蔵前、全てに便利な都心の街。だけどやっぱりそこは下町だった

著: bad 

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蔵前に住んでもう10年になる。同棲時代も含めて奥さんと2人で7年間暮らし、そして娘が生まれてから3人で3年間過ごした。

蔵前という街はとても住みやすいところで、というか住めば都という言葉があるくらいなのでたぶんどこに住んだって自分は楽しめる性格なのだと思うけど、娘が生まれてからは蔵前という街がまた違った見え方をするようになった。

一言でいえば、奥さんと暮らした7年間は数ある東京の街の中の一つで都会の生活を満喫していた、ということであり、娘と3人で過ごした3年間は誰にでも優しく接する人たちが住む蔵前という街でこの地に根差して生活をしていた、ということになる。どちらが良い、という話ではなく、どちらの生き方も選べるんだ、というのが蔵前の良さなんじゃないかな……と最近思うようになった。

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最近、雑誌やネットで蔵前を紹介する記事をよく目にするようになった。10年前はこのような紹介のされ方はあまりなかったと思うが、住んでる街を褒められるとうれしいものだ。SUUMOでも蔵前に関する記事がすでにあり、自分も読んだけれど、住んでる住人が感心するくらいよくできた記事だった。

suumo.jp


事実、記事中にあるような楽しい店は日増しに増えている。蔵前は古い街で、戦火を逃れた古い建物も多く、そのような築何十年という物件が安く売りに出されたり賃貸物件として出る。そういう古くて安い物件を若い人たちが借り、リノベーションして自分好みの店を構えている、というわけだ。それらはみな独特のセンスに彩られ、画一的ではない手づくりの温かさと探索する楽しさに満ちあふれている。

たぶんこういう店の情報は日々アンテナを張っている方の記事が詳しいと思う。だからここでは触れない。自分は自分にしか書けないことを書こうと思う。住んでる人間の実感というやつだ。

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蔵前に住むようになったのは偶然だった。職場に近ければどこでも良かった。そして一刻も早く職場に近いところに住む必要があった。通勤が地獄だったからだ。

実家暮らしをしていたころは職場まで片道2時間近くかけて通勤していた。バスも含めると乗り換え4回。極限まですし詰めにされた状態で1時間。本当にきつかった。体調が良いときならそれでも耐えられるが、気持ち悪かったり急にお腹が痛くなったときなどは死、とか、人間の尊厳とは、とか、そういうことに思いをはせざるを得ないので、ちょっとでも体調が悪いときはグリーン車をつかう。

しかし、通勤ラッシュ時の東海道線(横浜~東京間)はグリーン車でも座れないことが多い。それでも片道750円(当時)かけてグリーン車に乗るのである。ちょっとでも空いている通路に立つ、それだけでだいぶ楽になるからだ。

家にはほとんど寝に帰るだけ。毎日無為に消えていく往復の4時間。体調が悪いと自腹で払う1日750円。そんな生活を続けていくうちにさすがに馬鹿らしくなり、その反動で職場にうんと近いところに住もうと思った次第である。

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蔵前の交通の便の良さは最高であった。まず、羽田空港であろうと成田空港であろうと電車で一本、乗り換えなしで行けるというのがある。飛行機の旅が本当に楽だ。お土産を買いこんで荷物がいっぱいだとしても電車に乗ってしまえば蔵前につく。

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また、春日通り以南に住む蔵前住人にとっては浅草橋駅は十分に近く、自分の例で言えば蔵前駅まで徒歩6分、浅草橋駅まで徒歩10分ぐらいの距離であり、どちらも最寄駅という感覚である。

蔵前と浅草橋、体感的にはたぶん東京駅の中央線ホームと京葉線ホームぐらいの距離しか離れていない。で、そのJR浅草橋駅からだと東京駅も電車で10分の距離である。新幹線の旅から戻り東京駅についてしまえば、20分後には家のお布団の中である。交通の便に関していえばとても良い。

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職場までは徒歩通勤である。浅草橋だけではない。秋葉原、御徒町、上野、浅草までが徒歩圏内である。このエリアは散歩が楽しい。

毎週どこかで祭りや縁日をやっている。ゴールデンウイークの下谷祭りを皮切りに、神田祭、三社祭、鳥越祭、朝顔市、ほおずき市、かっぱ橋の七夕まつり、モノマチ、かっぱ橋の道具街祭り、上野ハロウィン、靴のめぐみ祭り市、お酉様、年末年始の浅草寺、節分、東京マラソン、上野の桜まつり……。小さな神社の祭りを含めると書くのがキリないくらいそこかしこでイベントやってる。そして上野公園の噴水前広場ではほぼ毎週何らかのイベントをやってる。

