樹脂サッシのリフォーム費用相場は? メーカー別樹脂サッシや施工実例を紹介!

地球温暖化に対する意識の高まりから「樹脂サッシ」が少しずつ普及してきています。それだけ断熱性が高いといわれている樹脂サッシですが、従来のアルミサッシとどこが違うのでしょう? どんな特徴があるのでしょうか? 樹脂サッシの優れたメリットや、注意すべきデメリット、さらにリフォームする場合の費用相場、オススメのメーカー品について、施工実例も交えて解説していきます。

樹脂サッシ

樹脂サッシ「樹脂窓 EW」(写真提供/LIXIL)

記事の目次

樹脂サッシとは?

そもそもサッシとは、ガラス窓に使う窓枠(フレーム)部分を指します。「サッシュ」と呼ばれることもあります。このサッシに樹脂が用いられているものが樹脂サッシ、アルミが用いられているものがアルミサッシです。

昔はサッシといえばアルミサッシでしたが、最近では樹脂サッシの人気が高まってきています。

樹脂サッシとはフレームに樹脂が用いられたサッシ

樹脂サッシとはフレームに樹脂が用いられたサッシを指します。樹脂の特徴の一つに、アルミなどの金属に比べて樹脂は熱の伝導率が低い点があります。具体的にはアルミと比べて約1000倍も熱が伝わりにくい素材です。金属製の鍋やヤカンでも、取っ手部分に樹脂が用いられているのはこのためです。

この断熱性能の高さを活かして、断熱性能の高い窓の窓枠(フレーム)に樹脂が採用されているのです。こうした窓はよく「樹脂サッシ」や「樹脂窓」「断熱窓」などと呼ばれています。

断熱窓

断熱性能の高い窓には断熱性の高いサッシ(窓枠)とLow-E複層ガラスなど高断熱のガラスが組み合わされる

樹脂サッシとアルミサッシの違いは?

樹脂サッシの窓とアルミサッシの窓との大きな違いは断熱性にあります。先述の通り、アルミに比べて樹脂サッシは断熱性が高いため、たいてい断熱性能の高いガラス部分と組み合わされています。

樹脂サッシがよく使われる高断熱の窓は、ガラス部分に熱の伝導率が低いLow-E複層ガラスという特殊なガラスが用いられます。フレーム(サッシ)とガラスのどちらからも外気の熱を室内へ伝えないようにするわけです。

もともと戦後の住宅需要と急速な住宅の西洋化に伴い、安くて簡単に加工できるアルミを用いたアルミサッシの窓が一気に普及しました。そのため日本で窓といえばアルミサッシの窓だったのです。

1990年代まで日本ではアルミサッシが80%以上を占め、樹脂サッシは10%にも満たないシェアでした。その後樹脂サッシはシェアを伸ばし、2020年には20%以上になります。一方アルミサッシ10%以下です。

では現在何が主流なのかといえば、「アルミ・樹脂複合サッシ」です。そのシェアは60%以上を占めるようになっています。

詳しくは下記で説明しますが、アルミサッシよりもアルミ・樹脂複合サッシのほうが断熱性能は高いのです。それだけ高断熱窓に人々の関心が高まってきた結果でしょうが、アルミ・樹脂複合サッシよりもさらに断熱性能の高いのが樹脂サッシの窓です。ただし先述のようにまだ20%を超えた程度。まだまだ普及しているとは言い難い状況です。

樹脂サッシの価格

図の右へ行くほど断熱性能は高くなるが、同時に価格も高くなる

地球温暖化で注目されている樹脂サッシ

アルミ・樹脂複合サッシとは、アルミと樹脂のいいとこ取りをしたサッシのこと。樹脂よりアルミのほうが耐候性や耐久性が高いことや、メーカーとしてもすべてを樹脂にするよりも、安価なアルミを採り入れることで普及しやすい価格に抑えやすかったこともあり、内側に樹脂を用いたアルミ・樹脂複合サッシが生まれました。

しかし断熱性能でいえば、やはりすべて樹脂のほうが高くなります。それに、後述しますが、樹脂サッシに使われる樹脂の耐候性や耐久性は意外と高いのです。

価格はまだ安いとは言えませんが、日本も地球温暖化対策に本腰を入れ、政府は「2050年までに脱炭素社会の実現」を宣言しました。これにより省エネ基準が2030年までに高められようとしています。住宅・建築物において高い省エネ基準をクリアするには、樹脂サッシを使った高断熱窓が必要となってきます。

