マンション4階の住み心地は?階数で人気・不人気はあるの?ゴキブリは出るのかについても解説

最終更新日 2025年10月27日
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マンション4階の住み心地は?階数で人気・不人気はあるの?ゴキブリは出るのかについても解説

マンションの4階は高層階のように遠くまで街を見渡せるほどの眺望はなく、低層階のように外に出やすいわけでもありません。そのため、一見デメリットが多いように感じられますが、実際に暮らしてみるとメリットに感じられる部分も見つかります。

この記事では、不動産仲介の経験も豊富な不動産エージェントの山本直彌さんにお話を伺いながら、マンション4階の住み心地やメリット・デメリットなどを紹介します。虫が出るのか、エレベーターは設置されるのかなど、実際に暮らすことを考えると気になる点も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

4階は何メートル?4階の高さなら虫やゴキブリは出ない?

マンション4階は高層階とは違うものの、低層階にも分類しにくい高さになります。実際、マンションの4階は地上から何メートルほど離れているのでしょうか?まずは4階が地上何メートルなのか、また4階だと虫やゴキブリが侵入する恐れはないのかも解説します。

マンションの4階は地上からどれくらいの高さ?

マンションの4階にある住戸は、地上から何メートルくらいの高さに位置しているのでしょうか。

マンションの1フロア当たりの高さは平均3mです。つまり、2階の住戸は地上から約3m、3階の住戸は地上から約6m、そして4階の住戸は地上から約9mの高さに床があることになります。天井の高さは、上階の床下のコンクリート部分の厚さがあるため、地上から約12mの高さになります。また、マンションによっては1階の天井が高く設定されていたり、床面が地上よりも高い場合もあるためこの高さはあくまでも目安と考えてください。

「分譲マンションでは、1階のエントランスホールが高さ4~5m程度の吹き抜けになっているケースが見られます。エントランスの上を1階住戸と表記する物件もありますし、住戸は2階から始まる設定の物件もあります」(山本さん、以下同)

そのため、各フロアの高さはどのマンションも同じというわけではありません。9mという高さはあくまでも目安としてください。

4階でもゴキブリやハエなどの虫は入ってくる?

マンションで虫が発生しやすいのは1階住戸です。専用庭や植栽などの土や緑があると虫はやってきますし、マンションによっては排水マス(排水管の点検や清掃のために設けられた構造物で、ゴミや泥、油などが溜まる)に発生するボウフラ対策に悩むケースもあります。

「2~3階の住居も虫は外壁や窓からやってきます。しかし、4階以上の高さになると、飛んでくる虫が減るため、1階に比べると虫は少なくなるといえます。しかしゼロではありません。排水管や通気口の隙間を伝って上までやってきたり、エレベーターに乗ってきたり、外から帰ってきた人の洋服や荷物について侵入する虫もいます」

マンションでは上層階になるほど虫の侵入率は減りますが、それでもゼロにはならないと考えておきましょう。

4階の高さの窓なら電線は気にならない?

マンションの低層階だと、窓から見える景色と電線がかぶってしまう場合もあります。では、4階はどうなのでしょうか?電線の種類によって地上高は異なりますが、例えば引込線の場合は車道で地上から5m以上、歩道で4m以上、その他の場所で4m以上(交通支障がなければ2.5m以上)と決められています。

先ほど紹介したように、4階の住戸は地上から9mの高さに床があるため、窓から見える景色で電線が気になることはありません。電線が視界に入ったとしても、マンションと電線まで距離が離れていたり、バルコニーに奥行きがあってフェンスが目隠しになっていたりする場合は、電線もより気にならなくなるでしょう。

4階でも眺望にこだわりたい場合は、物件を見学する際に電線の位置やバルコニーの位置・奥行きなども確認しておくと安心です。

マンションの4階で暮らすとどんなメリットがある?

実際にマンションの4階で暮らす場合、どのようなメリットが得られるのでしょうか?ここで、マンションの4階で暮らすことで得られるメリットを解説します。

マンションの1階に比べると眺望や採光、通風が期待できる

周辺に高層マンションが多い場合は別ですが、1階、2階の住戸に比べると、窓からの眺望や採光、通風などの良さが期待できます。

道路からの視線が気にならない

道路に面している1階住戸は外を通る人や車の気配や視線が気になることが多いでしょう。では、4階はどうでしょうか。

「バルコニーから見る景色と、地面に立って見上げる景色は、見えるものがまったく違います。上からは視線より下のもの全体が見えますが、下からは外壁やバルコニーに遮られて室内はあまり見えないものです。4階の高さまで来ると、道路からの視線はほとんど気にならないでしょう」

道路からの視線が気にならず開放感のあるマンション4階のイメージのイラスト
(イラスト/杉崎アチャ)

