人造大理石、人工大理石のキッチンとは?メリットやデメリットのほか、選び方や掃除のポイントなどを解説

人造大理石、人工大理石のキッチンとは?メリットやデメリットのほか、選び方や掃除のポイントなどを解説

注文住宅を建てるときやリフォームをするとき、楽しいけれど迷うのがキッチン選び。デザインや素材、機能など迷うポイントはいろいろありますが、この記事では、人大(人造大理石、人工大理石)を天板(カウンタートップ)やシンクに用いたキッチンを検討している人に役立つ知識やノウハウを紹介。インテリア設計と住宅雑誌編集長の経験をもつ住宅設備のスペシャリスト、岩間光佐子さんからのアドバイスもキッチン選びの参考にしてください。

人工大理石、人造大理石を取り入れたキッチンの基礎知識

天然大理石と人大の違い

美しい模様と光沢が特徴の天然大理石。建築用の石材として、床や壁などさまざまな場所に使われています。長い年月を経てつくり出された天然大理石は多彩な色や模様があり、空間に高級感を感じさせてくれます。しかし、天然大理石には弱点があります。それは、水に弱く、濡れることで少しずつ輝きを失っていくこと。また、酸性やアルカリ性にも弱く、中性以外の洗剤や調味料、食品が表面の劣化の原因になります。研磨をすればもとの輝きを取り戻せる場合もありますが、一般的な住宅で天然大理石を水まわりに使うのはメンテナンスの手間や費用を考えるとあまり現実的ではないかもしれません。

天然大理石のデメリットを補うのが人工大理石・人造大理石(以下、人大)です。人大には樹脂やセメントなどが含まれており、天然大理石に比べて水に強いメリットがあるため、キッチンや洗面台、浴槽などの水まわり設備に適した素材なのです。

天然大理石と比べた場合の、人大のメリット、デメリット

水に強いことのほか、人大のキッチンのメリットには何があるでしょうか。

天然大理石と比べると
・柔らかいので食器がぶつかったときに割れにくい
・加工しやすいのでコストが低い
・色や模様のバリエーションが多い

といったメリットがあります。逆に熱に弱い点がデメリットですが、最近は耐熱性が進化しているため、キッチンでの使用に支障はありません。

人大の性能の進化でキッチンのデザインや使いやすさが変化

耐久性や耐熱性が向上

人大が使われるのはキッチンの天板。そのほか、プランによっては背面収納などのカウンター部分や、アイランドタイプになった作業台の天板などにも使用されます。いずれも水や油、熱などを使う場所です。かつての人大は鍋やケトルの跡や調味料や油などがシミになったり、傷がついたりしやすかったり、といった弱点がありました。

「最近の人大は、従来に比べて耐熱性や耐汚染性などが向上しています。商品によっては油や水をはじくコーティングが施されていたりなど、汚れや傷がつきにくくなっているものもみられます」(岩間さん、以下同)

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人大の性能が向上したことで、キッチンのデザインも変わってきています。

「今までは、天板はステンレスもしくは人大、シンクはステンレスという組み合わせが多くみられました。最近では、人大のシンクのバリエーションも増え、天板だけでなくシンクも人大とするケースも増えてきているようです」
シンクは、食器や調理器具がぶつかったり、食品や調味料、油などが直接触れる機会の多い場所。人大が傷や汚れがつきにくくなったことで、天板もシンクも人大で統一しやすくなったのです。
「メーカーや商品にもよりますが、天板とシンクのつなぎ目をなくしたタイプも。見た目が美しく、お手入れもラクでしょう」

天板は人大、シンクはステンレスのキッチン
天板は人大、シンクはステンレスのキッチン(画像/PIXTA)
天板もシンクも人大を使ったキッチン
天板もシンクも人大を使ったキッチン(画像/PIXTA)

シンクや天板の掃除は?