今調べたら今週末は「東京地酒と酒器うつわまつり八丈島物産展」となってた。なんだそれ楽しそう。用事があって行けない。くそっ、見るんじゃなかった。こんな感じである。暇な週末がない。楽しい街である。

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そんな都市部だったら住としての環境はよろしくないのではないか、と思うかもしれないが、大通りから一つ路地を入れば閑静な住宅街、という趣である。本当に静かだ。

また、道路はほぼ碁盤の目になっており、大通り以外の道路は一部の例外を除く全てが一方通行だ。自動車同士のすれ違いが起きないので道幅もかなり余裕があり歩行者エリアも広めにとられている。それに自動車が一定方向からしか来ないというのは自動車に注意を払う歩行者、特に小さい子連れの親にしてみればかなり楽だと思う。

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あとこのエリアは古地図を片手に散歩すると楽しい。

江戸と明治、関東大震災以前と以後で街割りが大きく変わっているので、江戸時代の地図か明治末期~大正初期の地図をもって現在の街との違いを見比べると面白い。

蔵前にかつて幕府の米蔵がありそれが街の名前の由来になったのは有名な話だが、もっとよく見ると蔵前から合羽橋へと通る新堀通りにはかつてその名のとおり水路が流れ、現在の蔵前橋通りは存在せず、新堀通りと蔵前橋通りが交差する交差点あたりにはかつて幕府の天文方、つまり江戸時代の天文台があった。現在の佐竹商店街があるところは当然のように佐竹右京の大名屋敷とある。

やりだすとキリがないのだけど、これは一生楽しめる趣味じゃないだろうか。

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隅田川沿いをジョギングするのも楽しい。ウォーキング、犬の散歩、お酒を飲んでる人、いろいろな人がいる。自分は気が向いたときに朝のジョギングをしており、行った証として同じ場所でスカイツリーの写真をスマホで撮っている。

こうやって見返してみると、スカイツリーにもいろいろな表情があるのだなとしみじみ思う。ちなみに隅田川のすぐ向こうにあるビルと同じあたりにスカイツリーが建っているように見えるけれど、実はスカイツリーだけ電車で1駅分遠方に建っており、低く雲が立ち込めるような日だと消失してしまうのである。これはこれで朝から珍しいものを見た、という気になれるのでよい。

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夏は隅田川花火大会がある。

今のマンションを案内されたときには花火が見えるなんて話はなかったが、東向きのベランダからはちらっと、本当にちらっとだけど花火が見える。たぶんこの程度で花火が見れる部屋として売ってしまうと誇大広告になるから言わなかったんだなと勝手に推測している。

もともと期待してなかったので花火が自宅からちらっと見えるだけで望外にうれしいものである。花火大会の日に友人を自宅に招くととても喜んでもらえる。とは言え、本当にちらっとしか見られないので、たいていテレ東の隅田川花火大会の中継をつけながら花火を見る。見る分には、テレビのほうが圧倒的に見やすい。しかし花火の音は生音だ。ドーンっていう大きな音、大気が爆発の衝撃波により震える様子まで体につたわってくる。この生音を聞きビールを飲みながらテレビ中継を見るだけでとてもぜいたくで楽しいのだ……。

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飲み屋はたくさんある。蔵前にはおしゃれな店も多く、浅草橋は下町っぽい立ち飲み屋をはじめ雑多な店がたくさんある。もう本当にいっぱいある。いっぱいありすぎてここでは触れない。まあどこいったって大概良い店である。週末になるとこの界隈を飲み歩きするのが夫婦二人の趣味であった。

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……以上が最初の7年間の蔵前に対する街の印象である。いい街だ。


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3年前の春に娘が生まれた。隅田川の対岸にある、同愛記念病院だった。娘が生まれてからは、また蔵前という街に対する印象ががらっと変わった。7年住んだ街でも知らないことは山ほどあるんだ、こんな世界があるんだ、と驚いた。それは街の人たちと密に接するようになったからだ。

きっかけは夏休みのラジオ体操である。

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毎年小学校の夏休みに合わせて町会でラジオ体操をやっており、去年娘が2歳の夏に参加した。初めて見る方は路上でやってることにびっくりするかもしれないが、この辺の人は公道を簡単に締め切ってラジオ体操をやる。公園みたいなところでやらないのか、と思われるかもしれない。公園がある町会は公園でやるが、この町会というのが江戸時代の町単位で分かれておりかなり細分化している、だから区域内に公園のない町会も当然ある、そういう町会は道路を締め切ってラジオ体操をするのである。

で、毎日ラジオ体操に通ってたら、よほど熱心な人だと思われたのか声をかけられた。「町会活動をしませんか」と。

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マンションに住めば毎月の町会費は管理費と一緒に引き落とされる。だから町会費はずっと払っていたのだが、娘が生まれるまでは町会のイベントなんて参加したことがなかった。だけど娘がいればこういう付き合いも必要だな、と思い参加することにした。

この町会の方々がびっくりするほど優しい人々だった。大半は古くからこの街に住む住人で、自分のようなマンション移住組の新参は肩身の狭い思いをするのではないか……と思っていたが逆だった。むしろ、マンション移住組のような新参を積極的に勧誘しているようだった。マンション組は黙っていても町会費を払う人々なので、あえて町会活動に積極勧誘する必然性などないように思うのだが、これはどういうことなのだろう?

