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家づくりでのこだわりや資金計画でどんなことを考えたか、年収600万円台で注文住宅を建てた人たちのリアルな声を公開。先輩たちの体験から学べるポイントをお金のプロに教えてもらった
※各事例の費用、借入額、返済額は取材・調査対象者の回答に基づいたもの
Hさんファミリー(夫39歳 妻35歳 子5歳 子1歳)
・建築費 3550万円
・自己資金 1700万円(うち贈与額:350万円)
・頭金 1550万円
・諸費用 150万円
・住宅ローン借入額 2000万円
・返済額 月7万円×20年
※ボーナス時加算額:20万円/全期間固定型/金利1.1%
洗濯や室内干しができる家事室をつくったおかげで、毎日の家事が楽しく感じます。住宅ローンは当時とても金利が低かったので、安心のために全期間固定型を選びました。返済期間を短くしたかったので、その分、ボーナス時の返済を多めにしました。
年収に占めるボーナスの割合にもよりますが、ボーナス時加算額は毎月返済額の2倍までが安心でしょう。
Tさんファミリー(夫44歳 妻43歳 子13歳 子11歳)
・土地 2150万円
・建築費 2210万円
・自己資金 900万円(うち贈与額:500万円)
・頭金 860万円
・諸費用 40万円
・住宅ローン借入額 3500万円
・返済額 月9.5万円×35年
※ボーナス時加算額:なし/変動型/金利0.75%
公園を借景にできるキッチンがお気に入り。前居を売却し、そのお金は手元に残したまま、新居のために住宅ローンを3500万円借り入れました。最終的には20年程度で完済するつもりですが、2016年の今は金利が低いので住宅ローン控除のある10年間はゆっくり返済していくつもりです。
子どもが中学生など数年のうちに教育費の負担が増える見込みの家庭は、大学卒業など教育費のメドがついてから繰り上げ返済するのがいいですね。
Iさんファミリー(夫47歳 妻47歳 子11歳 子6歳)
・土地 3000万円
・建築費 1810万円
・自己資金 260万円(うち贈与額:60万円)
・頭金 210万円
・諸費用 50万円
・住宅ローン借入額 4600万円
・返済額
夫:月9万円×34年
妻:月5万円×34年
※ボーナス時加算額:なし/変動型/金利0.775%
子どもに個室をと考え、決断。床暖房を取り入れ快適です。夫婦共働きなので、妻と二人でローンを分けて借りました。返済期間は2人とも年齢から借りられる最長期間に。少しでも低い金利にして毎月返済額を抑えたかったので変動型を選びました。
変動型は低金利ですが、上昇リスクがあることを忘れずに。常に金利の動きをウォッチしておきましょう。

Sさんファミリー(夫37歳 妻36歳 子6歳 子2歳)
・土地 2100万円
・建築費 1850万円
・自己資金 1000万円(うち贈与額:500万円)
・頭金 950万円
・諸費用 50万円
・住宅ローン借入額 3000万円
・返済額 月6万円×35年
※ボーナス時加算額:14万円/変動型/金利0.725%
第2子が誕生でアパートが手狭に。実家に相談したら、夫婦両方の実家から資金を援助してもらえることになり、借入額が抑えられたので毎月返済額は家賃並みの6万円台に。両家の中間地点なので、子育てのサポートも受けられ助かっています。
自己資金を多めに用意し、借入額を抑えていると、後に教育費が増えても対処しやすいでしょう。
教えてくれたのは
和泉昭子さん
生活経済ジャーナリスト、ファイナンシャルプランナー。住宅取得や住宅ローンが専門分野のひとつ。メディアや講演、個人相談などで活躍中
【調査概要】
4年以内に注文住宅を建てた20代~50代の男女へのアンケート調査(有効回答数206人 2016年3月7日~3月9日実施)。
マクロミル調べ。家族の年齢は取材・アンケート実施時点
2016年5月17日 SUUMO注文住宅フリーペーパーより転載