換気扇の寿命は何年? 交換時期のサインや交換の流れ、リフォーム費用の相場まで徹底解説!

室内環境を快適に保つため、住宅には必ず取り付けられている換気扇。家をリフォームするときは、換気扇の状態も確認してみましょう。もしキッチンや浴室、トイレなどの換気扇が寿命だった場合は、こちらの記事を参考に換気扇の交換も検討してみてください。
今回は、換気扇の性能を熟知するパナソニック空質空調社の別所義浩さんと、新築住宅の建設や幅広いリフォーム工事を手掛けている甚五郎設計企画代表の柏崎文昭さんに、換気扇の寿命や交換時期の目安、リフォーム費用の相場まで教えていただきました。

キッチンで料理をする夫婦のイメージ

毎日使うものだからこそ見直したい換気扇(写真/PIXTA)

記事の目次

換気扇の耐用年数と交換のサインとは

汚れた空気を外に出すことで、部屋を清潔な状態に保つ換気扇。暮らしの必需品ですが、耐用年数や交換のサインを把握している人は意外と少ないようです。

換気扇の寿命は、およそ10年

「メーカー各社では、換気扇の寿命は10年を目安に設計されているものが多いです。羽付きのモーターが回転するシンプルな構造なので、10年以内に故障することはそうありませんが、使用頻度や掃除の仕方によって不調を感じる時期が前後します」(別所さん)

キッチン前でパソコンを使う夫婦のイメージ

寿命と運転の具合を見ながら交換を検討しましょう(写真/PIXTA)

換気扇を交換すべき不具合サイン1【異音】

耐用年数が長い換気扇。それでも、不具合は突然発生するかもしれません。「今までに聞いたことのない異音がするようになったら交換を検討しましょう」と別所さん。「動作の音が大きくなってきたと感じたら替え時。換気扇の異音をきっかけに交換に来られる方が一番多いです」

異音が気になる女性

異音をきっかけに換気扇の交換を行う人が最も多いようです

換気扇を交換すべき不具合サイン2【吸引力の低下】

「換気扇の吸引力が弱くなってきたことで不具合に気が付く方もいらっしゃいます。例えば、トイレの換気扇。こまめに掃除されている方にとっては、以前よりもルーバー(換気扇の口に付いているカバー)にホコリが付かなくなると吸引力の低下を実感されるようです。キッチンや浴室の換気扇もこまめにフィルターをチェックしてみてください」(別所さん)

ちなみに、掃除の負担を軽減できる別売りの換気扇カバーを取り付ける方も多いようですが、これは換気扇の吸引力を大幅にダウンさせる要因に。換気扇を正しく使いながら、吸引力が下がっていないか確認しましょう。

異変に気づいた女性

ホコリの堆積から換気扇の吸引力が低下します

換気扇を交換すべき不具合サイン3【激しい振動】

換気扇の調子が悪いとき、電源を入れると振動が発生することもあります。異音だけでなく異常な振動も、見逃せない不具合のサインです。

キッチンを掃除する男性

激しい振動も見逃せない不具合のサイン

掃除をしても改善しなければ交換を検討しよう

「そう簡単には壊れない換気扇ですが、定期的な掃除はやはり大事。ルーバーは1カ月に一度掃除していただければ十分です。レンジフード内のファンを洗うなら、一年に一度くらいはファンも外してホコリを落としてください。ホコリの堆積は故障の原因になりやすいです。もしも異音や異臭などの不具合を感じたら、まずは掃除をしてみましょう。掃除では改善されなかったら交換が必要です」(別所さん)

換気扇掃除のイメージ

不具合を感じたらまずは掃除をしましょう(写真/PIXTA)

換気扇交換の費用相場

換気扇と一口に言っても設置する部屋によって費用は異なります。それぞれにどのくらいの金額で交換できるのか教えていただきました。

キッチンの換気扇交換の費用相場

「キッチンの換気扇のみならおよそ7万〜8万円。レンジフードも合わせて交換となると10万〜12万円くらい想定しておくと安心です。清掃性や機能性が高いレンジフードの場合は、プラス5万〜10万円と考えましょう」(柏崎さん)

