総合1位 東京都港区 ~住みたい街ランキング2017~

公開日 2017年08月01日
1位東京都港区

発展を遂げるウォーターフロントと緑豊かな麻布・高輪
都内屈指のリッチエリアには、注目の再開発も続々

東京23区のほぼ中央に位置する港区。都心のなかでも洗練されたイメージが根強く、麻布、白金台、高輪、芝、三田といったブランド力のある街が広がっている。なお、区民の平均年収は全国1位を誇り、名実ともに「日本一リッチなエリア」だ。

区内はエリアごとに多様な特色がみられる。虎ノ門や新橋は都内屈指のビジネスタウン、ウォーターフロントの景観に恵まれたレジャーエリアのお台場、日本在住の外国人からも人気の歓楽街・六本木。六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、汐留シオサイト、赤坂サカス、虎ノ門ヒルズといった商業施設も多い。

一方で歴史や自然を感じられるスポットが点在しているのも魅力だろう。例えば、麻布は江戸時代に大名家の武家屋敷が立ち並んでいたエリア。そのうち、盛岡南部藩の下屋敷だった場所は現在、「有栖川宮記念公園」として整備されており、都心では希少な約6万7000m2もの緑地を有する。

また、高輪地区には「国立科学博物館附属自然教育園」、「東京都庭園美術館」などの自然スポットがあり、開発が進むお台場でも海辺の自然を活かしたまちづくりが行われている。港区では今後も、こうした都市部の利便性と自然が調和した整備を行っていく予定で、区が取り組む「緑と水の総合計画」では、平成32年度までに公園緑地の総合面積を106haにするとの目標を掲げている。

気になる出産・育児環境については、区のバックアップが心強い。まず、出産時の分娩費や入院費用を最大60万円支給。実質、無料での出産が可能となる。

また、喫煙所設置で助成金が出るのもユニーク。分煙を積極的に進めることで、喫煙者も非喫煙者も快適に過ごせる街づくりを目指しているのだ。

再開発に目を向けると、昨年オープンした「トライセブン ロッポンギ」を皮切りに2017年は赤坂、2019年には虎ノ門に大型複合施設の計画が進められている。なかでも目玉は、国家戦略特別区域特定事業として計画が進む「虎ノ門トラストシティ ワールドゲート」。180mもの高さを誇る複合タワーだ。先進的なオフィスを中心にホテルやサービスアパートメントなどが入居予定。
一方、湾岸エリアでは大規模マンションの建設も続いており、港区への人気を背景にさらなる人口流入が加速するだろう。

2020年には山手線品川駅 ― 田町駅間に新駅も誕生し、芝浦エリアに新たな玄関口と、それに付随する再開発にも期待がかかる。歴史や自然を守りつつも、近代的な街並みを併せ持つ港区。今後も魅力的なエリアはさらなる磨きがかかりそうだ。

みんなが選んだ理由
  • 交通の便が良いことに加えて、たくさんの飲食店や買い物できる場所があるから(女性37歳/DINKS)
  • 高級なイメージのある住宅地があり、港区というステータス感に憧れる(女性37歳/ファミリー)
  • 海外からの人気も高く、将来的にも資産価値がしっかりと保持されることが期待できそうだから(男性35歳/DINKS)
  • 近代的で人々が洗練されているイメージがある(女性32歳/シングル)
  • 行政による福祉の内容が充実しており、企業の税金により財政も安定しているので(男性49歳/ファミリー)
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構成・文:やじろべえ
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