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LDKの他に5つの居室を備える5LDKは人数の多い家族に人気の間取りです。子どもが2人以上いるファミリーや二世帯で暮らしたい人のニーズも満たすことができます。
しかし、マンション市場の中では希少性が高い間取りのため購入や売却の際は注意が必要です。
らくだ不動産の山本直彌さんと村田洋一さんにお話を伺い、新築・中古分譲、賃貸で5LDKのマンションを探すときのコツや、売却を見据えた注意点、資産価値や相場についてまとめました。
5LDKとは、リビングルーム(L)、ダイニング(D)、キッチン(K)と、5つの居室で構成された間取りのことです。
「5LDKのマンションの標準的な広さは100~150m2(約30~40坪)で、マンションとしてはかなり広めの部屋タイプになります。築年数の古いマンションでは5LDKの間取りが採用されているケースもありますが、近年は希少性が高く、高級マンションの最上階やプレミアムフロアなどに採用される傾向にあります」(山本さん)

不動産公正取引協議会の基準では、居室が2つ以上ある間取りではLDKの広さは『10畳以上』と定められています。
「5LDKで暮らす人のライフスタイルを考えるとLDKの広さが10畳では手狭です。最低でも20畳はあったほうがよいでしょう」(山本さん)
「5LDKは4~5人暮らしに適した間取りです。子どもが2人以上いる家族や、二世帯同居家族に人気です。一方、一人暮らしの人や2~3人の家族が5LDKで生活すると、居室を持て余してしまう可能性も考えられます」(山本さん)
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5LDKは部屋の数が多いため、多様な間取りのタイプがあります。ここでは、よく採用されている代表的な3つのタイプを紹介します。
中央に廊下があり、各居室が廊下を挟んで配置されている間取りです。廊下の突き当たりにはLDKがあるのが一般的です。
「5LDKのマンションで最も多く採用されている間取りになります。居室の間に廊下があることや、家族と顔を合わせることなく自室と玄関を行き来できることから、一人ひとりのプライバシーを守ることができる反面、コミュニケーションが希薄になりやすいという特性があります」(山本さん)

玄関を入るとLDKがあり、LDKを介して各居室に入る間取りです。
「廊下が中央にあるタイプとは逆の性質を持った間取りです。LDKを通らないと各居室に入ることができないレイアウトのため、家族とのコミュニケーションが取りやすく、プライバシー性を保ちにくいという特徴があります」(山本さん)
「お子さんが小さなうちはコミュニケーションが取りやすいほうがよいと考える人が多いのですが、成長に伴いプライバシーを優先したくなる可能性もあります。また、二世帯で暮らす場合も世帯ごとのゾーニングがしにくいレイアウトなので注意しましょう」(村田さん)

上下階に空間が分かれたメゾネットタイプも、5LDKのマンションでよく採用される間取りの一つです。
「マンションで暮らしながら2階建ての一戸建て住宅のような生活を送ることができます。上下階でゾーニングできるため、二世帯同居にも適しています。最も人気なのは最上階とその下の階で構成されたメゾネットです」(山本さん)
しかし、メゾネットならではの難点もあります。
「上下階に分かれているため生活動線や家事動線が長くなりがちです。また、1階と地下を組み合わせたメゾネットの場合は地下の湿気対策などが必要になります」(山本さん)
「間取りの可変性が低いのがメゾネットの弱点です。1フロアの5LDKであれば、4LDKや3LDKに間取りを変えやすいのですが、メゾネットはその構造の特性上、間取りが固定されがちです。資産性という観点で考えると注意したほうがよいポイントになります」(村田さん)

「駅の近くの便利な場所に住みながら、一戸建てのように住環境を充実させたいという価値観を持った人に向いています。最上階の部屋であれば、ルーフバルコニーが付いていたり、窓から眺望を楽しめるといったプラスαの価値が付いている可能性が高いです。マンションに住みながら、一戸建てのように開放的かつ快適に暮らせることが期待できます」(山本さん)

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「部屋の数が多いため、ワークスペース(書斎)や趣味部屋などを設けたい人にも向いています。夫婦ともに在宅ワークの場合は、それぞれの仕事空間を設けやすい間取りです。お子さんが巣立った後には子ども部屋を両親の趣味や仕事の部屋として転用することも可能です」(山本さん)

居室の一部を客間や応接間として活用するという選択肢もあります。両親や友人が泊まりにくることが多い場合は、部屋数が多いと便利です。
また、5LDKの物件を備えるマンションの場合は共用のゲストルームが用意されている可能性もあります。

