ルネタワー八王子 （取材レポート）

八王子は東京市部で最大面積を誇る大変広い市で、八王子駅周辺の賑わいあるエリア、高尾山に見守られた北部の自然豊かなエリア、そして多摩ニュータウンをはじめとする新興住宅地など、多様な特性を持つエリアで構成されています。絹織物をはじめとする織物産業で発展し“桑都”と呼ばれた八王子と霊山・高尾山のストーリー「桑都物語」は都内で唯一の日本遺産にも認定され、街に歴史と文化が息づいていることも大きな特徴です。
そして何より、都心への通勤も便利で、自然も身近にある暮らしやすさは八王子の最大の魅力ではないでしょうか。特にファミリー層にとっては理想的な環境で、市としても子育てをサポートするための様々な施策を実施しています。幼保連携に加えて就学後の子どもたちの居場所となる学童保育所との連携も強め、2025年には4年連続で学童保育所の待機児童ゼロを達成しました。2024年には、公立小中学校の給食費無償化も実現しています。私個人としても八王子の未来を担う子どもたちを大切にしたいとの思いでおりますが、これらが実現したのは八王子の企業や法人など市民の方々の積極的な力添えがあったからこそです。八王子の方々は、イベントや文化を通じた街の活性化、教育・福祉、防災などあらゆる面で自分たちの街のために結束して行動する“市民力”が非常に高く、その“市民力”こそが暮らしやすさの基盤になっていることを常々感じています。

「八王子市の子育て支援が重視しているのは、『質の向上』です。そのために保育園・幼稚園の活動をサポートする幼児教育・保育センターを設置し、子どもたちの考える力を育てるため、それぞれの園が考える様々な探究活動を後押ししています。また、ものづくり、学園都市といった街の特色を活かし、伝統工芸や製造業の現場を見学・体験できるイベントや、市内の大学主催の教室・ワークショップなども盛んに行われています。子どもたちが自然・社会・文化・スポーツなど興味のある分野に気軽にアクセスでき、豊かな体験ができる八王子は、子育て環境として非常に恵まれているのではないでしょうか（子どものしあわせ課 小野氏）」。

「自然豊かで商業的な利便性もあり、都心部をはじめ海、山も車で1時間圏内というアクセスの良さが魅力の八王子は、シニア世代にとっても理想的な住環境といえます。ハイキングや温泉、スポーツといった趣味を満喫し、自然に触れ合いながら健康的で多様なライフスタイルを築ける街です。歩数やイベント参加で貯まる健康応援ポイント『てくポ』や、介護予防に効果的なサービスも充実しており、アクティブに暮らすための様々なサポートを受けることができます。八王子はシニアがいきいきと暮らせる環境が整っており、住み替えやセカンドハウスの地としてもおすすめです（高齢者いきいき課 大内氏）」。

「八王子は、伝統ある祭りからマルシェ、音楽フェスまで、市民が気軽に参加して楽しめるイベントが非常に充実しています。中でも約80万人が来場する『八王子まつり』の賑わいは特別です。市指定有形文化財に指定された山車や神輿が巡行し、甲州街道沿いには約2kmにわたって出店が並ぶ中、市内外の多くの方が参加し盛り上がります。また、地域の飲食店コミュニティから生まれた『八王子ワインフェスティバル』のような、市民主体のイベントが多いのも特徴です。こうしたイベントは、新たに八王子市民となった方々にとって地域コミュニティとつながるきっかけにもなっており、参加することで街に馴染んでいただけるのではないかと思います（観光課 橋本氏）」。

「古くから織物に関連する様々な産業が発展してきた八王子には、今も多くの伝統文化や歴史的建造物が受け継がれています。桑都・八王子と高尾山の歴史の中で育まれた豊かな文化を語り継ぐ物語は都内唯一の日本遺産にも認定されました。八王子の歴史に親しめる『はちはく』、八王子芸妓を間近で見られる『桑都テラス』などの施設があるほか、手織体験、染物体験などの文化体験プログラムも豊富です。このように歴史や伝統文化を身近に体験できる環境が整っていますので、ぜひ暮らしの中で気軽に楽しんで、街への愛着を育んでいただけたら嬉しいです（日本遺産推進課 三原氏）」。