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初の総合1位に輝いた恵比寿。男女別ランキングでは男性1位、女性2位となっている。男性からの人気がダントツなのは昨年と変わらないが、今年は女性からの支持も急上昇。女性部門1位の吉祥寺との差はほんのわずかだった。特に30代以上からの好感度が高く、外食やショッピングなど大人が満足できる店の豊富さ、さらにはJR山手線・東京メトロ日比谷線、東急東横線が利用できる抜群の交通事情も根強い人気につながっているようだ。
もともと恵比寿駅周辺は飲食店の数、質ともに充実しているが、毎年のように海外から話題の飲食店が上陸するエリアでもある。昨年も”世界一の肉屋”と評される肉職人「ユーゴ・デノワイエ」の海外初進出店舗をはじめ、世界の凄腕シェフ・名店が恵比寿に新店を構えた。そうした最先端の食のトレンドに加え、2016年春は駅ビルの大幅リニューアルでも話題に。新設されるアトレ恵比寿西館には25のショップが集まるほか、緑と風を感じる屋上「ガーデンテラス」を造成。近隣住民が気軽に立ち寄れる都心の庭が誕生する。

このように、日々新しいニュースには事欠かない一方で、古くからの商店同士の結びつきも強い。毎年秋には商店会主催のビール祭りや神輿、盆踊りなどの催しがあり、地域交流の機会は充実している。ほかにも、「恵比寿ガーデンプレイス」では毎週日曜日にマルシェが開かれ、季節のイベントも多い。例えば昨年は夜の野外映画会(7・8月)、ハロウィン・文化祭(ともに10月)、クリスマス(12月)など、毎月のように何かしらが行われていて、とりあえず足を運べば楽しいことが待っている。これも恵比寿に暮らす大きなメリットといえそうだ。
ネックはやはり生活コスト。特に家賃相場は都心でもトップクラスに高く、マンションの場合、ワンルームで平均11万8000円、1K・1DKで平均13万3000円(SUUMO賃貸/家賃相場より抜粋、2016年3月7日時点)。一方、持ち家も恵比寿駅徒歩10分圏内のエリアだと、50m2以下のファミリーで住むには手狭な中古(一戸建て)でも1億円前後の相場となる。
なお、恵比寿を選んだ人からは、「住むだけでステータスになる」といった声も目立った。ステータスを得るにはそれなりの出費も伴うが、プレミアムな価格に見合う価値を十分に感じられるエリアといえるだろう。