クリナップのユニットバスはアクリアバス(AQULIA-BATH)とユアシス(yuasis)の2商品です。ともに高断熱浴槽と保温材で包まれた浴槽などの基本機能が共通して充実しています。
2商品それぞれの特徴を以下に紹介します。
記事の目次
クリナップのユニットバスの特徴と価格を商品別に紹介!
クリナップのユニットバスのラインナップは「アクリアバス(AQULIA-BATH)」と「ユアシス(yuasis)」の2商品。
標準仕様で共通する機能も多いのですが、まずはそれぞれの商品特有の機能から紹介しましょう。
アクリアバス(AQULIA-BATH)
アクリアバス(AQULIA-BATH)はクリナップのユニットバスのうち上位機種にあたります。
クリナップが提供する保温性能、安心性能、清掃性の各機能をほぼそろえており、浴槽や内装のグレードも高くなっています。アクリアバスが標準仕様で提供してる機能を以下に紹介します。
床夏(とこなつ)シャワー/床にお湯を散布
クリナップのユニットバスのこだわりポイントは、保温性においては、「浴室まるごと保温機能」「高断熱浴槽」「床夏(とこなつ)シャワー」の3つです。
このうちアクリアバス(AQULIA-BATH)に特有な機能が「床夏(とこなつ)シャワー」。
脱衣所にあるスイッチを押すと床にシャワーのお湯を自動で散布、1分で床面の温度を25℃に上げます。さらに床だけでなくシャワーの蒸気が浴室内に広がって、浴室全体を温めます。
足元から素早く温める機能によって、ヒートショックのリスクも低減して、安心してお風呂に入れるというわけです。
スムーズ浴槽/またぎやすい高さに
安心してお風呂入れるようにクリナップのユニットバスはバリアフリー性にも注力しています。
アクリアバス(AQULIA-BATH)では、浴槽のまたぐ部分だけを7.5cm低くしたことで動作に負荷がかからないよう入浴でき、また転倒リスクも軽減しています。
高齢者にとっても安心の配慮です。
サポートバー/浴室内での動作をサポート
浴室内での動作をサポートするのに大事なのは手すり。アクリアバス(AQULIA-BATH)では、洗い場での立ち座り、浴槽の出入りなどの動作をサポートする手すりを設置。
にぎりやすいかまぼこ型で軽く、かつしっかり握れるよう形にも配慮しています。
シェルフ/平らに、傾けて、2通りの使い方ができる
またアクリアバス(AQULIA-BATH)の棚は、棚板を斜めに傾けて水切りができるようにする、普通にフラットに使うという2通りの使い方ができるようになっています。
傾けると、カビの発生やぬめりを抑えられるので衛生的に使えます。
クリンヘアキャッチャー/汚れにくい素材でゴミ捨てもカンタン
アクリアバス(AQULIA-BATH)の排水口のヘアキャッチャーは、ステンレスに親水性のコーティングを施しているので、汚れが染み込まずきれいなままを保ちやすい素材です。たまった髪の毛などのゴミは片手でサッと捨てることができます。
なお、ユアシスのヘアキャッチャーは樹脂製になっています。
腰壁デザイン/好みの色で組み合わせられる
アクリアバスのデザイン的な特徴は「腰壁」を採用していること。
木目調など17色から選べる「腰壁」とそのほかの壁・天井の色を選んでコーディネートができるため、まるで部屋のような落ち着いた空間を演出できます。
ラウンジ浴槽/ソファのようにゆったり
アクリアバス(AQULIA-BATH)の浴槽は、またぎ部分を低くしたスムーズ浴槽、半身浴もできるスマート浴槽など5種類。
中でも特徴的なのがラウンジ浴槽で、頭を支えるヘッドレスト形状、肘掛けのような大型のハンドグリップ、ラクな姿勢を保つフットレストなどで構成され、まるでソファに座っているようにくつろげます。
アクリアバス(AQULIA-BATH)の価格帯・サイズ
【価格帯】115.1万円(サイズ1216)~207.2万円(サイズ1625)