この先、樹脂サッシを使った高断熱窓の需要が高まれば、メーカーとしては他の窓を作る意味はなくなりますから、必然的に大量生産が行われ、それに伴い価格も下がるといわれています。何しろ現時点ではまだ20%のシェア。大量生産する伸びしろがあるのです。

樹脂サッシのメリット

樹脂サッシには、樹脂という素材の性質や、樹脂だから作りやすい複雑な構造によって、以下のようなメリットがあります。

断熱性が高い

樹脂サッシの窓の一番の特徴といえば、やはり断熱性能の高さです。

住宅の断熱で重要なのが窓やドアなど開口部の断熱性能を高めることです。冬の暖房時に、室内から逃げ出す熱の約5割が、逆に夏の冷房時には室外から侵入する熱の約7割が窓などの開口部から逃げ出します。

家の中で熱の出入りが一番大きいのは「窓」

熱の出入り口は窓

複層ガラス・アルミフレームの窓の家の場合、夏は74%の熱が入り込み、冬は50%の熱が逃げる(資料提供/YKK APによる算出例:「平成25年省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法及び解説Ⅱ住宅」標準住戸のプランにおける例で、AE-Sim/Heatによる計算結果より。窓の種類:アルミ(複層ガラス)

つまり窓を樹脂サッシ(を用いた高断熱窓)に変えるだけで冷暖房の効きがよくなるため省エネになり、光熱費も節約できます。

結露が生じにくい

暖かい空気ほど水蒸気をたくさん含むことができます。結露とは、この温かくて水蒸気をたくさん含んだ空気が冷やされ、余分な水蒸気が水に変わる現象です。冷えたビールをガラス製のグラスに注ぐと、表面が水滴につくのは、ビールで冷えたグラスより室温のほうが高いためです。

特に冬は室外が寒く、室内が暖房機器によって温められるため、温度差が生じて結露が発生しやすくなります。この時、熱を伝えやすいアルミサッシは外の冷気を室内に伝えてしまいますから、冷えたグラスのように結露が発生するのです。

同様に窓のガラス部分も、1枚のガラスだけでは外の冷気を伝えやすいため、結露が発生してしまいます。

結露の写真

冬になると、室外の冷気を伝えやすいアルミサッシは室内側に結露を生じやすい(写真/PIXTA)

一方断熱性が高い樹脂サッシは、冬の室外の冷気が室内に伝わりにくいため、結露が発生しにくくなります。同様に樹脂サッシの窓には、たいてい外の冷気が伝わりにくい特殊な2枚ガラスが用いられるため、ガラス部分も結露が発生しにくくなります。

結露はカビやダニの発生源となり、汚れるだけでなく、住む人の健康に被害を及ぼす可能性もあります。ですから樹脂サッシの窓に変えることで、健康的な生活が送りやすくなるともいえます。

デザインが増えている

先述のように、かつて樹脂サッシはシェアが低かったこともあり、種類もデザインも少なかったのですが、注目が増すようになり、最近ではさまざまな種類・デザインの樹脂サッシが登場しています。

一般的な引き違い窓はもちろん、外側へすべるように開くすべり出し窓、上下に開閉する上げ下げ窓などがあります。

また樹脂サッシはカラーも豊富になり、ホワイトやシルバー、グレー、木目など多彩なカラーから選べる樹脂サッシの窓もあります。

APW 330

木目仕様の窓の例(写真提供/YKK AP 「APW 330」)

防音効果も期待できる

先述したように、樹脂サッシは断熱性の高い窓に使われます。高断熱の窓はたいていガラスが複層(2枚)または3枚用いられていて、それぞれのガラスの間は空気や真空、アルゴンガスといった特殊な気体が用いられています。

室内と室外の間にそれらが挟まると、それだけで音が伝わりにくくなります。そのため樹脂サッシを使う高断熱窓は防音効果が高いのです。

さらに後述する内窓(既存の窓の室内側にもう一つ備える窓。二重窓)を付けると、既存の窓と新しい内窓(二重窓)の間にも空気層が作られるため、遮音性が高くなります。

樹脂サッシのデメリット

断熱性能をはじめメリットの多い樹脂サッシですが、やはりある程度のデメリットはあります。ただし最新の樹脂サッシはこうしたデメリットも解消しつつあります。

耐久性はアルミサッシが上?

