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家づくりでのこだわりや資金計画でどんなことを考えたか、年収700万円台以上で注文住宅を建てた人たちのリアルな声を公開。先輩たちの体験から学べるポイントをお金のプロに教えてもらった
※各事例の費用、借入額、返済額は取材・調査対象者の回答に基づいたもの
Aさんファミリー(夫33歳 妻32歳 子2歳 夫の母67歳)
・土地 0万円
・建築費 3450万円
・自己資金 150万円(贈与なし)
・頭金 0万円
・諸費用 150万円
・住宅ローン借入額 3600万円
・返済額 月10万円×35年
※ボーナス時加算額:なし/変動型/金利0.795%
築16年の実家を建て替えました。まだきれいでしたが、10年後には自分も40代半ばとなるため、住宅ローンを借りるなら早いほうがいいと考えました。借り入れ先は中間金の融資をしてくれて、かつ金利の低いところで。新居では太陽光発電で月に1万3000円相当売電でき、電気代は月5000円以内で済んでいます。
注文住宅はローンの実行が複数回になることが多いので、手順など銀行と相談を。建てた後のランニングコストもしっかり抑えられていて◎。

Aさんファミリー(夫43歳 妻41歳 子10歳 子8歳 子4歳)
・土地 0万円
・建築費 2620万円
・自己資金 550万円(うち贈与額:300万円)
・頭金 420万円
・諸費用 130万円
・住宅ローン借入額 2200万円
・返済額 月10万円×20年
※ボーナス時加算額:14万円/固定期間選択型/金利1.5%
子どもが3人になり、リビングなども狭く感じるようになったので建て替えることにしました。返済期間は退職するまでに完済できる20年返済に。夢だったログハウスが実現でき、前の家で使っていた愛着のある薪ストーブもそのまま設置できて大満足です。
20年の短期返済で、定年前完済にしている点は見習いたい。

Cさんファミリー(夫30歳 妻30歳 子0歳)
・土地 2000万円
・建築費 2250万円
・自己資金 1150万円(贈与なし)
・頭金 850万円
・諸費用 300万円
・住宅ローン借入額 3400万円
・返済額 月11万円×35年
※ボーナス時加算額:なし/固定期間選択型/金利1.75%
和室に見せ壁をつくるなど、人目につくところにお金をかけ、見えないところはコストを抑えるなどメリハリをつけました。住宅ローンはフラット35Sで、11年目からは金利が2.2%になるので、毎年50万円程繰り上げ返済し、早めに残高を減らす予定。
金利が低いうちに繰り上げ返済しておけば、10年後に金利が上がっても、返済額アップを最小限にできます。
Hさんファミリー(夫 34歳 妻34歳 子7歳 子1歳)
・土地 650万円
・建築費 4000万円
・自己資金 900万円(贈与なし)
・頭金 550万円
・諸費用 350万円
・住宅ローン借入額 4100万円(夫/2700万円 妻/1400万円)
・返済額
夫:月7.8万円×35年
妻:月4万円×35年
※ボーナス時加算額:なし/変動型/金利0.975%
新居の自慢は広くて居心地のいいリビング。間仕切りをつくらず、子どもが自由に走り回れる広さを確保しました。住宅ローンはローン控除も2人分受けたいので夫婦で分けて借りています。妻は第1子の時短勤務中で、第2子の希望もあったため、収入が少ない時期でも無理なく返済できる額にしました。
世帯収入が高い時期は返済額も高めに計画しがちですが、Hさんのように収入が低い時期に計画すれば無理をせず、余裕のある借り方ができますね。
教えてくれたのは
和泉昭子さん
生活経済ジャーナリスト、ファイナンシャルプランナー。住宅取得や住宅ローンが専門分野のひとつ。メディアや講演、個人相談などで活躍中
【調査概要】
4年以内に注文住宅を建てた20代~50代の男女へのアンケート調査(有効回答数206人 2016年3月7日~3月9日実施)。
マクロミル調べ。家族の年齢は取材・アンケート実施時点
2016年5月17日 SUUMO注文住宅フリーペーパーより転載