なんばの隣駅。なんばも天王寺も自転車圏内！便利で穴場な大国町（だいこくちょう）駅

なんば駅から１駅。住みたい街ランキング関西版で、穴場だと思う駅ランキング（交通利便性や生活利便性が高いのに家賃や物件価格が割安なイメージがある駅）として2021年の調査で10位にランクインしたのが、大国町駅。Osaka Metro御堂筋線と四つ橋が同じホームで乗り換えることができるので、本町、肥後橋、梅田、さらには新大阪、天王寺などへのアクセスもとても便利です。

難波や天王寺が近くに広がる便利な街

ビジネス街の本町まで6分、梅田まで11分、新大阪まで18分。大阪南部や関西空港方面へのアクセスへの利便性も高く、住む街として人気の大国町。難波や天王寺が近くに広がる便利な街として注目され、知る人ぞ知るエリアです。マンションや中層建築物が並ぶ街並みは、繁華街の近くながらも、静かな雰囲気。買い物をするなら、なんばの高島屋やなんばパークス、天王寺のあべのハルカスなど、用途に合わせて選べるのもうれしいですね。観光地としても人気のある「通天閣」や「新世界」もスグ近くで、リニュアルで「てんしば」が人気を集める天王寺公園や動物園も自転車圏内。みどりが近くにある豊かな環境も人気の理由です。

大国町駅周辺の街並み（撮影／川谷信太郎）

「新世界」が自転車圏内（撮影／川谷信太郎）

JR関西線・環状線の線路沿いは桜並木がとても美しいです（撮影／川谷信太郎）

鴎町公園の近くには、大阪市立浪速図書館も（撮影／川谷信太郎）

西側エリアは、スーパーや図書館、保育園、公園などがそろう静かな住宅街

大国町駅の西側エリアは、マンションやビルなど中層建築物が並ぶ街並みが続く、ごく普通の静かな住宅街です。難波を中心とするミナミに近いにも関わらず、繁華街のような騒々しさはなく、のんびりとした空気が漂っています。
住宅街の中には、桜が綺麗で有名な鴎町公園があります。遊具や砂場もあり、雰囲気も良く、広さもあるので、小さな子どもたちも遊ばせやすい場所です。こちらは民俗学者・国文学者である折口信夫生誕の地としても知られている公園で、碑には「折口信夫全集」の一部が書かれています。
大国町南公園は、すべり台やブランコ、鉄棒などの遊具が充実していて、子どもたちだけでなく、犬の散歩をする人、ネタ合わせをする若い芸人さんなど、さまざまな人に利用されています。
買い物環境については激安スーパー「玉出」と、深夜0時まで営業する庶民派スーパー「LIFE」が並ぶように建ち、日常の買い物にもとても便利。ファミリーも暮らしやすそうです。

激安スーパー「玉出」と「LIFE」がこんな近くに並んでいます（撮影／川谷信太郎）

マンション群の中にある大国町南公園は遊具と外周部には桜が（撮影／川谷信太郎）

大きく進化し、生まれ変わった東側エリア

大国町駅から東側のエリアは、大阪球場跡の再開発による巨大複合施設「なんばパークス」、大型家電量販店高層オフィスビル・タワーマンション建設など、ここ約20年にのぼる大規模な再開発により、環境が大きく変わりました。これらの再開発の影響は大国町周辺にも及んでおり、駅周辺にも、新築マンションが次々と建設されました。
各線なんば駅直結の複合施設「なんばパークス」や大型店｢ヤマダ電機 LABI1なんば｣徒歩圏内。「なんばパークス」は、200店舗を超えるショップが集い、ショッピングやグルメ、多彩なイベントなどを愉しめます。

ライブハウス「Zeppなんば大阪」と2010年に竣工した33階建てのタワーマンションが並んでいます（撮影／川谷信太郎）

鴎町公園の近くには、大阪市立浪速図書館も（撮影／川谷信太郎）

早朝から夜まで楽しめる市場や銭湯が人気スポット

大国町には、古くから“大阪の台所”として知られ、発祥から約300年を迎えた大阪木津卸売市場があります。市場は2010年にリニューアルが完了、ランチ時には行列のできる人気のスポットになっています。新鮮な生鮮食品が並ぶだけでなく、早朝からオープンする飲食店も人気で、夜はバルや居酒屋で美食を堪能できるとあって地元の方はもちろん、遠方からも訪れる方も多いようです。毎月第2土曜日・最終土曜日の月2回、セリ体験や豪華食材が当たる抽選など、企画が盛りだくさんの朝市が開催されています。たまには早起きをして、新鮮な食材をゲットしに行くのも楽しいことでしょう。帰りは、市場に併設されているスーパー銭湯「太平のゆ」でひと休み。お風呂の種類も豊富で、岩盤浴もあります。夜遅くまで営業しており、何度通っても飽きることなく楽しめそうです。

行列のできる飲食店もある人気のスポット、木津卸売市場（撮影／川谷信太郎）

パワースポットが多いのも、大国町の魅力のひとつ

大国町にはパワースポットも集まっています。大国町という駅名や地名の由来とされている大国主神社は古くから「木津の大国さん」としても親しまれ、同じ敷地に祀られている敷津松之宮の2つの神社から成る珍しい神社です。南北に敷津松之宮、東西に大国主神社が祀られていて、参道がクロスしているのも特徴で、金運があがるお守りとして「種銭」が特に有名です。
難波八阪神社は、賑やかな街の中にありながら、ゆったりとした敷地で神聖な空気が流れる場所。鳥居をくぐるとすぐに発見できるのが、高さ12mもの巨大な獅子の頭をかたどった舞台「獅子殿」です。迫力満点のこの獅子は、目はライト、鼻はスピーカーになっていて、正月や7月に行われる夏祭りの時には口の中で舞が披露されます。獅子の大きな口で金運や勝負運を呼び込むとされ、多くの人が参詣に訪れています。
「今宮戎」駅と「恵美須町」駅の間には、商売繁盛の神様“えべっさん”として信仰を集める今宮戎神社。「商売繁盛で笹もってこい！」の掛け声で有名なお祭り『十日戎』は、毎年1月9日～11日の3日間で100万人以上の参詣者があるといわれています。前述の大国様とともに「東は今宮のえべっさん、西は木津の大国さん」と、商売繁盛の神様として親しまれています。

大国町の名前の由来となった敷津松之宮・大国主神社（撮影／川谷信太郎）

単身者向けの賃貸マンションが多い大国町。カップル向けの物件も増加傾向。

大国町駅周辺の家賃相場情報

大阪市浪速区周辺の家賃相場情報

大国町周辺は、一人暮らし向け賃貸マンションが多いことから、学生や新社会人、転勤者などの単身者の多い地域。交通の利便性が高く何でもそろうので、共働きカップルやファミリー世帯にも人気が上がっています。また、大国町駅のある大阪市浪速区は、近年、タワーマンションも多く建てられ、それらが充実した設備や広さを兼ね備えた分譲タイプの賃貸となって出てきています。３LDKのように広いタイプの相場が高く出ているのはそのためです。

2016年、大阪府が発表した地価調査でも大阪市浪速区は、商業地の地価上昇率で大阪府第1位のプラス14.3%（大阪府平均変化率プラス4.7%）、住宅地の地価上昇率で大阪府第3位のプラス3.7%（大阪府平均変化率プラス0.0%）となっており、浪速区・大国町エリアの人気の高まりがうかがえます。
大国町エリアは、今後も、どんどん街並みが新しく生まれ変わっていくことが期待されています。