交通利便に優れ、大阪市内有数の文教エリアとして知られている天王寺区は、「住みたい街ランキング関西」において順位が年々上昇し、2021年は行政区5位にランクイン。大阪市内では北区、中央区とともにトップテン入りし、快適な都市生活を求める人にとって魅力的なエリアとして評価が高まっています。
大阪市中心部の南東に位置する天王寺区には、JR大阪環状線の内側のほぼ真ん中にある大阪上本町駅と南端の天王寺駅、ふたつのターミナルが共存し、奈良や神戸・新大阪、関西国際空港へと全国各地への利便はもちろん、世界各地へもスムーズにつながる広域フットワークを実現。都心ならではの縦横無尽な交通網を享受できます。
大阪の南の玄関口である天王寺駅は、JR大阪環状線を筆頭にJR阪和線、JR関西本線、近鉄南大阪線、Osaka Metro御堂筋線、谷町線など7路線5駅が集結する一大ターミナルを形成しています。さらに阪堺電気軌道の上町線「天王寺駅前停留場」と、近鉄南大阪線の「大阪阿部野橋駅」とは地下通路・歩道橋で結ばれており、天王寺駅での乗換えが可能です。駅周辺では、近年開発が進み、多くの人が集い愉しむ都心へと見事に進化を遂げています。日本一の高さを誇る「あべのハルカス」や、「天王寺ミオ(MIO)」など多彩な商業施設がひしめき合い、ファッションやグルメ、レジャーなどを満喫することができます。
大阪上本町駅前には近畿日本鉄道の本社があり、1914年の開業以来、駅を中心に百貨店やホテルなどが開発され、近鉄を代表するターミナル駅となりました。近鉄奈良線(難波線)、大阪線が利用可能で、大阪中心部から奈良や京都、伊勢志摩などの沿線に向かう玄関口にあたり、2025年の大阪・関西万博開催予定地のベイエリアと接続する拠点としても注目されています。
大阪上本町駅はOsaka Metro谷町線・千日前線の谷町九丁目駅と地下通路で繋がっているので乗り継ぎもスムーズです。地下通路には成城石井など多彩なお店が並び、谷町線で梅田や天王寺へ乗り換えなしですぐという抜群のアクセスを誇ります。
2010年に近鉄創業百周年シンボル事業として、「上本町YUFURA(ユフラ)」が開業。新歌舞伎座やハーベス上本町店など多彩な施設が誕生し、駅前の暮らしがさらに便利に愉しくなりました。都心のターミナルシティには喧騒のイメージがありますが、他の都心とは異なる格調高く落ち着た暮らしが実現できる「ほどよい都心」として人気があり、タワーマンションも多いエリアです。
今後は駅舎や近鉄百貨店の建て替え構想もあり、「あべのハルカス」に続く将来を見据えた一体開発に期待が高まります。
北は大阪城から南は住吉大社まで繋がる丘陵・上町台地。天王寺区は上町台地のほぼ真ん中に位置し、その歴史は古く、縄文・弥生時代から人々の暮らしの舞台となり、古代から多くの人が行き交う政治経済の要所であったといわれています。今でも200もの社寺や名所旧跡が点在し、いにしえの面影を伝える情緒ある街並みが残っています。
Osaka Metro谷町線四天王寺前夕陽ヶ丘駅周辺には、大阪市内に6ヶ所しかない風致地区のうち3か所「四天王寺」「夕陽丘」「茶臼山」があります。風致地区とは都市の風致を維持するために、都市計画法により美しい景観を守るように定められた地区です。四天王寺風致地区には聖徳太子が建立した日本最古の官寺「四天王寺」が、夕陽丘風致地区には多くの社寺と天王寺七坂が、そし茶臼山風致地区には、大坂夏の陣・冬の陣で真田幸村が本陣を構えた茶臼山の杜が広がっています。都心なのに、一歩奥まれば情緒ある閑静な邸宅街が広がり、長くゆったりと住み続けたくなる落ち着いた雰囲気が感じられます。
多彩な文化施設が集積しているのも天王寺区の魅力です。大阪上本町駅周辺には新歌舞伎座や大阪国際交流センターがあり、天王寺駅北側にはアジア各地から集められた美術品を展示する大阪市立美術館があります。美術館の傍らには慶沢園という元住友家本邸にあった美しい庭園があり、その慶沢園を借景にできる25階建てタワーマンションが2023年完成予定で工事が進められており、新たなランドマークになりそうです。
天王寺区は大阪市内でも有数の文教エリアとして知られています。大阪星光学院、四天王寺中学校・高等学校など中高一貫の私学から各種専門学校まで幅広い学舎が集う教育環境を形成しています。中でも大阪上本町駅周辺には進学塾が数多く揃い、教育に関心の高い方からも注目されています。
