造作棚とタイルをあしらったキッチン

お客様の「自然素材を活かしつつ、明るく開放的な空間にしたい」というご希望に合うよう、まず和室とリビングの間の取り合い部分を壁と室内窓に変更するプランをご提案しました。この設計により、デザイン性を重視しながらも、家族のコミュニケーションを取りやすく、また光や視線を柔らかく取り入れることで独立した和室が暗くならないよう提案しました。また、壁にはしっくい塗りを採用し、調湿効果と自然な風合いを持つ仕上がりにしました。天井には紙クロスを張り、柔らかな印象を演出しています。床材にはアカシアの天然木を使用し、リボス塗料で色味を調整することで、お好みに合わせた自然な色合いを実現しました。

さらに、キッチンのリフォームでは「南欧風の雰囲気を取り入れたい」というご希望に応え、白いタイル貼りの壁や開口部をR形状にデザイン。柔らかな曲線が空間にアクセントを加えます。また、アイアンのブラケットを使った造作棚を設置し、雑貨や家電をおしゃれに配置できるスペースを確保しました。全体として、自然素材の温かみと南欧風のデザインが調和した、家族が集まりたくなる住まいをご提案しました。