寝室の壁紙リフォームの費用相場。おしゃれな色柄や機能など、よく眠れる壁紙の選び方

寝室の壁紙は部屋の印象や居心地を左右する大事なポイントです。リフォームでは、壁紙の色柄や機能性に加え、寝具などとのコーディネートも考えたプランニングが大切になります。今回は壁紙リフォームの費用の目安やおしゃれでよく眠れる寝室をつくる壁紙リフォームのアイデアなどについて、stylekoubou(スタイル工房)のプランナー・鈴木さんに伺いました。

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寝室の壁紙リフォームの費用相場

記事の目次

寝室の壁紙リフォームの費用相場

寝室の壁紙リフォームにかかる費用は主に材料費と施工費です。壁紙は一般的なビニールクロスの場合、1m2当たりの材料費は1000円前後、施工費も合わせると、1m2当たり1500円前後が相場です。しかし、グレードの高い壁紙などになると、1m2当たりの壁紙自体の価格が数千円以上のものも珍しくありません。

6畳の寝室の場合、壁と天井の面積を合わせると40m2ほどになるため、天井と壁全面の壁紙を一般的なビニールクロスで張り替えるリフォームにかかる費用は、材工費合わせて約5万円〜7万円が目安になります。

寝室の壁紙を機能性から選ぶ

寝室のリフォームで壁紙を選ぶ場合、色や柄をどうするかで頭を悩ませるのはもちろんですが、壁紙選びでは壁紙の機能面についても気になる人も多いのではないでしょうか。リフォームの際に注目するとよい、壁紙の機能性について見ていきましょう。

下地が目立ちにくい、施工性の高いリフォーム用壁紙

リフォームの場合、既存の壁の状態に仕上がりが左右されないよう、リフォーム対応の施工性の良い、少し厚みのある壁紙を使うのが安心です。

「新築用の壁紙よりも、リフォーム用の壁紙は厚みがあり、下地の凹凸などを拾いにくいという特徴があります。

リフォームの場合でも、新しいきれいな石膏ボードに壁紙を張るという場合は、新築用の薄い壁紙を選んでも問題ありませんが、既存の壁に新しく壁紙を張る場合は、リフォーム用の壁紙のほうが仕上がりはきれいです。

また、リフォーム用の壁紙よりも、新築用のクロスのほうがデザインなどの選択肢が豊富ですが、価格も少し高くなる傾向があります。リフォームでも新築用の壁紙を使いたいという場合は、ベースの壁紙はリフォーム用の壁紙にして、アクセントクロスとして新築用の壁紙を部分的に取り入れるといった方法にすれば、予算を抑えながらデザインも楽しんで仕上げることができます」(stylekoubou(スタイル工房)・鈴木さん、以下同)

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吸放湿性や消臭効果、抗アレルゲンなどの機能を備えた機能性壁紙

質の良い睡眠のために、寝室はできるだけ快適な環境に整えたいという人は、吸放湿性や消臭性などの機能を備えた機能性壁紙という選択肢もあります。

吸放湿性や消臭性などの機能の他にも、ダニや花粉などのアレル物質の働きを低減するような抗アレル壁紙、汚れを落としやすい防汚壁紙、傷や衝撃に強い耐久性壁紙など、機能性壁紙にはさまざまな種類があるので、寝室を使う人や求める環境に合わせて、機能性壁紙を取り入れてみるのもおすすめです。

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心地よい寝室づくりが、快眠への第一歩(画像/PIXTA)

調湿機能を持つエコカラット

壁紙ではありませんが、調湿機能を取り入れたい場合は、寝室の壁にエコカラットを取り入れるのもおすすめです。

エコカラットはタイル状の壁材ですが、調湿性や脱臭性などの機能を備えており、壁に張ることで室内の湿度調整や、気になるニオイの低減にもつながります。

「寝室の壁にエコカラットを取り入れる場合は、ベッドのヘッドボードがある一面などに用いることが多いです。エコカラットはホワイトやアイボリーなどの色以外にも色やデザインの選択肢が豊富で、インテリアの好みに合わせたものを選ぶことができます。寝室の場合だと、グレー系の石目調のデザインのエコカラットなどが人気です」

