Mさん一家は、夫妻と娘二人の4人家族。長女が生まれた際、両親宅の敷地に離れを建てたものの、その後、次女が生まれて手狭に。最近では、大学生の長女のみ母屋の個室に寝起きする変則的な生活になっていました。そこで、Mさん夫妻は両親と相談し、次女の中学入学を機にそれぞれの住まいを交換。ようやく親子そろって暮らせるようになったものの、母屋は築40年経ち、老朽化が目立ち始めていました。本来なら建て替えも考えられる年数ですが、もともと頑丈な造りの家であったこともあり、Mさんはリフォームを選択。「子どもが独立するまでは、家族が自然に顔を合わせる家」をテーマにプランニングが始まりました。
| 建物タイプ | 一戸建て |
|---|---|
| リフォームの種類 | 複合リフォーム |
| 家族構成 | 夫婦＋子ども2人 |
| 築年数 | 40年 |
| 間取り | [ Before ] 6DK → [ After ] 5LDK |
| 目的 | 子どもの成長、間取り変更・スケルトン、オール電化 |
| リフォーム箇所 | リビング、ダイニング、キッチン、寝室、子ども室、洗面室、浴室、玄関、収納、階段 |
| 新しくした設備 | キッチン INAX 浴室 INAX |
| 費用 | 2067万円 |
|---|---|
| 費用概算 | 工事費一式： 20,670,000円 |
| 工期 | 約3ヶ月 |
| リフォーム面積 | 111.79平米 |
表示されている価格帯および本体価格は施工当時のもので、現在の価格とは異なる場合があります。
高額な買い物ですので、担当の方の人柄で決めました。リフォームプランナーの松村さん（一級建築士）は経験豊かで、アドバイスが適切。こちらの疑問に対しても、すぐ対応してくださり信頼感が持てました。「もともとの家を建てたお父様の思いを尊重しましょう」と言ってくださった考え方とプランには非常に納得できました。
ダイニングキッチンとリビングが独立していた既存の間取り。ＤＫは北側にある上、開口部はシステムキッチン前に配された出窓のみで、とても暗い印象でした。南側には応接室と、それに続く和室があり、来客中心の間取りになっていました。
今回のプランニングでは、「来客のための間取り」から「家族のための間取り」へ大幅にチェンジしました。まず、居心地のいい南側にリビングダイニングを配置。既存の応接室と和室の一部を一体化し、広々とした空間を作り出しました。キッチンの位置は大きく動かしていませんが、リビング開口部から陽光が入るように計算しています。またデザインは、白い床とヴェンゲ色の建具でまとめたシンプルモダン調で統一。ＬＤＫ入り口は、インテリアに調和するフルハイト（天井高サイズ）の三井オリジナル引戸をご提案しました。
リフォームプランナー 一級建築士 松村佳子
念願だった姉妹の個室は2階に確保。リビング階段を取り入れたことで、家族が顔を合わせる機会が増えたとか。両室とも既存の押し入れ・床の間を合わせて収納スペースに。クロゼット＆本棚を確保しました。また、2室の間のクロゼットは、どちらからでも出入りでき、成長に伴い2人の洋服を共有できるようになっています。
姉妹の部屋を2階にとった関係上、両親の部屋は1階へ。既存の納戸と和室の一部を、主寝室＋ウォークインクロゼットに変更しました。ＬＤＫと隣り合っているため、セカンドリビングのような感覚でくつろげて、とても快適だそう。一方、反対側にある和室は両親との共有スペースとして、そのまま残しています。
リフォーム前はプロパンガスを使用。都市ガスに比べてコストがかかる上、安全面でも心配があったといいます。そこで、今回は思い切ってオール電化に一新。使い勝手が飛躍的によくなった上、デザイン的にもスッキリとしたIHクッキングヒーターは夫人のお気に入りだとか。「ＬＤＫ全体がオシャレに見えて満足しています」。
「リビングで自然に顔を合わせるから、会話も増えましたね。休日も出かけないで、ここでテレビを見て過ごすことが多いです」というほどお気に入りのリビング・ダイニング。折り上げ天井は、既存の応接間の意匠を踏襲し、新たに設けた。右側手前の引戸は洗面脱衣室への入り口。キッチンをはさんで、奥の引戸は寝室へとつながる
この家の特長といえる南側開口部を活かしたダイニング。当初Mさんは「キッチンを南側に」と希望していたが、プランナーはダイニングの日当たりを優先した。「北側キッチンを提案してきたのは三井さんだけ。でも説明をきいて納得できたし、私たちが言った通りではないよく考えられたプロの提案が、逆に信頼できました」
「背が低いので吊り戸棚はデッドスペースになってしまう」という夫人の要望で、収納は背面に集中。シンクの上が開放され、北側キッチンとはいえ明るい雰囲気が生まれた。IHクッキングヒーターは火力が強く、想像以上に使いやすいという
1.25坪の大型ユニットバスを採用した浴室。階段の入り口を反転させ、廊下を水まわりに取り込むことでスペースを確保した。浴室内には10インチのテレビとヒーリングライトを設置。最初は「いらない」といっていた子どもたちも、今では愛用しているとか。「とにかく快適なので、テレビをみながら1時間ぐらい入っています。暗くすると、とてもリラックスできますね」
| 会社名 |
三井のリフォーム（三井デザインテック株式会社）
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| 対応エリア |
全国(一部地域を除く)
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