OCHA NORMA・西﨑美空さんが語る岡山の魅力「岡山がわたしを支えてくれたように、わたしも岡山を支えたい」

構成: 瀬戸遙 取材・編集: 小沢あや(ピース株式会社) 撮影: あべあさみ

アイドルグループ「OCHA NORMA」のメンバー・西﨑美空さんは、岡山県出身。「忘れず話したくて」と紹介したい場所をリストアップしてきてくれた西﨑さんに、岡山のおすすめスポットや上京したときの気持ちなどを、たっぷりと伺いました。

自然豊かな公園で、のびのび遊んだ幼少期

―― 西﨑さんは幼少期、岡山でどんなふうに過ごしていましたか?

西﨑美空さん(以下、西﨑):家の近くから見える「旭川」がすごくきれいで、写真を撮りに行ったり、愛犬とお散歩に行ったりしていました。

岡山市にある大きな公園、「浦安総合公園」と「灘崎町総合公園」には、30回以上家族で出かけましたね。友達や父と母だけでなく、祖父や祖母とも一緒にお弁当を持って遊びに行きました。浦安総合公園は、大きな船の形をした、迷路のようになっている遊具が有名なんです。すごく広くて、わんちゃんとも遊びに行けます。

灘崎町総合公園には、すごく長いローラー滑り台があるんですよ。それが大好きで、父に何度も連れて行ってもらって一緒に滑ったりしていました。広い原っぱで鬼ごっこもしました。

―― 自然が豊かなところで育ったんですね。岡山ならではのイベントといえば?

西﨑:「岡山さくらカーニバル」ですかね。桜が咲く頃、旭川の河川敷に屋台がずらーっと並ぶんです。岡山駅からアクセスのよい「後楽園」や「岡山城」の近くなので、観光しつつ立ち寄りやすいと思います。

―― 学校帰りには、どんなところで遊んでいましたか?

西﨑:迎えに来てくれた母と、「イオンモール岡山」によく行きました。週3回ぐらい行くこともあって、お洋服を見たり、フードコートでご飯を食べたり。岡山駅の地下街で、タピオカを飲んだりしてました(笑)。

―― これまでご紹介いただいたのは岡山市エリアですが、ほかにも思い出深いスポットがあれば教えてください。

西﨑:玉野市の「みやま公園」には、「わんぱく広場」という公園らしいエリアも、特産品を買える場所も、ドッグランもあるんです。父・母・祖父・愛犬と一緒に、みんなで日曜日にドッグランに行って、いろんなわんちゃんと触れ合ったり、愛犬が交流を楽しむ姿を見るのが好きでした。

それから、倉敷駅から徒歩3分の「三井アウトレットパーク 倉敷」は、初めてOCHA NORMAが岡山でリリースイベントをさせていただいた場所。その中の「タワーレコード(※現在は閉店)」では、CDやポスターを飾っていただいたこともあって……。何度も見に行った、とても思い出深い場所です。

連休があれば、始発の新幹線に乗って岡山へ

―― 岡山での暮らしを漫喫していた西﨑さん。東京への憧れなどは持っていましたか?

西﨑:アイドルになろうとは思っていなかった幼少期から、「東京に絶対行きたい!」という謎の意志がありました(笑)。お店やおいしいものがたくさんあるイメージだったからでしょうね。母いわく、「旅行に行くなら東京がいい」とずっと言っていたらしいです。

―― 初めて東京行きが実現したのはいつだったんでしょう。

西﨑:2019年5月、「モーニング娘。'19 LOVEオーディション」の、合宿レッスンと最終審査のときです。家族みんなで東京に行ったんですが、緊張していてオーディションへの不安でいっぱいでした。

でもオーディション後の短い時間で、少しでも東京を堪能しようと、たしか東京駅の地下街でアニメのグッズを見たんです。それだけでも「都会だなあ」と実感して、東京への憧れがさらに膨らみましたね。

―― デビューが決まり上京したときに、岡山での生活とのギャップを感じたことは?

西﨑:やっぱり、人が歩くスピードには圧倒されました。

―― 東京のペースに慣れるまでは少し大変ですよね。東京にはすぐなじめたのでしょうか?

西﨑:母と一緒に上京したこともあって、数カ月で慣れることができました。東京に慣れる日が来るなんて、「人生何が起こるかわからないな」ってすごく思いましたね。でも、大好きな岡山を離れるという実感は、当時家族もわたしも全然持てなくて。おじいちゃんや愛犬とも会えなくなるし、上京する寂しさはずっとありました。今でも、OCHA NORMAで一番くらい、よく地元に帰っています(笑)。

―― グループトップレベル! どれぐらいの頻度で帰省するんですか?

