出窓を素敵なインテリアや収納にする活用術

出窓を素敵なインテリアや収納にする活用術

気づけば物置と化しがちな出窓。おしゃれな活用方法はあるのでしょうか。もしリフォームするならどうすればいい? リフォーム会社のスタイル工房、渡辺さんに教えてもらいました。

出窓とは?

大きく分けると2種類

出窓とは、建物の壁に張り出した窓のこと。張り出した部分が角形や台形型、弓なり型などさまざまなカタチがありますが、構造から見ると大きく2種類に分けられると渡辺さん。「1つは出ている部分がすべて一体型になっている出窓と、もう1つは大工作業でつくった出窓です」

出ている部分が一体型の窓の例
出ている部分が一体型の窓
壁に開けたスペースに、通常の窓のように取り付ける。(画像提供/PIXTA)
大工仕事で備えた出窓の例
大工仕事で備えた出窓
出っ張った壁をつくり、そこに3つの窓を入れた出窓の例(画像提供/PIXTA)

ちなみに建築基準法では、床面からの高さや外壁から張り出した長さなどの条件を満たしていれば、突き出した部分は床面積に算入されないことになっています。

出窓のメリット・デメリット

出窓のメリット

出窓のメリットについて渡辺さんが言うには、「空間に広がりが出せる、奥行きが出せることです」。特に狭い部屋では効果があるそうです。
また、おしゃれな収納スペースとして活用したり、日当たりがよいので植物を育てたりしやすいというメリットもあります。

植物を飾るスペースにも適している
植物を飾るスペースとしての出窓
日当たりがよい出窓ですから、植物を飾る場所に適しています(画像提供/PIXTA)

出窓のデメリット

一方でデメリットとしては「断熱性の低い出窓は結露します」。結露でカビが生じれば、健康にも影響が出ます。結露で生じた水滴をそのまま放置してしまうと、最悪出窓が腐食したり、雨漏りを起こす場合もあります。

2種類ある出窓のうち、一体型の出窓に昔よくあったアルミ製フレーム+窓ガラスの一体型の場合、アルミ製フレームの断熱性能が低いので、出窓の周辺が夏は暑く、冬は寒くなってしまいます。

大工作業でつくった出窓でも「ひと昔前につくられた出窓ですと、断熱材が入っていないことが多い」そうです。出窓をリフォームする場合、あるいはこれから出窓のある家を建てたい場合、大工作業で断熱材を入れて、窓も室内側が樹脂サッシなどの高断熱窓にしたり、室内側に高断熱窓を追加するなど、高断熱対策を講じるようにしましょう。

出窓を取り除く際の注意点

雨や結露などで出窓が傷み、最近は出窓を取って壁にしたり、普通の窓にするケースも増えているそうです。その際注意したいこととして、通常の窓の入れ替えリフォームよりも出窓のリフォームは費用がかかることが挙げられます。なぜ通常の窓よりも費用がかかってしまうかというと、「出窓をとって壁や普通の窓に変えるには、外壁全体も合わせて施工しなければならないからです」。出窓が傷んでしまう前に、早めに断熱工事などのリフォームを行うことがオススメです。

また出窓に座りたい場合や重い物を載せたい場合、出窓の耐荷重は施工方法や周囲の構造や状況により異なりますから、リフォームする際はその旨を施工会社に伝えて、用途に合わせた強度を確保してもらうようにしましょう。

出窓のおしゃれな活用術

出窓の活用術は大きく3パターンある

出窓をおしゃれに、インテリアとして活用するためには、「まず出窓をどう活用したいか、この広がり感を何に利用するかを考えるといいでしょう。出窓が主役になるようなインテリアを考えるのがコツです」。いつの間にか出窓に物があふれるという人も多いでしょうが、それは「出窓をどう使うか」がハッキリとしていないからかも知れません。

ではどんな活用法があるかと言えば、大きく分けて下記の3つの方法が考えられます。

  • 飾り棚にする
  • 収納に活用する
  • 人が入れるようにする

リビングとキッチンでは活用方法が変わるなど、どの部屋に出窓があるかにも左右されますが、主にこの3つのどれかで考えると、インテリアとしての出窓の活用術が見えてくるのではないでしょうか。

では具体的にどんな出窓に活用できるのか、さらに見てみましょう。

「飾り棚」としての活用例

「飾り棚」として活用する場合、何を飾り棚に入れるか、自然と考えるようになりますから、物であふれることを防ぎやすくなるはずです。また「飾り棚」ですから、いつも見える、どこからも見えるよう、家具の配置などにも工夫が必要です。例えばよくあるインテリア例として下記のような出窓とソファの位置関係があります。

出窓側にソファを置いた場合
出窓に物を置きがちになるソファの配置
一見スッキリして見えますが、ソファに座ったままで手が届きやすく、座ると出窓に視線がいかないため、つい物を置いてしまいがちに(画像提供/PIXTA)

一方で、下記のように出窓が見えるようにソファを置いた例がこちらです。上と比べて出窓が「ソファから見える物」になっています。

出窓をソファから見えるようにした場合
出窓が物置にならないソファの配置
「見える物」としての出窓
以前は先の写真のように出窓に背を向けてソファを置いていたので、物であふれていたそうですが、内装リフォームの際に、写真の位置にソファを置いて、座ると出窓が見えるようにすることで、出窓を飾り棚として活用できるようになりました(画像提供/スタイル工房)

このように出窓を「常に見える家具」のようにすると、モノがあふれにくくなります。

「収納」として活用する

出窓を既に収納として使っている人も多いでしょうが、何もしないと物があふれてしまうのは先述の通り。そこで収納として徹底的に活用すること、見せる収納にすることを意識することで、出窓が生き返ります。

収納棚をつくる
飾り棚としての出窓
キッチンの出窓に、このようなオリジナルの収納棚をつくった例。キッチングッズを見せるような収納棚にするとよいでしょう(画像提供/PIXTA)

空間として活用する

最後に人が入れたり、座れたりできるなど、出窓というスペースを空間として活用する方法です。アイデア次第でいろいろな活用方法があります。

書斎として活用する
出窓を書斎として活用する
本来出窓は日差しの差し込む明るい場所です。そこを「日当たりのよいベンチ」に活用した施工例です。左側の出窓にはクッションも置いています(画像提供/リフォーム工房)
ベンチのある空間にする
ベンチ風の出窓
出窓のスペースを活用して、もう一方に壁とドアを備えて書斎にリフォームした例です。たとえ書斎としてはスペースが狭くても、出窓による広がり感があるのでスペースのわりに開放的に感じます(画像提供/リフォーム工房)

このようにどうすれば出窓を主役にできるか、出窓という空間をどう活用したいかを考えると、単なる「収納スペースのある窓」ではなく、新しい価値感が生まれるはずです。ぜひ検討してみましょう。その際は、先述したように、かつての出窓は断熱性が劣っている場合がありますから、まずは高断熱化を図るようにしましょう。

まとめ

まずは出窓の高断熱化を図ってから活用方法を考える

出窓が主役となるインテリアや活用術を考える

活用方法のヒントは「飾る」「収納する」「人が入れる」など目的をハッキリとさせること

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取材・文/籠島康弘
公開日 2020年02月04日
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