4番目に重視したいことは『断熱性・気密性』です。
震災後、電気やガスなどのライフラインが長時間供給停止したため、暖房設備が使用できない状況で不便な経験をした人も多かったのではないでしょうか。
断熱性が高い場合、外の熱を室内に伝えず、室内の熱を外に逃がしません。
気密性が高い場合、室内の空気を外に出さず、室外の空気を室内に入れません。
高断熱で高気密の家は1年中室内を快適に保つことができるというメリットを持っているのです。
断熱性を高める技術としては、外壁を断熱材で覆うことで夏の熱気や冬の冷気を室内に伝えないようにする「外張り断熱外壁」や、「樹脂サッシ」やサッシのガラス部を二重にした「複層ガラス」などがあります。
気密性を高める技術としては、天井・外壁・床の接合部を気密シートで覆う施工などがあります。
「高断熱性+高気密性」を実現することにより、熱損失が少なく省エネルギー効果の高い家、つまり冷暖房費を抑えることができる家づくりにつながるのです。
断熱性や気密性は高ければ高いほどいいのでしょうか?
経済産業省と国土交通省では断熱性能の指針となる熱損失係数の基準値を全国を6地域に分けて設定しています。