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好きなデザインや設備でつくる憧れのオーダーキッチン。でも、オーダーキッチンと聞くと「システムキッチンに比べて高いのでは?」というイメージを持っている人も多いはず。そこで、オーダーキッチンの価格の目安やメリット・デメリット、オーダーする際のポイントについて、ユーロキッチンズの水毛(みずも)さんに伺った。
オーダーキッチンとは、サイズや設備機器などが規格化されたシステムキッチンとは異なり、デザイン、サイズ、設備機器などを一からセレクトしてつくるキッチンのこと。システムキッチンに比べて自由度が高く、自分好みのキッチンにすることが可能だ。
「オーダーキッチンを選ばれる方は、自分の価値観やこだわりを大切にしている人が多いですね。キッチンの意匠性など、国産システムキッチンのカタログに記載されているレイアウトから外れると、システムキッチンでも特注オーダーグレードになってしまい、一気に割高になります。また、クォーツストーン(高級大理石)やセラミックのカウンターなど素材にこだわりたい人や、海外の食洗機やオーブンなどの設備機器を導入したい人もオーダーがオススメです」(水毛さん・以下同)


オーダーキッチンのメリットは、ライフスタイルや好みに合わせてレイアウトやデザイン、素材、設備機器を好きなように選べる点。空間に合わせて自由に設計ができるのが魅力だ。リビングダイニングに合わせて色やデザインを選ぶこともできるため、LDK全体の雰囲気をトータルコーディネートすることも可能。海外製のコンロや食洗機、オーブンなど設備にもこだわりたい人にもオーダーキッチンはオススメだ。
一方、デメリットとしては、価格の相場がなく、自由に設計するため高額になる場合があることや、既製品のように完成品を見ることができないため、完成までどのようなものになるかわからない点などが挙げられる。また、導入する設備が海外製品などの場合、故障したときのアフターサービスの対応に時間がかかることも。
「システムキッチンにするかオーダーキッチンにするかどうかは、何を大事にしてキッチンをプランニングするかで変わってきます。つくりたいキッチンがオーダーキッチンでしかかなえられないことなのかをよく検討することをオススメします」
「オーダーキッチンの価格はまさにピンキリ。どのメーカーでどのようなプランにするかで大きく変わってきます」
オーダーキッチンメーカーは価格帯で大きく分けて下記3つのタイプに分けられる。
| オーダーキッチンメーカーの価格帯 | 特徴 |
|---|---|
| 低価格帯ライン | 低価格帯は無店舗型オーダーキッチンメーカーで、ブランド力の高いメーカーと同等のデザインや部材などを使いながらリーズナブルなキッチンを提供可能 |
| 中高級ライン | 展示キッチン1~2台程度の小さなスペースで運営されているショップで、フレキシブルな提案力や高い技術力が魅力的 |
| 高級ライン | ドイツ、イタリア等の輸入キッチンブランドや、知名度の高い日本製キッチンブランド |
●施工事例1 全面真っ白なキッチン空間
ペニンシュラキッチンと背面収納をオーダーでつくったキッチンの実例。クォーツストーンカウンターの光沢のある真っ白なキッチンには海外製の設備機器を搭載

<DATA>
ペニンシュラキッチン:2700×1000mm
背面収納:2700×650mm
参考価格 約350万円(税別)
●施工事例2 海外テイストのアイランドキッチン
ウォルナットの木のぬくもりとブルックリンスタイルのブルーグレーのタイルを組み合わせた、海外テイストのアイランドキッチン。Ⅱ型のレイアウトでダイニング側はシンクが設置されたペニンシュラキッチンになっている。

<DATA>
ペニンシュラキッチン(シンク側):2600×900mm
壁付けキッチン(コンロ側):3500×650mm
参考価格 約250万円(税別)
●施工事例3 エレガントな雰囲気たっぷりのキッチン
ホワイトを基調にしたエレガントなペニンシュラキッチンと背面カップボードの組み合わせで、全体的に明るく優しいイメージに。通路幅もゆったり100cm以上あり、白い框扉と大理石調の白いタイルとの相性◎!

