夫婦の住まいは、一人暮らしの部屋とは広さも間取りも大きく違う。それだけでなく、二人で暮らすとなると、こだわるポイントも変わる? 夫婦へのアンケートから分かった、夫婦の部屋探しの実態を見ていこう。
※調査データのパーセンテージは四捨五入により合計が100%にならないことがあります
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契約するときの決め手になったポイント1位は「バス・トイレ別」。二人暮らしになると、どちらかが入浴中に、もう一方がトイレを使いたい場合など、一人暮らし以上に不便が生じるため、こだわった人が多いようだ。また、シングルの調査と比べて数値が高めなのが「LDKの広さ」「各居室の広さ」。二人で快適に暮らすためには、部屋の広さも重要ポイントのようだ。
夫婦が選んだ間取りで最も多いのは「2LDK」で3割以上。「2DK」「1LDK」と合わせると、7割以上の人が「1LDK・2DK・2LDK」の間取りを選んでいることが分かる。
ちなみに2010年の調査でも、最も多いのは「2LDK」で31.6%と数値もほぼ同じ。次に多いのは「2DK」(17.5%)、「1LDK」(11.5%)と逆転。2DKと1LDKは部屋数は違っても面積は同じくらいのケースが多いが、部屋数の多さより、ゆったりとしたリビングのある間取りが好まれる傾向が出てきたようだ。
便利に感じている仕様・住宅設備を聞いたところ、前述の「契約時の決め手」でもトップになった「バス・トイレ別」が1位に。また「追い炊き機能」「独立洗面台」など、二人暮らしだからこそ重宝する設備が上位にランクインしているのが特徴的だ。
これらは、一人暮らしか、二人(以上)暮らしかの違いが大きく出てくるポイント。一人が入浴中にもう一人がトイレや洗面台を使いたい場合、一人が入浴してからもう一人が入浴するまでに時間がかかる場合など、一人暮らしでは起こらない問題が関係してくるからだ。
一人暮らしが長かった人も、”二人になると変わる”ポイントに目を向け、部屋を選ぶことが大切だといえる。
普段から使っているキッチン家電は「炊飯器」が9割以上。それ以下は、食品を加熱するためのアイテムが豊富にランクインしている。
一人暮らしのときは外食・中食が多かったけれど、結婚したら家で料理をして食べることが増えた、という人は多い。使うキッチン家電が増えるため、キッチン周辺には、一人暮らしのとき以上に広いスペースが必要になるといえそう。部屋探しをするときは、使いたいキッチン家電をリストアップし、すべてが置けるかどうかをチェックすることが大切だ。
夫婦の部屋探しは、シングルの部屋探しに比べ、広さや周辺環境へのこだわりがより強いことが分かった。二人暮らしになると、生活がどのように変わるのかをしっかりとイメージし、大満足の部屋を選ぼう。