また、行政の子育て支援も充実しており、全国の行政区初となる「天王寺区子育てスタート応援券」(2歳まで1人1万円分)の交付を2014年よりスタート。大阪市で初めてとなるスマートフォン向け子育て情報アプリ、「ぎゅっと!」の無料配信も行っています。
さらに、大阪赤十字病院、大阪警察病院といった救急対応や高度医療機器を備えた総合病院がズラリと勢揃いし、もしもの時も安心です。
多彩な公園が点在するゆとりある環境も魅力です。天王寺公園には人気の動物園や、話題のスポット「てんしば」があり、芝生広場や子どもの遊び場「ボーネルンド プレイヴィル天王寺公園」も。一方、毎日のお散歩コースにしたくなる真田山公園や各種スポーツ教室などが行われている市立天王寺スポーツセンター、冬はスケートリンクとして楽しめる真田山プールもあります。
大きな商業施設や繁華街のある一方、落ち着いた住環境や教育環境が得られる天王寺区は子どものいるファミリーに特に人気です。分譲タイプのマンションが賃貸として出ていることも多いため、設備や広さを誇る物件も探しやすいエリアです。そのため、家賃相場は2LDK、3LDKなど家族向けのマンションになるほど大阪市内の中でも特に高い傾向にあります。子どもの成長や入学に合わせて探す人も多いのでオンシーズンになる前から検討を開始し、情報収集始める方がいいでしょう。
ワンルーム | 1K | 1LDK | 2LDK | 3LDK |
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7.4万 | 7万 | 11.2万 | 15.7万 | 22.15万 |
JR西日本が2013年から実施している「大阪環状線改造プロジェクト」では駅のリニュアル、駅構内や高架下の開発・リニューアル、新型車両の導入などさまざまな取組みを進めてきており、天王寺区内の玉造駅・寺田町駅・桃谷駅も美しく生まれ変わりました。とりわけ玉造駅周辺・真田山エリアは、シングル向けのコンパクトマンションからファミリー向けのマンションまで選択肢が豊富で、どの世代も快適に住めるバランスの良さが魅力です。JR大阪環状線とOsaka Metro長堀鶴見緑地線の2線2駅を利用でき、「キタ」大阪・梅田方面はもちろん、「ミナミ」心斎橋方面にもダイレクトにアクセスできます。そして、活気ある玉造日之出通り商店街にはメディアで紹介されるグルメなお店も点在。複数のスーパーも駅周辺に集まり、毎日の暮らしは徒歩圏で完結できます。また、真田山小学校や高津中学校、高津高等学校、大阪明星学園といった教育施設が集う文教エリアという点も将来まで静かな環境が期待でき、教育に関心の高いファミリーには見逃せないポイントです。利便性に優れたアクセス網、恵まれた教育環境とゆたかな自然に包まれた子育て環境、歴史を受け継ぐ風情ある街並み、天王寺区の魅力を満喫できます。
大阪を代表する歴史・文化の街であると同時に、大阪メトロ、JR、近鉄各線が縦横無尽に走る二大ターミナルを中心に都市機能を備えた街というふたつの顔を持つ天王寺区。さらには教育・医療施設が数多く並び、子育て世代からシニアまで誰もが安心して暮らせるバランスのとれた生活環境が魅力。
天王寺と大阪上本町という2大ターミナルを擁する天王寺区ならどのエリアに住んでも、アクセスが良く、毎日の通勤・通学、休日のショッピングやレジャーなどにも便利
古き良き歴史を受け継ぐ上町台地。多彩な教育施設、文化施設が集う大阪市内有数の文教エリア
天王寺駅・大阪上本町駅周辺の進化や大阪環状線改造プロジェクトなどにより、さらに便利で快適に美しく整備され、「ほどよい都心」「住みたい街」としての人気も年々上昇中
【調査対象物件】賃貸マンション/駅徒歩10分以内、築年数10年以内、賃貸アパート/駅徒歩10分以内、築年数の設定なし(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【データ抽出期間】2021/7~2021/9
【家賃の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む月額賃料から中央値を算出
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している