ビルトイン食洗機は何がおすすめ? 後付け・交換の費用はどのくらい?

公開日 2018年08月29日
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ビルトイン食洗機は何がおすすめ? 後付け・交換の費用はどのくらい?

毎回食事のたびに食器を手洗いするのは大変。そんなつらさから解放してくれる家事の強い味方が「食洗機」。一度使うと、食洗機がない生活なんて考えられないという人も多いはず。今回はビルトインタイプの食洗機に特化し、メリット・デメリットから種類や選び方まで、家電のエキスパートに話を聞いてきた。

●お話を伺った方
株式会社ビックカメラ 新宿西口店
川村麻梨亜さん

卓上型とビルトイン型、どんな違いがあるの?

ビックカメラ新宿西口店の2018年1月~7月の食洗機の販売台数は、2017年1月~7月と比べ1.5倍ほどに伸びているという。数年前までビルトイン型の販売台数は少なかったものの、2018年1月~7月の販売台数は卓上型をやや上回ったそうだ。

「近年、時短家電が注目されているなかで、卓上型、ビルトイン型を問わず、食洗機の需要も伸びています。音がうるさい、洗浄力が弱いという印象があった卓上型も、近年は性能が向上し、容量も4人家族くらいであれば十分な製品も登場しています。しかしキッチン天板上のスペースが圧迫されるため、キッチン下に収納できるビルトイン型を希望される方も増えています」(川村さん、以下同)

「卓上型にしろ、ビルトイン型にしろ、キッチンの状態によって設置できる製品が変わってきます。特にキッチンの奥行き幅が足りなかったり、排管工事を行わないと希望機種が設置できないこともありますし、われわれとしても実際に現場を見ることで、より希望に沿う別機種をご提案することもできます。これから新しく食洗機の導入を検討される方は、設置費用の見積もりを取る際に実際に家まで足を運んでもらい、キッチンの状態を見てもらうことをおすすめします」

写真
ビルトイン型食洗機(左)と卓上型食洗機(右)

ビルトイン食洗機のメリット・デメリット

ビルトイン食洗機のメリット

「ビルトイン型は、シンク下やキャビネットに組み込めるので、キッチンの見た目がすっきりするのが大きなメリットです。洗浄音についても、ほとんど気にならないくらい静かという声は多いですね。乾燥まで行いますので、作業完了後すぐに開けても高温の蒸気が噴き出す心配もありません。庫内全体を上から見渡せますので、洗い物の出し入れもしやすくなっています」

ビルトイン食洗機のデメリット

「デメリットとしては、卓上型より価格が高め(※1)かつ、新規導入でも買い替えでも、設置工事に3万円(ビックカメラの場合)ほど費用がかかることです。卓上型も専用の水栓金具を設置する必要がありますが、ビルトイン型の設置工事より安価で済むことが多いのではないでしょうか」

※1.ビルトイン食洗機は約10万円~約15万円、卓上型食洗機は約4万円~約5万円(食器点数40点の製品のメーカー希望小売価格を参照。出典:ビックカメラ.com)

「さらにビルトイン食洗機を新しく設置する場合には、キッチン下部の収納が減る点も注意が必要です。交換の場合には使用中のシステムキッチンと同じ面材(表面パネル)が入手できない場合、キッチンと食洗機が色違いになってしまうこともあります」

「また、例えばビルトイン食洗機は奥行き65cmが一般的で、60cmの製品は数が少ないなど、システムキッチンのサイズが小さいと設置できる製品も限定されます。キッチンのデザインやビルトイン洗浄機のサイズにこだわる際には、システムキッチンを含めたリフォームを検討することで、選択肢の幅は広がるでしょう。最近では背の高い人向けに高さ90cmのキッチンも登場しています。高さが90cmあれば、ビルトイン洗浄機の種類によっては、その下にキャビネットを設けることも可能です」

なお、コンロ台、シンク、調理台などをそれぞれ別々に組み合わせた『セクショナルキッチン』の場合、設置空間寸法が不足することが多いため、ビルトイン洗浄機を後付けできない可能性が高く、予算を組む際にはシステムキッチンの導入と併せて検討してみよう。

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一体型の『システムキッチン』(左)とセパレート型の『セクショナルキッチン』(右)

ビルトイン食洗機を選ぶポイント

「どの食洗機も洗剤の洗浄力が最も効果的に発揮される60~70度で高圧洗浄を行い、しっかり乾燥までされるので、メーカーや製品ごとに基本性能はそれほど大きな差はなくなってきています。そのため、セットされた食器の量を検知して自動で使用する水や洗剤の量を調整する機能や、ミストで下洗いしたうえで通常の洗浄を行う二度洗い機能など、メーカーや製品ごとにさまざまな追加機能を搭載することで差別化が図られています」

人によっておすすめ製品が変わる! ビルトイン食洗機の種類は?

ビルトイン食洗機は大きく分けて2タイプある。ひとつ目は扉ごとボックスを引き出す『スライドオープンタイプ』と、ドアを手前に倒して中のカゴを引き出す『フロントオープンタイプ』だ。

「スライドオープンタイプは食器の出し入れがしやすい半面、上から順に食器を取り出す必要があるため、欲しい食器を下に入れてしまうと取り出すのに手間がかかります。対してフロントオープンタイプは上下2段の籠に別れているため、下の段に入れた食器もすぐに取り出すことができます。ただし、下の段の籠が低い位置にあるため、膝をかがめる必要があり、人によっては負担がかかる可能性があります」

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スライドオープンタイプ(左)とフロントオープンタイプ(右)

ビルトイン食洗機のサイズの目安

「食洗機のサイズは直径23cmの平皿が何枚入るかを基準としています。普段使用している食器のサイズにもよりますが、一般的にお皿が40枚入るだけの容量があれば4人家族には十分でしょう」

手入れがしやすい食洗機は?

「メーカーや製品によって、特別手入れがしやすいということはありません。こまめに残菜フィルターさえ掃除していれば、時々、中身が空のまま庫内洗浄機能を使用することで庫内の衛生状態を保つことができるでしょう。ただし、例えば旅行に出かけるなど1週間以上使用していなかった場合には、使用前に一度、庫内を洗浄することをおすすめします」

家事ラクなだけでなく、節水や殺菌洗浄による食の安全にもつながる食洗機。「設置」が大きなハードルになるビルトイン型も、条件によっては比較的短時間で作業が終了することも多いそうだ。種類や特徴をしっかり把握すれば、諦めていた人もビルトイン食洗機をマイホームに導入する方法が見つかるのではないだろうか。

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取材・文/宮崎 林太郎(ブリーズ)
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