樹脂はアルミに比べて紫外線に弱いといわれます。まだボロボロになったポリバケツを頭に浮かべる人もいるでしょう。

しかし樹脂といってもその種類はさまざま。現在の樹脂窓に使われている樹脂は、窓と同じく耐久性が求められる自動車の部品や排水管・下水管に使われている樹脂が用いられています。そのため耐久性・耐候性が高いのです。

築20年以上や30年以上の建物に備えられた樹脂窓に、何の問題もないという実例もあります。また10年以上にわたる実験結果を公表し、品質も色落ちも問題ないことを証明しているメーカーもあります。

ですから耐久性について過度にデメリットだと捉える必要はないでしょう。

価格が高い

確かに現在はアルミサッシの窓に対して、アルミ・樹脂複合サッシなら約1.5倍高く、樹脂サッシなら約2倍高くなります。

ただし先述の通り、まだ樹脂サッシのシェアは約20%のためです。今後省エネ基準が変わると樹脂サッシの採用が必須といえますから、大量生産されることでしょう。そうなれば価格が下がることが予想されます。

また樹脂サッシの窓は光熱費の削減や、結露を抑制することで健康で快適な生活にもつながります。初期投資は確かにアルミサッシの窓よりも高いですが、その後の光熱費や医療費を考えれば高くないと感じる人も多いのではないでしょうか。

樹脂サッシは内窓(二重窓)でも断熱性が高くなる

家の断熱性を高めるには、窓を樹脂サッシに変える方法の他に、既存の窓を活かしたまま、その内側に樹脂サッシの窓を内窓(二重窓)として備える方法があります。

内窓に備えた樹脂サッシの窓自体の断熱性能も高いのですが、既存の窓と内窓の間にできる空気層も室内外の熱の出入りを防ぐことになり、断熱性能が高くなります。また樹脂サッシの窓+空気層+既存窓というこの構造は、防音効果も高めてくれます。

一方で窓が2つになるため、開け閉めや掃除の手間が増えます。

マンションのリフォームに適している

自由に窓でも何でも変えられる一戸建てと異なり、マンションの窓は共用部分のため、区分所有者が勝手にリフォームで取り替えることができません。各戸で窓を自由に変えてしまうと外観が変わってしまい、引いては建物自体の資産価値が下がるからです。

そのため理事会に申請して許可を得ることが必要ですが、既存の窓の内側は専有部分となるので、簡単に内窓を取り付けることはできます。

マンションで既存の窓を樹脂サッシの窓に取り替えるにはハードルがありますが、内窓ならそういった心配をする必要がないので、樹脂サッシの内窓はマンションに適しているといえます。

ただしマンションにより管理規約が異なるので、事前に設置可能かどうか確認するようにしましょう。

「インプラス for Renovation」

「インプラス for Renovation」(写真提供/LIXIL)

工期も短くて済む

内窓(二重窓)を樹脂サッシの窓にするメリットとして、工期が短い点も挙げられます。窓を樹脂サッシの窓に変える場合、窓をはめる枠の取り付けや、場所によっては足場を組んだりするので半日〜1日かかりますが、部屋の内側から取り付けられる内窓は、工事が簡単で、たいてい1時間あれば取り付けることができます。

樹脂サッシの設置・交換リフォームの価格

窓を樹脂サッシに交換するリフォーム方法は、いろいろな方法があり、それによってリフォーム費用は異なります。

またメーカーや施工会社等によって費用は異なりますからら、下記はあくまで目安として考え、必ず見積もりで金額を確認してください。

樹脂サッシに替えるリフォームの費用相場

窓を丸ごと樹脂サッシに替えるリフォーム方法は、サッシごと交換する方法と既存のサッシの上に被せるカバー方法があります。他に新しい窓にアタッチメントを付けて、既存の窓枠を利用する方法もありますが、この方法では既存の窓枠がアルミならアルミのままになってしまうため、樹脂サッシの窓にはならないので今回は除外します。

サッシごと交換する方法

サッシごと交換する方法は、最もオーソドックスな方法です。どんなサッシでも設置できますが、マンションではこの方法はできません。なぜなら通常サッシは、サッシ枠が外壁に食い込むカタチで取り付けられているため、食い込んだ部分の外壁を切り取ってサッシを交換し、切り取った部分を修復しなければならないからです。