低層階よりも防犯面での安心感が大きい

エントランスはオートロックでしっかりガードされていたとしても、心配なのは窓からの侵入。4階の住戸は1~2階の住戸に比べると、外からの侵入犯に狙われる可能性は低いといえます。

ただし、油断は禁物。マンションはセキュリティが高いですが、さまざまな人が出入りします。特に大規模な物件の場合、居住者が出入りするタイミングで外部の人が中に入り込むケースもあります。

「玄関の外の共用廊下が外部に開放されていない内廊下タイプのマンションの場合、短時間なら大丈夫だろうと玄関の鍵を開けたままゴミ出しに行くなど、気の緩みが狙われるポイントになります。4階は1~2階に比べて安心感はありますが、普段から施錠を心がける必要があります」

4階は高層階よりもコスパがいい?共用施設の使い勝手もいい

マンションは、広さや間取り、方角が同じでも、何階にあるかによって価格が異なります。

「賃貸の場合はフロアの高さによる賃料の差はそれほどないのですが、新築分譲マンションは、1フロア上がるごとに高い価格が設定されるのが一般的です」

つまり、新築分譲マンションの4階の住戸は低層階に比べて高いけれど、高層階に比べると割安な価格で購入できるということです。

「マンション購入後に支払う管理費や修繕積立金は住戸のある階数ではなく、専有面積によって決まります。同じ広さなら高層階でも低層階でも金額は変わりません。つまり、高層階よりも安く購入したうえに、高層階と同じように共用施設を使用することができます。さらに、駐車場や宅配ボックス、コワーキングスペース、キッズスペースなどの共用施設、共用設備は、高層階より低層階に配置されているマンションが多く、生活動線上も低層階、中層階の住戸の居住者の方が使いやすいというメリットがあります」

共用設備や管理サービスの充実した10数階建てのマンションや20階建て以上のタワマンなら、4~7階あたりの住戸は高層階に比べて価格やランニングコストが安く、共用設備や管理サービスも利用しやすい、つまりコスパのいい階であるといえます。

マンションの4階は不人気につながるデメリットはある?

マンション4階のメリットを紹介してきましたが、中には不人気につながるようなデメリットも存在します。マンション4階にはどのようなデメリットがあるのか、確認してみましょう。

地震などの災害時に低層階より不便を感じやすい

地震の際の揺れ方は、建物が耐震構造なのか、制震構造なのか、免震構造なのかによって異なりますが、おおまかな傾向として1~2階に比べると中層階や高層階は揺れやすい傾向にあります。4階は1階や2階の住戸に比べると揺れやすいと思っておくといいでしょう。

また、地震などの災害時はエレベーターを使って避難することはできません。階段を使用することになります。10階、20階の住戸に比べると4階は避難しやすくはあるのですが、世帯の状況によります。小さな子どもやお年寄り、体の不自由な方がいらっしゃる世帯の場合は、たとえ4階であっても階段での避難は大きな負担になることがあります。

物件によっては採光や通風が良くない

4階の高さにある住戸の採光や通風は、周辺の環境に大きく影響されます。すぐ隣に5階建て以上のマンションやビルが立っていると、期待するような採光や通風が得られないことも。

「4~5階以上のマンションが建てられるということは、近隣にも同様に高層の建物が建っている、または、これから建てられる可能性があるということです。採光や通風は、それを遮る位置にある建物との距離が大きく関係します。その建物の影響で暗く感じたり、湿気が気になったりという場合もあります。ワンブロックくらい離れていれば心配ないのですが、とても近い場所に高い建物があると影響が出ます。新築でも中古でも、周辺の建物の方角や距離を確認することが大切です」

採光については季節によっても条件が違ってきます。

「夏期は太陽が空の高いところを通り、冬期は低いところを通ります。そのため、夏場は日差しが差し込む物件でも、冬になると近隣の建物に日差しが遮られて部屋の中が暗くなってしまう可能性があります。新築分譲マンションならモデルルームに季節による日差しの違いについての資料が用意されているケースがあります。中古マンションなら売主さんに、賃貸ならオーナーさんに確認してみる必要があります」

マンションの4階でエレベーターなしはきつい!エレベーターの設置基準は?

マンションの4階に住もうと考えたとき、エレベーターは設置されているかどうかも気になる部分です。例えばエレベーターがないと、重い荷物を毎回4階まで階段で運ぶことになります。4階建てのマンションだとエレベーターは設置されるのか、チェックしてみましょう。

4階建てではエレベーターがないマンションがある

分譲でも賃貸でも4階建てのマンションにはエレベーターが設置されていない物件が存在します。

「一般的には、高さ31mを超える建造物は非常用エレベーターを設けることが義務付けられています。高さ31mはマンションならおよそ10階建て。実際には6階建て以上でエレベーターがないマンションはほとんどありません。しかし、団地タイプの高経年※マンションでは、5階建てでもエレベーターがないのは珍しくありません」
※築年数の長く経ったマンションのこと。