換気扇の位置を変える、ファンの種類を変更するなど、大掛かりな工事やランクアップを希望される場合はさらに数万円〜数十万円の上乗せとなります。リフォーム会社へ予算や希望を伝えながら検討しましょう。

浴室の換気扇交換の費用相場

「浴室の換気扇は、新しいものに交換するだけであれば4万〜5万円が目安。合わせてダクトを交換する場合や換気扇を乾燥・暖房機能付きのものにグレードアップするとなると予算はもう少し高くなります。

乾燥・暖房機能付きは10万〜20万円ほどかかりますが、ヒーターによる乾燥機能を使うことで洗濯物を効率良く乾かせたり、浴室のカビ対策になったりとメリットがたくさんあります。家事負担を軽減する高性能な換気扇に取り替えるという選択肢もおすすめです」(柏崎さん)

トイレの換気扇交換の費用相場

「トイレの換気扇はサイズが小さく、そう難しい構造ではないので、キッチンや浴室より低コストとなる2万〜3万円ほど。消臭機能や人感センサーを搭載した高機能な換気扇もあるので、性能によってはもう少し高くなります。また、作業員の出張料や作業料が上乗せされる場合もあります」(柏崎さん)

換気扇交換の費用を計算するイメージ

換気扇の種類はさまざま。予算に合わせて交換しましょう(写真/PIXTA)

キッチンの換気扇・レンジフードの選び方

お手入れが難しいキッチンの換気扇・レンジフードは、換気扇の中でも特に「交換したい!」という声が挙がります。交換前に知っておきたい選び方を見ていきましょう。

使用中の換気扇・レンジフードのタイプを確認

最初に、現在使用している換気扇の種類を確認しましょう。換気扇のファンには2種類あります。

【1】プロペラファン
直接排気式と呼ばれるタイプです。壁に直接取り付けられていることから、施工が簡単でより多くの風量を換気できます。

プロペラファン

空気を効率良く換気できるプロペラファン(画像提供/パナソニック)

【2】シロッコファン
レンジフード型の換気扇に採用されているタイプです。ダクトを通して空気を排気口から外に逃がす方法でダクト排気式と呼ばれる換気扇に採用されているファンです。システムキッチンではシロッコファンを天井に設置して換気します。

換気扇やレンジフードのタイプはそのまま、同じタイプのファンを選ぶことで費用を抑えられます。プロペラファンからシロッコファンに交換することも可能です。

シロッコファン

ダクト排気式と呼ばれる換気扇に採用されているシロッコファン(画像提供/パナソニック)

使用中の換気扇・レンジフードのサイズを確認

「キッチンの換気扇は、国内の標準規格サイズでは60cm、75cm、90cmの3つが主流。IHクッキングヒーターとガスコンロ幅には60cmか75cmタイプがありますが、幅が広い75cmコンロを使う場合、またはより幅の広い3連IHなどを採用する場合は90cmの換気扇を選びます。

機能性が高いものに替える、デザインをこだわってみるなど、いろいろな選択肢から選べる換気扇交換ですが、大幅に替える必要がないのであればサイズはそのまま同等品に交換するのが一番安心です。 同じサイズでも、メーカー違いの商品では微妙に部品のサイズが違ったり、固定するビスの位置が変わったりもするのでご注意を」(別所さん)

サイズ違いの換気扇

換気扇のサイズはそのままに新しくするのがおすすめ(画像提供/パナソニック)

換気扇の機能から選ぶ

年々、性能が良くなっている換気扇。フィルターの交換が簡単にできるものや、メンテナンス不要のフィルターレスタイプ、コンロ連動、油汚れに強いもの、自動運転など、便利な機能があります。

「メンテナンスが面倒」という方はセルフクリーニング機能が付いた換気扇を選ぶなど、欲しい機能から選択できるのも換気扇選びのおもしろさです。

省エネ機能が付いた換気扇

換気の強弱を自動で設定してくれる省エネタイプの換気扇(画像提供/パナソニック)