調湿性能を求める場合はエコカラットのほかにも、珪藻土(けいそうど)などの塗り壁を採用するケースも少なくないそうです。

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絵画風のエコカラットを張った寝室

デザイン豊富なエコカラットは、絵画を飾るように、寝室の壁に取り入れることもできる(画像提供/カナジュウ・コーポレーション

寝室の壁紙の色柄選びやコーディネートのポイント

寝室を快適でオシャレな空間にするために参考にしたい、壁紙の色柄選びやコーディネートのコツについても教えていただきました。

ベージュなど落ち着いたカラーは寝室との相性◎

寝室の壁紙のベースカラーとしては、真っ白よりもベージュなど、温かみのある色のものが選ばれる傾向にあるそうです。

「寝室は睡眠をとる場所ということで、リラックスするために少しトーンを落とした色がおすすめです。ベージュや温かみのあるアースカラーなどのほか、白を選ぶ場合も、少し明度を落としたものをご提案することが多いです」

最近はグレーの壁紙も人気ですが、トーンが暗い寒色系のグレーの壁紙をベースカラーとして選ぶと、寒々しい雰囲気になることがあるので、グレーを選ぶのであれば、ベージュがかったグレージュなどを選ぶと落ち着いた印象になると言います。

グレージュのアクセントクロスを張った寝室

寝室の壁にはグレージュのアクセントクロスを採用。落ち着いた印象に(画像提供/stylekoubou(スタイル工房)

リラックスしたいならブルー系の壁紙

寝室はできるだけリラックスできる空間にしたいという人には、気持ちをクールダウンできるようなブルー系の壁紙も人気です。

「リラックス効果を求めて、寝室にブルー系の壁紙を取り入れる方も多いです。ただし、色によってはブルー系の壁紙は全体的に取り入れると部屋が少し暗い印象になることもあるので、アクセントカラーとして取り入れるのも良いと思います」

ブルーのボーダー柄のアクセントクロスを張った寝室

ブルーのデニム調のボーダー柄の壁紙を取り入れることで、寝室に遊び心をプラス(画像提供/カナジュウ・コーポレーション

スタイリッシュでホテルライクな印象にするなら素材感のある壁紙

寝室をホテルのような空間にしたいという人には、素材感を感じられるような壁紙がおすすめです。

「上品さや洗練された雰囲気を演出したい場合は、素材感のある壁紙を取り入れてみるのはいかがでしょうか。左官調や織目調など、表情のあるパターンの壁紙を取り入れると、空間が少し上質な雰囲気になります」

ブラックレザーのアクセントクロスを張った寝室

ブラックのレザークロスを壁一面に採用し、高級感や都会感を感じられる寝室に(画像提供/静岡ガスリビング

北欧風にまとめるならくすみカラーの壁紙

人気の北欧インテリアですが、寝室を北欧風にまとめるのなら、くすみカラーやグレイッシュトーンの壁紙が北欧テイストのインテリアとの相性がいいと言います。

「北欧風の雰囲気にしたい場合は、ビビッドな色の壁紙よりも、少しくすんだ色やグレイッシュカラーの壁紙が合います。

くすみカラーの壁紙に白いインテリアを掛け合わせると爽やかな雰囲気になったり、逆に黒いインテリアを掛け合わせるとカフェのような雰囲気になったりと、同じ北欧風でも、掛け合わせるインテリアによって、雰囲気が変わるので、家具やアクセントになる周囲のものとの掛け合わせも考えてコーディネートしてみてください」

ブルーグレーの壁紙を張った北欧風インテリアの寝室

アクセントクロスでブルーグレーの壁紙をセレクト。北欧風のナチュラルな空間に(画像提供/ad-reno ~アドキャストのリノベーション~

柄の壁紙を取り入れる場合は、寝具やカーテンとのバランスに注意

柄の壁紙を寝室に取り入れたい場合は、ベッドカバーやカーテンなど、寝室のファブリックがどのようなデザインかも考慮した上で選ぶのが大事と言います。

「ベッドカバーやカーテンなどが柄物の場合は、バランスを見て壁紙に柄を取り入れるかどうか考える必要があります。

また、寝具やカーテンが無地で、壁紙に柄を取り入れても問題ないという場合も、コントラストの強い柄や色がたくさん入っているものを寝室の壁全面に入れてしまうと、リラックスというよりも、気持ちが高ぶってしまうような雰囲気になってしまう可能性もあります。