「5LDKのマンションは分譲、賃貸ともに希少性が高く、市場に出ている数が限られています。そのため理想の物件になかなか出合えない可能性もあります。その場合は一戸建ての5LDKも視野に入れて探すと、希望のエリアの中で選択肢が増えるかもしれません」(山本さん)

「部屋の一部を事業用途で使用する場合、管理規約に抵触しないかを管理組合や管理会社に確認しましょう。多くのマンションで住居専用のルールが決められており、勝手に事業用途で使うと、入居後に大きなトラブルになるケースもあります」(山本さん)

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「管理費や維持費は専有面積で決まるため、2LDKや3LDKと比較すると5LDKはランニングコストが高額になる傾向にあります。修繕積立金の価格が上がる際も、値上がりの幅が大きくなりやすいので注意が必要です。また、固定資産税や火災保険や地震保険料なども専有面積に比例して高くなります。ランニングコストが高額になると購入をためらう人もおり、流動性が落ちやすいため、購入前によく検討することをおすすめします」(山本さん)

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「間取りの選択肢が多い5LDKだからこそ、ライフスタイルや価値観に合った住まいを選ぶことが大切です。プライバシー性や生活動線、二世帯で暮らす場合はゾーニングの度合いやバリアフリー性など、優先したい条件を整理してみてください」(山本さん)

希少性があるということは、一般的なニーズがそこまで高くないということでもあります。売却を視野に入れて購入する場合は以下のことに注意しましょう。
「間取りを変更することで売れやすくなる場合もあります。部屋と部屋の間の壁をリフォームで取り除き、4LDKや3LDKといった間取りをつくりやすいのが5LDKのメリットです。ただし、構造上リフォームが難しい場合もあるため注意が必要です。柱や梁、パイプスペースの位置によっては希望通りに間取りを変更できない可能性もあります」(山本さん)

「中古市場において、5LDKのマンションと同時に検討されやすいのは一戸建て住宅になります。一戸建てには管理費・修繕積立金や駐車場代がかからないこと、庭があることなどたくさんの魅力がありますので、マンションならではの魅力を打ち出していくことが重要です。一戸建ては郊外にあるケースが多いため、駅からのアクセスのしやすさなど、交通利便性はマンションの強みになります」(村田さん)
「眺望のよさや、共用設備の充実度も一戸建てにはないプレミアム感になります。ランニングコストはかかるけど、それだけの価値があるということを知ってもらえれば購入に繋がりやすくなります」(山本さん)

「不動産のプロであっても、5LDKのマンションで暮らした経験のある人は多くありません。そのため、5LDKの魅力を最も知っているのは住んだことがある本人です。売却するときに備え、5LDKでの暮らしの魅力を記録に残しておくことをおすすめします。桜や花火など、季節特有の魅力的な眺望がある場合はぜひ写真を撮っておきましょう」(山本さん)

以下は東京都および大阪府の、専有面積が100m2以上の中古マンションの価格相場になります。
| 最も価格相場が高い駅 | 最も価格相場が低い駅 | |
|---|---|---|
| 東京都 | 麻布十番駅 5億円 | 京王堀之内駅 3100万円 |
| 大阪府 | 大阪駅 2億3250万円 | 曽根駅 3380万円 |
東京の価格相場についてもっと詳しく
→東京都のSUUMO掲載の中古マンション価格相場情報
大阪の価格相場についてもっと詳しく
→大阪府のSUUMO掲載の中古マンション価格相場情報
「5LDKのマンションの資産価値は地域によっても異なります。東京の都市部では一戸建てよりもマンションのニーズが高いのですが、大阪の都市部ではマンションだけでなく一戸建ての需要も一定以上あります。そのため、大阪の都市部で5LDKのマンションを売却する場合、一戸建てよりも優れた価値が東京で売却するとき以上に必要になるのです。大阪では強力なメリットがないと中古マンションは売れ残ってしまう可能性があるので注意しましょう」(村田さん)
最後に、5LDKのマンションの魅力について伺いました。
「5LDKのマンションは市場に出ている数が限られているため、購入時や売却時にはさまざまな注意点があります。しかし、希少性が高いからこその魅力もたくさんあります。5LDKのマンションでプレミアムな暮らしを楽しみたい人は、ぜひ検討してみてくださいね」(山本さん)
5LDKの標準的な面積は100~150m2。4、5人暮らしに向いている
ライフスタイルに合った間取りを選ぶことが大切
中古で販売する場合は、一戸建てにはない価値をアピールする
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