換気扇のデザインから選ぶ

レンジフードのデザインはキッチン全体の印象を左右します。色合いを統一したり、形を替えることでスタイリッシュに空間を変えてみてはいかがでしょうか。

レンジフードには、ブーツ型、スリム型、フラット型と、見た目も特性も異なる3種類があり、好みに合わせて選べます。

カラーや形状で選べる換気扇

キッチンに合わせて換気扇のデザインも一新(画像提供/パナソニック)

お手入れのしやすさで選ぶ

「レンジフードはここ10年くらいで清掃性が非常に上がっています」と別所さんが教えてくださった通り、最新のレンジフードは「お掃除不要」や「食洗機で簡単洗浄」を強みとするものが続々と登場しています。

掃除不要のレンジフードは、内部やファンに油汚れが蓄積しづらい設計や機能が採用され、メーカー各社では「油トルネード機能」「オイルスマッシャー」などと呼ばれて販売されているので要チェックです。

「食洗機で洗える換気扇はとても便利ですが、ご注意いただきたいのが食洗機でのファンの洗浄です。シロッコファンは食洗機で洗えるものが増えていますが、プロペラファンは食洗機での洗浄をおすすめできません。熱湯で洗うことで塗装が剥がれてしまう可能性があります。また、ホコリがたくさん付いた状態では食洗機の故障につながってしまうので、ある程度汚れを落としてから洗浄するようにしましょう」(別所さん)

自宅で簡単に手入れできる換気扇

面倒だった換気扇掃除も最新のものなら楽々お手入れ(画像提供/パナソニック)

浴室・トイレの換気扇の選び方

湿気の溜まりやすい浴室やトイレで換気扇はマストアイテム。建物や室内環境に合わせて的確な交換工事を行いましょう。

換気扇のタイプから選ぶ

浴室やトイレには、20cm程度の四角もしくは丸い形状の格子ルーバーやパネルの換気扇が取り付けられます。

注目するべきポイントは、換気扇の取り付け位置。壁に付けるタイプと天井埋め込みタイプに分けられ、壁に付けるタイプはお住まいの住宅でもリフォーム時に増設・交換することが簡単にできます。
天井埋め込みタイプは天井裏にダクト配管をして排気をするため、建築時に設置しているものを交換することはできますが、トイレや浴室の天井は、広さにゆとりがあり、外壁にダクトが出せれば取り付けられます。リフォーム会社へ相談してみましょう。

「シックハウス症候群にならないよう、住宅には建築基準法で24時間換気が定められています。新鮮な空気を定期的に取り込めるように、環境に合ったタイプの換気扇を選びましょう」(別所さん)

天井埋め込みタイプの換気扇

壁付け、天井埋め込みタイプもある換気扇(画像提供/パナソニック)

換気扇の機能で選ぶ

キッチン同様に、浴室・トイレの換気扇にも高機能なものが増えています。浴室であれば、乾燥・暖房機能付き。トイレであれば、自動で運転する人感センサーやタイマー機能付きのもの、消臭機能があるものなど、多様な機能を搭載しています。

暮らしをさらに快適にしてくれる便利な機能は、魅力的なものばかり。しかし、高性能なものほど費用は高くなります。家族と相談しながら、本当に必要な機能かどうか見極めましょう。

乾燥・暖房機能付きの換気扇

時短にもつながる乾燥・暖房機能付き換気扇(画像提供/パナソニック)

換気扇の交換は自分でできる?

電気配線が必要な工事を資格がない個人が行うことは法律で禁じられています。作業中に感電してしまったり、漏電を起こしてしまったりと大きな事故に発展してしまう恐れもあります。

「コンセントでくっつける簡易的なものであればDIYでも取り付けられますが、換気扇交換のほとんどは電気工事を伴うもの。電気工事のプロである電気工事士の方にお願いしましょう」(別所さん)

工事を行う男性のイメージ

換気扇交換はプロに任せるのが安心です(写真/PIXTA)

換気扇交換を依頼する会社の選び方

換気扇交換に対応してくれる会社は、リフォーム会社、工務店、街の電気屋さんなどが挙げられます。自分にはどのような会社が適しているのか、会社の選び方にも注意が必要です。

