夫婦の住まいと生活 じっくりレポート 2021

公開日 2021年07月08日
夫婦の住まいと生活 じっくりレポート 2021

夫婦で暮らす部屋探しは、求められる広さも間取りも一人暮らしの場合と大きく違う。そのうえ、「二人で」暮らすとなると、こだわるポイントが変わってくることも。そこで、20代・30代の男女の既婚者へのアンケート調査からわかった、夫婦の部屋探しと生活の実態を見ていこう。
※調査データのパーセンテージは四捨五入により合計が100%にならないことがあります

夫婦の部屋探し、何を重視した?

物件を探す夫婦のイラスト

部屋探しで重視した条件は家賃、交通アクセス、間取り

夫婦の「家を探すときに重視する項目」データ
(Q.1)部屋探しで重視した条件

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夫婦の部屋探しで最も重視したのは「家賃」。ほかにも「通勤・通学時間」「最寄駅からの徒歩分数」「路線・駅やエリア」といった、交通アクセスの利便性に関する項目が上位を占めている。

そんななか、「間取り」が3位にランクイン。シングル男女の調査では「間取り」が48.5%のところ、夫婦では56.3%。また「日当たり」も、一人暮らしでは32.0%のところ、夫婦では43.9%と大きくアップ。夫婦で暮らすとなると、一人暮らしよりも家での快適性を重視するようになるといえそうだ。

契約の決め手となったのは「バス・トイレ別」がトップ

夫婦の「契約の決め手となった設備・仕様」データ
(Q.2)契約の決め手となった設備・仕様

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部屋を契約するときの決め手となった設備・仕様は、1位が「バス・トイレ別」だが、シングルの調査と比べると、シングル57.8%、夫婦48.1%と数値が少ない。こだわりが少ないというより、二人暮らし以上に適した部屋となると、そもそもバス・トイレ別になっているケースが多いといえそうだ。

シングルの調査と比べて数値が高めなのが「日当たりの良さ」(シングル23.8%/夫婦33.3%)、「各居室の広さ(L・D・K以外)」(シングル14.6%/夫婦28.6%)、「L・D・Kの広さ」(シングル14.6%/夫婦37.1%)など。二人で快適に暮らすためには、快適さ・部屋の広さが重要ポイントのようだ。

立地・周辺環境でこだわったのは「駅」「スーパー」の近さ

夫婦の「今住んでいる家の立地・周辺環境で重視したもの」データ
(Q.3)今住んでいる家の立地・周辺環境で重視したもの

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部屋探しで立地・周辺環境をチェックするとき、こだわったのは「駅の近さ」が半数以上でトップ。シングルの調査と比べると、駅の近さは10ポイント以上、スーパーの近さは7ポイント以上、夫婦のほうが数値が高くなっているのが特徴だ。

夫婦が選んだのはどんな部屋?

自分の部屋を決めている夫婦のイラスト

間取りは3割以上が「2LDK」をセレクト

夫婦の「間取り」データ
(Q.4)間取り

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夫婦が実際に選んだ間取りは「2LDK」が最も多く、3割以上。「2DK」より「1LDK」が多く、リビングの広さにこだわった人が多いようだ。

ちなみに2010年の調査でも最も多いのは「2LDK」。次に多かったのは「2DK」(17.5%)、その次が「1LDK」(11.5%)だったが、これが2017年の前回調査から逆転。2DKと1LDKは部屋数は違っても面積は同じくらいのケースが多いが、部屋数の多さより、ゆったりとしたリビングのある間取りが好まれる傾向が出てきたことがうかがえる。

毎月の家賃は「8万円台」がボリュームゾーン

夫婦の「家賃」データ
(Q.5)家賃

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家賃は「8万円台」が最も多いが、これを中心に、全体的にばらつきが大きくなっている。家賃が適正かどうかは、共働きかそうでないか、家族がすぐに増える予定があるかどうか、すぐにマイホーム購入の計画があるかなど、個別の事情によっても大きく変わるといえそうだ。

夫婦にはどんな仕様・住宅設備・キッチン家電が重宝されている?

家電を使って便利に生活する夫婦のイラスト

「バス・トイレ別」など二人でかち合わない仕様・住宅設備が重宝

夫婦の「現在の家で使っている便利な住宅設備」データ
(Q.6)現在の家で使っている便利な住宅設備

現在使っていて便利に感じている仕様・住宅設備を聞いたところ、前述の「契約時の決め手」でも1位だった「バス・トイレ別」がトップ。僅差で「エアコン」も多かった。また3位・5位にランクインしている「追い焚き機能」「独立洗面台」などが上位にランクインしている。

これらの設備・仕様は、一人暮らしではなくてもそれほど困らないが、二人(以上)暮らしになるとありがたみが増すもの。一人が入浴中にもう一人がトイレや洗面台を使いたい場合や、一人が入浴してからもう一人が入浴するまでに時間がかかる場合などがあるからだ。

このように”二人になると変わる”生活スタイルに目を向け、部屋を選ぶことが大切といえそうだ。

自炊の機会が増えて「ホットプレート」が大躍進

夫婦の「家で普段から使っているキッチン家電」データ
(Q.7)家で普段から使っているキッチン家電

普段から使っているキッチン家電は「炊飯器」が8割以上とトップ。ただし、2010年・2017年の調査ではいずれも9割を超えるマスト家電だったところ、最近は圧力鍋や土鍋、鋳物の鍋など、炊飯器以外でご飯を炊くケースも増えていることから、所有しない人も増えていることがうかがえる。

もうひとつ、ホットプレートが前回調査では圏外だったところ、6位に大躍進。一人暮らしのときは外食・中食が多かったが、結婚したこと、さらにコロナ禍で外出自粛も加わり、自炊をして家で食べる機会が増えたことを裏付けるデータといえそうだ。

使うキッチン家電が増えると、キッチン周辺には、一人暮らしのとき以上に広いスペースが必要になる。部屋探しをするときは、使いたいキッチン家電をリストアップし、置き場所を確保できるかどうかもチェックすることが大切だ。

夫婦の部屋探しは、シングルの部屋探しに比べ、便利な周辺環境や部屋の広さなどへのこだわりがさらに強くなることが分かった。二人暮らしになることで、生活がどのように変化するのかをよくイメージし、後悔しない部屋を選ぼう。

まとめ

部屋探しで重視した条件は家賃、交通アクセス、間取り、駅やスーパーの近さ

選んだ部屋は2LDK・家賃8万円台がボリュームゾーン

「バス・トイレ別」など二人でかち合わない仕様・設備を重宝する傾向

→前回の調査を紹介した記事はこちら
夫婦生活の実態大調査! 2017

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