西﨑:1~2カ月に1回ぐらいですかね。それこそ2連休とかでも帰っちゃうんですよ。わたしはインドアで、東京にいたら休日も夕方まで寝ちゃうことがあるんですが、岡山に帰るときは5時前に起きて、始発の新幹線に乗ります(笑)。自然が豊かで、家族や愛犬があたたかく迎えてくれて、思い出の場所がたくさんの岡山が大好きです。

―― 帰省したときは、どんな場所に立ち寄るのでしょうか。

西﨑:海を見たくなったときに行くのは「新岡山港」。愛犬と行ったり、オーディション前にダンス練習をしに行ったりした場所でもあるんです。祖父と釣りをしに来たこともあるし、家族でお菓子やジュースを持って車で訪れ、音楽をかけながら話したことも。夕焼けもきれいで、落ち着くんですよね。

立ち寄るとは少し違いますが、帰省して父とドライブする際は、昔よく行った「岡山みやび温泉 大家族の湯」の近くを通ることもあります。温泉と温水プールがある施設で、プールが大好きだった小学生の頃には、父と2週間に1回ぐらいのペースで行っていた時期もありました(笑)。プール→温泉→アイスを食べて帰るのが当時のルーティン。近くを通ると思い出話になります。

蒜山高原近くの遊園地から「日本一のだがし売場」まで、盛りだくさんなおすすめスポット

―― OCHA NORMAのファンの方は、イベントなどで岡山に来る機会も多いかと思います。ファンの方におすすめしたい場所は?

西﨑:岡山北部のリゾート地「蒜山(ひるぜん)高原」の近くにある、自然の中の遊園地「ヒルゼン高原センター・ジョイフルパーク」をおすすめしたいです! 公共交通機関だと、岡山駅から3時間以上かかってしまうので、ちょっとアクセスが大変かもしれませんが……。

岡山の遊園地だと、瀬戸内海側にある「ブラジリアンパーク・鷲羽山ハイランド」も有名です。以前YouTubeの企画で、メンバーの米村姫良々ちゃん、窪田七海ちゃんと一緒にロケにも伺いました。もし鷲羽山ハイランドに行くなら、ぜひ園内の「チューピーコースター」のキャラの耳カチューシャをつけて、フードの「ワニ肉の手羽焼」を食べてみてほしいですね。見た目はすごいですが、鶏肉っぽい味。刺激を感じたい人や、写真で思い出を残したい人におすすめです(笑)。

それから、岡山と聞いて桃太郎を思い浮かべる人に行ってほしいのが、倉敷市にある「桃太郎のからくり博物館」。少しレトロな雰囲気ですが、パカーンと割れた桃と写真を撮れるフォトスポットもあります。幅広い年齢の方に楽しんでいただけそうです。

―― 以前、ブログでは瀬戸内市にある「日本一のだがし売場」も写真とともに紹介されていました。

西﨑:あそこ、大好きなんです!  外観はガチガチの倉庫なんですが(笑)、中には約5000種類以上のおもちゃやお菓子が詰まっていて。レトロなおみくじやくじ引きのおもちゃもあって、「ザ・駄菓子屋」チックな雰囲気を楽しめます。ちっちゃい頃に父に連れて行ってもらったときは、夢の国だと思いました。今の年齢なら、お菓子がまとめて売られているスペースでの大人買いも楽しめそうです。

―― 岡山は、県内のさまざまなところに観光スポットやお出かけ先があるんですね。

西﨑:そうなんです。なので、短時間の電車移動や徒歩で回りやすい岡山市・倉敷エリアに1日、それ以外のエリアに1日かけられる、2泊3日以上で旅行するのが理想ですかね。

鷲羽山のほうに行くなら、できれば「王子が岳」にも行ってみてほしいです。ものすごく山を登るんですが、その先に「登ってよかった」と思える絶景が見えるんですよ。「ニコニコ岩」といわれている、顔の形に見える大きな岩は写真映えするので、ぜひ記念写真を撮ってほしいです!

日生の牡蠣を使った「カキオコ」はメンバーも絶賛

―― 岡山グルメについても教えてください。西﨑さんのおすすめは?

西﨑:蒜山地域で昔から食べられている、味噌ベースの「ひるぜん焼そば」は、岡山ならでは。お店で食べられるエリアも限られるので、「ヒルゼン高原センター・ジョイフルパーク」のほうに行ったときは食べてみてほしいです。お土産用のセットなら、岡山駅のお土産屋さんにもあるかな。

―― 岡山にも、ご当地スーパーや特徴的な推し商品はありますか?

西﨑:「ユアーズ」や「マルナカ」は西日本のチェーンだし、「ラ・ムー」も東京にはないですよね。特にマルナカにはよく行っていて、店内音楽を聴くと「岡山帰ってきたー!」って感じます(笑)。

岡山のスーパーでは、名物の「きびだんご」やカステラ生地でぎゅうひを包んだ「調布」などのお土産のお菓子を置いていたりもします。「調布」は、上京祝いに中学生の友達が送ってくれた思い出のお菓子でもあるんです。岡山を離れる寂しさを感じたときは、今でも自分へのお土産として買って「よし、頑張ろう」って気合いを入れたりします。

ちなみに岡山のお菓子だと、あんこたっぷりの「大手まんぢゅう」や白十字の「ワッフル」も有名です。白十字は岡山県内にいくつも店舗があるんですが、ケーキやクッキーもすごくおいしいんですよ。

―― たくさんの銘菓があるんですね。その中でも、西﨑さんがOCHA NORMAメンバーへのお土産に選ぶのは?