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1年近く彼らと付き合って分かったのは、彼らはみな祭り好き・酒好き・子ども好きな人々で、常に新しい人を誘って一緒に盛り上がろうとしようとする人々なのである。

先に自宅から花火が見える、と書いたが、ここ数年でだいぶ見えづらくなってきてる。新しいマンションがばんばん建っており、それらがベランダからの眺望を阻害するからだ。一般的に、自分がそのような不利益をこうむるのだから、新しく建ったマンションに良い感情などもたないし、なんならマンション建設反対運動でも起こしそうなものだけど、彼らは違うのである。飲み会の席で自分の疑問をぶつけたらこうきっぱり言うのである。「住民が増えるのは、ありがたいことだよね」と言った。彼らは心の底からそう思っている。

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この地域に限らず、台東区の小学校は減少傾向で次々に小学校が廃校になっていった。ところがここに来て蔵前周辺でマンションの建設ラッシュになり、逆に小学校が足りなくなり蔵前小学校などは建て替えで高層化し教室数を大幅に増やすことになった。保育園もここ数年でかなり増えた(それでも倍率はほかの区並みに高いけど……)。

一時子どもの数がかなり減り、将来の祭りの担い手が減る……という危機感があったからこそ、今マンションの新参組に優しく友好的であるんじゃないかな、と勝手に想像する。

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古い街は排他的なイメージがあり、事実、ニュースなどで保育園やマンションの新規建設が住民からの反対運動で取りつぶされる、という話に接するたびに勝手に新参住人組に感情移入してしまい心を痛めているのだが、自分の周りに住む人々を見てると全くそんなことはない、みなオープンマインドで気持ちのいい人たちである。

街を歩くと知った顔をよく見るのでこんにちはー、と会釈する。娘もこんにちはー、と会釈する。はい、こんにちは。娘ちゃん、お買い物?えらいねえ、などと会話する。もちろんこういうコミュニケーションが苦手な方もいるだろうが、冒頭で言ったとおり、匿名的に生活するか地域に根差して生活するか選べるのが蔵前の良さだ。最も、一度後者を選んでしまえば前者に後戻りはできないのだが……。

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町会活動といっても具体的に何をするのか。それは所属する部によって異なる。

自分は防犯部という部に所属している。月1回土曜朝の清掃活動、及び月1回の平日夜のパトロールまたは部会という会合がメインの活動だ。清掃活動に関しては子どもたちがメインとなり町内のゴミ拾いを行い、夜のパトロールは大人たちが拍子木を鳴らしながら火の用心、って言いながら町内を巡回するものである。

とは言え、パトロールの後は町内会館で酒を飲みながらだべり、部会といっても一つ二つの議題を酒を飲みながらだべり、それが終わったら二次会で飲みに行く、といった体なので、要するに口実をつくって飲みたいだけなんじゃないか、と思わないでもないが、自分もどちらかというと口実を見つけて飲みに行きたいクチなので全く楽しい活動である。春に花見、夏に子ども祭り、秋にバーベキュー、冬に餅つき大会もある。

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蔵前と言えば毎年6月中旬に行われる鳥越神社の鳥越祭だ。浅草の三社祭に並ぶ、都内屈指の規模を誇る祭りである。

もちろん蔵前全域が鳥越神社の氏子の地域というわけではないが、自分が住んだのはたまたま氏子のエリアであった。お祭りは好きだし、住んでるマンションの掲示板には毎年この時期になると「希望者には神輿(みこし)をかつぐための半纏(はんてん)を貸し出します」と貼りだされるのだが、どうしても移住組にはハードルが高く感じられ、毎年見てるだけだった。もちろん見ているだけでも十分楽しいのだけど、今年はせっかく町会活動するようになったし、娘の見てる前でいいかっこもしたいので、蔵前に住んで10年目にして初めて神輿を担ごうという気になった。

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「神輿を担ぐのが初めてなのですが、何をそろえたらいいのでしょうか?」町会の連絡網にこのような内容のメールを送ったところ、3分とたたずに呉服店の旦那からものすごい勢いで返信が来た。「今晩連絡します!!!」