サッシごと交換する方法による、樹脂サッシの窓の価格と工事費用を合わせた交換リフォーム費用の目安は下記の通りです。

腰高窓 約24万〜39万円
掃き出し窓 約49万〜60万円
※樹脂サッシでガラス部分がLow-E複層ガラスの場合。高い場所にある場合、足場代が別途必要になります。

サッシごと差し替えした事例

築35年の一戸建てを全面リフォーム。断熱工事とともに窓も複層ガラスの窓に入れ変えたことで、暖房を切っても暖かさが維持される住まいへと生まれ変わりました(写真提供/LIXILリフォームショップ ヒロタ)

既存のサッシの上に被せるカバー工法

既存のサッシの上に被せるカバー工法とは、外壁に食い込んでいるサッシ枠をそのまま残して、その上に新しいサッシを被せる工法です。

枠(サッシ)の上に枠を被せるので、やや窓のサイズが小さくなりますが、工法としては手軽です。またこの工法なら外壁を壊す必要がなく、近所への粉塵や騒音を気にかける心配が少なくてすみます。さらに窓一つ当たり約半日の工事で交換できるというメリットもあります。

既存のサッシの上に被せるカバー方法による、樹脂サッシの窓の価格と工事費用を合わせた交換リフォーム費用の目安は下記の通りです。

腰高窓 約18万円〜28万円
掃き出し窓 約36万円〜43万円
※樹脂サッシでガラス部分がLow-E複層ガラスの場合。高い場所にある場合、足場代が別途必要になります。

マドリモ

左が施工前、右が施工後(写真提供/YKK AP 「マドリモ 断熱窓 戸建用」)

樹脂サッシを内窓(二重窓)に設置する費用相場

既存の窓の内側に、もう一つ樹脂サッシの窓を備える方法です。断熱性能を高めるだけでなく、工事も簡単なため1時間程度で終わりますし、マンションでも簡単に施工できます。

樹脂サッシを内窓(二重窓)に設置する、樹脂サッシの窓の価格と工事費用を合わせた交換リフォーム費用の目安は下記の通りです。

腰高窓 約9万5000円〜11万円
掃き出し窓 約22万5000円〜25万円
※樹脂サッシでガラス部分がLow-E複層ガラスの場合。高い場所にある場合、足場代が別途必要になります。

内窓

築21年の一戸建てをリフォーム。キッチンと和室部分をLDKへと間取りを変更し、リビングダイニング部分にあった従来の窓に内窓を追加。悩みだった冬の寒さが解消されました(写真提供/LIXILリフォームショップ ヒロタ)

樹脂サッシメーカーの主な商品5選

最後に、現在人気のある樹脂サッシの窓を紹介します。

メーカーは主にYKK AP、LIXIL(リクシル)、三協アルミがあり、それぞれで樹脂サッシを使った高断熱の窓が用意されています。

その中から人気の5つの樹脂サッシの窓について見てみましょう。

YKK AP 「APW 330」

APW 330

樹脂サッシとLow-E複層ガラスが組み合わされる「APW 330」。真空トリプルガラスと組み合わせるタイプもある(写真提供/YKK AP)

YKK APの「APW 330」は、樹脂サッシにLow-E複層ガラスが組み合わされた窓です。より断熱性能の高い真空トリプルガラスと組み合わせるタイプもあります。

カラーバリエーションが豊富なことがAPW 330の特徴の一つです。室外側の色はホワイト、ブラック、ステンレスのような色のプラチナステン、濃いブラウン、さらに木目仕様もチークとブラックウォールナットの2種類が用意されています。一方樹脂サッシ室内側の色はホワイトやブラック、木枠のようなブラウン系が3種類の合計5色がありますが、室外側のカラーによって選べる色が絞られます。

YKK AP 「APW 430」

APW 430

樹脂サッシに高性能トリプルガラスを組みあわせた「APW 430」。樹脂サッシ部分も熱を伝えにくい構造になっている(写真提供/YKK AP)

YKK APの「APW 430」は、樹脂サッシに断熱性の高いトリプルガラス(3枚ガラス)が組み合わされた、世界トップクラスの断熱性能を備えた窓です。

ガラスが2枚のLow-E複層ガラスより、3枚のトリプルガラスのほうが断熱性能を高めやすいのですが、それに加えてAPW 430は樹脂サッシ(フレーム)の構造も上記APW330よりたくさんの中空層 (空気の層)が作られた複雑な構造のため、熱が伝わりにくいのです。