西﨑:やっぱり廣榮堂の「元祖きびだんご」ですかね。白桃味やきな粉味など、たくさん種類があるんですが、やっぱり1周まわってシンプルな味の「元祖」が一番メンバーに人気です。広本瑠璃ちゃんと斉藤円香ちゃんは、山脇山月堂の「チョコきびだんご」も気に入ってくれています。

―― OCHA NORMAとして岡山を訪れたときには、メンバーのみなさんとどんなものを食べましたか?

西﨑:ライブハウスツアーのときは、マネージャーさんがケータリングで「えびめし」を用意してくれました。一見味が濃そうな色ですが、錦糸卵ものっていて意外にまろやかな味なんです。ちょっとカレーのようなスパイシーさもあって、食欲をそそります。

それから、備前市にバスツアーに行ったときには、牡蠣がのったお好み焼き「カキオコ」をみんなで食べました。「おいしい!」って絶賛してもらえて、岡山県民としてうれしかったです(笑)。ファンの方に「カキオコ食べました」と報告してもらえたときも、岡山のよさが広がっているようでうれしかったな。岡山は日生(ひなせ)の牡蠣が有名なんですよ。

―― 「カキオコ」が食べられるおすすめのお店は?

西﨑:「カキオコ」や、これも岡山名物の「ホルモンうどん」を食べたいときは、ぜひ岡山駅から徒歩10分以内で行ける「てっぱん家 青山」に行ってみてほしいです。個人的には「とん平焼き」もお気に入りのメニューです!

それから、「セルフうどん発祥の店」といわれている「手打うどん 名玄(めいげん)」。うどんに湯通しをするところから、天ぷらなどのトッピング、つゆを選ぶところまで、全部自分でできるんですよ。つゆもうどんもすごくおいしくて、よく父と朝から食べに行っていたお店です。自分の好みに合わせてカスタマイズを楽しんでほしいです。

―― 自分の好きなようにうどんをつくれるのは、友達と行っても盛り上がりそうです。味のカスタマイズという視点で、上京しても使っている、岡山のこだわりの調味料などはありますか?

西﨑:河野酢味噌製造工場の「岡山地味噌」は、岡山にいる父も、一緒に上京した母もよく使っています。お味噌汁はもちろん、岡山では日常的に食べる「味噌鍋」にもこのお味噌でした。

支えになってくれた岡山を、今度は自分が支えたい

―― OCHA NORMAとして故郷の岡山に帰ったとき、印象的だったことは?

西﨑:新曲をリリースして、いろんなラジオやテレビに出演させていただくときに、「おかえり」とたくさんの方が声をかけてくれることです。

「おかえり」なんて、普段は家族ぐらいにしかいわれる機会のない言葉なので、岡山出身のアイドルとして認めてくださっているんだなとすごくうれしくって。こうして活動できているありがたみも感じますし、これからはもっと岡山のことを広めて、岡山がわたしを支えてくれたように、わたしも岡山を支えたいという気持ちが強くなりました。

―― すてきな関係を築いているんですね……! 今後、OCHA NORMAとしてはどんなことを岡山でしてみたいですか?

西﨑:先輩方も立ったことがある「岡山芸術創造劇場ハレノワ」で、OCHA NORMAでもコンサートをしたいです。ライブハウスでの公演と比べて、ホールコンサートは落ち着いて座って観られるのがいいところ。ここなら祖父も安心して観に来れると思うので、絶対にかなえたい夢ですね。

それから、岡山県では「EIGHT BALL FESTIVAL」「桃太郎フェス」など、さまざまなフェスも開催されています。OCHA NORMAとして、岡山のフェスにも出たいです。

―― もしそれがかなったら、オフの日にOCHA NORMAのメンバーを連れて行きたいスポットは?

西﨑:わー、いろいろあって悩みますね(笑)!  でもやっぱり、グミなどのお菓子が好きな子もいるので、「日本一のだがし売場」には連れて行ってあげたいです。それから、みんなが行ったことのない「ヒルゼン高原センター・ジョイフルパーク」を一緒に楽しみたいですね。

お話を伺った人:西﨑美空

2006年生まれ、岡山県出身。2021年12月にハロー!プロジェクトに加入し、アイドルグループ「OCHA NORMA」のメンバーとしてデビュー。5thシングル「女の愛想は武器じゃない/学校では教えてくれないこと」を2025年8月にリリースし、OCHA NORMAとしては初の日本武道館公演が10月15日(水)に開催予定。

編集:ピース株式会社