やばい。この勢いはやばい。今まで生きてきた経験値から言って、ハメこまれる予感しかしない。まあ、付き合いだし、法外な値段じゃなければいいか……などと思っていたけど、夜になっても待てど暮らせど連絡が来なかったので待つのを諦め風呂に入ってたところ電話が鳴った。「加藤君、悪い!いま大丈夫?」「すいません、風呂に入ってます……」「ああ、そうなんだ悪いね。あのさあ、今〇〇(近所の蕎麦屋)で飲んでるから、風呂上がったら来てくれない?」「え、あの、夕飯食べちゃったんですけど……」「俺さあ、わざわざカタログ持ってきてるんだよね」「……行きます」

え?なんだこのノリ?すげえな、学生のとき以来だよ、こんな誘われ方……。自分はこういうの嫌いじゃないっていうか、むしろ好きなのでいやな顔をしながらもほいほい行っちゃうクチなのだが、こういうコミュニケーションが嫌いな人がいるのも分かる。くどい念押しだが、都会的で匿名的な生き方もできるし、こうやって地元の人と密に接する生き方もできるのが蔵前の良さである。

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結論から言うと、呉服店の旦那はとても良心的だった。鯉口シャツと股引き(ももひき)を参考価格の2割引きで売ってくれ、足袋に関してはウチで買うと高くなっちゃうから浅草の中屋で買うといいよ、とまで言ってくれた。ビールとボトルの焼酎もおごってくれた。こう書いておいてふと思ったのだが、こんだけ良心的にしてくれたのだから、多少高くても足袋も旦那の店で買うよ、と言えば良かったか……。まあでもこうも良心的に接せられると、自分も他人に良心的に接しようという気になる。こうやってこの界隈の住みやすさが醸成されているんじゃないか……と思ったりした。

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神輿には大人向けの町会神輿、小学校中高学年向けの子ども神輿、小学校低学年および未就学児向けの山車がある。3歳の娘がいる自分は山車を主についてまわった。

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山車を引く途中では麦茶やアイスの差し入れがあり、大人にはビールが配られる。山車を引き終わったら子どもたちにお菓子の詰め合わせが配られる。暑い、疲れた、といった様子の子どもたちも、アイスやお菓子が配られたら目をキラキラ輝かすのであり、こうやってこの辺りの子どもたちはお祭りが好きになっていくんだな……と思った。

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鳥越神社は夜からが本番である。子どもがいる大人も、夜になったら思う存分町会神輿を担げる。この騒ぎは夜の21時まで続く。

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神輿を英語で言うとportable shrineと言うそうだ。携帯神社である。神輿を担ぐ、それは神を肩に乗せて神が守護する地域を練り歩くこと。それはとても名誉なことであり、御利益のあることなのだ……という説明では、なぜここまで人々が熱狂するのかの理由になるのか分からないが、まあとにかくみんな何かにとりつかれたかのように神輿を担ぎたがるのである。

重い?重いでしょうね。なぜならその肩に神様が乗っているのだから。これが1300年以上も前からこの地を護(まも)ってきた神様の重みである。

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日曜日には鳥越神社の本社神輿が出る。千貫神輿という異名があるとおり、4トン近い重量を誇る。都内最大級の神輿である。

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軽々と上がる神輿。100人で担いだとしても一人40㎏ぐらい負荷がかかっているはずだけど、そんなことはまるで感じさせずみな嬉々(きき)として神輿を担いでいく。

この神輿が担ぎたくて、よその地域からつてを頼ってわざわざ半纏借りて担ぎに来る人たちもいる。隅田川の花火が家から見られることと、鳥越祭の神輿を担げることは、この地域に住んでいる住人の特典のようなものだ。


もちろん、花火や祭りに全く興味がなく、それらの日は人がうじゃうじゃいて迷惑だ、と思ってる住人もいるだろう。くどいようだが、そういった人でも利便性だけを享受する生き方もできるのが蔵前の良さだ。蔵前が混むような日は他所へ遊びに行ってしまえばいいのである。

まあしかし、今年初めて神輿を担いだ感想を言わせてもらうと、汗かいて重い神輿を担いだ後に飲むビールは最高においしかった。このためだけに生きている人の気持ちもよく分かる。別に神輿を担がなくたって、周りで手拍子打ちながら神輿とともに練り歩くだけだって祭りの高揚感を味わえて十分楽しいのだから。

この記事を見てちょっとでも興味が湧いた人はぜひ一度、蔵前に遊びに来てほしい。楽しい街である。そしてもし住みたいとなったなら、とても温かく優しい住人たちが、きっとあなたのことを歓迎してくれるはず。

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1980年横浜生まれ、東京の下町在住。 趣味は写真。酒は人生。最近は娘の成長をブログに綴ってます。

ブログ:水蛇の背 / Twitter:@kodawari