前・武蔵小山は緑豊かで、落ち着いた住環境が特徴だ。かつて、林業試験場だった「林試の森公園」の広大な敷地内にはクスやケヤキなどの樹木が茂る。また、駅前の商店街「武蔵小山商店街 パルム」には、惣菜やスイーツをはじめとする活気あふれる個人商店が軒を連ねている。
区が進める教育関連の施策もユニークだ。同区では、全ての小・中学校で小中一貫教育を展開しており、9年がかりで確かな学力を身に着けさせる独自のカリキュラムが存在する。
例えば、品川区立小中一貫校品川学園では、お金に関する意思決定と進路選択をテーマにした「生涯設計体験学習」を採用。他にも、小中一貫教育のための品川区独自の教科書を作成するなど、次世代の育成に力を入れている。
さらには、放課後の子どもたちへの支援も充実している。学びと遊びを通して子どもたちを育成することを目的に「放課後子ども教室」と「放課後児童クラブ」を兼ね備える「すまいるスクール」は、文科省放課後子ども教室推進表彰を2年連続で受賞。
ちなみに、2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、ホッケーやビーチバレーボールが品川区内で開催される予定。世紀の祭典を間近で体感できるのも、大きな魅力の一つといえるかもしれない。