<DATA>
ペニンシュラキッチン:2700×900mm
背面収納:1800×450mm
参考価格 約190万円(税別)
・システムキッチンのサイズってどのくらい?目安や規格を知って自分にぴったりのキッチンをつくろう
・人気のカウンターキッチン、使いやすいレイアウトやメリット・デメリットは?
・人造大理石、人工大理石のキッチンとは?メリットやデメリットのほか、選び方や掃除のポイントなどを解説
「オーダーキッチンは、メーカーによって価格帯の幅が非常に広い。できるだけ幅広い選択肢の中から、それぞれの特徴や違いを把握した上で、自分の考え方に合うオーダーキッチンメーカーを選んでいただくことがカギ。
オーダーキッチンメーカーはそれぞれ予算感や価値観が違うため、それを知らずに少ない選択肢のオーダーキッチンメーカーに見積もりを取ってしまうと予算感が合わないメーカーばかりでオーダーキッチンを諦めることになったり、価値観の合わない会社に依頼してうまくいかなくなるケースも。いろんなタイプのメーカーから見積もりを取得して、その価格差やタイプ別の違いを見極めることが大切です」
各メーカーがバラバラの仕様で見積もりを作成すると比較が難しくなるため、見積もりを依頼する際はなるべくプランの条件を同じにしておくことが重要だ。キャビネットの個数や設備機器や部材仕様はできるだけ細かく決めて、設置・組み立て作業を含めるかなどの条件もそろえておくと良い。
相見積もりが出てきたら、合計金額だけで判断せずに、明細も比較して何にいくらかかっているのかをしっかり比較しましょう。
見積明細ややり取りの中で、各メーカーの得意・不得意を把握しておくと、依頼するメーカーを絞り込んでいく際の有効な判断材料になります。それから、アフターメンテナンスについてもしっかり確認しておきましょう。
また、オーダーキッチンは商品として規格化されていないので、なるべくメーカーの実例をたくさん見て、イメージと合っているかどうか確認しておこう。
オーダーキッチンは自由度が高く、どんなプランにもできてしまうので、スムーズな動線のレイアウトになっているかなど、キッチンが自分たちのライフスタイルにフィットしているかイメージしながらプランニングをしよう。
また、あれもこれもとグレードを上げてしまうと予算オーバーになりがち。プランニングの際は優先順位をしっかり設けて予算内におさめるようにしよう。
「建築会社の意見も取り入れていくと、建築全体の予算計画の見直しなども出てきます。予算と優先事項とを天秤にかけて、時には妥協しながら、最適な着地点を見つけられるよう検討しましょう」

「注文住宅建築やフルリノベーションなどの場合、システムキッチンでプランニングを進めていく中で、オーダーキッチンを検討しておけばよかった……というケースが意外と多いので、キッチンにこだわりたい場合は、できるだけ早い段階でオーダーキッチンも検討したい旨を建築会社に伝え、情報を共有しておきましょう。ただ、全ての建築会社がオーダーキッチンに詳しいわけではないので、できるだけ自分で情報を収集し、問い合わせやショールーム見学などをしておくとスムーズですね」
“自分らしい”キッチンが実現できるのがオーダーの魅力。こだわりたいポイントと価格のバランスを考えながら、自分たちのイメージをカタチにしてくれるオーダーキッチンメーカーを選んで素敵なキッチンを手に入れよう!
オーダーキッチンは、システムキッチンに比べて自由度が高く、自分好みのキッチンにすることが可能
レイアウトやデザインなどを空間に合わせて自由に設計でき、LDK全体の雰囲気をトータルコーディネートすることができる
キッチンにこだわりたい場合は、できるだけ早い段階でオーダーキッチンも検討したい旨を建築会社に伝えよう