水回り工事に強い会社を選ぶ

換気扇の交換を行う際、キッチンや浴室、トイレのリフォームとあわせて検討する方も多いのではないでしょうか。水回りのリフォームもあわせて行う予定があるのであれば、水回り工事に慣れているリフォーム会社を探してみましょう。

各リフォーム会社では、お得な水回りリフォームプランを用意しています。これまでの施工事例をチェックしながら、希望を叶えてくれそうな会社を見つけてください。

「換気扇交換は業者に任せましょう。換気扇の品番を控えておくとサイズやメーカーも全て判明するので事前に確認してみてください。スマートフォンで写真を撮っておくだけでもOKです」(別所さん)

レンジフードをチェックする作業員のイメージ

施工事例を見ながら依頼先を決めましょう(写真/PIXTA)

見積もりの内訳を説明してくれる会社を選ぶ

換気扇交換をしようと決意したら、以下のような手順で工事に進みます。

【換気扇交換の手順】
問い合わせ → 現場調査 → 見積もり確認 → 契約

現場調査後、どのようなリフォーム・換気扇交換ができるのか、業者から提案してもらいます。そのタイミングで希望を伝え、費用に無理がないか検討しましょう。

換気扇交換といっても、その他のリフォームや作業料など、金額設定が不透明なものも見えてくるはずです。見積もりをチェックする際にしっかりと内訳を説明してくれる、信頼できる会社に工事を依頼できると間違いがなさそうです。

リフォーム費用の見積もりイメージ

見積もりをもらったら内訳までしっかりチェックを(写真/PIXTA)

対応が丁寧でレスポンスが早い会社を選ぶ

どの業者に依頼をしようか迷ったら、スタッフの対応の良さで判断するという手段もあります。問い合わせから見積もりの確認まで対応は丁寧だったか、疑問に対して迅速に対応してくれたか。印象がいい会社こそ、あなたの理想を形にしてくれます。

若い夫婦のイメージ

どこに依頼しようか悩んだら印象の良さが最後の決め手に(写真/PIXTA)

設備交換からリフォームまで!換気扇交換の施工事例6選

換気扇交換を検討し始めたら、工事を依頼する会社選びが重要になります。施工事例から、換気扇交換とあわせてどんなリフォームができるのか、リフォームが得意な会社にはどのようなところがあるのか、見比べてみてください。

壁付けのプロベラファンをレンジフードに交換

家族の希望を叶えたモダンなキッチンは、築40年の住宅を大胆にリフォームしたもの。高い位置にあったプロペラファンの換気扇がシロッコファンのレンジフードに替わりました。

壁付けのプロペラファンでも、現代的なシロッコファンのレンジフードに変更できます。使いやすさだけでなく、空間の美しさも文句なしです。

リフォームされた換気扇

昔ながらのプロペラファンが美しく生まれ変わったキッチン(写真/みずらぼ

換気扇交換で油汚れも水拭きでサッときれいに

築26年のマンションで浴室とキッチンの換気扇を交換。掃除が大変だったキッチンの換気扇は、タカラスタンダードのVUAタイプに付け替えられています。ホーロー製だから油汚れはサッと拭くだけで解決できてしまうのもうれしいところ。お手入れが簡単になると、これまで以上に料理時間が楽しくなりそうです。

新しい換気扇

掃除の手軽さがうれしいホーロー製のレンジフード(写真/松本巧舎

お手入れしやすいシステムキッチンに交換リフォーム

家族の使い心地を重視した華やかなラズベリー色のシステムキッチン。シンクや換気扇が汚れにくく、お手入れがしやすいところも設備選びのポイントです。便利で気持ちが明るくなるリフォームは家族の笑顔も増やしてくれます。

ラズベリー色のシステムキッチン

掃除が簡単な換気扇に交換した、ラズベリー色のシステムキッチン(写真/朝日住宅リフォーム

浴室の換気扇を抗菌・防カビ仕様に交換

浴室の劣化が気になり始めたことから浴室をリフォーム。乾きやすくカビにくい床の他、パネル、排水、換気扇は抗菌・防カビの汚れが付きにくい仕様に変わりました。お気に入りのカラーを選んだアクセントパネルも空間を演出しています。

