木の素材感と表面のツヤ感、寝そべったときのヒンヤリとした感覚が気持ちいいフローリング。掃除がしやすいということもあって、最近ではフローリングの住宅がすっかりスタンダードになっています。
一方、フローリングの悩ましい点はキズが目立ちやすいこと。
フローリングは木材でできているので、うっかり物を落としたり、家具を引きずったりすれば当然キズがつきます。また、長い間同じ場所に重い家具を置いていると凹みができてしまうこともあります。せっかくのフローリング、いつでもキレイな状態にしておきたいですよね。
家にある日用品でフローリングの凹み・キズを補修!
写真:PIXTA
フローリングの修理をプロの業者に依頼するのもいいですが、コストはできれば抑えたいもの。そこで、今回はフローリングの凹み・キズを自力で補修する方法をご紹介します。意外なアイテムを使ったユニークな方法ですが、一度試してみる価値アリです!
フローリングにできた“凹み”に
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はじめは、フローリングの凹みに有効なアイテムを見ていきましょう。
アイロンの蒸気を利用
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フローリングの原材料である木は、熱と蒸気によって膨張するという性質をもっています。つまり、アイロンの熱と蒸気によって、凹んだ部分を元に戻そうというわけです。
<順序>
1 スチームアイロンを用意します
2 フローリングの凹み部分に当て布をかけます
3 スチームを当てます
4 アイロンを5〜10秒間近づける、遠ざけるを2〜3回繰り返します
スチームアイロンがない場合は、凹んだ部分に水を含ませたタオルを置き、その上からアイロンを当てると同じような効果が期待できます。凹み部分に直接アイロンをかけてしまうと床が焦げてしまう可能性があるので、必ず布を当てましょう。
画鋲を使って、水を吸い込ませる
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丸太をそのまま切り出したむく材や、小さな板材をくっつけてつくられた集成材に有効な方法です。大工の現場でも取り入れられている手法だそうです。
木が育つには水が必要です。そのため、木は水分を吸収して膨張するという性質をもっています。フローリングの凹みにも、この性質が応用できます。
画鋲で穴を開けることで、効率的に水を吸い込ませることができるのです。
<順序>
1 凹み部分の中心に1カ所、まわりの4カ所に画鋲で約2mmの穴を開けます
2 凹みいっぱいに水をたらします
3 30分ほど放置します
フローリングにできた“キズ”に
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続いて、浅いひっかきキズをカモフラージュできるアイテムと方法をご紹介していきます。
使用済み紅茶のティーバッグを利用
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紅茶の成分であるタンニンが木の色となじみ、キズを隠してくれます。さらに、紅茶に含まれるポリフェノールが微生物の繁殖を防ぎ、床をキレイな状態にするという、うれしい効果も。
使い方はいたって簡単。傷ついたフローリング部分に、飲み終わったティーバッグをこすりつけるだけです。木の色といっても、フローリングの色によっては浮いてしまう場合もあるので、まずは目立たない場所で試してみてくださいね。
透明マニキュアを塗る
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白っぽい線がはいった程度であれば、透明マニキュアを塗るだけでも十分な応急処置に。また、紅茶で床の色となじませた後マニキュアでコーティングすれば、キズ部分を保護しキレイな状態を保ってくれます。
まとめ
これらの方法は、あくまでもキズや凹みを目立たなくするもので、根本から直してくれるわけではありません。あまりに深いキズがあったり、特殊な色や材料を使用しているフローリングの場合は、専用の補修キットを使ったり、業者への依頼をオススメします。
それでも、応急処置としては大変有効な方法です。家にあるもので実践できるので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?