カラーバリエーションは木目仕様の設定がないなどAPW 330には及びませんが、それでも樹脂サッシの室外側の色は4色が用意されています。一方、室内側はホワイトが基本で、室外側がブラックの時のみ室内側もブラックを選べます。

LIXIL(リクシル)「レガリス」

LIXIL(リクシル)の「レガリス」は、樹脂サッシと断熱性の高い5層ガラスにより、世界トップクラスの断熱性能を備えている窓です。特殊な薄いガラスのため、5枚のガラスですが、3枚のガラスと同等の軽さです。

また、5枚のガラスを収める樹脂フレーム(サッシ)は、たくさんの中空層 (空気の層)が作られた複雑な構造をしていて、一部断熱材も配置されているため、圧倒的な断熱性能を発揮します。

樹脂サッシのカラーバリエーションは室内側がホワイト1色、室外側が4色用意されています。

レガリス

樹脂サッシに5枚のガラスが組み合わされ、世界トップクラスの断熱性能を誇る「レガリス」(写真提供/LIXIL)

LIXIL(リクシル)「樹脂窓EW」シリーズ

樹脂窓EW

樹脂サッシに複層ガラスかトリプルガラスが組み合わされる「樹脂窓EW」(写真提供/LIXIL)

窓を「外の景色を飾る額縁」として開発されたのが「樹脂窓EW」シリーズです。同シリーズには上記「エルスターX」同様、真ん中が薄いトリプルガラスを組み合わせる「EW[トリプルガラス仕様]」と「EW for Design[トリプルガラス仕様]」、Low-E複層ガラスを組み合わせる「EW[複層ガラス仕様]」の3シリーズがあります。

同シリーズの中でも「EW for Design[トリプルガラス仕様]」は、額縁としての窓の役割が強調された窓で、室内側の樹脂サッシのカラーバリエーションは、チェリーとオークの2色が用意されています。ちなみに室外側は4色あり、他のEW[トリプルガラス仕様]とEW[複層ガラス仕様]の室内側はピュアホワイト1色となります。

なお、同商品は三協アルミにも供給されていて、三協アルミでは「スマージュII/トリプルスマージュII」という商品名で販売されています。

三協アルミ「プラメイクE II(イーツー)」

プラメイクE II(イーツー)

樹脂サッシとLow-E複層ガラスを使った内窓「プラメイクE II(イーツー)」(写真提供/三協アルミ)

三協アルミの「プラメイクE II(イーツー)」は、樹脂サッシを使った内窓(二重窓)です。ガラス部分にもLow-E複層ガラスが使われているため、既存の窓の上に備えても家の断熱性能を高めてくれます。

バリエーションが豊富で、形状や大きさの種類が多いのに加え、和室に合う格子デザインもあります。またガラスを選べるので、リビングには景色の見えるクリアガラスを、日が良く当たる部屋には紫外線をカットするガラスを、浴室には型ガラスを、という具合に設置場所に応じてガラスを変えることができます。

まとめ

■樹脂サッシのメリット・デメリット
メリット ・断熱性が高い
・結露が生じにくい
・デザインが増えている
・防音効果も期待できる
デメリット ・アルミサッシに比べて価格が高い
■樹脂サッシの設置・交換リフォームの価格
樹脂サッシに替える ・腰高窓で約24万円〜39万円
・掃き出し窓で約49万円〜60万円
内窓(二重窓)に設置する ・腰高窓で約9万円〜11万円
・掃き出し窓で約22万5000円〜25万円
※樹脂サッシでガラス部分がLow-E複層ガラスの場合。高い場所にある場合、足場代が別途必要になります。

断熱性能の高い樹脂サッシは寒冷地に適している、と思っていた人も多いでしょうが、断熱性能が高ければ、省エネになり、光熱費を削減することにもつながります。

また最近は全国で猛暑が厳しくなってきています。断熱性能の高い樹脂サッシの窓なら、エアコンの効きがよくなり、室内では快適に過ごせるでしょう。ですから夏でも樹脂サッシの窓は活躍してくれます。

今後「脱炭素化社会の実現」に向けて省エネ基準が高くなれば、樹脂サッシの窓が当たり前になるかもしれません。自宅の資産価値を高めるためにも、いち早く樹脂サッシに替えてはいかがでしょうか。


構成・取材・文/籠島康弘 イラスト/長岡伸行