変わらない道と、変わらない風景がある「上板橋」|文・齋藤明里(劇団「柿喰う客」)

自分にとっての今が、小さいころの「好き」の道を進み続けた延長線上にある――。そう話すのは、10年間住んでいた上板橋を13年ぶりに訪れた劇団「柿喰う客」の齋藤明里さん。ご自身の思い出を振り返りながら歩いた上板橋の現在の様子を綴っていただきました。

東京の魔物に飲み込まれかけたわたしを救ってくれた、変わらない街「上板橋」

特別住んでみたかったわけでもなかったけれど、住んでみると上板橋はかなり便利でやさしい街だった、背伸びをせずに等身大の自分に戻れる場所だった――。そう語るのは、ライター・編集者のむらやまあき(@lune_1113)さん。大学を卒業をするまでの3年間を過ご…