昨年に引き続きランキング1位に輝いたのは西宮北口駅、通称「ニシキタ」だ。西宮北口駅は阪急神戸線と今津線の接続駅で、大阪の中心地・梅田駅と神戸の中心地・三宮駅のほぼ中間に位置しており、梅田へは13分、神戸三宮までは14分と非常に便利な街。1日あたりの乗降客も9万8323人と梅田駅、阪急三宮駅に次ぐ阪急電鉄第3位のターミナルだ。（2013年度、阪急電鉄調べ）。ちなみに宝塚と今津を結ぶ今津線は、映画『阪急電車」の舞台となった路線でもある。
西宮北口駅は副駅名が「阪急西宮ガーデンズ前」とつけられているように、西日本最大級のショッピングモール「阪急西宮ガーデンズ」と直結。さらに、駅周辺は再開発によって美しく快適な街へと発展していることが、人気の理由だろう。
なお、駅周辺が再開発により大きく姿を変貌させてきたのは、1995年の阪神・淡路大震災以降のことだ。力強く復興し、進化を遂げた街の様子を見てみよう。
まず、駅の南側に向かってペデストリアンデッキを歩くと「阪急西宮ガーデンズ」が姿を現す。阪急西宮スタジアムの跡地を再開発し、生活提案型ショッピングモールとして2008年に誕生した施設だ。「西宮阪急」と「イズミヤ」を核とした260を超える専門店、TOHOシネマズ西宮OSを備えたモールは世代を超えて多くの人を惹きつけ、西宮市外から訪れる人も多い。隣接地には甲南大学のキャンパスも新設されている。
今津線をはさんだ駅の南西側も再開発が進み、バスターミナルが整備されたほか、兵庫県立芸術文化センターが設けられ文化発信拠点として活用されている。同時に民間のタワーマンションやスポーツクラブなども建設され大きく変貌した。
震災被害が大きかった駅の北側も一変。高層住宅を併設した大型複合施設「アクタ西宮」が新設されたほか、近年では学習塾や予備校の集積も進んで、学びの街としての特色も強まってきている。
住宅街に目を向けると、今津線の線路をはさんだ駅の北西側に、西宮市の高級住宅街・西宮七園（甲東園、甲陽園…のように地名に園がつく）のひとつ「甲風園」がある。また、国道171号を越えて駅の北側から甲山（かぶとやま）に向かうエリアには人気の高い一戸建て住宅地が広がり、近くには関西学院大学や神戸女学院大学のキャンパスも。こうした懐の広さも、西宮北口の人気の一因かもしれない。また、西宮市ではアサヒビール西宮工場跡地の再開発計画が進むなど、今後の発展にも期待がよせられている。
住宅の供給を見ると、新築マンション分譲も盛んで徒歩9分で80m2を超える3LDKが5000万円前後で販売中だ。同じく徒歩10分圏では70m2弱で3600万円台からの販売予定物件もある。また中古マンションでは、徒歩4分のタワーマンションで78m2・2LDKが3800万円での売り出しがあるほか、10分圏内のファミリータイプでは2000万円台後半からの物件もある。
賃貸物件では物件数も多く、徒歩10分以内の3LDKでも9万円前後から、徒歩3分のタワーマンションでは70m2台の3LDKが19万円前後、3LDKの一戸建てタイプが18万円と、幅広い選択肢から探すことができる（SUUMO掲載情報より抜粋、2015年2月16日時点）。
西宮北口は高い利便性を持ちながらも、まだまだ成長を続けるポテンシャルも秘めており、今後も人気のポジションを維持し続けそうだ。
梅田、三宮、宝塚の どこへ行くのも便利。図書館、映画館、大型商業施設など、何でもそろっている。
西宮ガーデンズがある。神戸にも大阪にも同じ時間で行けて便利。近年、駅周辺が急速に発展して生活しやすくなった。住民の質が良いような気がする。
発展した街で、今後土地の価値は上がりそうだから。繁華街からもアクセスが良く、洗練された高級なイメージがあるから。
都会の色と郊外の住宅街の色がバランスよくあると思うから。電車のアクセスも非常に良く、西にも東にも行きやすい。
にぎやかな住宅地。西宮ガーデンズがあって買い物には困らない。学習塾がたくさんあるので中高生のいる家庭にはありがたい。物価が安い。自然と都市とのバランスが良い。