換気扇を交換した浴室

防カビ仕様の換気扇で、いつでもきれいな浴室を実現(写真/イズホーム

ワンタッチでお手入れができる換気扇を採用

老朽化が目立ってきた築19年の住宅に、ワンタッチで取り外せて掃除の苦労を軽減できる換気扇を採用。吊戸棚をなくしキッチンをセミオープンに変更したことで、利便性が良く、開放感あふれる空間に生まれ変わりました。

開放的なキッチン

閉鎖的だったキッチンが使い勝手のいいおしゃれな空間に一転(写真/LIXILリフォームショップ ヒロタ

マウント型レンジフードで南仏風のおしゃれキッチンに

南仏・プロヴァンス風のLDKで一際目立つ、マウント型のレンジフード。ハンドメイド感のあるタイルや古材風クロス、かわいいペンダントライトなど、テーマにあわせて完成したこだわりのキッチンです。

趣味にあわせて内装リフォームができるだけでなく、換気扇のデザインでも変化を楽しむことができます。

開放的なキッチン

マウント型のレンジフードが映える南仏・プロヴァンス風のLDK(写真/サンヨーリフォーム

換気扇交換時の注意点

ここまで換気扇の種類や費用相場、部屋別の選び方を見てきました。最後に心得ておきたい、換気扇交換時の注意点をチェックしていきます。

換気扇だけでなく、周辺設備も劣化している可能性がある

換気扇の寿命は10年とお伝えしましたが、同じタイミングで排気ダクトなどの関連設備、キッチンならコンロや水道などの周辺設備も劣化している可能性があります。現地調査を行う際にあわせて業者に確認をしてもらいましょう。

コンロを点検する女性のイメージ

現地調査では他の設備も一緒に見てもらいましょう(写真/PIXTA)

コンロと連動させる場合は対応しているか事前に確認を

レンジフードの運転が自動で行われるガスコンロ・IHとの連動。非常に便利ですが、レンジフードの交換だけで連動機能が利用できるのかどうか、事前に確認をしておきましょう。特殊なガスコンロなどで赤外線信号が規定のものでない場合、ガスコンロの交換も必要になる可能性があります。

コンロをチェックする男性のイメージ

レンジフードの交換だけでガスコンロと連動できるのか確認しましょう(写真/PIXTA)

レンジフードの設置には条例による規定がある

東京消防庁による「火災予防条例(東京都条例第65号)」では、「レンジフード本体の幅及び奥行きは、調理機器の幅及び奥行きの寸法以上とすること」「レンジフード本体と可燃物との距離は10cm以上離すこと」など、レンジフードに関する規定があります。

先にDIYの危険性もご紹介しましたが、自分で交換工事を行ってしまうと火災の危険性が発生することも覚えておきましょう。

寸法を測る男性のイメージ

換気扇は規定を遵守して設置しなければいけません(写真/PIXTA)

交換工事だけでなく、関連工事が必要なケースもある

「換気扇交換だけなら低コストでできる」と思っていても、換気扇の取り付け方法や周辺環境によっては関連工事が必要になるケースもあります。すぐに工事内容を決断するのではなく、周辺設備もしっかり確認してもらいましょう。多少時間や費用がかかっても、安全な設備に取り替えることが長い目で見て安心できます。

リフォームの打ち合わせのイメージ

換気扇は安易に取り付けず、規定を遵守して設置しましょう(写真/PIXTA)

まとめ

換気扇の調子が悪いとき、掃除をしても不具合が解消されなければ換気扇交換を検討しましょう。換気扇の交換とあわせて、キッチン自体を交換するリフォームもおすすめです。貴重なリフォームの機会を失敗で終わらせないように、リフォーム会社選びから慎重に進めることが大切です。

取材協力/
パナソニック空質空調社 別所義浩さん
甚五郎設計企画 代表 一級建築士 柏崎文昭さん

構成/宮下知子(ドコドア)
取材・文/松永春香
イラスト/杉崎アチャ