千種総合7位

千種駅は、JR中央本線と名古屋市営地下鉄東山線が乗り入れる接続駅。千種区・東区・中区という市内3つの行政区の境に位置し、JR中央本線、名古屋市営地下鉄東山線ともに名古屋駅まで10分、栄駅まで4分という好立地だ。名古屋高速「吹上西」や「東新町」出入口が近いため、車で市外に出るときのアクセスもいい。

周辺には予備校や専門学校が多い。千種駅から広小路通を横断し「河合塾」へつながる歩道橋は「河合塾 千種ビクトリーブリッジ」と名付けられ、栄光への架け橋とするべく学生が勉強に打ち込む。周辺には若者向けのファストフードやコンビニエンスストアも充実している。駅から徒歩3分の場所にある書店「ちくさ正文館」は老舗で、人文書や歴史書、文芸書などがそろう。駅の東側に広がる「千種区内山3」には個性的な居酒屋が集まり人気だ。

近年のランドマークといえば、再開発により2004年に竣工した、駅から徒歩3分の場所にある複合施設「アクシオス千種」。地上3階建ての商業棟にはブランドファッションショップが入り、隣接して賃貸住宅棟と分譲マンション棟に分かれたタワーマンションが建つ。低層階には病院や歯科医院、介護付有料老人ホーム、保育園が入居。福祉関連施設が充実している。

また、新興住宅地として注目されたのが「千種区千種2」にある「千種アーススクエア」だ。2005年、サッポロビール名古屋工場跡地に誕生した再開発地区で、賃貸と分譲のマンションや「イオンタウン千種」、スポーツクラブ、介護付有料老分ホームなどが整備された。都市公園を含む街並みは美しく、周辺はファミリーでにぎわう。ほかに住宅街は「バロー車道店」がある「東区葵２」のほか、「ヤマダ電機 テックランド名古屋千種店」や「マックスバリュ今池店」がある「千種区内山1」、「千種区内山2」、「千種区千種1〜3」に広がる。

ファミリー層が多く、家賃は駅から徒歩7分の3LDKで築20年のマンションが10万円。分譲は駅徒歩6分で1LDK〜3LDKの新築マンションが2870万円〜4320万円。一戸建ては駅徒歩11分の4LDKが3280万円と、名古屋市営地下鉄東山線沿線では手の届きやすい価格であることも支持される理由だろう（SUUMO掲載情報より抜粋、2015年3月27日時点）。

学生に便利な街から多世代が住みたい街へと変化する、千種の進化が感じられた。