「はたらく」と「ゆったりする」をバランス良くできる街、尾山台

著: attsumi 

2016年春、転職をきっかけに京都から上京した。

そして、今住んでいるのが尾山台。

”尾山台”と聞いてどのくらいの人がイメージできるだろう。区でいうと世田谷区だけど、世田谷区と聞いてすぐに思い浮かぶ街ではない気がする。もしかしたら「高級住宅街」「ファミリー向けの街」の印象をもっている人はいるかもしれない。

今回は、京都からやってきた単身女性で会社員の私がすっかり気に入ってしまった、尾山台という街の良さについて書いてみたいと思う。

暮らしたいのは「静かで緑が多い街」

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東京には用事があるときしか行ったことがなく、とにかく土地勘がなかったので、すぐに住む場所を決められなかった。

上京して1週間は友人の家に泊めてもらい、その後5カ月ほどシェアハウスに住んだ。その間に土日を使っていろんな街に足を運び、住みたい街と家を探した。

ひとり暮らしももう10年以上になり、何回か住む場所を選んでいるけれど、選ぶ基準はずっと「静かで緑が多い街」で変わらない。実家が静かな住宅街にある一軒家で、おじいちゃんによってきれいに整えられた庭を見ながら育った影響なんだと思う。

大学生のときは滋賀県草津市で窓から雑木林が見える家に住み、社会人になってからは京都の一乗寺という市街地から離れた山の麓で暮らしていた。上京前に住んでいた家は、コンビニよりお寺が近く、毎朝6時には ”ゴーン” とお寺の鐘が響き、庭にいるウグイスの鳴き声が聞こえてくるような暮らしを送っていた。

あのころは、東京はどこもかしこもにぎやかな街だと思っていたので、東京で暮らすことに不安しかなかった。今思えば、そんなわけがないのに。東京にも住宅街はあるでしょうって笑ってしまう。

引越しで家を探していたときの話は自分のブログにも書いた。

attsumi.hatenablog.jp
代々木上原、富士見ヶ丘、成増、和光市辺りを見ていたけれど、予算オーバーだったり、自分の住んでいる様子のイメージがつかなかったりで、イマイチしっくりきていなかった。

ふと、上京してすぐ泊めてもらった友達の家が尾山台駅のある東急大井町線沿いにあり、尾山台辺りを通過するときに、窓から見える風景が静かそうな住宅街だなと感じたことを思い出し、尾山台に降り立った。

はじめて尾山台に来たときの印象は、とびきり自然豊かではないものの、花をあしらっている家や緑道が多いからか、緑が多い感じがするということ。きれいに手入れされているお庭からはどことなく余裕が感じられた。そして、空が広い。住んでいる家の周りだけかもしれないが、高い建物がなくて、空を遮らないのだ。

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ファミリー向けの物件ばかりかと思っていたけれど、大学が近くにあるからか、意外と家賃が手ごろの単身向け物件もある。探して見たところ、窓から見える緑の多い景色がすてきな物件を見つけた。2口コンロや独立洗面化粧台といった設備面の希望もおおよそ満たしており、最初に決めていた予算の家賃8万円にも収まっていたので、即決だった。

乗り換え1回で渋谷・横浜へ。品川方面へも行きやすい

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平日は通勤があるので勤務先へのアクセスは見逃せない。尾山台駅は東急大井町線が通っている。1路線しか通っていないので不便では? と思われがちだけれどそんなことはない。

東急大井町線で自由が丘駅まで2駅で約5分。自由が丘まで来てしまえば、東急東横線で勤務先のある渋谷まで約10分。

渋谷とは逆方向にはなるけれど、横浜にだって急行で約20分で行ける。また、東急大井町線の名前のとおり、大井町・品川方面へのアクセスもいい。東京に出張などで来た友人と会うときに、しばしば品川に行くので助かっている。

上京直後、シェアハウスに住んでいたときは通勤に片道1時間半近くかかっていた。始発駅で座れるので大丈夫だろうという算段だったものの、慣れていない環境であることも手伝って、週5日も繰り返すとへとへとになってしまった。

当時、海の近くに住んでみたいと思って選んだ物件だったけれど、平日、忙しかったのか疲れていたのかあまり海を見た記憶はない。余裕がないと好きなものでも積極的に見なくなるんだな。