柄の壁紙でも、ワントーンで柄が上品に入っているものなどであれば、全面の壁に取り入れても落ち着きのある雰囲気になるので、寝室の場合はおすすめです」

エレガントな柄のクロスを張った寝室

エレガントな柄の壁紙で、寝室がラグジュアリーな印象に(画像提供/stylekoubou(スタイル工房)

寝室の天井を暗い色にすると、落ち着く雰囲気に

天井を白っぽく明るい色にすると、天井が高く見え、空間が広く感じられるという効果がありますが、寝室の場合はあえて天井の色のトーンを落として、包まれているような安心感を演出するということもあります。

「天井にあまり濃い色を入れすぎると閉塞感につながってしまいますが、少しトーンを落とした暗い色の壁紙にすることで、天井が低く見え、落ち着いた雰囲気を出すこともできます」

天井に濃色の壁紙を張った寝室

壁は一面のみを珪藻土で仕上げ、天井にはカーテンと色をそろえた濃い色の壁紙を採用(画像提供/stylekoubou(スタイル工房)

子どもの寝室は明るい壁紙でもOK

寝室ということで、快眠できるような落ち着いた壁紙のコーディネートをご紹介してきましたが、子どもの寝室であれば、気持ちが明るくなるような、明るい色の壁紙を選ぶのも良いそうです。

「子どもの寝室の場合は、白い壁紙にビビッドなカラーのアクセントクロスを組み合わせるなど、子どもがそこにいて楽しいと思えるような色合いもおすすめです」

子どもの寝室の場合は、子どもが喜ぶような、かわいいパステルカラーの壁紙を全面に取り入れるのもすてきです。しかし、成長とともに子ども自身が“子どもっぽい”と感じてしまうこともあるそうなので、心配な場合は、壁紙はオーソドックスな白などを選んでおいて、家具や小物などで遊び心を取り入れるという方法もあります。

オレンジピンクのアクセントクロスが印象的な子どもの寝室

リフォームで子ども部屋のインテリアを一新。オレンジピンクのアクセントクロスに窓枠が映えるデザイン(画像提供/stylekoubou(スタイル工房)

ここまで、寝室の壁紙コーディネートのポイントを、求める雰囲気や使う人のイメージなどに合わせてご紹介しました。

まず、ベージュなどの落ち着いたカラーが寝室の壁紙の定番ですが、リラックス効果を求めるなら、ブルー系の壁紙をアクセントクロスで取り入れたり、ホテルライクな雰囲気にしたいのであれば、素材感のある壁紙を採用するのもおすすめです。また、北欧調のインテリアならくすみカラーの壁紙がうまく調和します。寝室なら天井に暗めの壁紙を張って、安心感のある空間にするというコーディネートも選択肢の一つです。

また、柄の壁紙を取り入れるのであれば、ベッドカバーやカーテンとの調和も大事に壁紙を選ぶことで、おしゃれな印象の空間になります。さらに、子どもの寝室であれば、寝室に行くのが楽しくなるような雰囲気の色柄の壁紙を選ぶのもよいでしょう。

何よりも大事なのは、まずどんな寝室にしたいのかというイメージです。壁紙リフォームの際は、理想の寝室の具体的なイメージをしっかり思い描いてから、ぜひプランナーとイメージを共有して相談するようにしましょう。

壁紙リフォームのポイントは? 選び方やコーディネートのコツ

まとめ

リフォームの際の壁紙選びでは、色柄に加え機能性も加味しながら選ぶことで、より美しい仕上がりの、居心地の良い空間にすることができます。また、寝室は寝具などのファブリックの面積が多いので、リフォームの際は壁紙だけでなく、ベッドカバーやカーテンなども合わせてコーディネートするのがオシャレな空間をつくるポイントです。ぜひ、壁紙リフォームで、理想の寝室インテリアを叶えてみてください。

タイトル画像の写真提供/サンゲツ
構成・取材・文/島田美那子