※価格はカタログ記載標準セットの価格、2022年9月時点
【サイズ】1625、1621、1616、1717、1216、1618、1318
※サイズは内寸、1625(160cm✕250cm)
ユアシス(yuasis)
選択肢を絞ることで上位機種と基本機能を共有
ユアシスはサイズを3種類に絞り、浴槽も2種類に絞るなど、選択肢を絞ることでアクリアバスに比べて低価格帯から求められるようにした商品です。
しかし基本機能の多くを上位機種のアクリアバスと共有しているコストパフォーマンスの高い商品といえます。
サイズは1.25坪、1坪、0.75坪への対応のみです。
浴槽はFRPが標準で、人工大理石の浴槽はオプションとなります。なお、アクリアバスは人工大理石が標準です。
ユアシスの浴槽の形はストレートとラウンド半身浴槽の2種類から選べます。
ラウンド半身浴槽は、通常の全身浴、ベンチを利用した半身浴が楽しめるタイプです。
ユアシス(yuasis)の価格帯・サイズ
【価格帯】96.4万円(サイズ1216)~134.2万円(サイズ1621)
※価格はカタログ記載スタンダードプランの価格、2022年9月時点
【サイズ】1621、1616、1216
樹脂製のヘアキャッチャー
独自の立体的な格子の形状で髪の毛などを受け止め、絡まりやすい髪の毛などをサッと捨てられます。ステンレス製はオプションとなります。
クリナップのユニットバスに共通する特徴を徹底解説
ここではアクリアバスとユアシスに共通するクリナップのユニットバスの基本機能を紹介します。
浴室まるごと保温/浴室内の暖かさが続く
冬場、お風呂に入るとひんやりするという悩みをおもちの方も多いでしょう。
クリナップの浴室の保温機能は、天井、壁、床の裏側まで、浴室全体を保温材(断熱材)で包んでいるので、浴室内の暖かさが長持ちします。
浴室に入るときから暖かく、30分経っても浴室内の温度は20℃以上をキープ、次に入る人も寒さを感じずに済みます。
高断熱浴槽/お湯が冷めにくく追い焚き費用が削減できる
保温浴槽と断熱仕様の風呂フタの組み合わせによる上下の保温機能で、お湯の温度が冷めにくく、温かさを長く保ちます。同社調べでは湯温の低下が4時間で2.5℃以内でした。連続して家族が入浴する場合も追い焚き費用の削減になります。
足ピタフロア/滑りにくく、掃除がしやすい
クリナップの浴室の床材は人工大理石のアクリストンによる微細な凹凸をもち、滑りにくいのが特徴。また、溝が浅めなので乾きやすく、掃除がしやすいのも特徴です。
とってもクリンカウンター/取り外して洗える
カウンターは取り外せるので、カウンターの後ろの壁や床の掃除もラクにできます。
取り外さないまでもカウンターと壁の間に隙間を設けているので、奥まで手を入れて拭き掃除ができるのも特徴です。
クリナップのユニットバスを採用したリフォーム実例と費用
タイル張りのお風呂を暖かいアクリアバス(AQULIA-BATH)に交換
元はタイル張りで浴槽も小さかったお風呂を、クリナップの1216サイズのアクリアバスに交換しました。
ライン照明を採用し、壁パネルは明るいピンク色に。浴槽は腰掛けて入れる腰掛け浴槽を採用しました。高断熱浴槽なのでお湯が冷めにくく、浴室全体も保温材で包み込まれて暖かいのが特徴です。
【DATA】
リフォーム費用:197万円
建物種別:一戸建て
築年数:不明
設計・施工:ケンテック(ライファ自由が丘)
まとめ
クリナップのユニットバスを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。 クリナップのユニットバスはアクリアバス(AQULIA-BATH)、ユアシス(yuasis)の2商品です。ともに断熱性や清掃性など基本機能が高いことが共通していて、好みや予算に合わせて選べます。デザイン性や素材の質感などをショールームで自分の目で確かめ、それぞれの特徴を比べてみましょう。
構成・取材・文/林 直樹