そういうこともあったので、通勤は疲れすぎないように、なんとか片道1時間に収まる場所にしたかった。

今は会社まで Door to Door でだいたい40分。私の場合、家が自由が丘駅から出ている東急バスの沿線近くにあるので、通勤時はバスか徒歩で自由が丘駅まで行っている。終電で帰って25時回って自由が丘駅についてもバスがあるので都会はすごい。(深夜バスで料金は2倍になるけれど)

駅前の「ハッピーロード尾山台」や好きなお店

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尾山台駅前には「ハッピーロード尾山台」という商店街がある。商店街にもいろんな雰囲気があるけれど、ハッピーロード尾山台の「活気はありつつ、どこか落ち着いている」雰囲気が好きだ。古くからのお店、新しいお店、チェーンのお店、個人店……といろんなお店があって、なんとなくバランスの良い感じが街の雰囲気と似ている。


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ハッピーロード尾山台を抜けてすぐには、有名なケーキ屋さんのオーボンビュータンがある。

いつ行ってもお客さんでにぎわっていて、夕方ごろに行くとケーキの種類も少なくなっている。早めの時間に行くといいのかも。

個人的にはアイスケーキが好きで、バニラアイスとイチゴのソルベをふわふわのメレンゲで包んだケーキがおいしかった。「ひと仕事終えた!」とか「今週頑張った!」なんて言って、休日の昼下がりにぷらっと来る。

もうひとつ、尾山台近辺で好きなお店。尾山台ではなく九品仏というエリアになるけれど、雑貨店兼カフェの D&DEPARTMENT TOKYO 。お料理もおいしく、また、席と席の距離が広く、天井も広いからか、全部の席が埋まっていてものんびりした気持ちで過ごせるお店。

平日は渋谷で人が密集しているところを避けながら歩くこともしばしばあるので、休日くらいは人が多くないところでゆっくり過ごしたい。

好きだなって思えるお店が近くにあると、暮らしの満足度が上がる気がする。

駅前にはスーパーのオオゼキがあるので、自炊派の人にも優しい。日曜の夜にオオゼキで食材を買って、翌日からのお弁当の具材を仕込むのが私の週末の習慣。ただ、尾山台駅付近は遅くまでやっているお店が少ないので、仕事で遅いことが多く、外食で済ませたい人は注意が必要かもしれない。

商店街にないものは、自由が丘まで行けばだいたいどんなジャンルの物もそろう。休みの日にターミナル駅まで行かなくてもある程度買い物が済ませられるというのは楽で良い。

四季のある暮らし

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尾山台での暮らしが京都のそれと似ていると感じるのは、少し足を延ばすと四季を感じられる場所があるからだろうか。わが家の場合、片道2kmくらいで行ける距離に、多摩川河川敷、等々力渓谷、駒沢公園がある。ランニングが趣味なので、コースが複数あるのはうれしい。

春、多摩川河川敷の土手に咲いている桜が美しい。今年は桜を見つつ、大きなブルーシートを敷いて、ビールを飲んだ。駅からの距離があるからか、人も少なくて穴場で良かった。

夏、蒸し暑い日でも、等々力渓谷の新緑に囲まれるとちょっと涼しくなる気がする。

秋、駒沢公園内外のイチョウ並木の黄金色は目を見張るものがある。

冬、きれいに色づいた葉っぱが落ち、時には雪が積もる様子を見ながら、春を待つ。

地に足をつけて自分のペースで生活すること

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どこに住むかを模索していた4カ月間の間にいろんな街を見た。仕事場への交通の便も含めて、生活するのに便利な場所はもっとあるし、緑が豊かでゆったりできそうな場所も他にもあると思った。

ただ、週5日職場に通って、夜や休日はゆったりと過ごしたいと思ったときに、両方ともバランス良くできそうな街というのは、あまり見つからなかった。この街だったら、地に足をつけながら生活ができそうだと思った。

東京に来てから落ち込むことも何回かあったけれど、昨日までつぼみだった花が少し開いていたり、空がからっとしているのを見るだけで、ちょっと元気をもらったもの。今の楽しみは、紅葉の季節に駒沢公園の銀杏並木を見に行くのと、等々力渓谷に行くこと。秋が深まるのが待ち遠しい。


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著者:attsumi

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コーヒーと自然が好きなデザイナー

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