「通常のお手入れは、人大もステンレスも大きく変わりません。取扱説明書などで確認が必要ですが、基本的には、キッチン用の洗剤をスポンジにつけて軽く磨く程度でいいでしょう」

そのほか、白やアイボリーの人大で気になる黄ばみ。研磨剤の入った洗剤やメラミンスポンジなどで軽くこすることで落ちる場合もありますが、製品によってはコーティングが剥がれてしまうことも。取扱説明書やお手入れについての解説書などがあれば、そのキッチンに合ったお手入れ方法が書かれているので参考にしましょう。

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キッチン選びで知っておきたいポイント

ステンレスキッチンの特徴も知っておこう

キッチンを選ぶとき、ステンレスにするか、人大にするかで迷う人もいるでしょう。

「天然大理石のようにやわらかな温かみがあり、カラーバリエーションも豊富なのが人大のキッチン。ステンレスは耐久性や耐熱性の高さやお手入れのしやすさから使いやい作業性を重視する人向け。シャープでモダンな空間に合わせてステンレスを選ぶケースもあります。ほかにも、輸入品に多くみられる、ほうろう(ホーロー)のシンクは独特の滑らかな肌ざわりの仕上げと美しい色合いが魅力です」

ステンレスのキッチンはシャープでモダンな印象
ステンレスのキッチンはシャープでモダンな印象(画像/PIXTA)

●素材の特徴
・人大

天然大理石によく似た風合いの素材
耐水性、耐汚性に優れ、汚れも落ちやすい
色や柄のバリエーションが豊富
アクリル系は透明感や光沢があり、衝撃性や耐熱性などに優れている
ポリエステル系はアクリル系よりも性能や風合いなどが少し劣るが比較的安価なものがある
メーカーやキッチンシリーズ(商品)によって価格や素材感、色合い、性能が異なる

・ステンレス
サビにくく、お手入れがラクな素材
耐久性や耐熱性がある
メーカーやキッチンシリーズ(商品)によってステンレスの厚みはさまざま
傷がつきにくく目立ちにくい凹凸のある表面加工や、傷や汚れがつきにくく落としやすい表面加工などがある

・ほうろう(ホーロー)
ガラス質の釉薬(ゆうやく)を金属の表面に焼き付けた素材
鋼板ほうろうと鋳物ほうろうがある
耐熱性や耐久性がある
独特の滑らかな肌ざわり、美しい色合いなどが魅力
シンクで用いた場合、硬い食器などを落とすと破損しやすく、欠けた箇所からサビが生じるケースがある
輸入品のシンク単体がみられるが商品バリエーションに限りがある

キッチン選びはインテリア性やシンクの機能も大切

人大は各メーカーや商品によって性能は多様です。では、今はどんな視点で選べば、より満足のいくキッチンになるのでしょうか。

「キッチン選びのポイントは、お手入れのしやすさに加え、インテリア性やデザイン性も重視されています。キッチンがリビングやダイニングとオープンな空間でつながっている間取りが多くみられることも、その要因でしょう」

THE CRASSO(ザ・クラッソ)
TOTO独自のクリスタルカウンターと天然石をモチーフとした石目柄扉を組み合わせたインテリア性の高いシステムキッチン。『THE CRASSO(ザ・クラッソ)』。写真セット価格177万2750円(税抜き、周辺ユニット部除く、組立費別途)(画像提供/TOTO)

そのほか、最近では、シンクそのものにさまざまな機能が付いたタイプもみられます。洗剤やスポンジがすっきり収納できるデザインは一般的ですし、大きなフライパンが洗いやすいように奥行きが広いシンクも。排水口への水の流れを工夫したもの、汚れにくく掃除のしやすい排水口も多くみられます。

キッチンをプランニングする際には、ショールームを利用する方がほとんどでしょう。人大の天板やシンクを希望しているのであれば、色合いや質感だけでなく、お手入れのしやすさ、メーカー独自の工夫などを実際に確認し、比較検討することがポイントです。

ステディア
カウンタートップとシンクに人工大理石アクリストンを使った「ステディア」。写真のセット価格は259万円(税抜き)(画像提供/クリナップ)
排水口までごみを運ぶ水の流れを計算しつくした流レールシンク
排水口までごみを運ぶ水の流れを計算しつくした流レールシンクは、汚れにくく洗いやすい。基本プラン(ステンレスの流レールシンク)からの変更はプラス3万円~(画像提供/クリナップ)
まとめ

天然大理石の風合いや質感に似せて人工的につくられたものが人大(人工大理石、人造大理石)

人大の天板はもちろんシンクのカラーバリエーションは豊富。多様なキッチンが実現できる

人大は耐熱性や耐汚性などが向上し、お手入れがラクになっている

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取材・文/田方みき イラスト/つぼいひろき
公開日 2020年01月15日
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