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家づくりでのこだわりや資金計画でどんなことを考えたか、年収500万円台で注文住宅を建てた人たちのリアルな声を公開。先輩たちの体験から学べるポイントをお金のプロに教えてもらった
※各事例の費用、借入額、返済額は取材・調査対象者の回答に基づいたもの
Nさんファミリー(夫34歳 妻28歳 子4歳 子2歳)
・建築費 2850万円
・自己資金 450万円(うち贈与額:200万円)
・頭金 350万円
・諸費用 100万円
・住宅ローン借入額 2500万円
・返済額 月6.8万円×35年
※ボーナス時加算額:なし/変動型/金利0.775%
30歳ごろから注文住宅を建てようと、建築会社を探しながらボーナスをコツコツ貯蓄していました。自己資金は最低でも100万円、予備資金として100万円貯めるのを目標にしていました。インテリアもすべて建築費に含まれていたので、トータルの費用が把握しやすく、お金のやりくりがラクでした。
計画的に手元資金を残しておくのは正解。目安としては生活費の3カ月分以上、毎月20万円なら60万円の予備資金は残しておきたいところです。

Mさんカップル(夫44歳 妻45歳)
・土地 1300万円
・建築費 1510万円
・自己資金 600万円(うち贈与額:500万円)
・頭金 500万円
・諸費用 100万円
・住宅ローン借入額 2310万円
・返済額 月7.2万円×30年
※ボーナス時加算額:なし/変動型/金利0.725%
賃貸や建売住宅では希望の広さやペット可の物件が見つからなかったため、思い切って自分たち仕様の家を建てることにしました。住宅ローンを借りるのは初めてで不安だったので、銀行に勤める友人に相談。両親の援助のおかげで借入額を抑えられました。
40歳を過ぎてからのローンスタートは、定年時のローン残高がいくらになるか把握しておきましょう。
Aさんファミリー(夫30歳 妻30歳 子1歳)
・土地 600万円
・建築費 2250万円
・自己資金 600万円(うち贈与額:500万円)
・頭金 400万円
・諸費用 200万円
・住宅ローン借入額 2450万円
・返済額 月8.2万円×35年
※ボーナス時加算額:なし/固定期間選択型(10年)/金利2.1%
将来、子どもが成長してからも、家族が顔を合わせる機会をたくさんつくれるように、2階の個室に通じる階段はリビングの中に設けるプランにしました。土地の購入に仲介手数料がかかることを失念していたため、20万円の出費は予定外で痛かったです。
10年固定の現在の金利は1%前後。Aさんのように途中で金利が大幅に下がった場合は借り換えも検討を。
Eさんファミリー(夫34歳 妻34歳 子3歳 子0歳)
・土地 1900万円
・建築費 2100万円
・自己資金 460万円(贈与なし)
・頭金 300万円
・諸費用 160万円
・住宅ローン借入額 3700万円
・返済額 月9万円×35年
※ボーナス時加算額:11万円/変動型/金利1.125%
子どもの誕生と、消費税アップに背中を押されたのがきっかけ。むくの床材と漆喰の壁にこだわった家は気持ちがいいし、癒やされます。住宅ローンはファイナンシャルプランナーに相談し、無理なく返せる額を試算してもらってから借入額を決めました。
住宅ローンは将来の家計の変化も考慮が必要。住宅ローンシミュレーションなどで試算してみましょう。
教えてくれたのは
和泉昭子さん
生活経済ジャーナリスト、ファイナンシャルプランナー。住宅取得や住宅ローンが専門分野のひとつ。メディアや講演、個人相談などで活躍中
【調査概要】
4年以内に注文住宅を建てた20代~50代の男女へのアンケート調査(有効回答数206人 2016年3月7日~3月9日実施)。
マクロミル調べ。家族の年齢は取材・アンケート実施時点
2016年5月17日 SUUMO注文住宅フリーペーパーより転載