高齢者向けマンションでは3階建てからエレベーターが設置されている

高さ31m(約10階建て)以下のマンションだと、エレベーターの設置基準はないため、物件によってエレベーターの有無は違ってきます。ただし、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)のような高齢者向けマンションの場合、高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者住まい法)に基づき、3階建て以上の建物はエレベーターの設置が義務付けられています。

階段の上り下りは高齢者の身体にとって大きな負担となり、場合によっては転倒のリスクもあります。そのため、高齢者向けマンションは3階建て以上からエレベーターを設置することになっているのです。

売却しにくいなどのデメリットがある

エレベーターのないマンションは価格や家賃が安い、管理費や修繕積立金が割安といったメリットがあります。しかし、外と住居の行き来に必ず階段を使うという環境は、若いときや元気なときには気にならなくても、高齢になってからや体調の悪いとき、買い物やベビーカーなどの荷物が多いときに階段の上り下りが辛いなど、さまざまな場面で不便さを痛感することになります。そのほか、引越し代が割高になることも。

「エレベーターのないマンションは1~2階の住戸に比べて、4階以上の住戸は売買にも影響が出やすい傾向があります。一般的なエレベーター付きマンションとは逆に、高層階の方が資産価値が下がりやすいのが特徴です」

階段を登る女性のイラスト
(イラスト/杉崎アチャ)

マンションの4階を選ぶとき、確認しておきたいポイントは?

メリット・デメリットなどを踏まえた上で、マンションの4階を選ぼうと考えたとき、以下のポイントを事前に確認することが大切です。

  • 津波のリスク
  • サッシの性能
  • 排気ガスのニオイ

各ポイントについて詳しく解説していきましょう。

津波のリスクを確認

マンションの4階を検討する際、価格や採光、通風などのほかにも調べておきたいポイントがあります。津波へのリスクもその1つです。

「各自治体では最大規模の降雨の場合に想定される浸水想定区域や浸水の深さ、津波が起きた場合の想定される高さなどをまとめたハザードマップを用意しています。それを見ると、この地域では何階以上に住まないとリスクが大きいのか、などが見えてきます」

浸水や津波のリスクは上層階に行くほど低くなりますが、家族の状況を考慮してフロアを選ぶことも大切。安心だからとタワーマンションの高層フロアを選ぶと、高齢者や小さな子どもがいる世帯の場合は、避難に苦労することになるかもしれません。

騒音に悩まされないかはサッシの性能も確認

窓や吸排気口などから聞こえてくる騒音は、気にし始めると日常生活が憂鬱になるくらいに気になってしまう、というケースも。上層階に住んでいても、周辺の建物の高さや位置関係によっては車の音や駅のアナウンス、電車の走行音などが反射して聞こえてくるということもあります。

「騒音は上層階に行けば行くほど外からの音は減っていく傾向にはあります。しかし、聞こえ方は階数による差よりも、サッシの性能やインナーサッシが付いているかによるところがとても大きいのです。一昔前に採用されていたアルミサッシの窓は高層階でも外の音が聞こえてくるのに、遮音性能の高い最新のサッシを採用しているマンションは二重サッシにしていなくても、窓を閉めると外の音は聞こえないということもあったりします」

マンションの騒音トラブルについてさらに詳しく
マンションの騒音トラブルはどう対処する? よくある実例と対策

排気ガスが上がってきていないかを確認

都心部や幹線道路沿いで気になるのが排気ガスによるニオイと汚れです。マンションの4階まで届くものなのでしょうか。

「排気ガスも騒音と同様、上層階の方が被害は少なくなります。しかし、4~5階の高さまでは影響を受けるケースがあります。中古マンションなら、幹線道路に接している部屋の24時間換気の換気口を見てみましょう。換気口の周囲が黒くなっている場合、排気ガスがその高さまで影響を及ぼしている可能性が高いということになります。また、外壁が黒ずんでいるかどうかも目安になります。新築マンションの場合は、周辺の建物の外壁の黒ずみ汚れがないかを確認しましょう。外壁に黒い雨筋が見えていれば、それは排気ガスの影響による可能性が高いです」

新築も中古も、4階の住戸で快適に暮らすには、物件や住戸、モデルルームだけでなく、立地環境や建物の状態、周辺の建物との位置関係など、さまざまな視点で確認しておくことが重要です。

まとめ

マンションの4階住戸は道路からの視線が気にならないメリットがある

4階は高層階に比べて価格が安く、共用設備が充実しているマンションならコスパの良さを感じられる

中古マンションや賃貸の場合、4階建てはエレベーターがないこともある

津波や騒音、排気ガスなどのリスクは、ハザードマップや現地チェックで確認しよう

SUUMOコンテンツスタッフ

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取材・文/田方みき、SUUMO編集部 イラスト/杉崎アチャ
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